栃木県大田原市の国道400号線沿いにある百貨店「東武宇都宮百貨店大田原店」(大田原東武)が2026年8月31日に閉店する。
旧・上野百貨店、大田原東武としては24年営業
大田原東武はもともと宇都宮市に本店を置く「上野百貨店大田原店」として1999年4月に開店。2000年12月に上野百貨店が自己破産したのち同社のメインバンクであった足利銀行が差し押さえ、2002年9月に東武百貨店グループの東武宇都宮百貨店が出店した。
売場は1階から3階までで、店舗面積は12,248㎡。建物は足利銀行グループの足利不動産が所有する。

東武宇都宮百貨店大田原店。
館内の百貨店の直営売り場では百貨店商材を扱うほか、テナントとしてニトリ、ユザワヤ、キタノエースなどが出店。郊外立地ゆえ、広大な無料の平面駐車場も備える。
近年の年間売り上げはおおよそ30億円台で推移。郊外型ショッピングセンター業態に近いものの、競争の激化などから売り上げは最盛期よりも低下していた。
契約満了で営業終了-建物は足利銀行系が所有
大田原東武の閉店は2027年2月に賃貸契約が満了するためとしている。2025年11月時点で後継テナントなど詳細については発表されていない。
建物などを足利銀行系が所有しているため、閉店後は比較的早期に何らかの動きがあると思われる。
東武宇都宮百貨店の店舗は、宇都宮本店、栃木店(栃木市役所店)の2店舗となる。
![]()
関連記事:ドン・キホーテ大田原店、2019年12月12日開店-長期廃墟の「とりせん・サントリア」跡に