カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

SHIBUYA TSUTAYA、2024年4月25日新装開業-非物販強化、アニメを中心としたIP(知的財産)コンテンツの聖地めざす

東京都渋谷区の渋谷スクランブル交差点そばにある複合商業施設「QFRONT」に、大手複合書店「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」の新業態「SHIBUYA TSUTAYA」が2024年4月25日に新装開業した。 
SHIBUYA TSUTAYA.

渋谷スクランブル交差点の顔、全面刷新

QFRONTは1999年12月に開業。建物は地上8階地下3階建で延床面積は約6,838㎡。
開業以来、TSUTAYAの旗艦店「SHIBUYA TSUTAYA」を核とする複合商業施設として、音楽・映像ソフトのレンタル・販売を中心に展開していたが、全館リニューアルのため、2023年10月30日をもって一時閉店していた。

レンタルの聖地からIP(知的財産)の聖地に

SHIBUYA TSUTAYAはテーマに「好きなもので、世界をつくれ。」を掲げ、従来の物販中心の施設構成からアニメ・漫画を中心としたIP(知的財産)コンテンツの発信やシェアオフィス機能を中心とした施設に業態転換した。 
SHIBUYA TSUTAYA フロア概要。

一環として、地下2階~地上1階「世界中のIPで好きをつくるフロア」では、世界中のIPコンテンツを活かした物販・展示・イベントフロア「Shibuya IP Square」、同店限定商品や“推し”を集めたスペースを中心とした「エンタメワンダーランド」を展開。 
SHIBUYA TSUTAYA 1F Shibuya IP Square A.

地上2階~4階「インスパイアされるカフェ&ラウンジ」では、旧来からの「スターバックス」(席数100席)に加え、CCCのカフェラウンジ「SHARE LOUNGE」(半個室26席/オープンスペース75席/会議室2室)を展開。クラウドファンディング「GREEN FUNDING」とのコラボや等身大フィギュアにより、ジャパンカルチャーや効率的かつ仕事が捗るワークスタイルの提案を行うとしている。 
SHIBUYA TSUTAYA 3F SHARE LOUNGE.

また、地上5階~8階「ここでしか出会えない体験でつながるフロア」では、上質なオリジナル対戦席やポケモンカードゲーム関連商品を集めた「POKÉMON CARD LOUNGE」、日本全国各地のVTuberとのコラボ番組放映やコミック・フィギュア・グッズの物販を中心とした「IP書店」、コラボレーションカフェ(77席)を展開。2024年夏には屋上に多機能スタジオを設けるなど、全館で「世界中でここでしか得られない唯一無二の体験価値」を提供するとしている。 
SHIBUYA TSUTAYA 6F IP BOOK STORE.

SHIBUYA TSUTAYA

住所:東京都渋谷区宇田川町21-6
営業時間:年中無休(元日を除く)

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ソコラ所沢、2024年4月25日開業-埼玉初となる野村不動産系地域密着型モール、ライフを核に

埼玉県所沢市の西武所沢駅近くに、野村不動産グループの地域密着型商業施設「SOCOLA所沢(ソコラ所沢)」が2024年4月25日に開業した。

所沢市土地区画整理事業の商業核に埼玉初の「ソコラ」

ソコラ所沢は「所沢都市計画事業 北秋津・上安松土地区画整理事業」の商業核として整備された商業核で、建物は地上2階建で敷地面積は約17,997㎡、建築面積は約8,949㎡、延床面積は約9,799㎡。
野村不動産グループの地域密着型商業施設シリーズ「ソコラ」としては7施設目で埼玉県内初となる。

ソコラ所沢店全体イメージ。

ライフを核にジョーシンやトモズなど12店舗が集積

ソコラ所沢はコンセプトに「毎日の暮らしをちょっとずつエコに、みんなに環境に地域にやさしいショッピングセンター」を掲げ、所沢市内初となる大型食品スーパー「ライフ」を核に、住友商事系ドラッグストア「トモズ」や100円ショップ「ダイソー」、家電量販店「ジョーシン」(キッズランド併設店/アウトレット所沢からの移転扱い)、飲食店「KFCケンタッキーフライドチキン」「31サーティワンアイスクリーム」「もんじゃ・お好み焼わいず」「一風堂」、クリニックモール「ドクターズポート」といった専門店12店舗を展開する。(開業時点の専門店数は10店舗/クリニックモール3区画のうち2区画は入居未定)

トモズソコラ所沢店。

同施設は野村不動産グループのなかでも地域密着型という扱いであり、所沢駅周辺の大型店と比較し規模は小ぶりであるが、土地区画整理事業による道路整備や所沢駅東口側唯一の家電量販店といった集客性の高い専門店の存在もあり、地域住民の需要を着実に獲得していくものとみられる。

ソコラ所沢

住所:埼玉県所沢市北秋津592番
営業時間:午前9時~午後9時30分(ライフソコラ所沢店)
※営業時間は専門店ごとに異なる

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オーケー東雲店、2024年4月17日開店-りんかい線沿線最大のオーケー、東雲駅近くに

東京都江東区の東京臨海高速鉄道りんかい線東雲駅近くに、オーケー(本社:横浜市西区)が運営するディスカウント食品スーパー「オーケー東雲店」が2024年4月17日に開店した。

東雲駅近くにオーケーの大型店

オーケー東雲店の建物は地上4階地下1階建で営業フロアはワンフロア(地下1階のみ)、店舗面積は約1,561㎡、延床面積は約8,709㎡。
東雲店は「高品質・Everyday Low Price」を掲げる同社のディスカウントスーパーマーケット業態の店舗であり、標準店舗のなかは比較的大型店にあたる。
同店では2024年3月に開店した東伏見店と同様、地階ワンフロアに営業フロアを集約し、地上部を駐車場駐輪場とする構造を採用。生鮮3品(青果・水産・精肉)に加え、店内製造の惣菜やピザ、寿司・酒・日用品を展開する。

オーケー東雲店。(同社公式より)

りんかい線沿線最大のオーケーに

オーケーは首都圏を中心に積極的な店舗展開を打ち出しているが、東京臨海高速鉄道りんかい線沿線の店舗は2017年12月開店のお台場店(375㎡)のみと少なく、同社店舗のなかでは狭小な店舗面積だった。
オーケー東雲店近隣にはイオンの大型店(イオン東雲店・イオンスタイル有明ガーデン)が複数あるもの、オーケー同様のディスカウントは存在しないため、臨海部の広範囲から買物客を取込むこととなりそうだ。

オーケー東雲店

住所:東京都江東区東雲2-5-40
営業時間:午前8時30分~午後9時30分

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スイングモール、2024年4月25日開業-平和堂新業態とマツキヨ核の新施設、名鉄東岡崎駅「スイングヒガオカ」に

愛知県岡崎市の名古屋鉄道本線東岡崎駅南口に、名鉄グループの商業施設「SWING MALL(スイングモール)」が2024年4月25日に開業した。

東岡崎駅開発プロジェクト「スイング」冠する新施設

スイングモールは2021年7月に閉館した総合フィットネスクラブ「名鉄セントラルフィットネスクラブ東岡崎」跡地に建設されたもので、建物は地上3階建で延床面積は約3,000㎡。建物保有は名古屋鉄道本体が、運営管理は名鉄プロパティマネジメントが担う。 
SWING MALL.

同施設は2023年5月の着工当初、施設イメージに名鉄グループの駅ビル共通ブランド「μPLAT(ミュープラット)」を冠していたが、名鉄グループ(名古屋鉄道・名鉄都市開発)が東岡崎駅北口及び南口周辺で展開中の開発プロジェクト「SWING HIGAOKA(スイングヒガオカ)」にあわせた独自ブランドを施設名に冠することとなった。 
SWING HIGAOKA LogoMark.


SWING MALL LogoMark.

平和堂新業態やマツキヨなど16店舗が集積

スイングモールでは、スイングヒガオカが全体コンセプトとして掲げる「躍動的なリズム」を意識したサウンドロゴやコミュニティキッチン、岡崎市が取組むまちづくり戦略「QURUWA戦略」と連携した六所神社参道につながる動線を構築する。 
SWING MALL.

また、テナントとしては、平和堂の服飾雑貨新業態「GOODS DEPO」(自社ショッピングセンター外初出店)とドラッグストア「マツモトキヨシ」を核に、バー「お酒の美術館」、おにぎり専門店「ごちそう焼むすびおにまる」、インド&ベトナム料理店「スバカマナ・デリ」、沖縄アイスクリーム・クレープ店「ブルーシール」など17店舗が入居する。

HEIWADO GOODS DEPO.


Community kitchen.

2029年度には岡ビル百貨店跡地にも新施設

名鉄グループは、2021年5月をもって閉館した東岡崎駅ビル「岡ビル百貨店」跡地においても「東岡崎駅北口地区第一種市街地再開発事業」として、2028年度に新駅舎(橋上駅舎)を開業、2029年度を目処に新施設(地上9階/延床面積約13,970㎡/高さ47m)を開業する方針を示している。
岡ビル百貨店跡地には、駅舎や商業施設としての機能にとどまらず、オフィスやバスターミナル、賑わい広場も整備予定であり、SNSを中心に親しまれた昭和レトロビルが地域の新たな拠点として一変することとなった。

SWING MALL(スイングモール)

住所:愛知県岡崎市明大寺町字耳取14番5号他

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マックスバリュイオンタウン防府店、2024年4月27日開店-ザ・ビッグ防府東店、約13年ぶり食品スーパーに再転換

山口県防府市のイオン系商業施設「イオンタウン防府」に、同じくイオン系の食品スーパー地域子会社「フジ」(本社:広島市南区/本店:愛媛県松山市)が展開する大型食品スーパー「マックスバリュイオンタウン防府店」が2024年4月27日に開店する。

防府市内を代表するモール、23年10月より改装中だった

イオンタウン防府は2008年3月14日に「ロックシティ防府」として開業。建物は地上2階建で敷地面積は89,350㎡、商業施設面積は34,343㎡、店舗面積は24,026㎡、延床面積は67,500㎡。
開業当初はイオンと大和ハウスの合弁会社「ロック開発」による運営であったが、2011年9月のイオンによるロック開発の完全子会社化にあわせて運営会社名と施設名を現在のものに改称した。

イオンタウン防府。

イオンタウン防府では2023年10月に同社施設としては初となる屋外芝生広場「イオタGARDEN」(約2,300㎡)を開設するなど、段階的なリニューアルを実施。2024年4月現在は地場老舗総合衣料品店「エムラ防府本店」を核に外資系ファストファッション「GAP」や高級インテリア雑貨店「ACTUS」、複合書店「フタバ図書TSUTAYA GIGA防府」、ココカラファイン系ドラッグストア「クスリ岩崎チェーン」、ホームセンター「コーナン」、大型アミューズメント施設「ソユー」といった専門店60店舗超が入居するなど、近隣型ショッピングセンター(NSC)を主力とする同社施設としては珍しく、広域集客型に近い施設づくりを打ち出している。

イオンタウン防府のビッグ、約13年ぶりマックスバリュに

マックスバリュイオンタウン防府店の前身となる「マックスバリュ防府東店」は2008年3月12日に開店。直営売場面積は1,995㎡。
マックスバリュ防府東店は、業界内では著名な店舗設計デザイン会社の起用や山口県内同社店舗初となるセルフレジを導入するなど、防府市内有数の大型店の核店舗に相応しい店づくりを進めていたが、消費者の節約志向の高まりを受け、2011年4月に食品ディスカウント「ザ・ビッグロックシティ防府東店」に業態転換、同年9月の施設名改称にあわせて「ザ・ビッグ防府東店」に改称していた。

ザ・ビッグ防府東店。

マックスバリュイオンタウン防府店は、2024年4月7日をもって一時閉店したザ・ビッグ跡を約13年ぶりに食品スーパー業態として再転換するもので、売場面積は1,944㎡。
コンセプトに「お客さまに食の豊かさ、楽しさをお届けする」を掲げ、冷凍食品売場の拡大や惣菜売場への鉄板焼き導入、銘店商品売場の展開を図るとしている。

ザ・ビッグイオンタウン防府店

住所:山口県防府市鐘紡町7番1号
営業時間:午前9時~午後9時

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東急ストア杉田とうきゅう、2024年6月17日閉店-京急杉田駅直結「プララ杉田」の核店舗、31年の歴史に幕

神奈川県横浜市磯子区の京急杉田駅直結商業施設「プララ杉田」1階にある東急ストアの大型食品スーパー「杉田とうきゅう」が2024年6月17日をもって閉店する。

京急杉田駅東口再開発事業でうまれた大型店

プララ杉田は1993年4月に「杉田駅東口地区第一種市街地再開発事業」の一環として開業。建物は地上12階地下1階建で店舗面積は7,958㎡。プララ都市開発が所有する。
開業以来長らく、東急ストアの大型総合スーパー業態「とうきゅう」を核とする施設であったが、東急ストアが1階食品フロアに売場を集約しており、2024年4月現在は大型ファッションストア「パシオス」「ハニーズ」や100円ショップ「キャンドゥ」、複合書店「文教堂書店」といった専門店が大部分を占める施設構成となっている。

京急駅直結の東急、31年の歴史に幕

杉田とうきゅうの閉店は店内掲示により明らかとなったもの。
地域住民に親しまれた「京急駅直結の東急」は31年の歴史に幕をおろすこととなった。

杉田とうきゅう。(同社公式より)

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イズミゆめモール合志、2024年4月25日一部先行開業-熊本県内初の同社オープンモール、飲食店5店舗を皮切りに

熊本県合志市の国道387号線沿いに、イズミの近隣商圏型ショッピングセンター「ゆめモール合志」が2024年4月25日に一部先行開業した。

熊本県内初となる「ゆめモール」

ゆめモール合志の建物は平屋建で敷地面積は約24,900㎡、店舗面積は約5,400㎡、延床面積は約6,700㎡。駐車場台数は約330台で駐輪場台数は約140台。
同施設はイズミとしては熊本県内初となるNSC(ネイバーフッドショッピングセンター)型オープンモール業態「ゆめモール」として、「通う場所」×「出会う場所」×「憩う場所」をキーワードに地域の生活拠点となる地域密着型モールをめざすとしている。

ゆめモール合志。

一環として、ゆめマート熊本(旧ゆうあいマート/店名:ニコニコドー)運営による大型食品スーパー「ゆめマート合志」を核に、ドラッグストア「マツモトキヨシ」やファストファッションストア「ファッションセンターしまむら」、100円ショップ「ダイソー」など14店舗が入居する予定となっている。

飲食店5店舗が先行開店、残る店舗は5月以降の開店に

ゆめマート合志の先行開業店舗は、味噌ラーメン店「麺場田所商店」、焼肉店「焼肉なべしま」、ファストフード「KFCケンタッキーフライドチキン」「モスバーガー」、地元合志市の五島手延うどん店「五島庵」といった飲食店5店舗のみ。
同施設は当初、2024年春の全館開業に向けて準備を進めていたが、施設の開発主体であったイズミがサイバー攻撃によるランサムウェア被害を受けたため、食品核のゆめマートを始めとする大多数の専門店が5月以降の開店となった。
イズミとしては出鼻を挫かれた格好となったもの、地元企業による熊本電鉄御代志駅前開発プロジェクト「御代志土地区画整理事業」とともに、熊本都市圏のベッドタウンとして人口増加が進む合志の新たな顔となりそうだ。

ゆめモール合志

住所:熊本県合志市合生字小池 4241-1 ほか 
営業時間:未定(2024年4月時点)

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五反田JPビルディング、2024年4月26日開業-日本郵政不動産と星野リゾートの複合施設、旧ゆうぽうと跡地に

東京都品川区の五反田駅・大崎広小路駅近くにある旧ゆうぽうと跡地に、日本郵政不動産の大規模複合施設「五反田JPビルディング」が2024年4月26日に開業した。

ゆうぽうと跡地に大規模複合施設

五反田JPビルディングは、2015年9月閉館の日本郵政系複合施設「ゆうぽうと」跡地に建設されたもので、建物は地上20階地下3階建で敷地面積は約6,700㎡、延床面積は約69,000㎡。高さは約97m。
同施設はイノベーション拠点「TOKYO,NEXT CREATION」をコンセプトとした大規模複合施設として、1階にフードホール「五反田食堂」、2階に春蒔プロジェクトのシェアオフィス「co-lab 五反田 with JPRE」、3階に品川区立五反田産業文化施設「CITY HALL & GALLERY GOTANDA」(400㎡)、5階~12階にオフィスフロア(基準階約960坪)、14~20階に星野リゾートの都市型ホテル「OMO5東京五反田 by 星野リゾート」を展開する。

五反田JPビルディング。

1階は東京初から五反田の名店まで揃えるフードホール

五反田食堂は、地域の人にも親しみやすく覚えやすい名称を冠したフードホールとして、コンセプトに「多様な人が気兼ねなく過ごせる五反田のマチの食堂」を掲げ、ミシュラン掲載店「sio」が手掛けるパスタ専門店「おいしいパスタ」東京都内1号店や新宿アルタ裏手の老舗洋食店「アカシア」、恵比寿のおにぎり専門店「維心」、北出食堂のメキシカンタコススタンド「キタデタコス」など、東京初から五反田の名店まで11店舗を揃える。

高層階は星野リゾートの都市型ホテル

OMO5東京五反田(おも)by 星野リゾートはコンセプトに「夜景とご馳走のパラダイス」を掲げ、フロントフロアとしてダイナミックな「OMOベース」(約1,200㎡/天井高6m)や「空中庭園」「OMOカフェ&バル」を複合的に展開。

OMOベース。

OMOブランドの地域情報提案サポートサービス「Go-KINJO」では、ホテルスタッフ「OMOレンジャー」によるアクティビティとして、ゲストが選んだテーマにあわせて飲食店を紹介するガイドプログラム「五反田ご馳走レセプション」(無料)や人気店でちょい飲みを楽しめる「ひとさら de ご馳走パス」(税込2,000円程度/各店舗で異なる)、リバーライトビル(通称五反田ヒルズ)飲食街をはしごする「五反田ヒルズツアー」(税込6,000円)など、五反田グルメを満喫できるようなサービスを提供する。

OMO5東京五反田の空中庭園。

五反田JPビルディング

住所:東京都品川区西五反田8丁目4番13号

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イズミゆめマート新大村、2024年4月25日開店-サクラミライの食品核、サイバー攻撃で1ヶ月半遅れの開店に

長崎県大村市の西九州新幹線・大村線新大村駅前に、大手流通グループ「イズミ」(本社:広島市東区)の大型食品スーパー「ゆめマート新大村」が2024年4月25日午前9時に開店した。

新大村駅前開発「サクラミライ」の食品核

ゆめマート新大村の建物は平屋建で敷地面積は約7,570㎡、店舗面積は約2,190㎡、延床面積は約3,280㎡。
ゆめマート新大村は当初、大和ハウス工業や日本エスコンによる「新大村駅前市有地開発事業(サクラミライ新大村/SAKURA MIRAI SHIN ŌMURA)」の食品核として2024年3月7日の開店を予定していたが、運営会社のイズミがサイバー攻撃によるランサムウェア被害を受けたため、開店時期を無期限延期していた。

サクラミライ新大村。

地産地消重視、駅前立地活かした土産の拡充も

ゆめマート新大村は店舗キーワードに「まいにち、おいしい。まいにち、うれしい。」を掲げ、青果・精肉売場では地元長崎県産の野菜・果物や牛肉・豚肉、鮮魚売場では対面販売コーナーを展開。惣菜売場ではイズミが企画から製造販売まで一貫して手掛ける惣菜ブランド「zehi」やインストアベーカリー「ゆめのパンやさん」を展開するなど、地産地消や自社ブランドを重視した店舗づくりを行う。また、駅前という立地特性を活かし、長崎発祥の老舗カステラ店「文明堂」や大村のサンドイッチ専門店「FLAFF」の商品を土産品として取揃える。

ゆめマート新大村。

無印良品やスタバも先行開店、新幹線新駅の顔に

サクラミライ新大村は、2024年3月7日のライフスタイルストア「無印良品」長崎県内旗艦店(店舗面積2,587㎡/588坪)とシアトルスタイルカフェ「スターバックスコーヒー」の開店を皮切りに、3月15日にはクリーニング店「ホワイト急便」、4月6日には「ドコモショップ」、4月22日には24時間アミューズメント型フィットネスクラブ「フィットイージー」が開店するなど、段階的に商業エリアの整備が進んでいる。
サクラミライ新大村の街区内では、日本エスコンによる「レジェイド新大村」(地上8階建/119戸)の分譲も進んでおり、新幹線新駅に相応しい都市基盤が生まれることとなる。

ゆめマート新大村

住所:長崎県大村市植松三丁目160-12
営業時間:午前9時~午後10時

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イオンそよら横浜高田、2024年4月26日開業-関東初「新築そよら」、バーガーキングなど飲食街も

神奈川県横浜市港北区の横浜市営地下鉄グリーンライン高田駅前に、イオンリテールの都市型ショッピングセンター「そよら横浜高田」が2024年4月26日に開業する。

そよら横浜高田。

横浜市営地下鉄高田駅前の工場跡地にイオンそよら

そよら横浜高田は、自動車部品製造「フォルム」旧本社工場跡地に「(仮称)イオンスタイル高田西」として計画されていた施設で、建物は地上2階建で敷地面積は9,647㎡、売場面積は5,041㎡(直営3,345㎡、専門店1,696㎡)。
施設ブランドの「そよら」は公募によるもので、「そら、寄って、楽しんでって!」との呼びかけが由来となっている。
なお、イオンリテールが関東で展開するそよらは従来、いずれも既存総合スーパーの業態転換(湘南茅ヶ崎)や建替え(武蔵狭山)物件であったが、横浜高田は「新規出店地としては関東初」の店舗となる。

イオンスタイル中心の小商圏型施設、飲食街も

そよら横浜高田では「地域唯一の“普段使い”のワンストップショッピング実現」を掲げ、店舗コンセプトを「普段使いしたくなるまちの生活拠点」に設定。
イオンリテールの大型食品スーパー「イオンスタイル横浜高田」を核に、イオン系100円ショップ「キャンドゥ」やファストフード「バーガーキング」、和定食屋「大戸屋ごはん処」、石窯ピッツァ・自家製生パスタレストラン「Italian Kitchen VANSAN」など専門店13店舗を展開する。

イオンスタイル、駅前立地いかして惣菜・冷食強化

イオンスタイル横浜高田では「駅近の立地特性」を活かし、テーマを「鮮度」「タイパ」に設定。食品・日用品・化粧品・医薬品など購入頻度の高い商品に取扱品目を絞った「FOOD & DRUG」業態とする。

イオンスタイルの売場。

直営食品フロアのうち、青果では港北区産野菜の直送を強みとした地場野菜コーナーの展開、鮮魚では三浦半島各漁港当日早朝漁獲水揚げ品の対面販売(毎週日曜日限定)を打ち出すなど、地元の食の魅力を訴求する。
また、惣菜に関しては子育てファミリー層から単身者・通勤通学客まで幅広い客層を意識した「タイパ」「おいしい」対応商品を時間帯に応じて拡充。取組みの一環として、洋惣菜対面量り売り「リワードキッチン」(取扱商品約30種類)や店内発酵焼き上げピザ「ピッツァソリデラ」(取扱商品7種類)、インストアベーカリー「カンテボーレ」(取扱商品約80種類)の導入やフライ鉄板焼商品の強化を図る。
このほか、地域最大級を掲げる冷凍食品売場(約900品目)では、ロックフィールドの惣菜ブランド「RFFF」「神戸コロッケ」から時短調理冷凍野菜といった日常使い商品まで幅広く展開する。

そよら横浜高田

神奈川県横浜市港北区高田西1-1-47
営業時間:8時~22時(イオン1階/専門店などは異なる)

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