長崎県佐世保市の四ヶ町商店街にある「十八親和銀行京町ビル」複合観光施設「くっけん広場」が2026年3月15日をもって閉店する。

十八親和銀行京町ビル「くっけん広場」1階フロア。
銀行建築活かした佐世保四ヶ町商店街の複合観光施設
十八親和銀行京町ビルは佐世保本拠の地方銀行「親和銀行京町支店」として開業。2010年10月に「ふくおかフィナンシャルグループ佐世保ビル(FFG佐世保ビル)」に「親和銀行佐世保支店(島瀬町の本店とは異なる)」として移転したため、2011年4月に商店街協同組織「させぼ四ヶ町商店街協同組合」直営の複合観光施設として新装開業することとなった。

十八親和銀行京町ビル「くっけん広場」。
軍港佐世保ならではのイベント、艦これコラボも
くっけん広場は「四ヶ町ごゆるりスペース」を掲げ、最盛期には1階にご当地グルメを提供する「くっけんカフェ」や各種サービス系店舗(整体・ヒーリング・占い)、2階にチャレンジショップ、3階にイベントスペースを展開。

頑張る佐世保。
古くより軍港として栄えた地域特性を活かし、カフェでの護衛艦カレー提供や自衛隊グッズの販売に加え、DMM/角川系ゲーム「艦隊これくしょん(艦これ)」との公式コラボを実施。「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」の拠点施設(認定証やスタンプなど設置)として県内外から集客を実現していた。

アニメ聖地認定証やスタンプ、閉店のお知らせ。
2026年10月目処に飲食特化の新施設
くっけん広場の閉店は商店街協同組合による運営撤退を理由としたもの。同館は最盛期に3フロアを活用していたが、2階チャレンジショップや艦これコラボパネル、3階イベントスペースを1階に集約するなど規模を縮小していた。
佐世保市経済産業委員会は、くっけん広場跡地活用の方針として飲食チャレンジショップの整備を検討。官民連携団体「させぼ未来共創会議」が建物所有者「十八親和銀行」から施設を借受け、2026年10月を目処に新施設を開業する方向で調整中としている。
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三省堂書店神保町本店、2026年3月19日再開店-4年に及ぶ建替え完了、ジャンプショップも併設
東京都千代田区神田神保町1丁目1番地で建て替え中だった大手書店「三省堂書店神保町本店」の新しい建物が完成し、2026年3月19日に営業を再開する。
神保町のシンボル的書店、再開発で小川町に移転していた
三省堂書店は1881年に創業。以前の本店の建物は創業100年記念として1981年3月に完成した自社ビルで、店舗面積は3,588㎡だった。

建て替え前の三省堂書店本店と古書街(右)、スポーツ用品・楽器街(左)。
奥のドンキの建物には現在まねきねこが出店。
三省堂書店は本社オフィスや複数の関連ビルを神田神保町に置いており、同社は書店街のシンボル的存在でもあったが、老朽化により2022年5月に一旦閉店。その後、建て替えがおこなわれていた。
その間、2022年6月には小川町のヴィクトリアゴルフ跡に仮店舗を出店したが、この仮店舗は新店舗の完成の目途が立った2026年1月に閉店している。

三省堂書店神保町本店小川町仮店舗。1月に閉店。
新装・三省堂本店、書店は3フロアに
新装なった「三省堂書店神田神保町本店」のコンセプトは「歩けば、世界が広がる書店。」。
このコンセプトに合わせて、店内をめぐる「三省堂書店ハイキングマップ」の配布もおこなう。

三省堂書店神田神保町本店。(ニュースリリースより)
建物は地上13階建て、書店は1階から3階。三省堂書店としての売場面積は書店約600坪、文具約30坪の合計約630坪。(約2,083㎡)
1階は書籍、2階には「神保町いちのいち」と書籍・文具雑貨、3階は書籍とカフェ「喫茶ちそう」、4階はテナント「THEジャンプショップ神保町」、5階以上はオフィスとなる。
開業記念として各種イベントを開催
三省堂書店神保町店では3月19日 9時40分頃よりすずらん通り側入口前にて開業記念セレモニーを開催。
そのほか、以下のようなイベントを開催する予定となっている。
(変更の場合あり)
- 3/19(木) 俵万智さん サイン会
- 3/20(金祝) 直木賞受賞記念 嶋津輝さんトーク&サイン会
- 3/21(土) 三井淳平さん トーク&サイン会
新書大賞2026大賞受賞東畑開人さん贈賞式&トーク&サイン会 - 3/22(日) 蒼月海里さん トーク&サイン会
- 3/23(月) 北方謙三先生 サイン会
- 3/24(火) 浅田次郎先生 サイン会
- 3/26(木) 月岡ツキさん×ひらりささん トーク&サイン会
- 3/28(土) 柚月裕子先生 サイン会
- 3/29(日) 岡崎琢磨さん ミニトーク&サイン会
- 4/4(土) 本とレトロ喫茶さんぽ
- 4/5(日) 畠山健二さん×山口恵以子さん トーク&サイン会
- 4/10(金) 横田南嶺老師 トークイベント
- 4/12(日) 「UAMOU」ワークショップ
三省堂書店神保町本店
東京都千代田区神田神保町1-1
10時~20時
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ミスターマックスSelect和白店、2026年3月20日開店-MrMax厳選業態初、生鮮3品に店内調理惣菜展開
福岡県福岡市東区のJR鹿児島本線福工大前駅/香椎線和白駅近く、国道495号線沿い令和健康科学大学前に、総合ディスカウントストア「ミスターマックスSelect和白店」が2026年3月20日に開店する。
和白にミスマの厳選業態、生鮮中心に初の試みも
ミスターマックスSelect和白店は、2024年5月閉店の地場大手うどん店「ウエスト和白店」跡地一帯に2026年4月開店を目処に「(仮称)ミスターマックス和白丘店」として建設中だった建物で、平屋建で売場面積は2,301㎡(約696坪)。福岡県内では2024年11月開店のサンリブ古賀店に次ぐ新店舗で県内26店舗体制となる。

MrMaxSelect和白店。
ミスターマックスSelect和白店では「購買頻度が高く、毎日の生活に欠かせない商品を厳選(Select)して取り揃えた、地域に密着して日常生活をサポートする業態」として、食品や日用品、キッチン用品、家庭用品を拡充。長時間営業(8時~24時)を行うことで、早朝や夜間の急な買物にも対応する。
また、厳選業態初の試みとして、青果・鮮魚・精肉に加えて店内調理の惣菜を展開するなど「多くのお客様のニーズにお応えし、地域住民の皆さまのより豊かな暮らしの実現に貢献」するとしている。
MrMaxSelect和白店
住所:福岡県福岡市東区和白丘1丁目2番3号
営業時間:8時~24時

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阪急電鉄、2026年3月18日より同一駅での20分以内の入出場無料化-「駅ナカ利用」「通り抜け」便利に
阪急電鉄(大阪府大阪市北区)は、2026年3月18日より同一駅で改札を入出場した場合、交通系ICカード利用で20分以内ならば無料で改札機を通過できるようにする。
阪急、改札”無料通り抜け”開始-駅ナカも便利に
多くの鉄道会社では、改札から一旦入場したならば電車に乗車しなくとも入場料金がかかるため、誤入場等の場合は改札に申し出なければならない。
阪急電鉄では、2026年3月18日よりICカード乗車券(ICOCAやPiTaPa、Suicaをはじめとした全国相互利用対応のICカード乗車券)を利用した場合、同一駅での20分以内の入出場であれば無料とする。
特別な登録などを行う必要はなく、誰でも適用される。

阪急大阪梅田駅。
例えば阪急大阪梅田駅では駅ナカ(改札内)に551蓬莱や若菜そばなどといった人気店が複数あるほか、トイレやコインロッカーもある。そのため、こういった店舗や施設の利用はもちろんのこと、駅改札の通り抜けについても20分以内であれば無料となるため、駅ビル・駅周辺の回遊性も大幅に向上する。

阪急十三駅の改札内にある若菜そば。
この”無料通り抜け制度”は阪急電鉄の全線87駅に適用される。
(神戸高速鉄道花隈駅を含む、大阪メトロが管理する天六駅は含まない)
なお、20分を超えた場合は、これまでと同様に170円の入場料金がかかることになる。
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イオンスタイル山ノ内小町、2026年3月3日8時30分開店-京町スーパー「小町」業態最大店舗、少人数世帯意識し惣菜や即食簡便強化
京都府京都市右京区の京福嵐山本線山ノ内駅近くに、イオンリテールの都市型食品スーパー「イオンスタイル山ノ内小町」が2026年3月3日午前8時30分に開店した。

イオンスタイル山ノ内小町の青果フロア。
25年10月の東山二条に次ぐ京町スーパー「小町」6号店
イオンスタイル山ノ内小町は、2026年3月開店を目処に日本ビルドが「(仮称)山ノ内プロジェクト」として整備を進めてきた建物で鉄骨造地上1階建で敷地面積は約2,519㎡、店舗面積は約999㎡(998.49㎡)。

イオンスタイル山ノ内小町。
圧倒的かつ特徴的な商圏で「即食・個食・簡便」強化
イオンスタイル山ノ内小町は2025年10月開店の小町業態/小町モデル「イオンスタイル東山二条」に次ぐ6店舗目として、キャッチコピーに「食品の鮮度と品揃えにこだわる京町スーパーマーケット」、テーマに「即食・個食・簡便」を掲げる。
山ノ内小町では特に1km商圏(約41,000人/24,000世帯)の70%超が単身もしくは2人世帯で近隣に複数の大学キャンパス(京都外国語大学や京都先端科学大学)や精密機器メーカー(島津製作所本社/三条工場)が集積するという立地特性を活かし、小町が従来から特徴とする即食簡便商品や小容量商品を拡充。自社近隣店舗「イオンスタイル京都五条」との棲み分けを図る。

イオンスタイル山ノ内小町のデリカ売場。
小町業態最大級となる品揃え、ピザやベーカリーも。
なかでも、惣菜に関しては小町業態最大級の売場を活かした「ランチ強化ゾーン」を展開。東山二条でもみられた店内加工の日替わり弁当やベーカリーに加え、バイキング形式の「国産鶏の焼鳥串コーナー」を導入するほか、焼き立てピザ「ピッツァソリデラ」も直径19cmのクアトロピッツァをはじめ種類豊富に取扱う。

バイキング形式で展開する「国産鶏の焼鳥串」コーナー。
イオンスタイル大型店と変わらないラインナップが強み。
地産地消や対面鮮魚、京の食文化に対応した上質な品揃え
イオンスタイル山ノ内小町では生鮮3品においても、京都市中央卸売市場の野菜・果物や「JA京都市版GAP基準」認証地場野菜コーナー、京都舞鶴漁港を中心に仕入れた対面鮮魚コーナーを設け、「少量・適量サイズ」商品を提供するなど、京都府産品を重視する業態特性や立地特性を活かした施策を打ち出す。
イオンスタイル山ノ内小町「京都府産じもの野菜・果物」。

イオンスタイル山ノ内小町の対面鮮魚売場。
同業態の強みといえる「京都の食文化に対応した商品」に関しても、テーマに「地元食文化の継承」を掲げ、上田とうふ「上田の手あげ」や澤井醤油本店「さわいさんち 京ぽんず」、木村九商店「ちりめん山椒」といった「職人技が光る逸品」をラインナップ。志津屋や祇園辻利、黄桜シリアルナンバー入りオープン記念酒(数量限定/販売終了)を販売する。
平林 拓一郎イオンスタイル山ノ内小町店長。
イオンスタイル山ノ内小町
住所:京都府京都市右京区西院春栄町25-47
営業時間:8時30分~22時

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ベスト電器福岡飯塚店、2026年4月5日閉店-天神に次ぎ筑豊旗艦店も
福岡県飯塚市の国道200号線沿いにあるヤマダデンキ系家電量販店「ベスト電器福岡飯塚店」が2026年4月5日をもって閉店する。
ベスト電器の「筑豊旗艦店」
ベスト電器福岡飯塚店は2006年5月19日に福岡地盤の大手系家電量販店「ベスト電器New飯塚店」として開店。建物は地上2階建で店舗面積は2,590㎡。
ベスト電器New飯塚店は2003年11月28日開店の飯塚市街地再開発ビル内店舗「ベスト電器あいタウン飯塚店」と当地で長年営業を続けてきた「ベスト電器飯塚店」(同一住所)を統廃合するかたちで建替新装開店した、筑豊地方最大の店舗面積を誇る地域旗艦店であった。

ベスト電器福岡飯塚店。
ベスト電器New飯塚店は2011年11月11日にビックカメラとの提携業態「ベスト電器B!B New飯塚店」に転換(延岡店と同時リニューアル)したが、2012年12月のヤマダ電機との資本業務提携締結により標準業態に再転換、2021年春の店名規則変更にともない「ベスト電器福岡飯塚店」に改称、同年7月1日のヤマダHD内再編(ヤマダデンキによるベスト電器吸収合併)にともない現在の運営体制となった。
初代店舗から半世紀超の歴史に幕
ベスト電器は1970年代初頭に初代飯塚店を開店して以来、PC専門店「コンピュータウン」を含めて飯塚市内に複数店舗を展開してきたが、福岡飯塚店閉店の閉店にともない市内から「ベスト電器」屋号の店舗が姿を消すこととなる。
ヤマダHD(ヤマダデンキ)としては飯塚市内に「ヤマダデンキテックランド飯塚店」(2007年1月開店/3,662㎡)を営業しているもの、同社は2026年2月15日にはベスト電器の旗艦店「ベスト電器福岡本店」も閉店しており、今後も店舗統廃合が進みそうだ。
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三越大阪ギフトサロン、2026年3月16日閉店-大阪は外商部のみに、北浜・高麗橋から続く約325年の歴史に幕
大阪府大阪市北区のJR大阪駅ビル「大阪ステーションシティ ノースゲートビルディング」11階にある三越の小型店「三越大阪ギフトサロン」が2026年3月16日に閉店する。

三越大阪ギフトサロンの閉店告知。
元禄に出店した大坂の三井越後屋から続く店舗だった
大阪三越は1673年に江戸・日本橋で創業した呉服店「三井越後屋」の大坂支店として1691年に大坂・高麗橋に開店。1837年の大塩平八郎による焼き討ちなどを経て、1907年に近代的な店舗となった。
百貨店化後、西館・東館・南館の3館体制となったが、商業の中心が御堂筋や梅田に移ると劣勢に。さらに1995年には阪神淡路大震災の被災を受けて減築したこともあり、2005年5月に一旦閉店。この間、震災での被災後には現・ヨドバシ梅田の場所に移転する構想があったものの実現せず、2011年5月にJR大阪駅ノースゲートビルディングの完成に合わせてJR京都伊勢丹の姉妹百貨店「JR大阪三越伊勢丹」として再出店を果たした。

JR大阪三越伊勢丹。
しかし、既存百貨店が多い梅田地区で顧客を獲得することは難しく、2015年4月には百貨店業態を廃して専門店街「ルクア1100」に転換。これに合わせて、ノースゲートビル11階に小型店「三越大阪ギフトサロン」を出店した。

ルクア1100。
なお、江戸時代から続いた高麗橋(北浜)の三越店舗跡地は、長谷工のマンションを核とした複合ビル「The Kitahama」になっている。
三越、関西での店舗営業から撤退ー外商のみに
三越大阪ギフトサロンは三越のギフトサロン業態の小型店で、おもに贈答品を中心に扱うほか、日本橋三越本店など三越他店からの商品の取り寄せも可能だった。

三越大阪ギフトサロン。
三越伊勢丹の大阪外商部門は継続するものの、三越大阪ギフトサロンの閉店により三越は約325年にも及ぶ大阪での物販事業に幕を下ろし、関西での店舗営業から撤退することになる。
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旭屋書店池袋店、2026年3月13日閉店-大阪の旭屋「紀伊國屋」傘下入り後初の屋号変更、3月14日に新装開店
東京都豊島区の東武池袋駅ビル「東武百貨店池袋店」10階にある旭屋書店の旗艦店「旭屋書店池袋店」が旭屋としては2026年3月13日に閉店し、3月14日から「紀伊國屋書店池袋店」として営業を開始する。

旭屋書店池袋店「店名変更のお知らせ」。
旭屋書店、ツタヤを経て紀伊国屋の傘下となっていた
旭屋書店は1946年に当時の産経新聞社社長が大阪駅前で創業。1965年には東京にも進出し、店舗網を全国へと広げて大手書店へと成長を遂げた。
そうしたなか、2019年には同じ大阪に拠点を置きTSUTAYAを展開する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」(本社:神奈川県横浜市、本店:大阪府枚方市)の傘下となり、さらに2024年12月にはCCCが所有する株式を「紀伊國屋書店」(本社:東京都新宿区)が取得。2026年時点は同社の傘下となっている。
旭屋、「紀伊國屋」に初転換-「紀ノ国屋」と同居!
旭屋書店池袋店は1971年11月に旭屋書店の東京旗艦店として東武百貨店池袋店新館開業に合わせて開店。その後、1992年・2025年に大型リニューアルを実施していた。

屋号変更を控えた旭屋書店池袋店。
旭屋書店が紀伊國屋書店の傘下入り後に屋号を変更するのは初のこと。現時点でフロアや営業時間は変更されない。
3月14日の紀伊國屋書店池袋店への転換に伴い、3月20日までVポイント5倍サービスなどの記念キャンペーンを実施。また、紀伊國屋書店のサービスにも順次対応するとしている。
なお、東武百貨店の地下2階には高品質食品店「紀ノ国屋東武池袋店」が出店しているため、2つの「キノクニヤ」が共存することになる。

紀ノ国屋東武池袋店。
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スーパーセンタートライアル石和店、2026年3月18日開店-甲州街道沿いのユニードンキ隣に
山梨県笛吹市石和町の国道20号線(甲州街道)沿いに、トライアルHDのディスカウント総合スーパー「スーパーセンタートライアル石和店」が2026年3月18日朝8時半に開店する。
石和のユニードンキ隣にトライアル出店
スーパーセンタートライアルが出店するのは、笛吹市石和町の国道20号線・甲州街道沿い。ここにはもともと2003年より複合温泉施設「薬石の湯 瑰泉」があったが、2023年3月に閉館。その後、解体されていた。
隣接地には「MEGAドン・キホーテUNY 石和店」(旧アピタ石和店)が出店しているほか、すぐ近くには秘宝館を活用した珍物件として知られていた「ドン・キホーテいさわ店」もあったものの、そちらは2021年6月に閉店・解体されている。

一般的なトライアルの店舗。(イメージ)
スーパーセンタートライアル石和店の建物は平屋で店舗面積は4,403㎡、営業時間は24時間。
食品に加えて生活雑貨、衣料、寝具、小型家具、家電などを販売するディスカウント総合スーパー業態となる。
トライアル石和店
山梨県笛吹市石和町四日市場1679番地
営業時間:24時間
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イオン九州、トキハインダストリーを2026年3月10日完全子会社化-双葉会やルッチャ当面維持、トップバリュ商品調達強化で経営再建めざす
イオン系地域法人「イオン九州」(本社:福岡市東区香椎浜)は、大分地場老舗百貨店「トキハ」(本社:大分市)系総合スーパー運営会社「トキハインダストリー」(本社:同上)を2026年3月10日付で完全子会社化した。
大分老舗百貨店母体に創業した「トキハインダストリー」
トキハインダストリーは1970年3月に大分地場老舗百貨店「トキハ」子会社として設立。1971年10月に九州初の本格郊外型ショッピングセンター「明野センター(現あけのアクロスタウン)」を開業、1991年11月には食品スーパー新業態1号店「アテオ石垣店」を開店するなど業態改革を推し進め、2001年2月期には売上高470億円を記録し大分県内37店舗を構築した。

トキハインダストリーの母体となった老舗百貨店「トキハ」。
地下食品フロアから県内全域に店舗網の拡大を図った。
その後も2002年7月には九州地場流通大手「寿屋」くらし館2店舗を引継ぎ「アテオ南明野店」「アテオ高江店」を開店。新業態「食新鮮マーケット」を立ち上げ、狭小老朽店舗の積極的なスクラップ&ビルドを図った。

トキハインダストリーが本社を置く「あけのアクロスタウン」。
2006年4月の増床新装開業で現名称となった。
2007年4月には大和ハウス系商業施設に新コンセプト店舗「春日浦フードスタジアム」を開店、2010年10月にはマイカル大分サティ跡を減築するかたちで都市型店舗「トキハインダストリー若草公園店」を開店、2017年6月には百貨店サテライトショップ併設の大型食品スーパー「トキハインダストリー中津店」を開店するなど、親会社の資本を活かし県内全域に店舗網を拡大した。
トキハインダストリー中津店。
百貨店衛星店「トキハ中津サテライト」を併設する。
近年は業績低迷、サイバー攻撃が追い打ち
トキハインダストリーは、設立母体である親会社「トキハ」との共同販促や商品供給を活かし顧客獲得に取組んだ一方、2024年2月期の売上高は「約316億円」と「最盛期の7割」ほどに低迷していた。
2014年9月に新装開店した豊後高田店(旧アイム高田)。
暖簾活かした上質商品拡充で競合との差別化めざしていた。
さらに、2025年3月にサイバー攻撃の被害を受けたことで県内全23店舗が営業休止に追い込まれた。同年9月までに段階的な通常営業再開やシステム面の復旧を進めたもの、トキハグループの債務超過や競争激化もあり、同年10月21日にトキハとイオン九州が「トキハインダストリーの株式取得(子会社化)に向けた基本合意書」(取得額未公表)を締結するかたちで、2026年1月31日を目処にイオン九州完全子会社となる方針が決定した(2025年12月23日「2026年3月10日完全子会社化」に計画変更)。

大分県別府市の百貨店「トキハ別府店」。
トキハインダストリーは直営食品館「フードキッチン」を展開。かつては均一ショップ「100円プラザ」も。
旧ダイエー出身の川村泰平氏がトキハインダ新社長就任
イオン九州によるトキハインダストリー完全子会社化にあわせ、川村泰平イオン九州上席執行役員DX責任者兼コーポレートトランスフォーメーション推進本部長がトキハインダストリー代表取締役社長に就任する。
川村泰平トキハインダストリー新社長は1990年に流通大手「ダイエー」に入社、2015年のイオン九州転籍後はDX分野で実績を重ねてきたことから「イオン九州が持つ最先端のノウハウや多様な商品提供力やDXを融合」するとしている。
双葉会やルッチャ当面維持、イオン化は段階的に
トキハインダストリーの屋号及び業態、各種販促施策、百貨店友の会「トキハ双葉会」をはじめとする商品券、ポイントサービス「RUCCHA!(ルッチャ!)」の受け入れに関しては当面維持となる一方、2026年春以降イオングループ共通PB「トップバリュ」の導入が決まっており、将来的な電子マネー「WAON」導入を含めて段階的にイオン化が進むこととなりそうだ。
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