埼玉県和光市の越後山土地区画整理事業区画内に、ヤオコーの食品スーパー「ヤオコー和光南店」が2022年2月25日午前9時に開店する。
ヤオコー、和光市2号店を越後山に出店
ヤオコー和光南店は、組合施行による土地区画整理事業「越後山土地区画整理事業」(2005年度~2023年度/約14.8ha)の区画内に出店するもので、建物は地上2階建、駐車場は1階部分、営業フロアは2階部分店舗面積は約1,568㎡、延床面積は約4,957㎡。初年度売上目標は約16億円。同社としては178店舗目で埼玉県内では97店舗目、和光市内では和光丸山台店(ザ・マーケットプレイス和光/2021年10月開店)に次ぎ2店舗目となる。

ヤオコー和光南店。
和光南店ではストアコンセプトに「毎日のお買い物でお客様においしさと楽しさを提供できるお店~和光丸山台店との連携で和光ドミナントの構築~」を掲げ、青果部門ではアボカド専業農家によるヤオコー独自商品「ミゲールさんの焼きアボカドサラダ」や工場野菜の強化、精肉部門では主力・頻度品の豚ブロック肉・切身に加え埼玉県産黒毛和牛の導入、鮮魚部門では旬の切身や冷凍鮮魚の強化、デリカ部門では時間帯に応じた品揃えや握り寿司での差別化、インストアベーカリーでの食事パンの強化を打ち出す。また、グロサリー部門では直輸入ワインをはじめとするヤオコーグループ小川貿易の商品や専用調味料、米菓、中華麺などを拡充する。

和光南店と連携を図るthe market Place 和光。
団地群や越後山の新興住宅地の食を支える店舗に
ヤオコー和光南店が立地する越後山土地区画整理事業区画内は、区画整理以前から住宅が立ち並んでおり、和光南店正面にも米軍宿舎(モモテハイツ)跡地に建設された裁判所職員総合研修所や税務大学校、理化学研究所といった行政関連施設に加え、大規模な公団住宅(南大和団地など)が立ち並んでいた。一方、スーパーは極めて少なく、徒歩20分ほどの距離にある和光陸橋近くの全日食生鮮館ユネスコ和光店や隣接する東京都練馬区のライフ土支田店が最寄の店舗であった。ヤオコー和光南店は地域の食を支える役割を担っていくものとみられる。
ヤオコー和光南店
住所:埼玉県和光市南1丁目16番60号
営業時間:午前9時~午後9時30分
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アルティエ、2022年2月25日開業-静活プラザボウル跡地、1年ぶり「セガ」復活やホログラムシアターも
静岡県静岡市葵区の静活プラザボウルビル跡地に、静活の大型複合アミューズメント施設「ARTIE(アルティエ)」が2022年2月25日に開業する。
地場映画興行会社の複合娯楽施設、全面刷新
静活は1919年4月に「静岡活動写真」として設立。1948年1月に現在の社名に変更した。同社は設立以来、映画館運営を中核事業としており、2022年2月現在も静岡県内の大型商業施設にシネシティザート(静岡市葵区)やシネプラザサントムーン(駿東郡清水町)といったシネマコンプレックスを展開する。
アルティエの前身となる「静活ボウリングビル(静活プラザボウルビル)」は1970年2月に開業。同施設は静岡伊勢丹正面という好立地にあり、1990年8月にはセガ(当時)運営のゲームセンター「セガワールド静岡(コスパル)」(1~2階)が出店するなど、市中心部を代表する複合アミューズメント施設として親しまれていた。その一方、開業から50年近く経過するなど老朽化が顕著であったため、2019年7月に「(仮称)プロジェクトオリオン」として建替リニューアルする方針を発表。2021年1月5日をもって閉館していた。
ボウリング場や「セガ」再出店、ホログラムシアターも
アルティエの建物は地上3階建で敷地面積は約2,422㎡、延床面積は約3,630㎡。
建物の玄関口には屋根付き芝生広場「ART GARDEN(アートガーデン)」を配置し、施設内には静活プラザボウルの後継となるボウリング場・ダイニングスペース「BOWL&DINER Bolo(ボーロ)」やホログラムシアター「LIVLIV(リブリブ)」を展開。また、旧施設時代と同様、GENDA GiGO Entertainment(GGE/旧セガエンタテインメント)運営のゲームセンター「SEGA静岡」(180坪/約595㎡)も再出店する。

アルティエ。壁には壁面アートを設置する。
GGEはセガ時代、静岡県内を中心にパチンコ大手「マルハン」との共同出店を行っていたため、静岡市内においてもチャーリーワン(プラザアピア静岡内/2007年9月閉店)や静岡豊田町(マルハンツインパーク豊田町内/2007年11月閉店)といった大型店を展開していたが、資本関係の変化やゲームセンター事業の縮小もあり店舗数が減少。セガ屋号を冠する静岡市内の店舗はベイドリーム清水店(100坪/約330㎡/旧AGスクエア店)1店舗を残すのみとなったこともあり、規模こそ縮小したもの約1年ぶりのセガ復活を待望する声が多数みられた。

セガ静岡。
施設周辺では大規模再開発プロジェクトにより、2014年3月に「呉服町タワー」が、2018年11月に「札の辻クロス」が相次ぎ開業しているが、これらの施設とは異なる新たなアートの拠点・エンターテイメントの拠点として役割を担っていくものとみられる。
アルティエ
住所:静岡県静岡市葵区七間町4
営業時間:10時~24時(セガ静岡)
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イオン、韓国ミニストップをロッテに売却-2022年1月発表、約300億円で
イオングループのコンビニエンスストア「ミニストップ」(千葉県千葉市)は、子会社「韓国ミニストップ」の株式を韓国ロッテグループに売却することを2022年1月21日に発表した。

韓国ミニストップの店舗(釜山市海雲台区)。
韓国大手だったミニストップ、ロッテが買収
韓国ミニストップは1990年に韓国に進出。日本国内より多い約2600店舗を展開しているが、近年は業績が低迷しており、ここ数年は売却論が取りざたされていた。
2021年に行われた売却入札にはロッテグループ、新世界グループ、ネプストンホールディングスコンソーシアムが参加。その結果、ロッテグループが優先交渉権を得た。ロッテグループは韓国ミニストップを約305億円で買収する。

ロッテグループのコンビニ「emart24」。
韓国ロッテグループは、自社のコンビニ型ミニスーパー「emart24」を展開するほか、グループの「コリアセブン」が日本のセブン-イレブンとのフランチャイズ契約により韓国内で「セブン-イレブン」を約1万店舗ほど展開している。

韓国セブン-イレブン。
そのため、韓国ミニストップの店舗は今後それらの店舗に転換する可能性が高い。
ミニストップ、フィリピンなどからも撤退
ミニストップは2021年に中国青島地区から撤退したほか、フィリピン事業の売却も決めており、残り海外店舗は中国遼寧省(FC)とベトナム(子会社)の店舗のみとなる。
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天虹微喔、ローソンが買収-中国流通大手のコンビニ、2022年1月発表
大手コンビニ「ローソン」(東京都品川区)傘下の「羅森便利有限公司(広東ローソン)」は、「天虹数科商業」(中国・深圳市)から地場大手コンビニ「天虹微喔」を運営する「天虹微喔便利店」の持ち分株式の100%を譲り受け、店舗をローソンに転換することを2022年1月4日に発表した。
中国流通大手「天虹」のコンビニ、ローソンに
天虹グループは天虹商城として1984年に設立。中国各地で百貨店・ショッピングセンター「天虹」、スーパー「天虹超市」、コンビニ「天虹微喔」など様々な業態の商業施設を運営する。
とくに地盤とする深圳市では同市の開発初期から店舗展開しているため、開発の先駆け的商業施設の1つとして知られる。

「天虹」グループCI。
天虹微喔の前身は2003年に設立。2014年に天虹数科商業の傘下に入った。資本金は5,500万元。「天虹微喔」は都心型店舗に強みを持っており、2021年12月時点で深圳市・東莞市・厦門市など広東省・福建省を中心に203店舗を展開する。

「天虹微喔」イメージ(公式サイトより)。
株式の譲受後、天虹微喔は広東ローソンの運営となり、屋号も順次「ローソン」に転換する予定だとしている。
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ベスト電器長崎四ヶ町店、2021年12月3日開店-ヤマダ合併後初「ベスト」出店、佐世保トゥインクル西沢に
長崎県佐世保市のファッションビル「トゥインクル西沢(TWINKLE西沢)」に、ヤマダデンキの家電量販店「ベスト電器長崎四ヶ町店」が2021年12月3日に開店した。
売場集約進めていたトゥインクル西沢
トゥインクル西沢(西沢本島ビル)は、1968年10月に百貨店「西沢ショッピングセンター(西沢本島町店)」として開業。1996年10月のリニューアルを機に現在の施設名となった。建物は地上9階地下1階建で店舗面積は8,926㎡、延床面積は12,746㎡。
開業以来長らく、近隣の佐世保玉屋やイオン佐世保ショッピングセンター、アルバ西沢とともに佐世保市中心部(三ヶ町・四ヶ町商店街)を代表する大型店の一角を担っており、2013年の耐震改修促進法改正後も近隣の大型店に先駆け耐震改修工事を開始、2019年9月までに全館の耐震改修工事を完了するなど、売場面積の減床により耐震診断の回避や再開発の持越しを図る他社と対照的な営業体制を構築していた。

ベスト電器オープンセール中のTWINKLE西沢。
こうした取組みもあり、トゥインクル西沢は耐震改修工事後も9フロア体制(地階~地上8階)を活かした売場を維持していたが、2020年10月に7階の100円ショップ「Seria」を3階に移転、11月に4階・5階の婦人服フロアを閉鎖し2階に移転するなど、他社と同様に物販フロアを低層階(地階~地上4階)に集約、高層階(5~8階)をイベントスペースとして活用することとなった。
四ヶ町アーケードのベスト、トゥインクル4階に移転
ベスト電器長崎四ヶ町店は2021年11月21日に閉店した「ベスト電器四ヶ町店(旧タイガーベスト電器)」の後継店として開店したもの。旧店舗は市中心部最大の家電量販店(営業フロア1~4階)として、徒歩圏内のコンピュータウンさせぼ(情報機器専門館/後のコンピュータウンよんかちょう)や佐世保店とともに3店舗体制を築いていたが、2000年の佐世保本店(旧ベスト電器大塔店/ホームセンタータイガー大塔店)リニューアルを機に営業規模を縮小していた。
なお、ベスト電器は2021年7月にヤマダデンキに吸収合併されており、長崎四ヶ町店はヤマダデンキ吸収合併後初の新規出店となった。

オープンセール中のベスト電器長崎四ヶ町店。
大型店閉店相次ぐ市中心部の受け皿的役割に期待
トゥインクル西沢はベスト電器導入にあわせ、4階に着物売場・サービスカウンター・外商事務所・催事場などを5階に移転した。トゥインクル西沢には今後も施設全館での営業が可能な市中心部唯一の大型店として、再開発や老朽化による大型店の閉店や再開発が相次ぐ佐世保市中心部の受け皿として、新たなテナントの誘致に期待したい。
ベスト電器長崎四ヶ町店
住所:長崎県佐世保市本島町4-7
営業時間:午前10時~午後6時30分(通常営業時間)
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フードウェイマルシェ大畠店、2022年2月17日閉店-まるよし跡、小倉唯一のフードウェイ・ハイマート撤退
福岡県北九州市小倉北区のフードウェイグループ系食品スーパー「フードウェイマルシェ大畠店」が2022年2月17日をもって閉店した。
綜合スーパーまるよしの居抜き出店だった
フードウェイマルシェ大畠店は、2005年7月にハイマート(現フードウェイ)の食品スーパー「生鮮市場ハイマート大畠店」として開店。同社店舗としては北九州市初出店、ショッピングプラザまるよし大畠店(2004年10月閉店)跡への居抜き出店であった。
フードウェイ・ハイマート、北九州市から姿を消す
ハイマート大畠店は2011年7月に毎日低価格(EDLP)型店舗へのリニューアルを実施、2016年9月に同社新ブランド「フードウェイマルシェ」への業態転換を実施した。業態転換後は生鮮売場のうち、青果売場を「FoodwayFARM」、鮮魚売場を「おさかな処魚蔵」、中華惣菜売場を「麗彩楼」、子会社(ミートインハイマート)運営の精肉売場を「お肉処牛蔵」とゾーニングしたうえで規模を大幅に拡大。

オープンセール当時のフードウェイマルシェ大畠店。
従来同様の低価格志向を維持しつつ、農産物直売コーナーやフードウェイならではの独自商品を拡充するなど、近隣の丸和ラ・パレット(2017年1月閉店)やハローデイ、マルショクといった競合店との差別化を図ったが、2022年2月17日をもってハイマートから17年の歴史に幕をおろすこととなった。
2022年2月現在、後継店は決まっていないが、敷地内のハルヤクリーニングステーション(とり安食堂跡)は営業継続中であり、新たなスーパーの出店が期待される。
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ブランデ研究学園店、2022年2月17日開店- カスミ新業態「BLANDE」2号店は食特化型、ラウンジやドッグランも併設
茨城県つくば市のつくばエクスプレス研究学園駅近くに、イオングループの食品スーパー「カスミ」による新業態2号店「ブランデ研究学園店(BLANDE研究学園店)」が2022年2月16日午前10時にプレオープン、2月17日午前10時にグランドオープンした。

BLANDE研究学園店。
カスミの新業態、2号店は食特化型に
ブランデ研究学園店は「(仮称)カスミ研究学園店」として出店を予定していたもので、売場面積は1,997㎡。年商目標は20億円。
研究学園店は2022年1月に開店した新業態1号店「ブランデつくば並木店」(ウエルシア薬局協業売場導入)と異なる「お買い物を通して新たな食の体験を提供する、Food Specialty Store」として食特化型の売場を展開。食品売場のうち、精肉コーナーやチーズコーナーでは対面販売、酒コーナーでは味わいを可視化したアプリの活用や専用の機械によるボトリングを実施、道の駅コラボ(期間限定)に取組むなど、新たな商品・サービスの提案を行う。また、店内には飲食スペース「Cafe&Dine A concept by U.S.M.H」を開設し、地元レストラン協力のもと、さまざまな商品、サービス、コミュニケーションの場を提供するとしている。

つくば並木店(写真)と異なりウエルシアは導入しない。
上級会員対象に店内ラウンジやドッグランも提供
ブランデ研究学園店では、つくば並木店と同様に「Scan&Go ignica」アプリを活用した会員制プログラム「BRANDE Prime」を導入する。プログラムは「Bronze会員」(年会費無料)、「Silver会員」(年会費税込3,000円)、「Gold会員」(年会費税込5,000円)の3段階に設定。
全会員を対象にオリジナルエコバッグの配布を行うほか、有料会員を対象に共通サービスとして誕生日月のポイント配布(3月開始予定)や医療相談アプリ「LEBER」の無料利用権、季節のお花プレゼント(年2回)、オンラインデリバリー配送料無料といった特典を提供。有料会員のうち最上位となるGold会員には大手百貨店「高島屋」法人営業部おすすめ商品や旅行プランの優待、コーヒーサービス(1日1杯)する。また、研究学園店独自のサービスとしてSilver会員以上にはドッグラン利用権(利用開始時期調整中)を、Gold会員には店内ラウンジ「BLANDE LOUNGE」の利用権を提供する。

つくば並木店と異なる会員向けサービスを提供する。
カスミは2022年3月時点において、研究学園店に次ぐブランデ3号店の出店計画を明らかにしていないが、今後も個店の特色を活かした「KASUMIが提案する新しいスーパーマーケットのカタチ」の拡大に期待したい。

ラウンジのイメージ。
BLANDE 研究学園店
住所:茨城県つくば市研究学園3丁目23-3 
営業時間:午前10時~午後9時
(プレオープンは午前10時~午後6時)

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広島アルパーク西棟、2022年4月リニューアル開業-旧天満屋跡「世界最大の無印良品」核に
広島県広島市西区のJR山陽本線新井口駅・広島電鉄宮島線商工センター入口駅に直結するショッピングセンター「広島アルパーク」の西棟(かつての核店舗:天満屋広島アルパーク店)が、2022年4月下旬にリニューアルオープンする。

アルパークのリニューアルイメージ(無印良品)。
三井系から大和系に、天満屋撤退で改装進めていた
アルパークは1990年4月に、広島市西部で進められた臨海部開発プロジェクト「広島西部開発事業」(商工センター)の商業核として、広島市や大手不動産ディベロッパー「三井不動産」、準大手ゼネコン「フジタ」(現在は大和ハウス傘下)など民間企業複数社により現在の西棟が開業。核店舗として郊外型百貨店「天満屋広島アルパーク店」が出店した。

2000年10月に東棟を増床、2008年からの大規模改装により2009年4月には北棟を新設するなど設備投資を続けたものの、競合店の増加により2019年5月には三井不動産グループが「競合商業施設新規開業の影響による施設売上下落」「築年数経過による施設競争力維持のためコスト増加」を理由に西棟・東棟を大和ハウス工業に売却。
さらに、2020年1月31日には西棟の大部分を占める「天満屋広島アルパーク店」が閉店。それと前後してテナントの撤退が相次いだため、大和ハウス工業によるリニューアルが進められていた。
天満屋跡、無印良品を核に大型テナント出店
アルパーク西棟の新たな核店舗となるのは「無印良品」。
無印良品広島アルパーク店はこれまで東棟で営業をしていたが、新店舗の店舗面積は東棟旧店の約8倍となる約6,100㎡で、約7500種類の商品を品揃えする世界最大級の店舗となる。
また、食品核として市内に本社を置く地場大手スーパー「フレスタ」が出店。旗艦店級の大型店で、店舗オリジナル商品も展開する。

フレスタ。
そのほかにも館内には複数の大型テナントが新規出店。
アウトドアとライフスタイルを融合したセレクトショップ「Alpen Outdoors(アルペン)」(中国地方初)、動物たちとのふれあいやエサやり体験を楽しむことができるアニマルカフェ「Moff animal cafe」(広島県初)など、8店舗が中国地方または広島県で初出店する。

また、子供・ベビー服「西松屋」は広島県最大級、インナーウェア「チュチュアンナ」は中国地方最大級の店舗となるとしている。
アルパーク西棟
住所:広島県広島市井口明神1丁目10-133他
営業時間:10時~20時(無印良品など)
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ドン・キホーテ御徒町店、2022年2月26日開店ーアメ横らしく「対面販売」実施
東京都台東区上野のJR御徒町駅近くに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH、ドンキ)のディスカウントストア「ドン・キホーテ御徒町店」が2022年2月26日午前9時に開店する。

ドン・キホーテ御徒町店。
アメ横の中心部、上野店から僅か300m
御徒町店が出店するのはJR御徒町駅・都営地下鉄上野御徒町駅・東京メトロ上野広小路駅近く。店舗前にはアメヤ横丁(アメ横)が通っている一等地である。
もともと同店の以前にはコトブキゴルフバーティー館が出店していた。コトブキゴルフは1966年創業、シントミゴルフ(2009年に閉店・事業停止)、二木ゴルフと並ぶ御徒町の御三家と呼ばれ、御徒町駅周辺にはワールド館、バーディー館、北口店の3店舗を展開していた。ゴルフメディア「GEW」によると、バブル全盛期にはワールド館で年商約30億円という単独店舗売上日本一の快挙を成し遂げていたとみられ、アメ横を代表する店舗の1つであった。しかし、ゴルフ市場を牽引していた団塊の世代の高齢化によるゴルフ離れ、インターネット通販の影響により近年は売上が悪化。2020年3月末にバーディー館、北口店の2店舗を閉鎖し、ワールド館1店舗体制に転換していた。

コトブキゴルフ時代。
御徒町店は地下1階地上8階建で営業区画は地下1階から地上5階部分、売場面積は741,1㎡。御徒町店からわずか300m先にはドン・キホーテ上野店が出店している。
ドンキ初「対面販売」アメ横とドンキの融合を提供
御徒町店では上述の上野店とは品揃えを変え、アメ横らしく専門性の高い嗜好品に特化した店舗で、お酒やスポーツ用品(衣料、プロテイン)を増やした独立コーナーを展開、食品・日用品は海外商品を中心に品揃えする。
珍しいフルーツや近隣需要が高いキムチ、大福・和菓子など季節や時期に合わせた商品を展開する。また、地名入りTシャツ・雑貨など『御徒町限定』グッズや、全国で3店舗目となるブランドガチャなどの「コト消費」型商品を導入し、買い物の楽しさを高めるとしている。
また、店頭ではドンキ初となるアメ横商店街で名物の対面販売を実施することで、顧客と店員との掛け合いを楽しめるとしている。
ドン・キホーテ御徒町店
住所:東京都台東区上野4-1-10
営業時間:午前9時〜翌午前1時

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ヤマダ、大塚家具を吸収合併-大塚家具の法人格消滅、2022年5月1日付で
家電量販店最大手「ヤマダデンキ」を中核とする持株会社「ヤマダホールディングス」(群馬県高崎市、以下「ヤマダHD」)は、ヤマダデンキがヤマダHDの子会社としている家具販売大手「大塚家具」(東京都江東区)を2022年5月1日付で吸収合併することを発表した。

ヤマダHD本社。(群馬県高崎市)
IDC大塚家具、ヤマダが吸収合併で法人格消滅
大塚家具は経営再建の過程でヤマダ電機(現ヤマダHD)と提携、2020年6月には直営7店舗を「IDC OTSUKA×YAMADA」としてリニューアル開業させたのち、2021年8月30日付でヤマダデンキの完全子会社となり、上場廃止になっていた。
去年合併した星電社やベスト電器、ツクモ等と同様に法人としての「大塚家具」は2022年5月1日で消滅するが、大塚家具のブランド名は今後も維持するという。

IDC OTSUKA×YAMADA 大塚家具有明本社ショールーム。
ヤマダは大塚家具の合併に際し、「家具・インテリアと家電を合わせた『くらしをシアワセにする、ぜんぶ』のコンセプトのもと、大塚家具の持つノウハウ、経営資源を集約する」としている。
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