台湾・台北市信義区の市政府駅・台北101近くの統一國際大楼にあった大型複合書店「誠品信義店」跡に、統一時代デパートの専門店街「統一台北夢廣場 DREAM PLAZA」が2025年7月25日に開業した。
統一台北夢廣場 DREAM PLAZA。
2023年に閉店したアジア有数の大型書店・誠品信義店
誠品信義店は台湾の大手企業「統一グループ」の本社がある建物の下層階に2006年1月開業。書店面積は約1,110坪、蔵書数は約17万冊、アジアでも有数の大型書店で、日本語や英語の書店も多く販売されていた。また、MIT(メイドイン台湾)雑貨をはじめ、文具や土産品、体験コーナーも充実しており、誠品敦南店が閉店した2020年からは24時間営業も実施されていた。
統一国際ビルの下層階に出店していた誠品信義店。
しかし、建物を所有する統一企業がビルリニューアルのため契約満了に際して誠品に退去を要請、誠品は2023年12月に閉店していた。
なお、24時間営業は誠品松山店に引き継がれている。
誠品跡、統一時代百貨の専門店街に-書店は24時間
統一企業グループは、誠品の隣接地で統一時代百貨台北店(旧・阪急、統一時代デパート)を運営。誠品跡に出店する「統一台北夢廣場 DREAM PLAZA」は同店の専門店街という位置づけとなった。
「統一台北夢廣場 DREAM PLAZA」のキャッチフレーズは「人文沁生活、消費演風格。」。(人文文化が生活に浸透し、消費スタイルを演じる)
売場は地下2階から7階、総面積は約7,500坪(約25,000㎡)。地下2階は市政府駅との連絡通路が、飲食街には統一時代デパートとの連絡通路が設けられる。館内の総テナント数は200店舗以上、そのうち地下と7階を中心に出店する飲食店は100店舗を超える。
飲食店が数多く出店する。
スーパーマーケットとしては高級スーパー「Mia C’bon」が出店。日系店舗も「カルディコーヒーファーム」「ニトリデコホーム」「牛たん東山」「やよい軒」「山崎パン」など様々な店舗が出店する。
高級スーパー「Mia C’bon」が出店。
最上階の7階には統一グループが運営にかかわる「スターバックス リザーブ DREAM PLAZA 台北」と台湾最大手のネット書店「博客來書店 Books.com.tw」の実店舗が出店する。
博客來書店。
スタバは統一グループがシアトルのスタバ本社と共同で開発。総面積は約1,000㎡、24時間営業で台湾で最大規模のスタバとなり、限定商品も数多く取り揃える。
スターバックス リザーブ DREAM PLAZA 台北。
博客來書店も24時間営業をおこない、7万冊以上をそろえる。そのうち日本・香港・中国をはじめとする海外の本は3万冊以上を揃え、また電子コンテンツの体験をおこなうこともできる。
屋上にはスカイガーデン「Dream Sky」が設けられる。
屋上と天窓。
統一台北夢廣場 DREAM PLAZA
台北市信義区松高路11号
営業時間:11時~21時半(金・土・休前日は22時迄)
※書店・スタバなど一部24時間営業
(誠品以外の画像はニュースリリースより)
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