カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

オリンピック市川店、2026年1月18日閉店-JR市川駅前の旧松坂屋市川店、耐震不足が一因か

千葉県市川市のJR市川駅前・アイアイロード商店街にあるディスカウントストア「オリンピック市川店」が、2026年1月18日に閉店する。

オリンピック市川店。

かつて百貨店「松坂屋」だった市川駅前のオリンピック

オリンピック市川店が出店する道口ビルは1971年4月に松坂屋系総合スーパー「松坂屋ストア市川ショッピングセンター」として開店。1977年に百貨店「市川松坂屋」(松坂屋市川店)に転換したものの、1999年8月に閉店した。なお、建物は広告塔屋が異常に高く、増築できる造りになっていたと思われる。
建物はそのまま2000年3月にディスカウントスーパー「オリンピック市川店」となり、約25年間にわたって営業を続けていた。

オリンピック市川店。

オリンピック市川店の売場はテナントを含め地階から4階まで、店舗面積は4,246㎡。生鮮食品を取り扱わない店舗だった。
また、テナントとしてTSUTAYA(2022年3月に閉店済み)、ペットショップなどが出店するほか、保護猫の譲渡会もおこなわれていた。

老朽化による耐震性不足が原因か

オリンピック市川店の閉店は、店頭の掲示にて発表されたもの。
市川市によると、オリンピック市川店が出店する道口ビルは、老朽化などによって耐震性不足状態であるとされていた。
(なお、オリンピックに隣接する市川ビル(ダイエー市川店)は耐震改修済みである)
建物は築55年を迎えることもあり、近く再開発される可能性も高いであろう。

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新宿三丁目ロフト、2025年11月21日開店-ロフト新宿再出店は丸井、地元の有名老舗とコラボも

東京都新宿区のデパート「新宿マルイ」(丸井新宿店)に、大手雑貨店「新宿三丁目ロフト」が2025年11月21日に開店する。
ロフトは新宿エリア再出店となる。

新宿マルイ。

ロフト、三越アルコット→小田急ミロード→マルイに

ロフトは2004年10月に「新宿三越アルコット」に「新宿ロフト」として新宿エリア初出店したが、同店がビックロになることに伴い2007年1月閉店。2016年3月には「小田急新宿ミロード」に「新宿ミロードロフト」として再出店したものの、同店の再開発に伴い2025年3月に閉店していた。
ロフトは約9か月ぶりの新宿エリア再出店となった。

3月までロフトが出店していた新宿ミロード。

なお、開店直前まで「(仮称)新宿ロフト」としていたものの、初代「新宿ロフト」があったことに加えて、近隣に雑貨店よりも歴史が長い大手ライブハウス「新宿ロフト」があるため差別化をおこなったものとみられる。

東京都心初のワンフロア標準型店舗

新宿三丁目ロフトが出店するのは、新宿マルイの3階。
現在ロフトが標準型店舗とする「ワンフロア型のロフト」は東京都心初となる。

新宿三丁目ロフト(ニュースリリースより)。

店内には新宿の街の賑わいをネオン管をイメージしたデザインの「新宿三丁目ロフト」の看板を設置。同店オリジナルポスターやビジュアルデザインを用いて鮮やかに彩るとしている。

新宿三丁目ロフト・イメージ(ニュースリリースより)。

新宿三丁目ロフトの売場面積は約1,280㎡。トータルで約25,300種類、美容・健康雑貨8,000種類、文具雑貨11,300種類、バラエティ雑貨4,700種類、生活雑貨1,300種類を揃える。
また、渋谷ロフト、銀座ロフト、梅田ロフトに続き、全国で4店舗目となるサンプリング(試供品)専用自動販売機「ロフボ」を設置する。

新宿の人気店舗とのコラボを実施

「新宿三丁目ロフト」では開店記念企画として、「新宿高野フルーツ」「新宿中村屋」「新宿追分だんご本舗」「麺屋武蔵」など新宿に拠点を置く店舗とのコラボレーション企画を実施する。
また、インバウンドスーベニールショップ「LOFT MEETS JAPAN」を設ける。

新宿高野×新宿三丁目ロフト(ニュースリリースより)。


新宿追分だんごのアクリルキーホルダー(ニュースリリースより)。

このほか、開店当日から合計税込2,500円以上購入した先着3,000名に「ロフトオリジナルトートバッグ」をプレゼントするとしている。

新宿三丁目ロフト

東京都新宿区新宿三丁目30番13号 新宿マルイ 本館3階
営業時間:午前11時~午後8時

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ベスト電器福岡本店の老舗蕎麦店「みすゞ庵」、2025年12月20日閉店-ベスト本店「再開発」への布石か

福岡県福岡市中央区天神の家電量販店「ベスト電器福岡本店」にある老舗蕎麦店「みすゞ庵」が、2025年12月20日に閉店する。
同店はベスト電器本店ビルの地権者の1社であるとみられ、今後の動向に注目が集まる。
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ベスト電器福岡本店。

1952年開業の老舗蕎麦店、現在はベストとの共同ビル

蕎麦店「みすゞ庵」は1952年に開店。ベスト電器福岡本店は家電量販店「バーゲンセンター」として1953年9月に開店、1956年にみすゞ庵に近い現店舗に移転。1968年にベスト電器に商号を変更した。現在の建物「ベスト電器みすゞ庵共同ビル」は1994年10月に完成。地下2階・地上11階建て、売場面積7,953㎡。開業時点では日本最大の家電量販店であった。
ビル名のとおり同地にあった蕎麦店「みすゞ庵」が1階に出店しているほか、11階には2011年より福岡市に拠点を置く人気アイドルグループ「LinQ」をはじめとしたのライブなどが開催されていた天神ベストホールベスト電器天神eホール)が設けられている。

ベスト電器福岡本店の1階にあるみすゞ庵。

2016年よりテナントとして漫画、アニメ、同人グッズなどを取扱う「メロンブックス」「らしんばん」が出店していたが、2025年10月に相次いで移転、もしくは店舗統合のため閉店していた。
その間も「みすゞ庵」は継続して出店。市役所が近隣にあることもあり、昼時には多くの客で賑わいを見せていた。

メロンブックス天神。現在はベスト電器から移転。

ベスト本店は閉店?それとも「移転・移転・移転」?

「みすゞ庵」の閉店は、同店の店頭にて発表されたもの。みすゞ庵は「長きに渡るご愛顧に深く感謝申し上げます」としている。
ベスト電器がある福岡市天神エリアでは、福岡市が「天神ビッグバン」と称して高さ制限や容積率の規制緩和規制緩和による民間再開発促進事業を推進中。2025年夏時点で73棟の建て替え事業が進行している。

福ビル跡地に完成したワン・ビル。

ベスト電器の周辺でも福岡地所による「天神ビジネスセンター開発プロジェクト」、西日本鉄道による「福ビル街区建替プロジェクト(現:ワン・ビル)」などの大型再開発がおこなわれていた。
天神ビッグバンの竣工期限は2026年末であり、仮にベスト電器本店が建て替えとなったとしても間に合わないと思われるものの、同店の今後の動向が注目される。


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スーパーセンタートライアル平群店、2025年11月19日開店-近鉄竜田川駅近くの国道沿いに

奈良県平群町の国道168号線沿い・竜田川沿いに、トライアルHDのディスカウント総合スーパー「スーパーセンタートライアル平群店」が2025年11月19日に開店する。

竜田川にトライアル出店-近くにザ・ビッグ

スーパーセンタートライアルが出店するのは、平群町の国道168号線沿い。近鉄生駒線の竜田川駅近くでもあり、向かいには百人一首で知られる竜田川がある。
トライアルの隣接地には「コメリパワー平群店」が2025年7月に開業している。また、1kmほど北側には2014年にイオンビッグが運営するディスカウントスーパー「ザ・ビッグエクストラ平群店」が出店しており、激しい競合が予想される。

一般的なトライアルの店舗。(イメージ)

スーパーセンタートライアル平群店の建物は平屋で、店舗面積は4,168㎡、営業時間は24時間。
食品に加えて生活雑貨、衣料、寝具、小型家具、家電などを販売するディスカウント総合スーパー業態となる。

スーパーセンタートライアル平群店

奈良県生駒郡平群町椿井104番地1
営業時間:24時間

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マルイシティ横浜、2026年2月閉店-横浜の丸井、前身の伊勢佐木町出店から61年の歴史に幕

神奈川県横浜市西区の横浜駅東口・みなとみらい21エリアにある丸井が運営するデパート「マルイシティ横浜」(丸井横浜東口店)が、2026年2月に閉店する。

そごうも出店予定だったスカイビルの核店舗

マルイシティ横浜は「横浜スカイビル」(2代目)の核店舗として1996年9月に開業。

マルイシティ横浜。左側はそごう。

当初、横浜スカイビルは隣接する「横浜そごう」が増床出店する計画があったものの建築中にそごうが出店を中止したため、すでに市内の関内・伊勢佐木町に出店していた丸井(後述)が「丸井横浜東口店」(現:マルイシティ横浜)として入居することとなった。
隣接する「そごう」とは連絡デッキや連絡通路などで、また地下部分では地下街「ポルタ」を経由して横浜駅などと直結する。

隣接するそごう横浜店(屋上)。そう、タローマンではない。

なお、横浜スカイビルの高層階にはオフィスや飲食街などが入居しているほか、1階には「横浜シティエアターミナル」(Y-CAT)も入居している。

近年はファッション+アニメで構成されていたが…

マルイシティ横浜の売場はスカイビルの8階から地下2階まで(Y-CAT除く)で、店舗面積は16,774㎡。
当初はDCブランドを中心とするファッションデパートの色彩が強かったが、2025年11月現在はDCブランドとしても知られた「ニコル」「ビギ」「タケオキクチ」などといったファッションテナントに加えて、ファストファッション「ZARA」、アニメショップ「らしんばん」、アニメ・ホビーショップ「駿河屋」、鉄道模型「ポポンデッタ」、100円ショップ「セリア」、ポケモン公式店「ポケモンセンターヨコハマ」など多彩な店舗が出店。(キデイランド内にはちいかわコーナーあり)
さらに11月には多魔を舞台に家族4人で月4万円生活の呪いがかけられた少女を描く漫画・アニメ作品の企画展「まちカドまぞく だぶるあにばーさりー展 みに ~まぞくたちの進む道~in横浜」が複数フロアで展開されるなど、様々なメディアミックス作品とのコラボレーションも頻繁に開催されている。

丸井、横浜市中心部での61年の歴史に幕

丸井の閉店を報じた神奈川新聞等の地元メディアによると、閉店は業績不振のため。すでに店頭には17日より閉店告知が掲出されている。
丸井は1965年に伊勢佐木町に横浜初出店。その後、マルイシティ横浜の開業を受けて段階的に減床し、2000年にマルイシティ横浜へと完全統合した。
マルイシティ横浜の閉店により、横浜市中心部の丸井は61年もの長き歴史に幕を閉じることとなった。
閉店により、横浜市内の丸井の店舗は「戸塚モディ」(地階-1階は「まるい遊食館」)のみとなる。

高層レストラン街など横浜スカイビルのテナントは営業を続けるとみられるが、人気のポケモンセンターをはじめとした丸井に入居するテナントが今後も営業を継続するかどうかなどについては、2025年11月時点では発表されていない。

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サンリブ唐戸、2026年1月閉店-下関カラトピアの核店舗、マルショク唐戸店から73年の歴史に幕

山口県下関市唐戸町の関門汽船唐戸ターミナル/唐戸市場前・唐戸商店街にある複合商業施設「カラトピア」商業核を担うサンリブマルショク系の大型総合スーパー「サンリブ唐戸」が2026年1月をもって閉店する。

カラトピアの核店舗、現店舗約40年の歴史に幕

カラトピアは1986年11月に「唐戸地区第一種市街地再開発事業」の商業核として開業。建物は鉄骨鉄筋コンクリート造地上13階地下1階建で商業フロアは1~3階、敷地面積は約3,469㎡、店舗面積は5,364㎡、延床面積は約20,080㎡。
なお、再開発前には立地する場所の一部にユニード下関店が出店していた。

カラトピア/サンリブ唐戸。

サンリブ唐戸は、1952年6月開店の下関丸食(地域運営会社)創業店「マルショク幸町店」と、徒歩圏内にあり1952年10月に開店した唐戸公設市場との複合店「マルショク唐戸店」(現・カラトコア)の後継店としてカラトピア開業と同時に開店。
サンリブ部分の店舗面積は4,066㎡で、衣・食・住をフルラインで展開している。

カラトピア/サンリブ唐戸の吹き抜け空間。

2025年10月現在も総合食料品・衣料品(婦人/紳士/子供)や家庭用品、寝具インテリアに加えて、、100円ショップ「ダイソー」、そして直営書籍「BOOKSサンリブ」や直営家電「アイリスオーヤマなるほど家電」、園芸ペット用品を取り扱うなど、同社店舗としては最大級といえる品揃えをおこなっている。

下関中心部から総合スーパー消滅

サンリブ唐戸の閉店により、下関市中心部(下関駅~唐戸市場/赤間神宮付近)から大型総合スーパーが消滅する。
また、唐戸商店街/赤間本通り商店街から最寄りのスーパーは、1kmほど離れた住宅街にあるイオン系大型食品スーパー「マックスバリュ宮田町店」「マックスバリュ上田中店」となる。

サンリブの撤退により、同店の買い物によるカラトピアの駐車場割引もなくなることとなる。それゆえ、唐戸エリアの住民に加えて近隣商店街の店舗からは早期の後継テナントの誘致が求められている。

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シルクハット秋葉原、2025年11月22日開店-秋葉原駅電気街口のシントク→SEGA跡、再び巨大ゲーセンに

東京都千代田区のJR秋葉原駅電気街口近くにあり2025年8月に閉館した大型ゲームセンター「GiGO秋葉原1号館(旧・セガ秋葉原1号館)」の跡に、大型ゲームセンター「シルクハット秋葉原」が2025年11月22日に開店する。

シルクハット秋葉原。(ニュースリリースより)

電気街口のシントク→セガ1号館、シルクハットに

「シルクハット秋葉原」の場所にはもともとシントクシントク電気)の「シントク本店」があった。
GiGOの前身・セガ秋葉原1号館はシントクの経営不振により「ハイテクランド・セガ・シントク」として1992年11月に開店。シントクは1993年に事実上倒産しており、その後はサトームセンが建物を所有していたこともあった。
そののち、近隣にある「セガ秋葉原GiGO」などを含めた系列との店舗名整理により「セガ秋葉原1号館」となった。

セガ秋葉原1号館。

2022年1月には全国でアミューズメント事業を展開する「GENDA」(東京都大田区)がセガグループのゲームセンター運営・アーケードゲーム開発企業「GENDA SEGA Entertainment(旧セガ エンタテインメント)」(東京都品川区)を完全子会社化、セガがゲームセンター事業から撤退。それにより、2022年に看板が「GiGO秋葉原1号館」に変更されていた。
なお、4号館は2022年9月に閉店するなど店舗整理も行われた。

2022年に閉館した「GiGO秋葉原4号館」

その後、GiGOを運営するGENDAはGiGO秋葉原1号館についても「施設の定期建物賃貸借契約の満了のため」2025年8月31日を以て閉館。
セガ時代から33年間の歴史に幕を下ろしていた。
なお、GiGO秋葉原は2・3・5号館で営業を継続している。

シルクハット秋葉原、9フロア展開の大型旗艦店に

GiGO秋葉原1号館の跡に出店するのは、マタハリーエンターテイメント(本社:神奈川県川崎市)が展開するゲームセンター「シルクハット秋葉原」が出店する。
シルクハット秋葉原は地下1階から地上8階の全9フロア、総面積は512坪(1692㎡)。
この建物がゲームセンターとなった1992年にちなんで「WE♡秋葉原 since 1992 to be continued」をテーマに掲げ、クレーンゲーム、音楽ゲーム、カードゲーム、ビデオゲーム、ダーツなどを幅広く展開する。
地階はガンダムイニブを58台設置、ワンフロア全てを占めるほか、2~3階にはフィギュアなどのプライズと撮影できるコーナー、8階には弐寺などの音ゲー配信ができるコーナーもあり、再び世界中からの客で賑わう複合ゲームセンターとなりそうだ。
同社のニュースリリースによると、フロア構成は以下のとおりとなる。

シルクハット秋葉原 フロア構成
  • B1F:ビデオゲーム
    ・機動戦士ガンダムエクストリームバーサス2 インフィニットブースト 国内最大級の58台設置(※配信台設置)
  • 1F〜4F:クレーンゲーム
    1F&2F:日本を代表するキャラクターのぬいぐるみや雑貨が、所狭しとならぶ見ているだけでも楽しめるエリア
    3F&4F:フィギュアファン必見!最新作から定番まで種類豊富なフィギュア景品
    ※2F・3Fに“推し”を世界に発信できる空間として景品と一緒に撮影できるフォトスポットを設置
  • 5F:カードゲーム
    ・機動戦士ガンダムアーセナルベース(4台)
    ・オレカバトル2(2台)
    ・ポケモンフレンダ(2台)
    ・ひみつのアイプリ(3台)
    ・アイプリバース(2台)
  • 6F:音楽ゲーム
    ・太鼓の達人(7台)
    ・CHUNITHM(10台)
    ・maimai でらっくす(5台)
    ・オンゲキ(4台)
    ・DrumMania-ARENA MODEL-(1台)
    ・GuitarFreaks-ARENA MODEL-(1台)
  • 7F:音楽ゲーム
    ・beatmania IIDX LIGHTNING MODEL(13台)※配信台設置
    ・SOUND VOLTEX -Valkyrie model-(9台)
  • 8F:BEMANI STUDIO/ダーツ/一番くじ&グッズ販売
    ・DARTSLIVE3(8台)
     ※オリジナルショップライブエフェクト搭載
    ・beatmania IIDX LIGHTNING MODEL(2台)
    ・SOUND VOLTEX-Valkyrie model-(2台)
    ・DanceDanceRevolution 20th anniversary model(2台)
    ・音楽ゲーム全機種に配信機材を完備した「BEMANI STUDIO」
     複数人で同時に遊べる新しいスタイルを実現
    ・一番くじを中心とする「キャラクターくじ各種」「BPL TEAM SILK HATグッズ」「ダーツグッズ」「アルコール飲料」など
シルクハット秋葉原

 東京都千代田区外神田1丁目10−9
営業時間:10:00〜24:00

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無印良品 板橋南町22、2025年11月16日閉店-要町駅近くの首都圏最大級旗艦店、僅か3年で

東京都板橋区の首都高高松ランプ近くにある無印良品の旗艦店「無印良品板橋南町22」が、2025年11月16日に閉店する。

無印良品板橋南町22・マルエツ板橋南町店。
マルエツ側は既存の建物を活用。

ハタ・スポーツプラザ跡地、再出店のマルエツと同居

無印良品板橋南町22は地下鉄要町駅から歩いて10分ほどの場所にあり、1963年に開業・2011年に閉館した「ハタ・スポーツプラザ」跡地に2022年11月に開店。スポーツクラブの建物を減築した別棟にマルエツ板橋南町店も同居する。なおマルエツはもともとテナントとして出店しており、再出店となっている。
全館の店舗面積は4,986㎡で、核店舗である無印良品とマルエツのほか「どらっぐぱぱす」、クリーニング「きょくとう」、レンタル自転車「ダイチャリ」(ハローサイクリング)が出店している。
そのうち新築棟に出店する核店舗「無印良品板橋南町22」の売場は4階建て、店舗面積は3,924㎡。無印良品としては東京都内では東京有明店、銀座店に次ぐ広さで、郊外エリアの路面店では関東最大級となっていた。

無印良品板橋南町22。こちらは新築棟。(公式サイトより)

無印良品は出店に際して2022年9月に板橋区と連携包括協定を締結。館内は「板橋推し」が全面にみられ、「板橋のいっぴん」コーナーや板橋区・近隣区で穫れた野菜コーナーが設けられたほか、フードコーナーでは板橋店限定のクラフトビールやハンバーガー、アイスクリームの提供も行われていた。

「板橋のいっぴん」をPRする店内。

なお、2022年9月に先行開店したマルエツはかつて同地にマルエツ池袋店として出店しており、スポーツプラザの閉館後も2020年まで営業していたため、マルエツは再出店だった。

無印良品首都圏旗艦店、僅か3年で閉店

無印良品板橋南町22の閉店は公式ウェブサイトなどで発表されたもの。すでに刺繍工房や自転車修理、洗剤などの量り売りなどといった旗艦店のみの特徴的な各種サービスは終了している。
4階建て・約4000㎡の建物の今後の活用方法は2025年10月時点は発表されていない。
なお、マルエツ板橋南町店は営業を継続するとみられる。

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さくら野百貨店仙台店跡、ドンキ系が再開発断念-2025年11月から解体、開発計画ふりだしに

ドン・キホーテなどを運営する流通大手「パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)」が、宮城県仙台市青葉区のJR仙台駅前にあり2017年に閉店した百貨店「さくら野百貨店仙台店」跡の再開発を断念することが2025年11月に判明した。
解体工事を控えた「さくら野百貨店」(2025年10月10日)。

これまでの経緯はこちら
間もなく解体のさくら野仙台跡、再活用計画ふりだしに

さくら野百貨店仙台店の建物は、2025年11月よりドン・キホーテの親会社「パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)」などによって解体されることが決まっていた。

営業していた頃のさくら野仙台店。

PPIHはさくら野百貨店仙台店の解体後、跡地を同社の高層複合商業施設「道玄坂通 dogenzaka-dori」と同様に、ホテルを核とした複合施設」として再開発する意向を示していた
しかし、PPIHは2025年11月に仙台市などに対して「建築費の高騰」等を原因として再開発を断念する意向を伝えたという。
PPIHは2020年にさくら野跡の土地建物の約7割を購入した。しかし全街区を買収することができておらず、これも再開発の大きな障害になっていたと思われる。
自己破産当日2017年2月27日のさくら野百貨店仙台店。

建物の解体については予定通り実施されるとみられるものの、跡地の再活用が実現するまでにはかなり時間がかかることになりそうだ。

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スーパーセンタートライアル南相馬店、2025年11月12日開店-原町のJAMPARK跡地に

福島県南相馬市の国道6号線沿いに、トライアルHDのディスカウント総合スーパー「スーパーセンタートライアル南相馬店」が2025年11月12日午前8時半に開店する。

原町のJAMPARK跡地にトライアル出店

スーパーセンタートライアルが出店するのは、南相馬市原町区(旧原町市)の国道6号線沿い。ここにはもともと近隣型ショッピングセンター「JAMPARKはらまち」があり、イエローハット洋服の青山すき家などが出店していたが、2023年までに全店閉店・解体されていた。
JAMPARKの多くのテナントは近隣に移転・再出店しているほか、競合スーパーとしては近隣にフレスコキクチが出店している。

一般的なトライアルの店舗。(イメージ)

スーパーセンタートライアル南相馬店の建物は平屋で店舗面積は4,199㎡、営業時間は24時間。24時間営業のスーパーセンターは市内初だ。
食品に加えて生活雑貨、衣料、寝具、小型家具、家電などを販売するディスカウント総合スーパー業態となる。
原町では、2025年10月にヨークベニマル原町西店が開店したばかり。距離が離れているとはいえ、競争が激化することとなる。

スーパーセンタートライアル南相馬店

福島県南相馬市原町区日の出町109番1
営業時間:24時間


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