ヤマダデンキLABI仙台、2025年7月13日閉店-百貨店「仙台十字屋」跡のヤマダ東北旗艦店、仙台駅前から完全撤退

宮城県仙台市青葉区の百貨店「仙台十字屋」跡にある東急系複合商業施設「仙台TRビル」の核店舗「ヤマダデンキLABI仙台」が2025年7月13日に閉店する。

ヤマダデンキLABI仙台。

十字屋グループ旗艦店だった百貨店「仙台十字屋」

十字屋仙台店は1972年4月に開業。建物は地上8階地下3階建で店舗面積は14,417㎡。
十字屋仙台店は開業以来長らく、同社と業務提携にあった老舗百貨店「大丸」から仕入調達を行うなど、十字屋グループの旗艦店としての役割を担ったが、1985年3月には慢性的な業績低迷を背景として新会社「仙台十字屋」運営に移行。
仙台十字屋は1990年代にグループのファッションビル「OPA」のノウハウを活かした若者向けブランドゾーン「十字屋HIP」を新規展開、ファストファッション「ユニクロ」を導入するなど客層拡大を図った。一方、2000年9月には親会社である流通大手「ダイエー」経営再建の過程で十字屋本体に運営移行、2005年11月にはダイエーグループ産業再生機構傘下入りを背景として33年の歴史に幕をおろした。

ヤマダ電機の東北圏旗艦店、18年の歴史に幕

ヤマダデンキLABI仙台は、2007年2月に家電量販店「ヤマダ電機LABI仙台」として開店。開業当初の営業フロアは2~6階で賃借面積は約9,999㎡、延床面積は約31,700㎡。(2025年現在の営業フロアは2~5階)。

ヤマダデンキLABI仙台のエントランス。
ジュンク堂書店は2021年に撤退済み。

ヤマダ電機LABI仙台は、ダイエー系から土地建物の大部分を取得した東急系不動産/映画興行会社「東急レクリエーション」による新商業施設「仙台TRビル」の核店舗であり、ヤマダとしては2006年3月開店の「LABI1なんば」に次ぐ都市型/駅前型新業態であり、東北地方における旗艦店としての役割を担う店舗であった。

仙台TRビルのフロアガイド。

ヤマダデンキLABI仙台の閉店は、2021年11月開店の新店舗「ヤマダデンキ Tecc LIFE SELECT 仙台あすと長町店」(店舗面積13,160㎡)への統廃合を理由としたもので、同社店舗は仙台駅前から完全撤退することとなる。

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