岩手県宮古市の宮古駅前にあり2021年12月に閉店したショッピングセンター「キャトル宮古」の解体が、宮古市の手により2025年11月に開始される。

キャトル宮古。
コロナクラスターで破産、41年の歴史に幕下ろしていた
キャトル宮古は1980年に大手スーパー「ニチイ」(のちマイカル)と地場企業の提携により「宮古ファミリーデパート玉木屋」として開店。店舗面積は5,999㎡。ニチイ系のまま「サンホーユー宮古店」「ニチイ宮古店」「宮古サティ」などの屋号を経て、マイカルの経営破綻により2002年に閉店した。
その後、2003年12月に地元資本により「キャトル宮古」として営業を再開。核店舗は近隣から移転したスーパー「宮ビル」で、「ハニーズ」「サーティーワンアイスクリーム」など多くのテナントが出店していた。
しかし、2021年8月にテナントの健康器具販売店で新型コロナウイルスのクラスター感染が発生。同テナントで17人以上が感染したため全館一時営業を休止し、その後も客足が遠のいていたとみられ、同年9月に「宮ビル」が倒産。

キャトル宮古の食品売場「宮ビル」。
それと前後して100円ショップ「ラ・エン」、レストラン「フードオアシス満彩」など複数の店舗が閉店し、2021年12月10日に休業(事実上の閉館)。その後、破産を申請していた。
宮古市が取得・解体、駅前再整備へ
キャトル宮古は閉館後に宮古市が土地と建物を取得。建物は耐震性にも問題があるといい、閉店から約4年を経て2025年11月より解体が開始される。
解体は約1年間の予定。キャトル跡地の具体的な活用方法は未定であるものの、宮古市はキャトル周辺の土地も取得。山形市の事例などを参考にしてワークショップを開催、活用策について「市民の意見も伺いながら検討をすすめる」としており、近い将来に駅前を再整備する考えだ。
(撮影:アイビスさん)