岩手県宮古市の宮古駅前にあるショッピングセンター「キャトル宮古」が、2021年12月10日の営業を以て閉館した。
キャトル宮古。
新型コロナの影響で破産-41年の歴史に幕
キャトル宮古は1980年にニチイと地場企業の提携により「宮古ファミリーデパート玉木屋」として開店。店舗面積は5,999㎡。その後「サンホーユー宮古店」「ニチイ宮古店」「宮古サティ」となったが、マイカルの経営破綻により2002年に閉店した。
その後、2003年12月に地元資本により「キャトル宮古」として営業を再開。核店舗は近隣から移転したスーパー「宮ビル」で、「ハニーズ」「サーティーワンアイスクリーム」など多くのテナントが出店していた。
しかし、2021年8月にテナントの健康器具販売店で新型コロナウイルスのクラスター感染が発生。同テナントで17人以上が感染したため全館一時営業を休止し、その後も客足が遠のいていたとみられ、9月に「宮ビル」が倒産。それと前後して100円ショップ「ラ・エン」、レストラン「フードオアシス満彩」など複数の店舗が閉店し、2021年12月10日に休業することとなった。
キャトル宮古の食品売場「宮ビル」。
休業後はリニューアル予定であるとしていたが、複数の地元メディアによると、そのまま閉店・破産を申請することとなったという。
キャトル宮古はニチイ・マイカルグループ時代から41年に亘って宮古駅前唯一の大型店として親しまれてきたが、今後の活用方法などについては12月時点で発表されていない。
(撮影:アイビスさん)
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