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心斎橋オーパ、2026年1月12日19時閉店-平成ギャルの終わらない青春掲げた営業最終日、若者文化牽引した「OPA旗艦店」31年の歴史に幕

大阪府大阪市中央区の心斎橋駅に直結するイオン系都市型商業施設「心斎橋オーパ」が2026年1月12日午後7時をもって閉店し31年の歴史に幕をおろした。

ダイエー系ファッションビルとして誕生

心斎橋オーパは1994年11月にダイエー系商業不動産ディベロッパー「ダイエー・アゴラ」により開業。1996年9月にアゴラがダイエー系百貨店「十字屋」の業態改革を目的として経営統合、2006年3月にはダイエー再建の一環として新設会社「OPA」運営に移行。2016年3月にはイオン系ファッションビル部門強化を目的として「イオンリテールビブレ・フォーラス事業部」と経営統合し、2021年3月に現在のイオンモール運営となるなど、親会社の経営戦略見直しにあわせて数度にわたる運営体制の再編が行われた。

心斎橋の若者文化牽引したオーパ

心斎橋オーパ本館の建物は地上11階地下2階建で敷地面積は約2,800㎡、総賃貸面積は約11,200㎡、延床面積は約27,000㎡。
心斎橋オーパは開業当初、コンセプトに「心斎橋・新発光体」を掲げ、源流である百貨店(十字屋)のノウハウを活かしたラグジュアリーブランド「Ferragamo(フェラガモ)」「COACH(コーチ)」を含む専門店108店舗を導入するなど、ダイエーグループ旗艦店としての役割を担った。その後、2000年代からは日本有数の古着専門店「HANJIRO」旗艦店をはじめ、関西初となる「MOUSSY」「EGOIST」といった渋谷系・109系ブランドを導入するなど、若年女性のギャルカルチャーを意識した営業施策に転換。2001年11月に心斎橋パルコ(旧店舗/ロフト主体に刷新)やマイカル心斎橋ビブレといった競合が業態転換や閉店をしたことで、心斎橋のファッションビル1番店としての絶対的地位を確立した。
2016年9月にはイオンモール完全子会社化にともなう営業施策の見直しの一環として、地下2階をコンセプトに「TAMARI-BA」を掲げたオトナ女子向け食物販フロアに刷新。
2020年11月にはデザインコンセプトに「RECORD BOX」を掲げファザードを刷新、同社他施設や競合都市型ファッションビル同様にサブカル系フロアの導入を進めるなど、嗜好の多様化に対応した施設づくりを本格化したが、コロナ禍や競合施設の台頭もあり近年は空きフロアも増加傾向にあった。
こうした課題を背景として、2024年7月には関西最大級のサバゲームスタジオ「ブレイブポイント」を4階ワンフロアに展開するなど、意欲的な試みも打ち出したが、、建物オーナー(本館:ユナイテッド・アーバン投資法人/きれい館:信託受託者三井住友信託銀行株式会社)との賃貸借契約終了を理由に31年の歴史に幕をおろすこととなった。

心斎橋OPA。

2025年秋からは31年の歴史祝うフロアに

心斎橋オーパでは閉店記念イベントとして「青春、エンドレス!!」を掲げたPOP-UP売場開設やノベルティ配布、展示企画を順次開催。2025年10月4日からは2階特設売場で「SHINSAIBASHI OPA 31st HISTORY〜青春とともに、心斎橋オーパ31年の奇跡〜」と題し、オーパの歴代ポスター/販促グッズを交えたファッション/トレンドアイテムの展示を行った。また、12月26日からは7階ワンフロアを活用するかたちで開業以来オーパの看板ブランドを揃えた「OPA THANKS SALE」を開始。渋谷109系/ギャル文化の代表格であった「EGOIST」「MOUSSY」「SLY」「RODEO CROWNS(WIDE BOWL)」など20ブランドが並ぶなど、まさに青春エンドレスといったフロアとなった。

心斎橋OPAの記念催事。

関西らしい営業最終日に

閉店当日2026年1月12日は祝日で、関西各地で成人式が行われたこともあり、成人式帰りの若年層から最盛期のオーパのショップ店員、訪日外国人観光客に至るまで館内いずれのフロアも賑わいをみせた。館内6階特設会場では昼過ぎから「SPECIAL LIVE」を開催、HMV BOOKSの特典会/握手会/ライブイベントで常連だったアーティストやパフォーマーの出演や撮影会が行われるなど、同窓会といえる雰囲気を醸し出した。来場客を巻きこむかたちで始まった閉館セレモニーには、心斎橋オーパ柴田賢一ゼネラルマネージャーをはじめ地元関係者やブランド関係者が多数参加、柴田賢一GMは「オーパの全盛の2000 年初頭通っていただいたお客様も今や 50代40代になってる」「ランドマークとしてずっとやってこれた」「こんなに愛された商業施設は他にないかと思う」と語るなど関西らしい営業最終日となった。

心斎橋OPAの閉館セレモニー。

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ダイエーイオンフードスタイル八王子大和田店、2026年1月11日閉店-忠実屋から50年の歴史に幕、フードスタイル初の完全閉店に

東京都八王子市のイオン系大型食品スーパー「ダイエーイオンフードスタイル八王子大和田店」が2026年1月11日をもって閉店した。

イオンフードスタイル八王子大和田店。

八王子本拠の首都圏地場大手「忠実屋」系店舗として開店

1975年11月に首都圏地場大手系食品スーパー「忠実屋大和田店」として開店。建物は平屋建で店舗面積は1,187㎡。
開店当初は東京都八王子市を地盤とする地場資本であったが、バブル期の秀和による株式買い占めが発端となり、1992年3月にダイエー傘下に移行、1994年3月にはグループの運営会社再編にともない「ダイエー八王子大和田店」に改称した。
なお、店名の“八王子”は当時の大阪府門真市に総合スーパー「ダイエー大和田店」(2001年8月閉店/2003年3月サカエとして建替再開店)が営業していたことによる措置であり、2016年11月開店のダイエー市川大和田店(2016年11月開店/イオンフードスタイル)とあわせ、同社内に3店舗の“大和田”を名乗る店舗が存在していた。

ダイエーからグルメシティ、再びダイエーに

ダイエー八王子大和田店は忠実屋開店以来、八王子駅徒歩20分ほどの距離にある住宅街立地の近隣商圏型店舗であった。
そのため、1998年3月の同社食品スーパー業態改革の一環で新業態「ダイエーグルメシティ八王子大和田店(GC八王子大和田店)」に転換したが、2016年10月には再び「ダイエー八王子大和田店」に転換、2020年10月に現在の「イオンフードスタイル(AFS)」を冠した店舗となった。

イオンフードスタイル八王子大和田店営業終了のお知らせ。

50年の歴史に幕

ダイエーイオンフードスタイル八王子大和田店では2025年11月より「完全閉店のためのご愛顧感謝セール」を実施しているが、byダイエーなどを付けていないイオンフードスタイルを冠する店舗の完全閉店は初となる。(塚口店は専門店ビル「塚口SC店」に転換/他店舗はイオンリテールへの承継で事実上営業継続)。
同店では店長による「約50年間の長年に亘るご愛顧に感謝申し上げます」との文言による営業終了案内がなされており、忠実屋から4度の業態転換や改称を経て営業を続けた古参店舗は50年の歴史に幕をおろすこととなる。

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ベスト電器福岡本店、2026年2月15日閉店-かつて「日本最大の家電店」だった天神ベスト、再開発で移転・移転・移転?

福岡県福岡市中央区天神の家電量販店「ベスト電器福岡本店」が、再開発のため2026年2月15日に閉店する。
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ベスト電器福岡本店。

かつて「日本最大」の家電量販店だったベスト本店

ベスト電器福岡本店は家電量販店「バーゲンセンター」として1953年9月に開店、1956年に現店舗に移転。1968年にベスト電器に商号を変更した。
現在の建物は1994年10月に完成。建物名は「ベスト電器みすゞ庵共同ビル」で、地下2階・地上11階建て、売場面積7,953㎡。開業時点では日本最大の家電量販店であった。

ベスト電器福岡本店の1階にある「みすゞ庵」。

ビル名のとおり、もともとベスト電器本店のすぐそばにあった蕎麦店「みすゞ庵」が1階に出店しているほか、11階には2011年より福岡市に拠点を置く人気アイドルグループ「LinQ」をはじめとしたのライブなどが開催されていた天神ベストホールベスト電器天神eホール)が設けられている。
2016年よりテナントとして漫画、アニメ、同人グッズなどを取扱う「メロンブックス」「らしんばん」が出店していたが、2025年10月に相次いで移転、もしくは店舗統合のため閉店していた。

メロンブックス天神。現在は移転のため閉店済み。

テナントの撤退が相次ぐなか、1階にある1952年に開店した老舗そば店「みすゞ庵」は、店頭において2025年12月20日に73年の歴史に幕を下ろしていた。

ベスト本店、閉店・再開発へ

ベスト電器がある天神エリアでは福岡市が「天神ビッグバン」と称して高さ制限や容積率の規制緩和規制緩和による民間再開発促進事業が推進されており、2025年夏時点で73棟の建て替え事業が進行している。

福ビル跡地に完成したワン・ビル。

ベスト電器の周辺でも、福岡地所による「天神ビジネスセンター開発プロジェクト」、西日本鉄道による「福ビル街区建替プロジェクト(現:ワン・ビル)」などの大型再開発がおこなわれていた。

ベスト本店跡、大成建設が購入

複数の地元メディアの報道によると、ベスト電器本店の建物は大成建設が取得したとみられる。再開発をおこない、ホテルなどが入居する複合ビルとする計画だというが、具体的な内容などは2026年1月時点で発表されていない。
なお、天神ビッグバンの竣工期限は2026年末であり、再開発の竣工は期限までには間に合わないと思われる。

ベスト電器、創業地から移転・移転・移転?

ベスト電器福岡閉店の本店は店頭の告知や公式ウェブサイト上で発表されたもの。ツクモも同時閉店となる。
ベスト電器はかつて創業地である福岡市天神エリアに複数の店舗があったが、創業地・福岡本店の閉店により福岡市天神エリアから一旦撤退となる見込みだ。その一方で、ベスト電器とツクモは2026年春ごろ近隣に移転オープンするとしている。かつてあった「移転・移転・移転」という名物CMが再び見られることになるかも知れない。
その一方で、ベスト電器の新店舗の場所は1月時点では発表されておらず、当面のあいだ福岡市中心部から最も近いベスト電器は千鳥橋のベスト電器アウトレット博多店(旧本社・ゆめタウン隣)となる。また、当面ベスト電器の福岡市内の本店格の店舗は、実質的にベスト電器福岡伊都店、福岡本店についての問い合わせ先はベストアウトレット博多店となる。

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イオン石岡店、2028年建替新装開店-近隣商圏型「そよら」や現行主力業態「イオンスタイル」視野、旧石岡ショッピングセンターぱれっと跡地に約8年ぶり復活

茨城県石岡市の国道6号線(水戸街道)沿いにあるイオン系大型総合スーパー「イオン石岡店」跡地に、同社運営の新商業施設が2028年を目処に開店する。

石岡を代表する複合商業施設「ぱれっと」の核店舗だった

イオン石岡店は1987年12月12日に地元協同組合主導の複合商業施設「石岡ショッピングセンターぱれっと」の核店舗「ジャスコ石岡店」として開店。建物は地上3階建で店舗面積は11,980㎡。
ジャスコ石岡店は開店当初、映画館「パレットシネマ」や専門店40店舗超を擁する地域を代表する大型店であったが、相次ぐ競合店進出や老朽化も重なり競争力が低下傾向にあった。
同店は2011年3月にはイオン系総合スーパー運営会社再編にあわせて「イオン石岡店」に改称、直営フロアのリニューアルや専門店25店舗の維持で営業存続を図ったが、2019年2月17日に建替再出店を視野に入れつつ約31年の歴史に一旦幕をおろしていた。
イオン石岡店跡は2025年11月現在更地となっている。
2019年2月に建替えのため一時休業となったイオン石岡店。

現行主力「イオンスタイル」専門店併設「そよら」視野に

イオン石岡店を運営していたイオン系総合スーパー事業会社「イオンリテール」(本社:千葉市美浜区)は、店舗跡地一帯(敷地面積約65,000㎡)を「水戸市と土浦市の中間に位置し、JR常磐線石岡駅から車で約5分、国道6号(水戸街道)に面した交通利便性の高い場所」「住宅地のほか、柏原工業団地があり、勤め先とベッドタウンの両方の性質を持った商圏」であると位置づけ、立地特性を活かした「人々が集い、楽しみ、豊かな気持ちになれるサードプレイスのニーズ」を想定した新施設の実現を掲げている。
イオン石岡店跡地で同社が開発予定の新施設に関して、2025年10月20日の開店目安発表時点では正式に決まっていないが、同社が現行主力業態「イオンスタイル」及び近隣商圏型商業施設「そよら」としての新装開店が視野に入っており、石岡市にイオンリテール運営による商業施設が約8年ぶりに復活することとなる。

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イズミヤショッピングセンター枚方、2026年春閉店-阪急阪神系となったイズミヤ枚方店、56年の歴史に幕おろし完全閉館

大阪府枚方市の京阪本線枚方市駅付近にあるH2Oリテイリング系近隣商圏型ショッピングセンター「イズミヤSC枚方(イズミヤショッピングセンター枚方)」が2026年春をもって閉店する。

ショッピングセンターとなった枚方市駅前のイズミヤ

イズミヤSC枚方は1970年7月に伊丹市に本社を置く大手系総合スーパー「イズミヤ枚方店」として開店。建物は地上3階建で店舗面積は11,773㎡。
イズミヤ枚方店は開店以来長らく、衣食住をフルラインで展開する直営主体の大型店であったが、2014年6月のH2Oリテイリング傘下入りにともなう構造改革「イズミヤGMSの事業モデル転換」の一環として、2020年4月に直営住居関連商品販売事業を大手ドラッグストア「ココカラファイン」との合弁会社「CFIZ」に承継、直営衣料品及び商業施設運営事業を「エイチ・ツー・オー商業開発(H2O商業開発)」に承継したため、以後はH2O商業開発運営のイズミヤSC枚方にイズミヤ・阪急オアシス(2026年4月1日以降関西フードマーケット)運営の食品スーパーとしてイズミヤ枚方店が営業する体制となっている。

イズミヤ枚方店。

2020年には全面刷新するも老朽化で「完全閉館」

イズミヤSC枚方は2025年10月現在、H2Oリテイリング系直営店「イズミヤ枚方店」「ココカラファイン+イズミヤ枚方店」「i-closet枚方店」を核に、2020年11月開店の家電量販店「ケーズデンキ」(同年6月閉店の枚方店から事実上移転)やレディスファッション「Honeys」、靴量販店「靴のヒラキ」、文具雑貨「COMPASS」「バラエティ101」、100円ショップ「Seria」、旧イズミヤ系複合書店「アミーゴ書店」など専門店20店舗が入居する。
同施設では「完全閉館売り尽くしセール第1弾」を開催、2026年春に56年の歴史に幕をおろすこととなる。

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イオン、サンデーの株式公開買付けを2026年1月8日開始-東北地盤のホームセンター完全子会社化、イオン東北との新たな店舗モデル開発も検討

流通大手「イオン」は同社連結子会社の東北地場大手ホームセンター「サンデー」を株式公開買付け(TOB)により完全子会社化する方針を2026年1月8日に発表した。

イオン系の東北地場大手ホームセンター

サンデーは1921年に創業した地場大手建築資材メーカー「吉田産業」のホームセンター事業会社「サンダイヤーズマート」として1975年5月に青森県八戸市で設立、同年10月に1号店を開店した。サンダイヤーズマートは1976年11月に現商号に変更、1983年6月には北海道に進出するなど北東北を中心に店舗網を急速に拡大した。

サンデーは2003年8月にイオンと資本業務提携を締結し、2005年7月には同社新業態「イオンスーパーセンター」東北店舗のDIY売場運営を開始、2006年4月にイオンの連結子会社となるなど関係性を強めた。その後も2010年12月の株式公開買付(TOB)で創業母体(吉田産業及び吉田興産協同組合)から株式の約20%を取得したことで、イオンが株式の約70%を保有する現況となった。

サンデーは2010年12月のTOB後も上場を維持。山形地場同業大手「ジョイ」の吸収合併に加え、プロ向け業態「DayPRO(デープロ)」やペット専門店「Zoomore(ズーモア)」といった東北ならではの積極的な新業態の開発を打ち出すことで当地を代表する地場系ホームセンターとして営業を続けていた。

ジョイ寒河江店(現サンデー寒河江店)。

イオン東北事業会社再編に続く改革に

イオンは2020年3月に同社東北地方食品スーパー地域子会社「マックスバリュ東北」に「イオンリテール東北カンパニー」を経営統合するかたちで「イオン東北」を設立、2025年3月にイオン東北とイオンスーパーセンターを経営統合するなど、経営環境に課題が残る東北事業会社の再編に取組んでいる。あわせて、同社は2025年7月に「イオンモール」「イオンディライト」を完全子会社化するなど親子上場解消を進めており、サンデーの完全子会社化に踏み切ったものとみられる。

イオンはイオン東北とサンデーの「双方の強みを融合した新たな店舗モデルづくりに着手」するとしており、サンデーとの約20年間にわたる共同運営体制を敷くイオンスーパーセンターや総合スーパー業態の再生を加速させることとなる。

高島屋堺店、2026年1月7日19時閉店-名残惜しむ客であふれた営業最終日、跡地に南海電鉄系「HiViE堺東」春以降開業

大阪府堺市堺区の南海電鉄高野線堺東駅に直結する百貨店「高島屋堺店(堺タカシマヤ)」が、2026年1月7日午後7時をもって閉店し61年の歴史に幕をおろした。

堺タカシマヤ、61年の歴史に幕

高島屋堺店は1964年10月に開業。開業当初の建物は地上5階地下2階建で営業フロアは地上5階〜地下1階、店舗面積は10,000㎡だった。高島屋堺店は1984年4月に敷地北側に新館(地上9階地下1階建)を開業し北改札口直結化、同年10月には敷地南側の既存館を専門店街「UP’ル(アップル)」に業態転換することで、百貨店を核とする複合商業施設「堺タカシマヤS.C. 」となった。その後も2016年に耐震改修工事を完了、2020年にも大規模リニューアルを実施するなど、ハード/ソフト両面で集客向上の取組みを継続的に打ち出した。一方、2020年代初頭の感染症拡大を背景に赤字体質に陥っており、契約満了にあわせて2026年1月7日に閉店する方針を決めた。

現在の店舗面積は25,395㎡。高島屋直営フロアを核に、ファストファッション「UNIQLO」、靴量販店「ABC-MART」、100円ショップ「Seria」、複合書店「丸善」といった専門店、地階飲食店街(UP’ル)や各種金融機関、クリニックモール、行政関連施設が入居する。

営業最終日の堺タカシマヤ。

営業最終日は朝から多くの人が訪れ、にぎわいを見せた。一方で閉店式典が行われなかったこともあり食品売り場に客が集まり、ドンクや御座候といった食物販系テナントを中心に1時間を超える行列が生じて営業終了時間を迎えた19時以降も売場や催事フロアに多くの買物客が見られた。

南海電鉄の新商業施設に

高島屋堺店跡は2026年1月7日以降大部分を閉館、南海電鉄系新商業施設「HiViE」として春以降新装開業する予定。一部店舗(飲食店・旅行代理店)が新施設での営業再開を発表しているもの、施設構成は未定となっている。


営業最終日の堺タカシマヤ。

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スーパーセンタートライアル若松店、2026年4月開店-若松区内に初の新築出店、大黒天物産「ラ・ムー」やドラッグストア「コスモス」立ち並ぶ激戦区に

福岡県北九州市若松区向洋町の国道495号線沿いに流通大手「トライアルHD」(本社:福岡市東区)系総合ディスカウントストア「スーパーセンタートライアル若松店」が2026年4月21日を目処に開店する。

トライアル、若松区内に初の新築出店

スーパーセンタートライアル若松店建物は鉄骨造地上1階建で敷地面積は約15,163㎡、建築面積は約5,895㎡、店舗面積は約4,317㎡、延床面積は約5,754㎡。
同社店舗としては1990年10月に開店した関門地場大手系ホームセンター「ハードウェアとみやま若松店」を居抜きするかたちで開店した「スーパーセンタートライアル二島店」に次ぎ若松区内2店舗目、初の新築店舗となる。

建設中のスーパーセンタートライアル若松店(2026年1月現在)

ディスカウント激戦区で低価格とリテールDX訴求か

トライアル若松店近隣の北湊地区/深町地区では、2012年9月の若戸トンネル開通にあわせ、2009年1月にドラッグストア「コスモス北湊店」が開店、2011年4月に大黒天物産系ディスカウント食品スーパー「ラ・ムー若松店」が開店、2015年9月にサンリブ系近隣商圏型ショッピングセンター「マルショク深町店」(直営総合スーパー+ダイソー+サンドラッグ)が開店したことで、若松区内では若松駅周辺や二島駅周辺、北九州学研都市ひびきのに次ぐ規模の商業集積地となっている。
トライアル若松店は北湊地区/深町地区の既存店と比べ、若松区中心部や若戸トンネルから距離があるもの、同社既存店(トライアル二島店)が老朽店舗であるため、同社最新店舗が強みとするリテールDX/スマートショッピングといった営業施策、地元支持の厚いホームセンター「グッデイ若松店」を含む近隣店舗と買回りしやすい立地に期待する声も多くある。

スーパーセンタートライアル若松店

住所:福岡県北九州市若松区向洋町11-1
営業時間:24時間営業

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ジュピターコーヒー、2026年1月5日倒産-輸入食材で人気の高級スーパー、民事再生法適用で再建めざす

大手輸入食材・高級食品スーパー「ジュピターコーヒー」(本社:東京都文京区本駒込/旧本部:東京都足立区入谷)が2026年1月5日に民事再生法適用を申請し、倒産した。

駅ビル中心に多店舗化図った輸入食品スーパー

ジュピターコーヒーは1971年5月に東京都文京区で珈琲豆卸売業として創業、1979年8月に法人化した。
創業初期は都内自社事務所及び焙煎工場併設店舗での喫茶関連商材の卸売小売を中心としていたが、1990年代後半にJR東日本系駅ビル(CIAL横浜・S-PAL仙台など)に進出したことを機に、高級食品スーパー(現在はローソン傘下)の「成城石井」や輸入食品/珈琲豆専門店「カルディコーヒーファーム」などの良いとこ取りともいうべき業態を確立した。

ジュピターの店舗。(京王高幡SC)

その後も全国の百貨店、駅ビル、ファッションビルや地下街といった都市型商業施設を中心に店舗網を拡大していった。

全国展開に至るも近年は開閉店が相次いでいた

ジュピターは、2024年3月時点の店舗数は91店舗だったが、2025年5月に松山大街道店を閉店し愛媛県内から撤退、2025年9月にはマークイズ福岡ももち店を閉店し福岡市内から撤退、同年10月には全国展開初期からの古参店であったエスパル福島店を閉店し福島市内から撤退(後継店は北野エース)するなど、最近は改装休業からの完全閉店や短期での閉店が相次いでいた。
2026年1月時点の店舗数は88店舗となっていた。

輸入食材高騰も一因か-負債額は60億円、営業継続へ

帝国データバンクによると負債総額は約60億円。輸入食品の価格高騰も一因だったとみられるほか、粉飾決算も発覚。信用が低下していた。
民事再生法適用申請翌日の1月6日時点においては、スポンサーを探しつつ各店の営業を継続する方針を示しているもの、複数店舗で珈琲豆の販売停止や冷凍商品ケースの使用停止、商品欠品が生じるなど、店舗運営に甚大な影響を及ぼしている。
同社店舗は地域一番店級商業施設の食品核としての役割を担う店舗も多く、運営体制の早期回復が求められる。

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ダイレックス棚田町店、2026年4月開店-北九州市若松区のUR都市機構小石団地跡地、生鮮取扱いの総合ディスカウントに

福岡県北九州市若松区のUR都市機構小石団地跡地に、サンドラッグ系総合ディスカウントストア「ダイレックス棚田町店」が2026年4月9日(届出上)を目処に開店する。

旧公団住宅跡地にサンドラッグ系ディスカウントストア

ダイレックス棚田町店の建物は2025年9月に着工、建物は鉄骨造1階建で敷地面積は5,196㎡、建築面積は2,139㎡、店舗面積は1,527㎡、延床面積は2,113㎡。
ダイレックス棚田町店の敷地は長らく、1955年7月設立の特殊法人「日本住宅公団」が管理運営を行う小石団地であったが、2020年代初頭に日本住宅公団の後継となる独立行政法人「都市再生機構(UR都市機構)」九州支社が同団地を廃止、2025年3月に「小石団地整備敷地土地譲受事業者」を募集開始し、ロードサイド型商業不動産を得意とする「BL株式会社」(大阪市北区堂島二丁目)を設置者とするダイレックス新店舗の整備が決まった。

ダイレックス棚田町店。

生活利便性高める生鮮4品扱う店舗に

ダイレックス棚田町店は、生鮮4品を中心に衣料品や雑貨、医薬品などを幅広く取扱う業態となることが明らかとなっており、同社店舗の常連テナントといえる惣菜専門店「イーティーズ(MHホールディングス/むすんでひらいて)」も入居する方針を示している。近隣はサンリブ系や大黒天物産、ドラッグストアコスモスなど立ち並ぶが、ワンストップショッピングが可能な1,000㎡級総合ディスカウントストアを期待する声も多く、さらなる激戦が予想される。

(仮称)ダイレックス棚田町店

住所:福岡県北九州市若松区棚田町12番2
営業時間:午前9時~午後10時

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