羽田イノベーションシティ、2020年7月3日開業-MR商業施設やZepp Hanedaなど出店、国際産業拠点めざす

東京都大田区の羽田空港跡地第1ゾーンに、京急天空橋駅・東京モノレール天空橋駅に直結する大規模複合施設「HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)(略称:HICity/エイチ・アイ・シティ)」が2020年7月3日に開業(まちびらき)する。

羽田イノベーションシティ シティゲート。

空港敷地跡、商業・文化・技術のイノベーション拠点に

羽田イノベーションシティは「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業、約16.5ha)」の一環として、羽田みらい開発(出資企業9社)と大田区が官民連携により整備するもので、建物は地上11階地下1階建、敷地面積は約5.9ha、延床面積は約131,000㎡。
先端」と「文化」の2つをコア産業とするまちとして、国家戦略特区認定や国土交通省による民間都市再生事業計画・スマートシティモデル事業認定などを受けており、日本の伝統文化を革新的なテクノロジーでアップデートした架空世界「ネオジャパネスク」との複合現実(MR/Mixed Reality)が体感できる「体験型商業施設」を始め、デンソーの自動運転技術開発拠点「先端モビリティセンター」、交流・連携創出拠点「Innovation Salon」、大規模会議研修施設「コングレスクエア羽田」、国内最大級の収容能力を備えるライブホール「Zepp Haneda (Tokyo)」(キャパシティ約3000人)、京急グループのビジネスホテル「京急EXイン 羽田イノベーションシティ」(259室)といった商業・文化・技術開発関連施設が、7月のまちびらきに合わせて進出する。

ネオジャパネスクとのMixed Realityが体感できる商業施設。

Zepp Hanedaの収容人数は3000人規模。数年以内に閉館する予定であるZepp Tokyoの代替施設としても期待されるが、2020年夏に予定されていた公演の多くは延期もしくは中止となっている。

「先端技術」の専門店が多数進出-仮想フライト体験も

羽田イノベーションシティは、先端技術と日本文化をテーマとした、新業態・日本初の店舗テナントが揃う施設として、飲食店プロデューサー山本浩喜氏による日本食体験レストラン「羽田昔ばなし横丁」や郷土料理を提供する地方創生飲食店「さとむすび」、日本初の戦闘機フライトシミュレーター体験施設「LUXURY FLIGHT」などが出店。
羽田昔ばなし横丁。

羽田イノベーションシティ各施設を結ぶ「イノベーションコリドー」(約200m)には、大手アニメ・ホビー専門店「駿河屋」のショールーム型新業態や、大手出版商社「丸善雄松堂」が手掛けるダイニング&ブックラウンジ「Creadisce(クレアディスケ)」といった新業態店舗に加え、2010年に蒲田で創業した新興とんかつチェーン「とんかつ檍」や羽田ブルワリークラフトビールをウリとする「羽田バル」、中国料理店「春香園」、タピオカ専門店「春茶」といった地元・大田区の人気店が出店。コンビニ「デイリーヤマザキ」や「タリーズコーヒー」も和を基調とした内装や展示ギャラリーの併設など、独自の店づくりを行う。

イノベーションコリドー。

なお、2020年7月のまちびらきに合わせて当初予定されていたオープニングイベントは、新型コロナの影響を考慮し、9月に延期する。

2022年に全面開業、国際産業拠点めざす

羽田イノベーションシティでは、2022年の全面開業までに、JR東日本と東邦大学による混在施設「先端医療センター」や日本の芸術文化発信拠点「アート&テクノロジーセンター」といった施設が順次進出を予定している。

「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業」開発パース。
(大田区ウェブサイトより)

羽田イノベーションシティを主導する羽田みらい開発は「世界をリードする国際産業拠点としてモビリティ、健康医療、ロボティクスなどに関する「先端」産業を核とした企業を集積し、食、
音楽、観光などに関する多彩な日本「文化」を発信することにより、互いに刺激し合い、ヒト・モノ・コトが分野を超えて交流する、独自のコミュニティを形成し、羽田ブランドの創造と育成を実現する。
」と述べており、日本の先端技術・文化の一大拠点としての役割が期待される。

羽田イノベーションシティ

住所:東京都大田区羽田空港1丁目

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