カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

マルヨシセンター片原町店、2025年3月31日閉店-駅併設コトデンスーパーから61年の歴史に幕

香川県高松市のことでん片原町駅にある駅併設型スーパー「マルヨシセンター片原町店」が、2025年3月31日19時に閉店する。

マルヨシセンター片原町店。

片原町駅の「コトデンスーパー」として開店

かつて片原町駅にあったコトデンスーパーは1956年に高松琴平電鉄グループ(コトデン、現ことでん)の小売部門として生まれ「コトデンマーケット築港店」「コトデンマーケット瓦町店」を出店。1965年には「琴電商事」の運営となった。
コトデンスーパー片原町店」は1964年3月に片原町駅の改築に合わせて同社のフルライン型スーパー1号店として開店した。
しかし、コトデン瓦町駅に出店する百貨店・そごう倒産の影響を受けて琴電グループが経営難に陥り2001年12月民事再生法を申請。琴電商事もそれに先立ち2001年7月に自己破産、コトデンスーパー各店は閉店した。

「マルヨシセンター片原町店」として24年、老朽化で閉店

マルヨシセンター片原町店はコトデンスーパー片原町店の跡に2001年10月に開店。建物はことでんが所有する。商店街の駅に併設されるスーパーとして多くの利用客があった。
マルヨシセンターは1961年に創業した地場スーパーで、2019年よりイズミと業務資本提携を結んでいる。

マルヨシセンター片原町店。駅に直結されていた。

閉店は、同店店頭やネット上で発表されたもの。
コトデンスーパー時代から60年以上が建っており、店舗の老朽化が深刻になったため、契約満了に合わせて閉店を決めたという。
高松市中心部の商店街にある駅内であり、マンションなども多い人口密集地に立地するため、今後の活用方法が注目される。

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東急ストア菊名店、2025年3月14日閉店-半世紀超の歴史「菊名駅ビル」改修工事で全館閉館、2026年秋再開めざす

神奈川県横浜市港北区のJR横浜線/東急東横線菊名駅に直結する東急系商業施設「菊名駅ビル」が2025年3月14日をもって閉館する。

半世紀超の歴史を誇る東急菊名駅ビル

東急菊名駅ビルは1974年4月に同社系総合スーパー「東光ストア菊名店」を核とする商業施設として開業。店舗面積は1,954㎡。
東光ストア菊名店は1975年3月の社名変更にあわせて現名称「東急ストア菊名店」となった。
2025年2月現在はベーカリー「サンジェルマン」や生花店「とうきゅうフローラ」といった、東急と親密な専門店中心の近隣商圏型商業施設となっている。

東急ストア菊名店(同社公式より)。

生活利便施設再整備進む菊名、駅ビルは2026年新装めざす

東急菊名駅ビルの閉館は改修工事にともなうもの。
菊名駅周辺では2018年9月にJR菊名駅ビル「シァル菊名(CIAL菊名)」が開業、2025年2月現在は地権者参加のまちづくり団体「菊名駅東口地区まちづくり協議会」による法定再開発及び任意の共同化の検討が進むなど、生活利便施設の再整備に向けた動きが進んでいる。
東急ストア菊名店は「2026年秋頃、装いを新たにし、オープンする予定」と発表しており、半世紀の歴史を誇る菊名駅ビルは1年半の工事期間を経て全面刷新することとなる。

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イオンリテール、ダイエーいちかわコルトンプラザ店を2025年10月1日承継-市川プランタン前身の「イオンフードスタイル」実験店

大手流通グループ「イオン」(本社:千葉市美浜区)の総合スーパー運営会社「イオンリテール」(本社:同上)が、系列食品スーパー運営会社「ダイエー」(本社:東京都江東区)が千葉県市川市で展開する大型総合スーパー「ダイエーいちかわコルトンプラザ店」を2025年10月1日を目処に承継する方針を同年3月7日に発表した。

日本毛織工場跡地活かした地域密着大型商業施設

ニッケコルトンプラザは、1988年11月に日本毛織中山工場を再開発するかたちで開業。建物は地上4階建で敷地面積は約140,500㎡、延床面積は約71,000㎡。
同施設は1982年3月閉鎖の「日本毛織中山工場」跡地を再開発した歴史的経緯もあり、計画当初より日常利用主体の地域密着型コミュニティセンターを志向。2009年5月にはテーマに「0.7 歩先をいく、「ちょっといいね」」を掲げ、消費意欲の高い団塊ジュニアファミリー世代を主要顧客層にさだめた増床リニューアルを実施した。

ダイエー関東旗艦店「ダイエーいちかわコルトンプラザ店」。

イオンフードスタイル実験店となったプランタン

ダイエーいちかわコルトンプラザ店は、ダイエー直営百貨店業態「ダイエーいちかわプランタン」として開業。
いちかわプランタンは、ニッケコルトンプラザの地域密着路線に歩調をあわせ、百貨店と総合スーパーの中間業態といえる売場を展開。1997年10月に大規模リニューアルを実施するが、2000年3月のプランタンとの商標使用契約解消(ダイエー直営店のみ/なんば・新さっぽろはカテプリに転換)に先駆けて現在の屋号に改称していた。
その後、2014年9月閉店のイオン系高級食品スーパー「ピーコックストアニッケコルトンプラザ店」跡を統廃合するかたちで、同年11月に「食の総合専門館「フード・スタイル・ストア」業態確立に向けた第一歩」となる増床リニューアルを実施。
食品フロアでは直営自然派商品専門店「Botanical Shop(ボタニカルショップ)」といった同社初の取組みや量り売り惣菜「D’s Selection」、イオンと提携関係にある外資系冷凍食品スーパー「Picard」コーナー導入、衣料住居関連用品フロアでは「コンテナストア」「D.TRIP」「BIZ.COM」といったMD施策を打ち出すなど、従来型総合スーパーからの脱却を図った。imageピーコックストアの売場を吸収した2階食品売場。

ダイエーいちかわコルトンプラザ店は、2014年11月のフードスタイル実験店への転換後、2016年夏に大規模リニューアルを実施したが、2025年3月現時点においても総合スーパー業態を維持している。

2025年5店舗目のイオンリテールによるダイエー承継に

イオンリテールによるダイエー大型店の承継は、2025年3月1日の「ダイエー大宮店(イオンスタイル大宮西口駅前)」「ダイエーおおとり店(イオンスタイルおおとり)」「ダイエー東大阪店(イオンスタイル東大阪)」、4月1日の「ダイエー西宮店(イオンスタイル西宮今津)」承継に次ぎ、今年5店舗目となる。

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ロピア豊田ギャザ店、2025年3月11日開店-メグリアセントレ跡に大型食品スーパー復活

愛知県豊田市の豊田市駅前にある商業施設「豊田市駅東地区再開発ビル・ギャザ(GAZA)」の核店舗「メグリアセントレ」跡に、OICグループ系大型食品スーパー「ロピア豊田ギャザ店」が2025年3月11日に開店する。

マイカル核の再開発ビルとして誕生

豊田市駅東地区再開発ビル・ギャザは、1995年4月に「豊田市駅東地区再開発」の一環として開業。開業当初の商業フロアは1~5階で店舗面積は16,020㎡。
マイカルの生活百貨店「豊田サティ」を核に、屋内型テーマパーク「ダイナレックス」といった同社系専門店やGAZA専門店が立ち並ぶ広域集客型の施設構成であった。
一方、2001年9月のマイカル民事再生法申請により同社が運営から撤退、2002年4月にトヨタ自動車系職域生協「トヨタ生活協同組合(メグリア)」が同店跡を引継ぐ方針を表明し、2002年7月に生協系大型総合スーパー「メグリアセントレ」を核とするTMO法人「豊田まちづくり」による複合商業施設として新装開業することとなった。同施設は2023年には大規模リニューアルによるイメージ刷新を図ったが。豊田市駅1km圏内からフルライン型食品スーパーが消滅することとなった。

ロピア導入にあわせて塔屋を刷新したギャザ(同社公式より)。

懸案のGAZA食品核、首都圏の新興「ロピア」に

ロピア豊田ギャザ店は2024年6月30日閉店の「メグリアセントレ」1階直営食品フロア跡に新装開店するもので、首都圏新興のロピアとしては愛知県内6店舗目となる。
ロピア豊田ギャザ店では、同社既存店同様に「専門店が集まったスーパーマーケット」を掲げ、ロピア直営生鮮専門店「八百物屋あづま」「日本橋魚萬」「肉のロピア」「GOCHISOU marche」を中心とした毎日低価格(EDLP)型の売場を展開。豊田市中心部で懸案となっていたGAZAの新たな集客の要としての役割を担うこととなる。

ロピア豊田ギャザ店

住所:愛知県豊田市喜多町1丁目140
営業時間:10時~20時

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スーパーアークスサウス、2025年3月7日開店-ショッピングプラザ川沿の旧ビッグハウス、取扱本格化「カインズ」コーナーも

北海道札幌市南区川沿15条の国道230号線沿いにある複合商業施設「ショッピングプラザ川沿」に、アークスグループの「スーパーアークスサウス」が2025年3月7日に開店した。

札幌市南区屈指のロードサイド型ショッピングセンター

ショッピングプラザ川沿は2000年8月に開業。建物は平屋建で店舗面積は4,261㎡。
開業以来長らく、道内地場大手系大型ディスカウント食品スーパー「ラルズビッグハウスサウス」(3,227㎡)を核に、ファストファッション「UNIQLO」や複合書店「TSUTAYA」といった専門店を展開するなど、札幌市南区屈指のロードサイド型大型店であったが、2000年8月までにラルズを除く主要専門店が撤退。
ラルズビッグハウスサウスも、2025年2月20日午後3時にスーパーアークスサウスへの業態転換にともなう大規模改修工事のため閉店していた。
2025年3月現在はナック系大手韓国スーパー「イエスマート」とペットハウス「テンテン」、携帯電話キャリアショップ「ソフトバンク」といった専門店が立ち並ぶ施設となっている。

ビッグハウスからスーパーアークスに

スーパーアークスサウスの売場面積は3,332㎡。
生鮮食品フロアのうち、青果ではカットサラダや焼き芋を拡充、水産系惣菜「おさかな食堂」や食肉系惣菜「肉バルレストラン」を新設するなど高付加価値商品を強化。デリカコーナーでもラルズ店舗で好評という鉄板惣菜ブランド「てっぱん屋」やインストアベーカリーを展開する。また、冷凍食品はリーチインケース導入によりアイテム数を同社最大級に拡大、2025年2月に同社店舗で取扱いを本格化したベイシア系ホームセンター「カインズ」PB商品のコーナー化を図る。
スーパーアークスサウスは、旧ビッグハウスサウス時代より明るく開放的な店内と内外装に刷新することで「お買い物することに魅力を感じていただけるような売場づくり」を目指すとしている。

スーパーアークスサウス。(同社公式より)

スーパーアークスサウス

住所: 北海道札幌市南区川沿15条1丁目1番55号
営業時間:9時~24時

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カインズ日吉津店、2025年3月12日開店-ウシオFC鳥取県内30年ぶりの新店舗に

鳥取県西伯郡日吉津村の国道431号沿いに、鳥取地場流通グループ「ウシオ」によるベイシアグループ系大型ホームセンター「カインズ日吉津店」が2025年3月12日午前9時30分に開店する。

鳥取の地場流通大手「ウシオ」

ウシオは1926年1月に鳥取県鳥取市で家具製販業として創業、1944年4月に木造航空機製造業「潮航空機」として法人化した。
戦後は祖業の家具インテリア領域を中心に、貸衣装や家電販売に事業を多角化。1994年12月にカインズとFC契約を締結し「カインズホーム鳥取店」を開店、1996年8月にカトーデンキ(現ケーズデンキ)とFC契約を締結し「ケーズデンキ鳥取店」を開店、2000年6月に鳥取最大級のオープンモール「スーパーモール鳥取(現カインズモール鳥取/既存店増床扱い)」を開業するなど、現在の業容となった。

ウシオが展開するカインズモール鳥取。

ウシオ鳥取県内30年ぶりのカインズ新店舗に

カインズ日吉津店の建物は鉄骨造平屋建で敷地面積は約27,270㎡、売場面積は9,500㎡。延床面積は約12,023㎡。
カインズとしては1994年12月開店の鳥取店以来2店舗目、ウシオFCとしては2005年11月開店の津山店に次ぎ3店舗目となる。
カインズ日吉津店では、鳥取県西部の「企業城下町として商業施設の集積が進む地域」という立地特性を活かし、楽カジグッズを始めとする自社PB商品や日用品、ペット用品、サイクルコーナー、リフォームセンター、資材館(農業資材・建築資材)を展開する。

カインズ日吉津店

住所:鳥取県西伯郡日吉津村富吉886-1
営業時間:9時30分~20時

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ミナモア、2025年3月24日開業-新・JR広島駅ビルに220店出店、「広電乗り入れ」2025年夏ごろ開通

広島県広島市南区にあるJR広島駅の新駅ビルのうち大部分が2025年3月に完成し、駅ビル商業施設「minamoa(ミナモア)」が2025年3月24日に開業する。

駅ビル商業施設「ミナモア」とビルに乗り入れる広電の軌道。

広島駅の新駅ビル、5年の工事期間へて完成

ミナモアはJR西日本グループがおこなっている「広島駅ビルの建替え計画」の一環として、2020年3月閉館の旧駅ビル「ASSE(アッセ)」跡地周辺に建設された新駅ビルの商業施設。
半世紀以上に亘って親しまれてきた旧駅ビル「ひろしま駅ビルASSE(アッセ)」は被爆駅舎に変わって1965年12月に設けられた地上7階・地下1階のいわゆる「民衆駅」(民間資本を導入した商業施設併設の国鉄駅舎)で、一気に昭和から令和の最新ビルへと生まれ変わることとなった。

解体された旧・広島駅ビル「アッセ」。

新たな広島駅ビルの建物の規模は地上20階地下1階建、建築面積は約14,000㎡、延床面積は約111,000㎡。JR西日本系不動産ディベロッパー「中国SC開発」が運営を担う。
同社によると、新駅ビルは「広島・瀬戸内の玄関である広島に新たな賑わいや交流、感動を創出する新駅ビル計画」として、商業フロア(約25,000㎡)やJR西日本系上級シティホテル「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」(約17,000㎡/客室数380室)、松竹系シネマコンプレックス「MOVIX」を展開。駅ビルには1998年まで映画館が入居していたため、27年ぶりの復活となる。

広島駅新駅ビル「minamoa」。

この駅ビル工事に合わせて、広島市とJR西日本、広島電鉄による広島駅南口(駅正面)整備事業も実施されている。
その目玉のひとつが路面電車・広島駅電停の移設とルート変更で、駅ビル2階には広島電鉄の電停が設置される。広電のルート移設と駅ビル乗り入れ・電停の開設(移設)は2025年夏ごろの開業を見込んでいる。

県民参加の検討会で「ミナモア」に

駅ビルの「ミナモア」という名称は、広島県民参加型ワークショップや広島出身専門家との検討会を経て決まった「水面」「みんな」「もっと」を組合せた造語によるもの。
名称ロゴデザインに関しても地元デザイナー参加による選考会を経て決まったものという。

広島県民参加型ワークショップ。

広島駅ビル「ミナモア」220店出店-ポケモンコラボも

新・広島駅ビルの商業施設「ミナモア」は地上7階から地下1階で、総テナント数は約220店舗。
運営する中国SC開発によると、ミナモアは「人と街を徹底的に知ることから生まれた広島ならではのショッピングセンター」を目指しているとしており、さらに、広島県はコーヒー購入量が全国第4位であることから、各フロアにカフェを設けている。

夜間ライトアップされるミナモア。

地階は大型駐輪場とココカラファイン、1階はフードコートおみやげ街道、2階はコスメや雑貨、食品となるほか、コンコースと繋がる中央部に広電の電停が設けられる。3階は無印良品をはじめとした雑貨、ライフスタイルなど、4階はファッションやスターバックスなど。5階は八丁堀から移転するハンズを核にユニクロなど、6階はレストラン街、7階はシネコン「MOVIX広島駅」となる。
9階の屋上庭園「ソラモア広場」には、エキエ2階に新規出店する「ポケモンセンター」とコラボした「ギャラドスひろば」が設けられる。
テナントのうち「メゾンマルジェラ・レプリカ・フレグランス」「SHIRO」「鼎泰豊」「Soup Stock Tokyo」「Shake Shack」「THE CITY BAKERY」「ピエール・マルコリーニ」などは、広島県初出店(多くは中四国初出店)となった。なお、コスメブランド「SHIRO」の社長は広島出身という縁もあったという。

広島駅新駅ビル「minamoa」に乗り入れる広島電鉄の路面電車。

また、JR西日本と中国SC開発は成城石井などが出店する既存商業施設「ekieザッカマルシェ」について「ekie ザッカマルシェは「minamoa」の一部として、新駅ビルと接続しフロアがシームレスに繋がります。」 と発表。3月24日からはミナモアの一部として運営されることとなる。

2017年より先行開業しているエキエ。
(現地写真以外はニュースリリースより)

minamoa(ミナモア)

広島県広島市南区松原町2-37
営業時間:10時~20時(飲食店などは異なる)

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トライアルHD、西友を2025年7月1日完全子会社化-連結売上高1兆円超の流通グループ誕生、西友PBとリテールDXのシナジーめざす

流通大手「トライアルHD」は、同業大手「西友」全株式の取得を2025年3月5日の取締役会で決議した。

西友浦安店Part1。

トライアルHDは同決議に基づき西友全株式を約3,826億円で取得し、2025年7月1日付けで完全子会社化する。

トライアル大津店。

西武系スーパーをルーツにもつ流通大手

西友は1956年2月に西武百貨店系小型店運営会社「西武ストアー」として創業。1963年4月に総合スーパー運営会社「西友ストアー」として設立。最盛期には西武セゾングループの中核として大型複合商業施設「ザ・モール」「西友楽市」や百貨店業態「西友西武店(現LIVIN)」、コンビニ「ファミリーマート」、自社PB「無印良品」を展開した。

西友ザ・モール安城店(現在は閉店)。

一方、1990年代には西武セゾングループ各社や同社金融子会社(東京シティファイナンス)の不良債権処理、同業他社との競争激化を背景として急速に経営体質が悪化。2000年4月には大手商社「住友商事」(子会社としてサミットなど)と業務資本提携を締結し、2001年8月には九州地場老舗百貨店系食品スーパー「サニー」を子会社化するなど、主力業態の食品スーパー化に取組んだ。

西友サニー水前寺店(現ゆめマート熊本サニー水前寺店)。

同社は2002年3月には外資系流通大手「ウォルマート」と包括的業務提携を締結し、2008年4月にウォルマートの完全子会社となったが、2021年3月より段階的に米国系ファンド+IT大手連合「KKR」「楽天DXソリューション」が株式を取得したことでウォルマートグループから独立。倉庫型ネットスーパー「西友楽天ネットスーパー(現楽天マート)」協業を始めとするIT強化により競争力強化を図ることとなった。
2023年5月にはKKRが株式の85%、ウォルマート系が株式の15%を保有する現在の経営体制に移行。2024年8月にはイズミ地域子会社「ゆめマート熊本」に九州事業を売却同年10月にイオン地域子会社「イオン北海道」に北海道事業を売却したことで、東名阪三大都市圏を中心とした店舗体制となった。

西友長崎駅店(現ゆめマート熊本サニー長崎駅店)。

九州発祥の同業大手傘下に

トライアルHDは同社主力業態「スーパーセンタートライアル」に加え、小商圏型新業態「TRIAL GO」「グロッサリア」を開発することで、都市部での店舗網拡大に取組んでいるが、西友が2025年3月時点で重点地域とする東名阪三大都市圏は依然として郊外型スーパーセンター中心の店舗展開となっている。
トライアルHDは西友完全子会社化により「関東エリア、中部エリア及び関西エリアでの事業基盤確立」「連結売上高1兆円超の小売グループ」実現と西友PB商品「みなさまのお墨付き」「食の幸」及び製造拠点獲得による「グループ全体の「食」の強化と生産・物流の最適化」といったシナジーを期待しており、トライアルが得意とするリテールDX関連施(Skip Cartやインストアサイネージなど)による効率化・収益性の改善や企業価値向上を図るとしている。

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ベイシアFoodsPark長久手店、2025年3月5日開店-愛知県内約13年ぶり新店舗、リニモ公園西駅前の食品核に

愛知県長久手市のリニモ公園西駅前に、ベイシアグループの大型食品スーパー「ベイシアFoodsPark長久手店」が2025年3月5日に開店する。

長久手にベイシアの新店舗

ベイシアFoodsPark長久手店の建物は鉄骨造平屋建で店舗面積は3,050㎡。同社としては2012年6月開店の常滑インター店以来約13年ぶり6店舗目、同業態としては2024年2月新装開店の名古屋みなと店以来約1年ぶり2店舗目となる。
ベイシアFoodsPark長久手店は同業態としては比較的小規模となるが、コンセプトに「食のテーマパーク」を称し、テーマに「より良いものをより安くより新鮮でより楽しく」を掲げる業態として「地域のお客様の憩いの空間づくり」をめざすとしている。

発展続く長久手、愛知万博跡地の活性化に弾み

リニモ公園西駅近隣では、2005年日本国際博覧会(愛知万博/愛・地球博)跡地再活用の一環として、2017年10月に東海地方初となる北欧系大型家具インテリア雑貨店「IKEA長久手」が開店したが、食品スーパーは従来ほとんどみられなかった。
リニモ公園西駅前への食品核「ベイシア」進出は、名古屋都市圏のベッドタウンとして人口増加が続く長久手のさらなる活性化に繋がりそうだ。

ベイシアFoods Parkのフロアイメージ。

ベイシアFoods Park長久手店

住所:愛知県長久手市石場2701
住所:9時30分~22時

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イズミゆめマート三田尻、2025年3月4日閉店-山口県中部初の同業態、開店からわずか6年で

山口県防府市の山口県道185号線沿いにあるイズミ系大型食品スーパー「ゆめマート三田尻」が2025年3月4日をもって閉店する。

ゆめマート三田尻。

山口県中部初のイズミゆめマートだった

ゆめマート三田尻は、2018年4月閉店のパチンコ店「ルクソール防府店」跡地を活用するかたちで2019年4月に開店。建物は鉄骨造平屋建で敷地面積は約6,300㎡、店舗面積は1,540㎡、延床面積は約2,250㎡。
イズミ直営食品スーパー「ゆめマート」山口県内3店舗目、県内中部初となる店舗として、青果のカット野菜拡充(常時50種類)や鮮魚の対面販売に加え、直営インストアベーカリー「ゆめのパンやさん」を展開するなど最新の売場を構築した。

わずか6年で撤退、隣接地に丸久アルク並ぶ激戦区だった

イズミゆめマート三田尻の隣接地では、2019年4月にかつては同社と資本業務提携関係にあった同業「丸久アルク三田尻店」が全面リニューアルを実施。近隣ドラッグストア「ディスカウントドラッグコスモス三田尻店」との競合もあり、わずか6年での営業終了に結び付いたとみられる。
なお、ゆめマート三田尻の跡地活用と別棟地場大手うどんチェーン店「スナダどんどん三田尻店」の営業継続に関して、2025年2月時点では未発表となっている。

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