オーストラリアの大手航空会社「カンタス航空」は、日本航空(JAL)などとの合弁で運航している日本最大級のLCC航空会社「ジェットスター・ジャパン」の株式を2027年6月をめどに全て売却し、同社の経営から撤退。これにより、ジェットスター・ジャパンはブランド名を変更する。
日本最大級のLCCとして親しまれたジェットスター
ジェットスター航空はオーストラリアに本社を置くカンタス航空のグループ企業であるLCC。
ジェットスター・ジャパンは2011年に設立、カンタス航空、日本航空、三菱商事、そして2012年に東京センチュリーリースが資本参加した。

銀色の塗装が特徴だったジェットスター。
重量を軽くするために塗装を減らした銀色のボディが特徴で、ジェットスター・ジャパンは日本国内とアジア各国路線を運航、地方空港にも広く就航していた。
同社のキャラクターであるレッサーパンダ「ジェッ太くん」をはじめとして様々なグッズも販売、人気を集めていたほか、2022年には大手免税店(元家電量販店)の「ラオックス」との提携も開始していた。
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ジェットスター限定グッズ。
また、日本国内では豪州の「ジェットスター」本体がオーストラリア方面への便を、シンガポールの「ジェットスター・アジア航空」(消滅・後述)がアジア各地への便を運航しており、銀色+橙色の機体は日本各地で見ることができた。

手前は2022年以降の新塗装。
カンタス、豪州事業に集中-JAL系LCCにブランド刷新
カンタス航空グループは経営資源をオーストラリア事業に集中するため、ジェットスター・ジャパンの全株式売却を発表。今後は日本政策投資銀行が新たな株主として経営に参画する。
これにより、ジェットスターは筆頭株主であるJAL傘下の新LCCとしてブランド刷新する計画で、2026年10月に新ブランドを発表、2027年6月には株式の譲渡手続きと新ブランドへの移行を完了させる予定だとしている。
永年親しまれた「銀+橙の機体」成田・関空のみに
同じカンタス航空グループでは、シンガポールに拠点を置き日本にも就航していた「ジェットスター・アジア航空」が2020年7月に株式売却・消滅している。(同社のブランド名はパシフィック航空に変更)
永年日本で親しまれた銀色のボディであったが、今後、日本でジェットスター塗装の機体を見ることができるのは、ジェットスター本体が就航する成田空港・関西空港のみとなりそうだ。
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ヨドバシカメラサンシャインサカエ店、2026年2月3日開店ー松坂屋から移転、面積は2割程度に縮小
愛知県名古屋市中区錦にある複合商業施設「サンシャインサカエ」に、大手家電量販店「ヨドバシカメラサンシャインサカエ店」が2026年2月3日朝9時半に開店する。

ヨドバシカメラサンシャインサカエ店。
サカエのシンボル、ヨドバシが買収していた
サンシャインサカエは老舗映画館ビル「名古屋東映会館」跡地に2005年2月に開業。建物は地上6階・地下2階+観覧車。
パチンコホール運営・パチスロメーカーである京楽産業.グループが手掛けたもので、大型観覧車「スカイボート」をシンボルとしているほか、京楽グループが運営に関わっていたSKE48の本拠地としても知られる。

サンシャインサカエ。
館内にはSKE48劇場(SKE48シアター)、ダイコクドラッグ(一旦閉店→2023年再出店)、マクドナルド、医療モール(レストラン街部分も転用)などが出店する一方、かつて大型テナントであったTSUTAYAは2020年10月に、京楽のパチンコホールであり、同社の旗艦店でもあったサンシャインKYORAKU栄は2025年2月に閉店。大型空きフロアが生まれていた。

SKE48劇場。
そうしたなか、2025年にはカメラ・家電量販店などを運営する「ヨドバシHD」(東京都新宿区)がサンシャインサカエの建物を取得していた。
松坂屋店の2割程度に縮小も家電などフルラインナップ
「ヨドバシカメラサンシャインサカエ店」は2026年2月3日に開店。2月1日に閉店した「ヨドバシカメラマルチメディア名古屋松坂屋店」からの事実上の移転となる。
ヨドバシカメラサンシャインサカエ店の店舗面積は1,433㎡。旧松坂屋店の2割弱程度の広さで、大幅に面積縮小することとなった。
なお、松坂屋店とは異なり、小型店ゆえか店名に「マルチメディア」は付かない。

ヨドバシカメラサンシャインサカエ店のフロア構成。
ヨドバシカメラの売場は地階・1階・3階。地階で地下鉄・地下街と直結する。
地階はスマートフォンとイヤホンなどの関連商品、1階はカメラ、パソコン、一般家電、3階はゲームや模型、玩具の売場で、面積は大幅に狭くなるもののフルラインナップの売場となった。
また、面積が狭くなったぶんヨドバシドットコムとの連携やコンシェルジェサービスを強化するとしている。

開店準備をすすめるヨドバシカメラサンシャインサカエ店。3階(玩具などの売場)は特に面積が狭い。
このほか、3階までのテナントのうち「SKE48劇場」「ダイコクドラッグ」「マクドナルド」、そして観覧車「スカイボート」は営業を継続。高層階の医療モールなども入居を続ける。
ヨドバシカメラの出店により、劇場開演前に館内でサイリウムなどを購入することも可能となりそうだ。
松坂屋南館、パルコとシナジーめざし2027年新装へ
なお、ヨドバシカメラが撤退した松坂屋名古屋店南館は2026年2月より「百貨店×パルコのシナジーの発揮」を目的とした工事を開始する。

松坂屋名古屋店南館。
パルコは大丸松坂屋グループとなっており、グループ企業のパルコが南館地上1階~6階及び地下2階(合計7フロアの大部分)約19,000㎡を「ファッション・エンタメ・カルチャーをはじめとする感度の高いストア・ゾーン」として刷新。「松坂屋名古屋店と名古屋PARCOをつなぐ「ブリッジ」として多様な世代が交わる施設」として、2027年春にリニューアルする予定としている。

ヨドバシカメラ サンシャインサカエ店
愛知県名古屋市中区錦3丁目24-4
営業時間:9:30 ~ 22:00

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イトーヨーカドー小岩店、2026年9月6日閉店-JR小岩駅前再開発で、旧店から63年の歴史に幕
東京都江戸川区のJR小岩駅北口にある総合スーパー「イトーヨーカドー小岩店」が、2026年9月6日に閉店する。
旧店は63年前開業、現店で46年営業する老舗だった
イトーヨーカドー小岩店は1963年に開業。現店舗は1980年4月に開業した。
売場は地階から6階までで、店舗面積は8,890㎡。建物の背は高いものの、敷地面積が狭い店舗だった。

イトーヨーカドー小岩店。
テナントとしてイオン傘下の紳士服店「タカキュー」、セブンアイ系ファミリーレストラン「ファミール」、そのほかネイルサロンや婦人服店などが出店していた。
なお、ファミール跡は現在「サイゼリヤ」となっている。
JR小岩駅前の再開発で閉店へ-タワマンなど建設中
イトーヨーカドー小岩店の閉店は小岩駅北口再開発のため。
「JR小岩駅北口地区第一種市街地再開発事業」としてすでに一部が着工されており、高さ約114メートル・地下1階地上30階のタワーマンションを核とした複合ビルが建設されるほか、ヨーカドー跡周辺に駅前広場の整備もおこなわれる予定となっている。

小岩駅前再開発イメージ。(江戸川区ウェブサイトより)
再開発の全面完成は2030年度を見込んでいる。
新たな再開発ビルには商業床も設けられるが、イトーヨーカドーとして再出店をおこなうかなどについては現時点では発表されていない。
JR小岩駅前では、北口のほかに南口でも大型再開発が進んでおり、わずか数年で駅周辺は大きく姿を変えることとなる。
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佐世保玉屋、2026年1月31日午後6時閉店-三ヶ町と四ヶ町商店街結ぶ栄町での106年の歴史に感謝込め式典開催、2月2日より暫定営業体制に
長崎県佐世保市栄町の地場老舗百貨店「佐世保玉屋」が2026年1月31日午後5時45分から閉店セレモニーを開催、午後6時をもって閉店し106年の歴史に一旦幕をおろした。
佐世保玉屋(2026年1月31日)。
三ヶ町と四ヶ町商店街を結ぶ当地での106年の歴史に幕
佐世保玉屋は1894年に佐賀県小城市牛津町を発祥とする卸問屋「⽥中丸善蔵商店佐世保出張所」として開業。1905年に「田中丸呉服店佐世保支店」に改称、1918年10月に現法人「田中丸呉服店」を設立した。
田中丸呉服店は1920年10月に現在地(佐世保市栄町)に鉄筋造地上4階建の建物を新築したことで、グループ初となる百貨店業態に転換。1941年の分社化を機に「佐世保玉屋」となった。

佐世保玉屋(2024年当時)。
現店舗は1965年4月に新装開業したもので建物は地上9階建、全館の店舗面積は13,363㎡、延床面積は20,120㎡。
最盛期には衣食住から冠婚葬祭まで幅広い需要に対応した本館別館をはじめ、三ヶ町/四ヶ町商店街一帯に高級紳士服ブランド「PAPAS SHOP」「J CREW」路面店や直営飲食店を、高天町に家具インテリア専門館「Lim(玉屋家具サロン)」を展開。三ヶ町/四ヶ町商店街とともに直線距離日本一のアーケード商店街「さるくシティ403(よんまるさん/四ヶ町+田中丸+三ヶ町)」を形成するなど、佐世保市中心部を代表する老舗として確固たる地位を築いた。
一方、2010年代に入ると佐世保市に対する耐震診断結果報告の度重なる遅延や建替再開発計画の相次ぐ延期、関連事業撤退(県内外サテライトショップや食品スーパー、路面店など)がみられるようになった。2020年代には本館低層階への段階的な売場集約に加え、贈答部門(お中元/お歳暮など)及び百貨店催事部門の大幅縮小、友の会「玉屋おたのしみ会」会員募集終了、ポイントサービス「タマヤマイティーポイント」廃止を進めるなど、耐震診断対策や経費削減の取組みを加速。
2023年12月には1階食品館をあなぶき興産系(当時/現イオン系)地場食品スーパー「ジョイフルサン」運営に移行するなど徹底的な効率化を図ったもの、2024年9月の本館1階への売場集約やジョイフルサン撤退が重なり集客力が低迷。2025年6月18日には「栄・湊地区市街地再開発準備組合」解散と閉店撤回を発表、元社員による未払退職金訴訟といった混乱が表面化するに至った。

最終営業日の佐世保玉屋。
佐世保玉屋は2025年12月に改めて「2026年1月31日をもちまして当地での営業を終了」する方針を発表。発表時点では、直営サンドウィッチ店「ラヴィアンローズ」や直営セレクトショップ「ローズエッセンス」、化粧品、銘菓、酒類の販売に特化した店舗となった。

最終営業日の佐世保玉屋。
バラ色の人生で幕をおろした最終営業日
佐世保玉屋では現店舗閉店当日1月31日に田中丸商店創業以来の歴史をまとめた記念紙の配布を実施、ラヴィアンローズではサンドウィッチを求める地元客による長蛇の列が続いた。
佐世保玉屋正面玄関では午後5時45分より百貨店文化ホールや各種記念催事を通じて縁の深かったオペラユニット「THE LEGEND」を迎えた「閉店セレモニー」を開催。
佐世保玉屋。
田中丸弘子佐世保玉屋代表取締役社長は「(閉店セレモニーで披露した)MyWayという曲のように、佐世保玉屋も多くの方々に支えられながら、自分たちなりの歩みを重ねてまいりました」「佐世保玉屋はひとつの区切りを迎えますが、ここで過ごした時間や思い出は皆様のなかでこれからも生き続けていく、一緒に生き続けていくと信じております」とコメント。
田中丸弘子佐世保玉屋代表取締役社長。
閉店を告げる鐘の音とバラ色の人生の音楽にあわせ、午後6時に106年の歴史に一旦幕をおろした。
栄町での106年の歴史に一旦幕をおろす佐世保玉屋。
2月2日にサンドイッチ販売再開、3月に五番街付近に移転
佐世保玉屋は2026年2月2日より本館正面玄関付近でサンドイッチの催事販売を開始、3月を目処に佐世保朝市/させぼ五番街付近の万津町にある関連会社事務所「玉屋商事」社屋に仮店舗として移転新装開業する方針を示している。
田中丸弘子代表取締役社長は「こちらの玄関で玉屋のサンドイッチ、のの字のケーキも販売を続けてまいります」「友の会のチケット、商品券のご利用もしていただける」とコメントしており、佐世保の名物グルメといえるラヴィアンローズのサンドイッチや佐世保玉屋発行の各種商品券(1,000円/釣銭返却なし)は従来通りのかたちで存続することが明らかとなった。
一方、3月を目処に開業予定の万津町仮店舗は新装に向けた準備が閉店時点でみられず、店舗の詳細に関しても「改めてお知らせ」にとどまるなど、依然として不透明な状態にある。
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三省堂書店神保町本店小川町仮店舗、2026年1月31日閉店-3月に新本店「三省堂書店神田神保町本店」開業へ
東京都千代田区の都営新宿線小川町駅近くにある大手書店「三省堂書店神保町本店小川町仮店舗」が2026年1月31日に閉店。3月にはもともと本店があった神田神保町1丁目1番地に再び戻り「三省堂書店神田神保町本店」として営業を再開する。
神保町のシンボル的書店、再開発で小川町に移転していた
三省堂書店は1881年に創業。以前の本店の建物は創業100年記念として1981年3月に完成した自社ビルで、店舗面積は3,588㎡。
三省堂書店は本社オフィスや複数の関連ビルを神田神保町に置いており、同社は書店街のシンボル的存在でもあったが、再開発のため2022年5月に閉店していた。

建て替え前の三省堂書店本店と古書街(右)、スポーツ用品・楽器街(左)。
奥のドンキの建物には現在まねきねこが出店。
「三省堂書店神保町本店小川町仮店舗」は、本店建物建て替え中の約4年間限定の店舗として2022年6月に開業。この建物はもともとヴィクトリアゴルフだった。

三省堂書店神保町本店小川町仮店舗。
仮店舗といえども店舗は6階から地階までの7フロアの大型店として営業しており、以前と同様に様々なイベントなども開催された。
神保町の本店再開発、3月に完成へ
新たな「三省堂書店神田神保町本店」は2026年3月19日に開業する予定。

三省堂書店神田神保町本店。(ニュースリリースより)
三省堂書店神田神保町本店のコンセプトは「歩けば、世界が広がる書店。」。
建物は地上13階建て、書店は1階から3階。2階には「神保町いちのいち」と文具雑貨、3階にはカフェが出店する。
このほか4階はテナント「THEジャンプショップ」、5階以上はオフィスとなる予定だ。
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イオン藤沢店、2026年1月31日閉店-41年の歴史に一旦幕おろす「湘南ライフタウン」南センターの商業核、今後は京成電鉄と複合再開発も
2026年2月追記:本文を一部修正させていただきました
神奈川県藤沢市のニュータウン「湘南ライフタウン」にあるイオン系大型総合スーパー「イオン藤沢店」が2026年1月31日19時をもって閉店する。

イオン藤沢店。
湘南の地域密着型、南センター
イオン藤沢店は、1971年から1992年にかけて藤沢市が施行した「西部土地区画整理事業(湘南ライフタウン)」の一環として、1984年6月に「ジャスコ藤沢店/湘南ライフタウンショッピングセンター」として開業。開業当初の建物は地上3階地下1階塔屋1階建で敷地面積は14,059㎡、延床面積は25,999㎡。

ジャスコ藤沢店のイラスト。
ジャスコ藤沢店/湘南ライフタウンショッピングセンターは開業以来長らく、流通大手「ジャスコ(現イオン)」と協同組合「湘南ライフタウンショッピングセンター」による複合商業施設であり、ロッテ系ハンバーガーレストラン「ロッテリア」を除く大多数の専門店が地元資本という店舗構成であったが、2011年3月のイオン系総合スーパー運営会社再編を機にジャスコが現名称に改称、協同組合系専門店街「ライフピア」に関しても店主の高齢化や競争激化を背景に100円ショップ「シルク(Watts)」など大手資本が目立つようになった。
その後、2024年10月30日にイオンと資本業務提携合意を締結した大手私鉄「京成電鉄」が2025年10月15日に同施設の建替再開発に参加する方針を発表(2026年1月現時点においては検討段階)、同年11月30日に協同組合がイオンに持床を売却したうえで解散する方針を決めたことでライフピアが閉館、同年12月1日よりイオンリテールが全館を運営する体制に移行した。

イオン藤沢店の閉店案内。
イオン藤沢店は運営体制変更後も湘南ライフタウン「南センター」の商業核としての役割を担ったが、建物は築40年超と老朽化が顕著となっており「新しく生まれ変わるために2026年1月31日をもちまして一時休業(閉店)」することとなった。
閉店当日「ふれあいの広場」で記念式典
イオン藤沢店では閉店当日1月31日17時45分から1階「ふれあいの広場」にて閉店記念イベントを開催する。同イベントでは、地元藤沢市在住ソプラノ歌手の熊谷伸子氏によるお別れコンサートを皮切りに、19時20分を目処に閉店セレモニー(閉店のご挨拶)を開始。41年の歴史に一旦幕をおろすこととなる。
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ダイエーfoodium多摩センター、2026年2月1日閉店-産業再生機構傘下で生まれた新業態「フーディアム」本格展開1号店、クロスガーデン多摩開業から17年で
東京都多摩市の多摩センター駅近くにあるオリックス系複合商業施設「クロスガーデン多摩」の核を担うイオン系大型食品スーパー「ダイエーfoodium多摩センター」が2026年2月1日をもって閉店する。

ダイエーfoodium多摩センター営業終了のお知らせ。
ダイエーは2005年に実験展開はじめた「foodium」
foodiumは2005年12月に東京都世田谷区のダイエー系食品スーパー「セイフー三軒茶屋店」を業態転換した実験店(0号店)「foodium三軒茶屋」として誕生。
foodiumはダイエーグループ産業再生機構傘下入り後初となる新業態として、高級食品や惣菜強化を打ち出すなど、大都市圏居住者の需要を意識した売場づくりをめざした。
その後、2008年4月には東京都多摩市に1号店「foodium多摩センター」を開店、同年5月には神奈川県川崎市に2号店「foodium武蔵小杉」を開店するなど、ショッピングモールの食品核として本格展開を開始し、店舗の大型化を進めていくこととなる。

ダイエーfoodium東心斎橋。
(現ダイエーイオンフードスタイル東心斎橋店)。
ダイエーグループは、2011年8月に(当時)グルメシティ近畿運営店舗1号店「foodium東心斎橋」を開店、同年9月には直営近畿1号店「foodium堂島」を開店するなど、foodiumを「都市部・オフィス街におけるコンビニ需要」獲得を図る「都市型食品スーパー業態のモデル店舗」として刷新した。一方、2013年8月のイオンによる連結子会社化(イオングループ傘下入り)を機に同業態の展開を凍結、既存店を順次「イオンフードスタイル」に転換もしくは完全閉店したため、2026年1月時点で同業態は2店舗のみとなっていた。

ダイエーfoodium堂島(2021年6月30日閉店)。
隣接地には事実上の後継「CoDeli堂島1丁目店」が開店。
クロスガーデンの核「foodium1号店」、17年の営業に幕
ダイエーfoodium多摩センターは、2008年4月のオリックス系複合商業施設「クロスガーデン多摩」開業にあわせて開店したもので、建物は地上3階地下1階建で全館店舗面積は16,200㎡、直営売場面積は1,779㎡。

ダイエーfoodium多摩センター。
ダイエーfoodium多摩センターは同業態1号店として、直営大型食品スーパーを核に、区画内にハンバーガーショップ「モスバーガー」や低価格ヘアカット「QBハウス」、首都圏地場大手系クリーニング「ポニークリーニング」といった専門店を備えていたが、17年の営業に幕をおろすこととなった。
同店閉店により、多摩市内のイオン系食品スーパーは永山団地名店街の「ダイエーグルメシティ多摩店」1店舗、foodiumは丸紅系複合商業施設「Luz武蔵小杉(旧ユニゾ武蔵小杉)」の「ダイエーfoodium武蔵小杉」1店舗のみとなる。
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三菱商事都市開発「所沢市小手指町商業施設計画」2026年秋開業-「西友小手指店」長谷工と建替再整備、中央日土地建物系タワマン「バウス所沢小手指タワー」との複合施設に
埼玉県所沢市の西武池袋線小手指駅付近にある現トライアルHD系大型総合スーパー「西友小手指店」跡地に、三菱商事都市開発系NSC(近隣商圏型ショッピングセンター)「(仮称)所沢市小手指町商業施設計画」が2026年秋に開業する。
西武セゾンが作った小手指の象徴だった
西友小手指店は1981年6月に開店。建物は地上5階地下1階建。
開店当初の小手指店は設計段階より西武セゾンを代表するデザイナーが参画し、同社初となる文化教室「西友コミュニティカレッジ」や松竹との提携による「ドライブインシアター」、西武セゾングループの不動産ディベロッパー「西武都市開発(後の西洋環境開発)」と一体的な周辺開発を打ち出すなど、既存の総合スーパーという業態にとらわれない施設づくりをめざした。
その後も1994年5月には隣接地に都市型ショッピングセンター「西友小手指EPO(西友小手指店B館)」を新設し、高所得者層のグルメ・ファッション需要への対応を図ったが、2010年11月にEPO運営業務から撤退(2015年までEPO館はハナミズキプラザとして存続/2025年現在は飯田グループHD系分譲マンション)、本館もウォルマート型ディスカウント店舗への転換後、2023年10月31日をもって閉店していた。
近隣商圏型商業施設強化進める三菱商事
三菱商事都市開発は2002年9月に三菱商事と乃村工藝社との合弁会社「リテールプロパティーズ」として設立、2007年5月の三菱商事による完全子会社化にあわせ現社名に変更した。同社は同年7月に三菱商事が合弁解消したイオン系商業不動産ディベロッパー「ダイヤモンドシティ(現イオンモール)」運営受託物件の一部を引継ぐなど業容を拡大。
その後も2018年11月に新ブランド1号店「マチノマ大森」を開業するなど首都圏を中心にNSCの開発を本格化。2020年5月閉店のセブン&アイHD系総合スーパー「イトーヨーカドー蕨店」跡を全面刷新するかたちで、2021年3月に(当時)LIXILビバを運営主体とする「ビバモール蕨錦町」として新装開業するなど「既存施設のバリューアップ事業」にも取組んでいる。
西友・長谷工と共同で新たな商業施設に
三菱商事都市開発所沢市小手指町商業施設計画は、大手不動産グループ「長谷工コーポレーション」が2023年10月閉店の西友小手指店跡地を一括取得及び三菱商事系に一部売却したうえで、三菱商事系が新たな商業施設として再整備するプロジェクトの総称。

長谷工コーポレーションにより解体工事中の西友小手指店。
建物は2025年9月1日着工で鉄骨造地上3階建、敷地面積は約8,316㎡、延床面積は約7,247㎡。
西友小手指店旧店舗敷地北側に同社新店舗を核とする近隣商圏型ショッピングセンターを整備、旧店舗敷地南側で建設中の中央日本土地建物系タワーマンション「バウス所沢小手指タワー」(地上29階建)とともに商住一体型開発を進める。
(仮称)所沢市小手指町商業施設計画概要
住所:埼玉県所沢市小手指町一丁目25番37、25番43、25番44
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マックスバリュ新大工町ファンスクエア店、2026年1月29日開店-ジョイフルサン業態転換2号店、地域密着路線引継ぎ全面刷新
長崎県長崎市の長崎電気軌道蛍茶屋支線新大工町電停前に、イオン系食品スーパー「マックスバリュ新大工町ファンスクエア店」が2026年1月29日午前9時に開店する。

新大工町ファンスクエア。
前身はジョイフルサン旗艦店「J’s Garden Marche」
マックスバリュ新大工町ファンスクエア店の前身となる「ジョイフルサン新大工町ファンスクエア店」は、2022年11月の長崎玉屋/新大工町商店街跡地複合再開発施設「ファンスクエア新大工町」開業にあわせ、同施設1階の食品核として開店。
ジョイフルサン新大工町ファンスクエア店は、同社初となるブランド「J’s Garden Marche(ジェイズガーデンマルシェ)」を冠した高級路線の店舗として、2023年5月には至近距離の老朽店舗「ジョイフルサン新大工店」を統廃合するなど、穴吹興産(あなぶきグループ/当時)系食品スーパーの旗艦店としての役割を担った。一方、イオン九州が2025年7月にジョイフルサンを完全子会社化したうえで、2026年3月にジョイフルサンを吸収合併、イオン系屋号に業態転換する方針を決めたため、旗艦店である新大工町ファンスクエア店は2026年1月25日をもって先行閉店することとなった。

ジョイフルサン新大工町ファンスクエア店(開店当時)。
イオン九州のノウハウ活かし全面刷新
マックスバリュ新大工町ファンスクエア店の営業フロアは1階で売場面積は726㎡。
新大工町ファンスクエア店では、2025年11月開店の本原店(旧ジョイフルサン本原店)同様のコンセプトに「全従業員で決めた「従業員の想い=お客さまとの約束」を受け継ぎ、進化(深化)させる長崎一“身近な”スーパーマーケット」を掲げ、イオングループ共通PB「トップバリュ」やイオン九州独自PB「しあわせプラス」「推し活総菜」、インストアベーカリーを新規導入。
青果ではオーガニック野菜や時短・簡便商品(カット野菜・カットサラダ)、冷凍食品では日常使い中心に約350品目を展開するなど「イオン九州が持つスーパーマーケットのノウハウを結集」した店舗づくりを進める。
マックスバリュ新大工町ファンスクエア店
住所:長崎県長崎市新大工町5-35ライオンズタワー新大工1階
営業時間:午前9時~午後10時
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福岡パルコ、2027年2月閉店-旧岩田屋本館から90年超の歴史に幕、新天町商店街との複合再開発でライブハウスやギャラリーの整備も視野に
福岡県福岡市中央区天神の西鉄福岡(天神)駅/福岡市営地下鉄天神駅に直結するJフロントリテイリング系都市型商業施設「福岡パルコ(福岡PARCO)」が2027年2月をもって閉店する方針を2026年1月29日に正式発表した。

福岡パルコ。
九州初のターミナルデパートとして開業した旧岩田屋本館
福岡パルコの建物は、1936年10月に地場老舗呉服店を前身にもつ百貨店「岩田屋」本店として開業。2026年1月現時点での本館の建物は地上8階地下1階建で延床面積は23,873㎡、新館の建物は地上6階地下3階建で延床面積は13,895㎡。
岩田屋は現在の西鉄福岡(天神)駅と一体的に「九州初のターミナルデパート」として開業した経緯もあり、西鉄とともに九州有数の繁華街の形成に大きな役割を担った。また、1976年3月には隣接地に新館(現福岡パルコ新館/地上12階建地下3階建)を開業し、立体駐車場を備える駅直結の都市型百貨店として、地域一番店としての確固たる地位を築いた。

旧岩田屋本店本館。
一方、岩田屋は1991年9月に西鉄と締結した「ソラリアターミナルビル(ソラリアステージ)」への出店合意を1992年12月に白紙撤回したことで、両社間の関係性が一時悪化。1996年9月にはソラリアへの増床の代替として、セゾングループ(西武百貨店/ロフト)との共同出店を検討していたNTT福岡中央支店跡地に百貨店新業態「岩田屋Z-SIDE」を開業したが、Z-SIDEへの過剰投資が災いとなり私的整理ガイドラインに基づく再建を余儀なくされた。
その後、1999年8月には百貨店創業の地である本館(岩田屋A-SIDE)と隣接する新館(岩田屋A-LIVE)の建物を再建の一環として地場大手学校法人「都築学園グループ」に売却し、2004年2月をもって同地での営業を終了した。(岩田屋本館は旧Z-SIDEに移転)

旧岩田屋Z-SIDEに移転した岩田屋本店本館。
都築学園グループは2004年2月の岩田屋本店全面移転後、岩田屋旧本館を隣接する旧新館(都築学園ビル/天神ハッチェリービル)同様に専門学校とする構想を掲げたが、地元の反対の声や学園の不祥事が重なり断念。2005年の大手雑貨店「ロフト」進出も福岡西方沖地震を背景に断念となるなど長期間空きビル状態となった。その後、都築学園グループは2008年2月に大手ファッションビル「パルコ」(当時は森トラスト系)と賃貸借予約契約を締結。両社間による賃貸借契約締結にあわせ、岩田屋時代の建物を全面改修したことで、2010年3月に福岡初となるパルコが開業した。
好調な業績背景に拡大続けてたパルコ
福岡パルコは競合施設も数多いなかでの開業であったが、開業1年間(2010年3月19日~2011年3月18日)の売上高は当初目標110億円を25.4%上回る約138億円、入館客数は当初目標1,000万人を40%上回る約1,400万人を記録するなど好調な業績と集客を維持。2013年3月には都築学園グループから岩田屋旧本館/旧新館の建物を取得したうえで同年5月に旧新館の減築を開始、2014年11月に「福岡パルコ新館」を開業した。

開業当日の福岡パルコ。
その後も2015年3月に西鉄から「西鉄福岡駅ビル(ソラリアステージの一部/コトブキヤ福岡天神跡)」を賃借し「福岡PARCO本館増床部」を開業。店舗面積42,200㎡で専門店222店舗を擁する「ハイブリッドMD型コンフォータブルストア」となった。
福岡パルコは2017年12月に新館一部フロア(フタバ図書跡)をシェアオフィス「The Company(現Zero-Ten Park)」 に転換したもの、天神ビッグバンによる施設の相次ぐ閉店も重なり、2024年度実績の売上高(テナント取扱高)は272億7400万円、2026年1月現在は天神地区最大のファッションビル(店舗面積42,000㎡)となっている。
新天町との複合再開発も視野に
福岡パルコの閉店は「所有する建物の老朽化」「今後想定される投資負担や天神二丁目南ブロック駅前東街区における開発計画の進行状況などを中長期視点にて慎重に検討した結果」によるもの。
福岡パルコ本館は1936年10月に開業した岩田屋旧本館の建物一式、新館は1976年3月に開業した岩田屋旧新館の地下構造を引継いでおり、本館は戦前の百貨店建築に由来する天井の低さやエスカレーターホールをはじめとするフロア間の段差といったバリアフリー対応も課題となっていた。
パルコは2022年10月に建替再開発の方針を先行発表、2023年10月には新天町商店街との複合再開発を視野に入れた「天神二丁目南ブロック駅前東西街区プロジェクト」を発表したが、閉店時期の正式発表は初となる。
パルコは新天町商店街(天神二丁目南ブロック駅前西街区)との複合再開発により「建物の耐震性や防災性の向上」に加えて、同社の持つコンテンツを活かした「ライブハウス、ギャラリー、ミュージアムなど新たな文化・情報発信機能の導入」を図るとしている。また、西街区においては「新天町の歴史(商店街通路、メルヘンチャイム等)を承継した商店街の未来に向けた開発計画」とも連携することで、「若者からお年寄りまで天神に行きたいと思っていただけるまちづくり」「天神ビッグバンの更なる推進や福岡市の発展に協力」をめざすとしている。
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