啓文堂書店、紀伊國屋書店グループに2025年6月30日付で事業譲渡・消滅へ-京王電鉄系の書店、約半世紀の歴史に幕

東京都多摩エリアを中心に展開する地場大手書店「啓文堂書店」を展開する京王電鉄の子会社「京王書籍販売」(東京都多摩市)が、紀伊國屋書店に全株式を譲渡する株式譲渡契約を締結。同社は2025年6月30日付で紀伊國屋書店の子会社となり、啓文堂書店は消滅する。

啓文堂書店渋谷店。

京王帝都電鉄グループの書店として沿線に展開

啓文堂書店は1975年8月に京王帝都電鉄のグループ書店として東京都府中市に1号店を出店。1988年に現運営会社が設立された。

啓文堂書店。多くの店舗は京王線沿線に展開。

その後は東京都や神奈川県の京王電鉄の沿線を中心に、沿線外にも店舗網を拡大。小田急線の沿線に出店する店舗も少なくない。
2025年時点では20店舗を展開している。

「啓文堂書店」の屋号、消滅へ

啓文堂書店は紀伊國屋書店の子会社となったのちは店舗を改装・リニューアル。「紀伊國屋書店」の店舗となる見込みで、半世紀に亘って親しまれた「啓文堂書店」の名前は姿を消すこととなる。
2025年春時点では店舗閉店の発表など行われていないが(北野店は3月31日閉店)、今後高架化工事などの影響により閉店する店舗はあるとみられる。

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