カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イトーヨーカドー恵庭店、2019年9月29日閉店

北海道恵庭市のJR恵み野駅前にあるショッピングセンター「イトーヨーカドー恵庭店」が、2019年9月29日に閉店する。

イトーヨーカドー恵庭店。

37年の歴史に幕-近隣に7&iと提携の「ダイイチ」が出店

イトーヨーカドー恵庭店は1982年3月に大都ビルの核テナントとして開業。1階が売場、2階は駐車場で売場面積は8,492㎡。
恵庭市のニュータウン「恵み野」のタウンセンターとしての開業で、ほぼ同時期に国鉄恵み野駅、市立恵み野小学校が開設された。
2019年現在、テナントとして書店「アイブック」、100円ショップ「キャンドゥ」、時計「クロックハウス」、フードコート(ポッポなどが出店)、銘菓店などが出店する。

JR恵み野駅とヨーカドー。

永年、恵み野地区で最大の商業施設となっていたイトーヨーカドーであったが、2015年11月に駅西口(裏口)に大和リースのオープンモール型ショッピングセンター「フレスポ恵み野」が開業。
こちらには核テナントとして帯広市に本社を置く食品スーパー「ダイイチ」が出店しているが、2013年からはダイイチもセブン&アイHDと資本業務提携関係を結んでいる。

フレスポ開業後に建物売却-跡地は未定

イトーヨーカドー恵庭店が出店する大都ビルは道内企業からドイツ銀行グループのドイチェ信託の所有となっていたが、3年前に別の道内企業に売却されている。売却はフレスポ開業の影響もあったであろう。
賃貸物件であるため、後継テナントを募集する可能性もあるが、8月現在今後の方針については発表されていない。
(撮影:ウイングベイ小樽を応援してる人

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三宮ビブレ、2019年8月23日から全館「オーパ」に-地階のオーパ、ビブレを飲み込む

兵庫県神戸市の三宮センター街にあるファッションビル「三宮ビブレ」が2019年8月23日に「三宮オーパ」に改称する。
同店は2018年4月に下層階に「オーパ」が移転してきており、今回の改名により全館がオーパとなる。

三宮VIVRE。

センター街のビブレ、全館オーパに

オーパはもともとダイエー系のファッションビルで、名前は1号店の「新神戸オリエンタルパークアベニュー」に由来する。「三宮オーパ」は阪神大震災で被災し休業となったJR三ノ宮駅ビルのダイエー系百貨店「プランタン三宮」を全面改装・業態転換する形で1995年に開業。しかし、再開発のため2018年2月に閉館していた。
ビブレはもともとマイカル(ニチイ系)のファッションビル。「三宮ビブレ」は、総合スーパー「ニチイ三宮店」として1969年に開業。のちにファッションビルとなり「ビブレ21」、その後「ビブレ」に改名。現在はダイエー、マイカルのいずれもイオンとなっているため、2016年3月をもってビブレ全店とともに「OPA」に運営が移管されていた。
詳しい経緯は前の記事を参照

 三宮ターミナルビル・旧三宮OPA。(2018年2月閉館)

新たな三宮オーパの売場面積は6,049㎡。すでにオーパとなっている地階にはヤングレディスを中心としたアパレル店が、ビブレ部分には「GU」「FOREVER21」「スーパースピンズ」「HMV」「島村楽器」「ムラサキスポーツ」などの大型テナントのほか、以前から定評のあったゴスロリ・甘ロリ系の店舗なども出店している。
今回の改名に伴う大型改装などは現時点で予定されていないとみられるものの、同館は今年で築50年を迎えており、近い将来の再開発も予想される。

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渋谷パルコ、2019年11月下旬開業-渋谷の文化発信基地、約3年ぶりに復活

東京都渋谷区宇田川町のファッションビル「渋谷パルコ」が、約3年間の建替期間を経て、2019年11月下旬に開業する。

渋谷PARCO。

渋谷の文化発信基地「パルコ」、約3年ぶりに復活

渋谷パルコは1973年6月、池袋パルコ(1969年開業)に次ぐ同社2号店として開業。建物は地上9階地下1階建、売場面積は19,479㎡。
西武セゾングループ(当時)の旗艦店として、最盛期にはPart1・Part2・Part3、パルコクアトロ(現在「クラブクアトロ」が出店)、専門店街「ゼロゲート」、インテリア「SR6」といった物販施設のほか、劇場「パルコ劇場」、美術館「パルコミュージアム」(池袋パルコに移転)、ライブハウス「クラブクアトロ」といった施設を併設するなど、渋谷を代表する文化発信基地となっていた。
しかし、2007年に老朽化に伴う耐震強度不足を理由としてPart2が閉館(現・hotel koé tokyo)、残るPart1・Part3も「宇田川町14・15番地区第一種市街地再開発事業」に伴う建替工事のため2016年8月をもって休館していた。
SR6、ZERO GATE、クラブクアトロは休館中も営業を続けている。

渋谷PARCO。(旧店舗)

なお、現在建設中の建物の仮囲いには漫画「AKIRA」のモチーフが描かれている。

渋谷パルコの仮囲い。

パルコ創業50年を記念する「次世代型商業施設」

渋谷パルコの建物は地上19階地下3階建、延床面積は約64,000㎡。商業フロアは地上10階地下1階(10階は一部フロアのみ)、延床面積は約42,000㎡、投資額は約214億円、専門店数は約180店舗。
ビルコンセプトに「世界へ発信する唯一無二の“次世代型商業施設」を掲げ、デザイナー・クリエイターとの共感・共創により、新しい刺激や楽しさの体験価値を提案し、グローバルに情報発信するビルを目指す。

渋谷PARCO。(イメージ)

また、ビルターゲットに「“ノンエイジ”“ジェンダーレス”“コスモポリタン”」を掲げ、特定の年齢層、性別にターゲットを絞らず、感性で消費をする「新しいこと、人と違うこと、面白いこと、個性を追求する」都市生活者が世界中から訪れるビルを目指す。

地下1階は「カオス」なレストラン街に

地下1階「CHAOS KITCHEN」は、メインレストランフロアとしてコンセプトに「食・音楽・カルチャー」を掲げ、ミシュランビブグルマン「自家製麺MENSHO」の新業態、元鮨職人によるフィッシュバーガー専門店「deli fu cious」、福岡のハンバーグステーキ店「極味や」うどん屋「おにやんま」、ジビエ・昆虫料理「米とサーカス」、老舗純喫茶「はまの屋」、ティフォンの新業態カフェ「Tyffonium cafe」、新宿二丁目に本店を構えるMIXバー「CampyBar!(仮)」など21の飲食店が出店。
渋谷パルコ旧店舗外壁に設置されていた五十嵐威暢氏によるパルコネオンサイン「C」も「現代アート作品」として展示する。

CHAOS KITCHEN。

そのほか、アナログレコード店「ユニオンレコード」、コンドーム専門店「Condomania」といった店舗も進出、パルコが渋谷スペイン坂で営業するアートカルチャー、アニメ、ゲーム、ミュージックの展示スペース「GALLERY X BY PARCO SHIBUYA」、吉祥寺で営業するミュージックカフェ&バー「QUATTRO LABO」も出店する。なお、吉祥寺の店舗は閉店となる。

GALLERY X。

ファッションフロアではAIショールームやECとの融合も

1階「SHÒTENGAI EDIT TOKYO」には、日本初となるクラウドファンディングを活用した実証実験型AIショールーム「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」、フードカルチャーを発信する食のギャラリー「COMINGSOON」が開設、「GUCCI」「LOEWE」「COMME des GARCONS」などラグジュアリーブランドも多数出店する。

BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE。

2階「MODE & ART」には、「KENZO」「ISSEY MIYAKE SHIBUYA」「COMME des GARÇONS・JUNYA WATANABE MAN」「COMME des GARÇONS HOMME」といった日本人デザイナーによるブランド、美術専門誌「美術手帖」初となる現代アートを発信する直営店「OIL by 美術手帖」など出店する。

ナカシブ通り。

3階「CORNER of TOKYO STREET」4階「FASHION APARTMENT」には、次世代のファッションデザイナーやブランドのインキュベーションをテーマとした自主編集売場「GEYSER PARCO」「PORT PARCO」、糸井重里が手掛ける「ほぼ日刊イトイ新聞」の“文化の案内所”「ほぼ日カルチャん」を開設するほか、新たなパルコミュージアム「PARCO MUSEUM TOKYO」も併設する。
PARCO MUSEUM TOKYO.

5階「NEXT TOKYO」にはオムニチャネル型売場「CUBE(仮称)」(約430㎡)を開設する。CUBE内に出店する11店舗は店頭在庫を戦略アイテムや限定商品に絞り込み、その他の商品をパルコのECサイト「PARCO ONLINE STORE」で販売するなど、ショールーム機能を高めた「NEXT店舗」を目指す。5階フロア内では、VRコンテンツアワード「NEWVIEW AWARD 2018」でPARCO賞を受賞したVR空間デザイナー「Discont氏」によるインスタレーション作品も展示する。

CUBE.

6階「CYBERSPACE SHIBUYA」には、「JAPAN CULTURE」を発信するゾーンとして、国内初となる任天堂直営店「Nintendo TOKYO」、ポケモン直営店「ポケモンセンター シブヤ」、「刀剣乱舞万屋本舗」が出店、電脳サブカルチャーの情報発信
基地を目指す。
7階「RESTAURANT SEVEN」には、北海道を代表するジンギスカン専門店「松尾ジンギスカン」、福岡発祥の天ぷら専門店「博多天ぷらたかお」など飲食店7店舗が出店。渋谷パルコ旧店舗外壁に設置されていた五十嵐威暢氏によるパルコネオンサイン「R」も「現代アート作品」として展示する。

パルコ劇場、シネクイントも渋谷パルコに復活

8階「THEATER, CINEMA, GALLERY」には、パルコ直営の劇場「パルコ劇場」、パルコ直営のミニシアター「CINE QUINTO」(シネクイント)、ほぼ日刊イトイ新聞のイベントスペース「ほぼ日曜日」が出店。渋谷パルコ旧店舗外壁に設置されていた五十嵐威暢氏によるパルコネオンサイン「P」も「現代アート作品」として展示する。
パルコ劇場は旧劇場時代の約1.5倍の座席数636席を備えるなど、オールS席で鑑賞できるプレミアムな空間を目指す。

PARCO劇場。

9階「PUBLIC STAGE」には、多目的スペースとしての使用や文化発信型スクールの開催を行う「クリエイティブスタジオ」が開設、産官学民連携組織「渋谷未来デザイン」も原宿から移転する。

CREATIVE STUDIO.

10階「ROOFTOP PARK」は屋上広場「ROOFTOPPARK(仮)」(約420坪)、屋内イベントスペース「PARCOMMUNE(仮)」(約60坪)が設けられる。

高層階はオフィス

高層階(10階の一部、11階~19階)は主にオフィスエリアとなる。メインテナントとして「カカクコム」などを傘下に持つデジタルガレージグループが入居する。

パルコの集大成

渋谷パルコでは今回の再開発プロジェクトにより、国内初となるブランドや新業態の進出のみならず、直営劇場や美術館、イベントスペースの集約が進められるなど、同社の事業の集大成ともいえる「感性」を訴求する商業施設づくりが実現が図られた。
創業50年を機に生まれ変わったパルコが、変化を続ける渋谷で行う価値提案の「これから」に期待したい。

渋谷パルコ

住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
営業時間:10:00~21:00(物販・サービス)
営業時間:11:00~23:30(飲食店)

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7Pay、2019年9月30日廃止-問題相次ぎ僅か3ヶ月で終了、nanacoポイント還元率見直しも検討

セブン&アイHDは、自社グループ独自のスマホ決済サービス「7pay」を2019年9月30日に廃止することを発表した。

セブン-イレブン

セブン&アイHD共通スマホ決済を目指した7Pay

7Payは、セブン&アイHDの金融統括会社「セブン・フィナンシャルサービス」と「セブン銀行」の共同出資により設立された「セブンペイ」により、2019年7月1日に傘下のコンビニ「セブン-イレブン」でサービスを開始。7Payはセブン-イレブン利用客を対象とした「セブン-イレブンアプリ」と一体的なサービスの展開、多様なチャージ手段の提供、7payでの支払いに応じた「nanacoポイント」「バッジ」「マイル」の付与を特徴として打ち出し、当初は将来的なグループ横断的ロイヤリティプログラムの実施も検討していた。

不正利用でサービス停止の7Pay、3ヶ月で完全廃止に

7Payはサービス開始に際して、店頭でのチラシ配布や7Pay登録者を対象に「税込160円未満のおにぎり」を1個配布する大規模販促イベントを実施していたが、7月1日のサービス開始直後より一部ユーザーのアカウントで、第三者による7Payアカウントでの不正アクセス(多額のチャージ、支払など)が行われる問題が生じていた。
セブン&アイHDは、上記の不正アクセス問題を受けて、7月3日より新規登録受付及び外部IDによるログインサービスの停止、段階的な7Pay残高チャージ機能の停止、海外IPを経由したアクセスの遮断、システムの改修や二段階認証提供の検討を進めるセキュリティ対策プロジェクトの設置を相次ぎ打ち出したが、サービスの全面再開に相応の期間が必要であること、利用客の不安を理由に7Payのサービス廃止に至った。

混乱続くセブン&アイ、今後は外部サービス中心に方針転換

セブン&アイHDが自社グループ共通スマホ決済として普及を目指した7Payであるが、発表当初からスマホ決済導入による集客力向上、買物客の利便性向上に結び付く効果については疑問視されていた。同社は2007年以来、自社グループ共通電子マネー「nanaco」を軸とした販促を実施していたが、今回の7Pay導入にあたりポイント付与率を「100円1ポイント」から「200円1ポイント」に半減、「セブンマイルプログラム」(2019年9月開始予定)との併用を必要とする複雑なサービス体系に変更したことで、買物客にとっては事実上従来のポイント数と同等のポイントが獲得可能であるが、nanaco1枚で決済・ポイント交換可能という利便性が損なわれる結果となった。
セブン&アイHDの7Pay普及に向けた取組みは、系列外企業のスマホ決済を導入しつつ既存自社グループ共通電子マネーの還元率増額を打ち出した「イオングループ」(WAON)や自社スマホ決済の導入に加え既存自社系クレジットの特典を大幅拡充した「ファミリーマート」(ファミペイ・ファミマTカード)と対照的な顧客視点やユーザビリティを軽視した施策であった。
さらに同社が7月30日に実施した「7iDパスワード」の強制リセットにより、7Pay利用者に加えて、セブン&アイHDの総合通販サイト「omni7」利用者にもさらなる混乱を引き起こしており、キャッシュレス決済のみならずインターネットサービスに対する信頼性を大きく毀損するものとなった。

セブン&アイHDは、7Pay廃止後のキャッシュ化への対応に関して「グループ外部の様々な決済サービスとの連携を積極的に推進する」とコメントしており、今後はPayPayやLINEPay、メルペイなど系列外企業のサービスを軸としたサービス提案を行っていくものとみられる。また、7Pay開始に伴いポイント還元率を半減したnanacoについても還元率の見直しを表明している。同社によるキャッシュレス決済の信頼性回復に向けた新たな取組みに期待したい。

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サンリー菊陽ショッピングセンター、2020年2月29日閉館-菊陽寿屋から33年の歴史に幕

熊本県菊陽町のJR三里木駅近くにあるショッピングセンター「サンリー菊陽ショッピングセンター」(菊陽ショッピングプラザ)・イオン菊陽店が2020年2月29日に閉店する。

サンリー菊陽ショッピングセンター・アスパ。

サンリー、33年の歴史に幕

サンリー菊陽ショッピングセンターは1987年3月に開業。売場面積は17,205㎡で、当時は熊本県で最大の大型ショッピングセンターであった。サンリーの名前の由来は所在地の「三里木」に因むもの。開店日には豊肥本線三里木駅まで臨時列車が運行され、九州出身の人気タレント・宮尾すすむ氏が来店した。
サンリーはカナダのショッピングセンター「ウエストエドモントンモール」にヒントを得たもので、西側に寿屋の旗艦店となる総合スーパー「寿屋菊陽店」と寿屋の児童図書館、文化教室、サンリー菊陽専門店街(売場面積17,205㎡)を、東側に「サンリースポーツクラブアスパ」を配したもの。
アスパは夏はプール、冬はスケートリンクとなることが特徴で、このほかに卓球場も設けられ、寿屋の卓球実業団チームの練習場にも使用されていた。
寿屋時代は絶大な人気を誇ったサンリーであったが、ラララグループ寿屋が倒産したため2002年に閉店(当初は一時休業予定)。その後、同年に核テナントがジャスコ菊陽店(のちに「イオン菊陽店」)、アスパは宮城県仙台市で「アイスリンク仙台」などを運営するスケートリンク大手「加藤商会」の運営となったが、アスパ部分は2019年2月で閉館していた。

現在も寿屋系所有-跡地はどうなる?

開業時は田んぼに囲まれていたサンリー菊陽であるが、現在サンリーの近隣には「ゆめタウン光の森」をはじめとしてダイレックス、ドン・キホーテ、ハンズマン、HIヒロセなど様々な業種の大型店が立ち並ぶ状況となっており、競合店の増加も閉店の一因であろう。
サンリーの建物は現在も寿屋の後継企業であるカリーノグループが所有するが、店舗跡の活用方法については2019年7月現在発表されていない。

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MEGAドン・キホーテUNY浜松泉町店、2019年8月6日開店-ピアゴ跡に

静岡県浜松市中区の国道257号線沿いに、総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテUNY浜松泉町店」が2019年8月6日午前8時に開店する。

MEGAドン・キホーテUNY浜松泉町店。

2013年に建替えた浜松泉町のピアゴ、MEGAドンキに

MEGAドン・キホーテUNY浜松泉町店の前身となる「ユニー浜松泉町店」は1973年9月に開店。運営会社の経営統合及び店舗ブランド再編に伴い、2009年2月に店舗名を「ピアゴ浜松泉町店」に改称したが、施設の老朽化を理由とする建替えのため2012年5月をもって一時閉店していた。
その後、2013年4月に「高頻度来店型 上質日常生活便利店」を掲げた現店舗が開店したが、ドンキへの業態転換のため2019年6月2日をもってユニー直営売場を閉店。僅か6年の歴史に幕を下ろし、現在は一部専門店のみが営業を継続している。

遠州初となるドンキUNY、五感を刺激する地域密着店舗に

MEGAドン・キホーテUNY浜松泉町店の建物は地上2階建で、敷地面積は約12,820㎡、延床面積は約11,489㎡、直営売場面積は6,180 ㎡。当初、ユニーの100%子会社として設立された「UDリテール」が運営する。
ドンキとしては静岡県15店舗目で、ユニー・ドンキ双方のブランドを冠したダブルネーム店舗としては2019年4月に開店した富士中央店に次ぎ3店舗目、静岡県西部(遠州地方)では初となる。
ピアゴ時代と同様に生鮮食品を取扱うほか、店舗半径3km(商圏人口約13万人)にブラジル国籍を中心とした在日外国人も多く在住することから、テーマに「五感を刺激する」を掲げた地域最大級の食品売場を展開。各売場では実演・試食販売や地元の催事を開催するなど、体感・地域密着型店舗を目指すという。

MEGAドンキUNY浜松泉町店のテナント一覧
1階
  • 蛸焼工房(焼物)
  • Palette(ヘアカラー専門店)
  • チャンスセンター(宝くじ)
  • 浜松白洋舎(クリーニング)
  • クイックカットBB(ヘアカット)
  • げんき堂接骨院・鍼灸院(マッサージ)
MEGAドン・キホーテUNY浜松泉町店

住所:静岡県浜松市中区泉一丁目6番1号
営業時間:午前8時~翌午前0時

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エピコット長岡、2019年7月28日閉店-旧・長岡サティ・ニックホビーショップ

京都府長岡京市のJR京都線長岡京駅・阪急京都線長岡天神駅近くにある商業施設「エピコット長岡」が、2019年7月28日18時に閉店した。

エコピット長岡。

ニチイとして開店、大型ホームセンターも営業していた

エピコット長岡は1971年7月に「ニュー長岡ショッピングセンター」として開業。建物は地上3階建、延床面積は約6,652㎡、2019年現在は関西地盤の不動産ディベロッパー「賛栄商事」のグループ会社が所有する。
当施設には長らく、ニチイ(後のマイカル)の総合スーパー「ニチイ長岡店」が核店舗として営業しており、1990年代には同社の生活百貨店業態「長岡サティ」に転換したが、競合する総合スーパー(西友、イズミヤなど)と比較し小規模だったこともあり、マイカルの経営破綻より前の1998年に閉店していた。その後、サティ跡は賛栄商事グループを始めとする複数の生鮮小売業者により構成される「エピコット生鮮館」となった。
1995年11月には京都地盤のホームセンター「ニック産業」(ダイニック傘下)の旗艦店「長岡ニックホビーショップ」がニチイと並ぶ核テナントとして出店したが、こちらも2003年のケーヨーデイツーとの経営統合に先駆けて閉店している。

閉店は老朽化が原因-48年の歴史に幕

近年は1階に業務用食品スーパー「卸売ひろばタカギ」、2階には総合衣料品店「オンセンド」100円ショップ「シルク」、3階にはオフィス池田が運営する地域唯一のカラオケボックス「カラオケレインボー」、女性専用岩盤浴「マナアイランド」が出店していたが、2018年8月に食品核であったタカギが施設の老朽化に伴い閉店して以降、専門店が段階的に撤退、2019年7月28日のカラオケレインボー営業終了をもって完全閉店した。

オンセンド(旧ニチイ衣料品フロア)。

跡地は未定

賛栄商事グループはエピコット長岡と同様に閉店した「じゃんぼスクエア富田林」(旧・西友富田林店)跡地に、新たな施設を2020年を目処に開設する方針を決めているが、当施設の建替えなどについては発表されていない。
店舗近隣には総合スーパー「イズミヤ長岡店」「西友長岡店」、食品スーパー「平和堂フレンドマート長岡京店」、公設市場が母体となった「リバティ長岡」、有機食品スーパー「ヘルプ長岡」など、複数のスーパーが営業しており、競合が激しいエリアとなっている。
(写真:浅葱さん

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レマンショッピングセンター・イズミヤ宮崎店、2020年2月閉店

宮崎県宮崎市の南宮崎駅近くにあるショッピングセンター「レマン」が2020年2月に閉店する。

レマンショッピングセンター・イズミヤ宮崎店・レマンホテル。

九州唯一のイズミヤ、別館は2013年に閉館

レマンショッピングセンターは1972年10月開業。もともとこの地には宮崎県農業試験場などが立地していた。
売場面積は10,908㎡で、建物はイズミヤが所有する。核店舗の「イズミヤ宮崎店」は九州で唯一のイズミヤで、当初は「宮崎いづみや」の運営であった。宮交シティ(ダイエー宮崎店)、宮崎寿屋百貨店も同時期の開業だった。

宮交シティ。

現在はテナントとして「100円ショップミーツ」、「ヘルストロン」などが出店するほか、屋上に遊園地「レマンランド」があることでも知られる。

屋上のレマンランド。

近隣では、宮交シティ(旧ダイエー、現イオン)が近年複数回に亘る改装をおこなっている一方、イズミヤは老朽化が進んでおり、2013年には別館の「レマンホテル」と附属する飲食店街が閉館していた。

跡地はパチンコ店か?

跡地の活用方法については7月現在発表されていない一方、地元紙・宮崎日日新聞によると、宮崎県外のパチンコ店などを運営する企業に売却されることが有力視されているという。
なお、レマンホテルの跡にはマンションが建設されており、現在は商業施設の敷地にマンションがあるように見える状況となっている。

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平和堂米原店、「平和堂フレンドマート」に建替えへ-現店舗は2019年8月20日閉店

滋賀県米原市のJR米原駅前に位置する総合スーパー「平和堂米原店」が2019年8月20日をもって閉店し、店舗跡地に平和堂の新たな食品スーパー「平和堂フレンドマート米原店(仮称)」が2021年を目処に開店する。

平和堂米原店。

2018年に閉店を撤回、縮小した米原駅前の平和堂

平和堂米原店は1986年10月に、JR米原駅西口にフルライン型の総合スーパーとして開業。営業フロアは1~3階、売場面積は6,911㎡。建物は平和堂が自社所有している。
開業当初は店内に時計台を設置、大手家電量販店「ベスト電器」の関西1号店(業務提携店舗)も出店するなど、米原の玄関口となる大型店として営業していた。その一方、近年は専門店の撤退が相次ぎ、2017年3月には売上低迷を理由に閉店を検討していることが報じられた。2018年には営業フロアを1階に集約、同店最大の特徴であった中古書籍売場や絵画売場を廃止していた。

名物だった古書売場。

2019年現在は、食料品や日用品、衣料品、銘店売場「湖国銘産品」といった直営売場に加え、100円ショップ「Watts with」(ワッツウィズ)や金券ショップなどが営業を行っている。

フレンドマートとして2021年を目処に営業再開

平和堂米原店は旧・米原町内唯一のスーパーであり、米原駅最寄りのスーパーは3km近く離れた距離にある旧・近江町の「バロー」「フタバヤ」(ともにバローグループ店舗、両店は徒歩5分圏内の距離に出店)のみとなるため、旧・米原町民を中心とした買物難民の発生や、駅を利用する観光客の利便性低下を危惧する声が上がっていた。
都商研の取材に対し、平和堂の担当者は「1年半後にフレンドマートという形で建替えをさせていただく」とコメントしており、閉店後は建物を解体し、食品スーパー「平和堂フレンドマート米原店(仮称)」として2021年を目処に再開店するとみられる。

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天満屋広島アルパーク店、2020年1月31日閉店-三井不動産系から大和ハウスに施設売却

広島県広島市西区のJR山陽本線新井口駅・広島電鉄宮島線商工センター入口駅に直結するショッピングセンター「アルパーク」の核テナント「天満屋広島アルパーク店」(アルパーク天満屋)が、2020年1月31日をもって閉店する。

アルパーク西棟・天満屋広島アルパーク店。

まもなく開業30周年を迎える「アルパーク」

アルパークは1990年4月に、広島市西部で進められた臨海部開発プロジェクト「広島西部開発事業」(商工センター)の商業核として、広島市や大手不動産ディベロッパー「三井不動産」、準大手ゼネコン「フジタ」(現在は大和ハウス傘下)など民間企業複数社により開業した。

アルパーク東棟。

アルパークの建物は地上10階地下2階塔屋2階建(東棟)、地上5階地下1階塔屋1階建(西棟)、地上8階地下2階塔屋2階建(南棟・駐車場)、地上4階建(北棟)、施設全館の店舗面積は約90,200㎡、延床面積は約197,400㎡。
2019年7月現在は、西棟に百貨店「天満屋」、東棟に食品スーパー「スパーク」(広電ストアマダムジョイ跡)、紳士服「ORIHICA」、セレクトショップ「WEGO」、ファストファッション「UNIQLO」「GU」「Gap」、ベビー服・ベビー用品店「アカチャンホンポ」、靴量販店「ABC-MART」、雑貨「無印良品」、100円ショップ「ダイソー」、アミューズメント「namco」など専門店約140店舗が出店。北棟には「フタバ図書アルティ」、「スーパースポーツゼビオ」、「109シネマズ」のほか飲食店4店舗、美容院が出店する。

アルパーク通り。

天満屋グループの広島における旗艦店だった

天満屋広島アルパーク店は1990年4月に「アルパーク天満屋」として開業。運営会社再編の一環により1997年に現在の店名となった。営業フロアは1~4階、売場面積は26,421㎡。
2012年3月の「天満屋広島八丁堀店」(現・天満屋広島八丁堀ビル)閉店後も、天満屋の広島市内における百貨店旗艦店として営業を継続していたが、競争激化による業績不振を理由に2020年1月31日をもって閉店することが決定した。

天満屋は広島八丁堀店も閉店済み。

天満屋グループが広島市内で営業する百貨店店舗は、安佐南区のJR可部線緑井駅前に位置する「天満屋緑井店」(緑井天満屋)1店舗のみとなる。また、アルパーク天満屋が管轄する山口県周南市の「アルパーク天満屋周南ショップ」の営業継続については現時点で発表されていない。

三井不動産、アルパークを売却-大和ハウス系の運営に

アルパークは開業時には中四国で最大の商業施設で、日本国内では数少ない「郊外型百貨店」を核に据えた広域集客型ショッピングセンターである一方、郊外ながら駅からペデストリアンデッキを通じて直結するなど、競合施設よりも交通アクセスにおいて高い優位性を備えていたことから、山口県東部からも集客していた。
アルパークは2000年10月に東棟を増床、2008年からの大規模改装により2009年4月には北棟を新設するなど、集客力の向上のために設備投資を続けたものの、2019年5月には三井不動産グループが「競合商業施設新規開業の影響による施設売上下落」「築年数経過による施設競争力維持のためコスト増加」を理由に西棟・東棟を大和ハウス工業に売却。施設の運営形態及び専門店の営業継続が不透明なものとなっていた。

競争激化するショッピングセンターー後継テナントは?

アルパーク周辺では、2015年6月にイズミのショッピングセンター「ゆめタウン廿日市」、2017年4月にイズミの生活提案型ショッピングセンター「LECT(レクト)」が相次ぎ開業。

LECT.

さらに、アルパークからは距離があるものの同じく山陽本線の駅と直結する「イオンモール広島府中」が2015年から2016年にかけて増床を実施し中四国最大となる延床面積約256,000㎡を有するショッピングセンターとなったほか、2018年4月にイオンモール初となるアウトレットブランド「THE OUTLETS HIROSHIMA(ジ・アウトレット 広島)」が開業するなど、イズミとイオンの大手2社によるショッピングセンター競争が激化している。
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2019年現在中四国最大のSC「イオンモール広島府中」。

アルパークは2019年現在も、中四国地方ではイオンモール広島府中、イオンモール岡山に次ぐ規模を有するが、開業から築30年近く経過。さらに、開業当初から営業を続ける西棟・東棟と大型専門店や映画館が入居する北棟が分断されているなど、施設の構造が時代の変化に対応しきれていないといった課題が存在する。

既存のアルパークと離れた位置にある「アルパーク北館」。

アルパークでは2019年7月現在、売却以前と同様に「三井不動産商業マネジメント」により「三井ショッピングパーク アルパーク」として運営が行われているが、11月下旬を目処に三井ショッピングパークカードでのポイント付与を終了することを天満屋の閉店発表に先行して告知している。
アルパークは今後も営業を続けるものの、段階的に三井不動産との関係を薄めていき、将来的には完全に大和ハウスグループによる運営に移行するとみられる。
競合施設に存在しない「百貨店」の撤退は集客力に影響を及ぼす結果となるか、また、これを機に天満屋以上の集客力を持つテナントを誘致することができるのか、今後の動きが注目される。

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