カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

オークワ西大和店、2024年7月26日開店-コーナン核のアーク不動産系商業施設、イオン跡地に

奈良県北葛城郡河合町のイオン西大和店跡地に、大型食品スーパー「オークワ西大和店」が2024年7月26日午前9時に開店する。

2022年8月までに全面撤退したイオン西大和

イオン西大和店は、1986年1月に西大和開発(当時)が開発を主導する「西大和ニュータウン」の商業核「ニチイ西大和店(ニチイ西大和ショッピングデパート)」として開店。建物は地上2階建、店舗面積は12,909㎡。開店当初は日本生命保険が所有、同社と親密関係にある星光ビル管理が管理運営を担っていた。
ニチイ西大和店は、1993年10月に同社の生活百貨店「西大和サティ」に業態転換、2011年3月にはイオンリテールとの経営統合のため「イオン西大和店」に改称した。
同施設は2000年12月に「ワーナーマイカルシネマズ西大和(WMC西大和/後のイオンシネマ西大和)」(地上4階建/延床面積約2,300㎡/スクリーン数7)を新設するなど、北葛城郡随一の広域集客型施設となったが、2021年7月に「イオン西大和店」本館が競争激化や老朽化を背景に閉店。2022年8月には「イオンシネマ西大和」が賃貸借契約満了を理由に閉館するなど、イオングループが全面撤退していた。

アーク不動産主導で再開発進めていた

イオン西大和店本館跡地は、土地建物を取得した不動産会社「アーク不動産」主導で再開発を実施。関西地盤の大手ホームセンター「コーナン西大和店」「コーナンPRO西大和店」(2024年7月17日先行開店)を核とする複合商業施設となった。
また、映画館棟・立体駐車場棟に関しても、別事業者により中古車買取販売店「リバティ西大和店」を核とする商業施設となった。

オークワ西大和店。

ニュータウンの食生活、再び便利に

オークワ西大和店の建物は平屋建で敷地面積は24,714㎡、直営売場面積は2,059㎡、延床面積は3,177㎡。
コーナン西大和店とともに新施設の核を担う大型食品スーパーとして、生鮮店内加工商品(フルーツタルト・フルーツ大福・ローストビーフ肉寿司・フィッシュデリ)や和惣菜、同社スイーツ新ブランド「オークワスイーツ部」「ちょっとお茶しよ菓」を展開。日用品やキッチン用品、ペットフードも取扱う。

オークワ西大和店のフロアマップ。

オークワ西大和店

住所:奈良県北葛城郡河合町中山台2丁目7-1
営業時間:午前9時~午後10時

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ソフマップReCollection池袋店、2024年7月21日閉店-中古新業態1号店、池袋駅前に事実上の増床移転

東京都豊島区の池袋駅近くにあるビックカメラグループの中古専門業態「ソフマップReCollection池袋店」が2024年7月21日をもって閉店した。

ソフマップReCollection池袋店と閉店告知。

ソフマップ中古新業態1号店

ソフマップReCollection池袋店は2018年3月に開店。
ReCollection池袋店は、2010年12月に開店したビックカメラの写真雑貨新業態「BIG PHOTO(ビックフォト)」跡を引継いだ店舗であり、ソフマップの中古専門新業態「Recollection(リコレ!/リコレクション/リユースコレクション)」としては都内初、Apple製品(iPhone/iPad/Mac)に特化した品揃えを打ち出していた。

次世代の主力業態として一時期は多店舗化

ソフマップは2018年3月のReCollection池袋店を皮切りに、同年8月からは同社従来型フルライン店舗(なんば店ザウルス2・広島店)を移転統廃合するかたちでビックカメラ(なんば店・広島駅前店)内に展開。
2019年には都内路面店(新橋店・中野ブロードウェイ店)を新たに展開するなど、次世代の主力業態となりつつあったが、親会社のアウトレット業態「ビックカメラアウトレット」との経営統合や同業中古販売買取店「じゃんぱら」の子会社化といった事業環境の変化もあり、2020年以降新店がみられなくなった。

ReCollection跡は「アニメガ」に

ソフマップReCollection池袋店の閉店は、同社による中古販売買取新コンセプト店舗「ソフマップ池袋店(ビックカメラ池袋SELECT跡)」開店によるもので、池袋駅前への事実上の増床移転となる。
なお、ReCollection池袋店跡に関しても、同じくソフマップのアニメグッズ専門店「アニメガ」が7月26日に新装開店する予定となっている。

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ダイエー松戸西口店、2024年8月31日閉店-約半世紀の歴史を持つ老舗スーパー、専門店街も閉店

千葉県松戸市のJR松戸駅近くにあるショッピングセンター「ダイエー松戸西口店」が、2024年8月31日に閉店する。

ダイエー松戸西口店。

競合激しい松戸駅前のダイエー、47年の歴史に幕

ダイエー松戸西口店は1977年9月開業。同年には松戸駅ビルも開業している。1983年から2006年までは、ダイエーのディスカウント業態「Dマート」として営業していた。2017年には直営売り場を食品中心の「イオンフードスタイルbyダイエー」にリニューアルし、上層階は専門店街となった。

多くの専門店が出店するダイエー松戸西口店。

2024年現在はハニーズ、ウエルシア、ダイソー等が出店。建物は地下1階から6階で、店舗面積は10,056㎡となっている。
松戸駅近くでは2019年に伊勢丹跡にディスカウントスーパー「ロピア」が新規出店しているほか、数多くのスーパーマーケットが立地しており、非常に競合が激しいエリアであった。

専門店街は6月30日に閉店-跡地は未定

ダイエー松戸西口店では、閉店を前に専門店部分が6月30日までに閉店している。
跡地の活用方法などについては7月時点で発表されていない。築半世紀近い建物であるため、解体となる可能性も高いであろう。

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マックスバリュ苫小牧清水店、2024年7月19日9時開店-苫小牧清水町1丁目商業施設、ジョイフルAK系やツルハドラッグと共同出店

北海道苫小牧市の「苫小牧清水町1丁目商業施設」に、イオン北海道の大型食品スーパー「マックスバリュ苫小牧清水店」が2024年7月19日午前9時に開店した。

ツルハやジョイフルエーケーと大型店形成

苫小牧清水町1丁目商業施設は、北海道パワーエンジニアリング社宅跡地に整備されるもので、建物は平屋建で店舗面積は3,982㎡。
マックスバリュ苫小牧清水店を核に、イオン系ドラッグストア「ツルハドラッグ」やジョイフルエーケーのペットショップ「ペットワールドPROX」、飲食店「マクドナルド」「松屋」、美容室「クイックカットBB」といった専門店が入居する。

イオン北海道苫小牧7店舗体制、地場銘品や冷凍食品拡充

マックスバリュ苫小牧清水店の建物は平屋建で売場面積は約1,850㎡。イオン北海道としては同店開店により苫小牧市内7店舗体制となる。
農産売場では産地直送の近郊野菜・果物、水産売場では苫小牧漁港水揚げの鮮魚、畜産売場では平取町生産の和牛「びらとり和牛」や苫小牧育ちの豚肉「樽前湧水豚」といった銘柄肉に加え地元有名焼肉店「金剛園」商品をコーナー化し展開する。また、惣菜売場では道産素材(日高昆布だし・道産小豆)にこだわった店内製造商品を展開。インストアベーカリーでは専用オーブン焼き上げによる手伸ばしピザを導入する。
このほか、冷凍食品売場では道産・オーガニック・大容量の冷凍野菜やワンプレート商品、フローズンデザートを取揃えるなど時短・簡便需要の高まりへの対応を図る。

マックスバリュ苫小牧清水店(同社公式より)。

イオン北海道は、2003年4月に前身企業「マックスバリュ北海道」が王子製紙系苫小牧地場食品スーパー「王子サービスセンター」から5店舗を引継いだため、道内では札幌市に次いでマックスバリュ業態の店舗を多く展開している。
苫小牧清水店開店により、同社は苫小牧でのドミナント深耕を実現することとなった。

マックスバリュ苫小牧清水店

住所:北海道苫小牧市清水町1丁目4-3
営業時間:午前8時~午後9時45分
※開店日7月19日は午前9時営業開始

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あみあみ秋葉原フィギュアタワー店、2024年7月19日開店-旧ラオックス谷口電機ビル、アキバ最大級のフィギュア専門店に

東京都千代田区のユニデン秋葉原ビル(旧ラオックス谷口電機ビル)に、大網の総合フィギュア専門店「あみあみ秋葉原フィギュアタワー店」が2024年7月19日に開店した。

あみあみ秋葉原フィギュアタワー店のグランドオープン案内。

戦後のラオックス発展の礎となった免税旗艦店

ユニデン秋葉原ビルは、ラオックス(谷口電機)創業当初からの店舗「谷口電機ビル(LaOX THE DUTY FREE館)」を建替えるかたちで1997年10月に竣工。建物は地上8階地下1階建。
建替当初は「ラオックス ザ・コンピュータMOBILE館」であったが、1999年に再び免税旗艦店「LaOX DUTY FREE AKIHABARA」として新装開店した。
LaOX DUTY FREE AKIHABARAは、建替前と同様に海外向けに特化した電気製品やトラベル用品などを展開したが、同社の経営悪化を理由とした土地建物の売却と蘇寧電器傘下入りにともなう本業の「総合免税店」業態転換の一環として、2009年10月をもって閉店。アウトレット新業態「ラオックス アソビットシティアウトレット館」として期間限定で営業継続するも、同年12月をもって完全閉店していた。
ラオックスアソビットシティアウトレット館跡には、同社出身者が創業した秋葉原地盤の免税店「AKKY One秋葉原店」が2010年6月に開店したが、2020年3月よりコロナ禍のため無期限休業(事実上閉店)となったため、約4年間空きビルとなっていた。

あみあみ秋葉原フィギュアタワー店。

秋葉原最大級のフィギュアショップに

あみあみ秋葉原フィギュアタワー店は2024年4月26日に一部先行開店。建物は地上8階地下1階建で営業フロアは8フロア(地上1階~8階)となる。
あみあみ秋葉原フィギュアタワー店は、2024年2月29日をもって閉店した「秋葉原スーパービル」(1973年竣工/地上9階建/延床面積約2,281㎡)の中古フィギュア専門店「あみあみ秋葉原店2nd」の後継店舗扱いであり、8フロアを活かした「秋葉原最大級のフィギュアショップ」として、新品中古フィギュアをフルラインで展開する。

あみあみ秋葉原フィギュアタワー店のフロア案内。

あみあみ秋葉原フィギュアタワー店

住所:〒101-0021 東京都千代田区外神田1丁目15-3
営業時間:午前10時~午後9時

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カインズあべのand店、2024年9月4日開店-ロフト跡、近鉄百貨店のカインズFC1号店に

大阪府大阪市阿倍野区の近鉄百貨店系都市型ショッピングセンター「あべのand」に、ベイシア系ホームセンター「カインズあべのand店」が2024年9月4日に開店する。

カインズあべのand店。

近鉄百貨店初のカインズFC店舗、ロフト跡に

カインズあべのand店は、あべのandの核店舗だったインテリア雑貨店「あべのロフト」旧店舗跡に開店するもので、営業フロアは1~2階で売場面積は約2,146㎡。
近鉄百貨店は、2023年12月にベイシア系ホームセンター「カインズ」とFC契約締結(FC事業26業種目)を発表しており、あべのand店は近鉄百貨店FC1号店、大阪市内1号店となる。
カインズあべのand店は同社店舗としては珍しい駅前/中心部の立地となるため、標準店舗(6,000㎡~8,000㎡)と比べ「1/3」程度の規模となるが、3階に9月上旬開店予定の家具インテリア専門店「マナベインテリアハーツあべのand店」(店舗面積約1,565㎡)との連携を図ることで「近隣住民の上質な暮らしを支える商業施設」をめざすとしている。

カインズあべのand店

住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋2丁目1-40

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業務スーパー道内7店舗、2024年7月18日無期限休業開始-労組によるストライキ決行、すすきの狸小路店・苫小牧店・室蘭店・岩見沢店・滝川店など

北海道札幌市の狸小路商店街にある神戸物産系業務用食品ディスカウントストア「業務スーパーすすきの狸小路店」を始めとする業務スーパー道内7店舗が「無期限休業」を2024年7月18日午後1時に開始した。

札幌すすきのを始め道内7店舗が無期限休業

業務スーパーすすきの狸小路店は、2013年8月に京濱港運(当時)子会社「ケヒコ」の札幌1号店として開店。
2024年7月現在は神奈川県横浜市に本社を置く系貿易会社「エス・インターナショナル」子会社として道内全域に業務スーパーを展開している。

業務スーパーすすきの狸小路店。

無期限ストで

東京東部労働組合の発表によると、業務スーパー道内7店舗の無期限休業は「全国一般東京東部労組エス・インターナショナル支部」によるストライキの一環で、2024年6月29日の業務スーパー道内6店舗での時限ストライキに次ぐものとなっている。
休業対象店舗は「業務スーパーすすきの狸小路店」「業務スーパー苫小牧店」「業務スーパー苫小牧東店」「業務スーパー室蘭店」「業務スーパー岩見沢店」「業務スーパー滝川店」「業務スーパー旭神店」の道内7店舗。
同労組は、運営会社社長が「会社資産の私的流用などの放漫経営」「会社弁護士と結託し会社の破産と労働者の解雇を策動」したことをストライキ決行の理由として挙げており、経営陣の対応次第で営業再開もしくは無期限休業継続を決めるとしている。

道内28店舗は通常営業

なお、業務スーパーは2024年7月18日時点で道内35店舗(同日開店の北郷店含む)を展開しているが、ケヒコ運営7店舗を除く28店舗は通常営業している。

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平和堂フレンドマート長浜祇園店、2024年7月19日開店-ながはまストアー引継いだ老朽店舗、建替えで1.3倍に

滋賀県長浜市に平和堂(本社:滋賀県彦根市)の大型食品スーパー「フレンドマート長浜祇園店」が2024年7月19日午前9時30分に開店する。

ながはまストアー引継いだ老朽店舗だった

平和堂フレンドマート長浜祇園店旧店舗は2003年8月に開店。建物は平屋建で店舗面積は999㎡。
同店は2003年1月に閉店した地場食品スーパー「ながはまストアー祇園店」の居抜物件であり、平和堂他店舗ではみられない三角屋根の意匠が特徴だった。2015年10月の全面リニューアルでは、生鮮4品(青果鮮魚精肉惣菜)の売場美装化やフードコートの新設、地元商品の拡充に取組んだが、2023年5月に「建物や施設・設備等の老朽化」を理由に挙げて閉店していた。

最新のフレンドマートに

平和堂フレンドマート長浜祇園店新店舗の建物は平屋建で敷地面積は5,620㎡、店舗面積は2,015㎡、売場面積は1,415㎡。
長浜祇園店では従来比1.3倍の売場面積を活かし、デリカ売場を「最も力を入れる売場」として位置付け、ライブ感あふれる鉄板コーナーやインストアベーカリーを展開。グロサリーではダイコウ醤油やびわこ食品のとりやさい味噌を取扱うなど、地元の味の拡充を図るなど「生まれ変わった店舗で、新たな価値創造に挑戦」するとしている。

平和堂フレンドマート長浜祇園店。

平和堂フレンドマート長浜祇園店

住所:滋賀県長浜市祇園町298-1
営業時間:午前9時30分~午後9時30分

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スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店、2024年7月17日開店-旧ダイエープラザ、北陸初の大手ディスカウント核に再生

富山県富山市の複合商業施設「富山マイプラザ」に、大型食品ディスカウントストア「スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店」が2024年7月17日に開店した。

スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店。

ダイエープラザとして開業した富山の老舗商業施設

富山マイプラザは、1988年11月に大手流通グループ系商業施設「ダイエープラザ富山」として開業。建物は地上3階建で営業フロアはワンフロア(2階)。
開業当初はダイエーFC系総合スーパー「ダイエータイヨー富山店」を核に、地場生鮮市場「いきいき市場」や大手婦人服店「鈴丹」、ダイエー系アミューズメント施設「らんらんらんど」など専門店約50店舗が入居。展望大浴場「プラ座ゆ」を備えるなど、北陸地方最大級の複合商業施設に相応しい業容であった。
同施設はタイヨーの経営破綻にともない、1992年にダイエー直営総合ディスカウント「ダイエーハイパーマート富山店」を核とする施設となったが、2001年2月にダイエーが運営から撤退したため、現在の施設名称となった。

2012年に地場大手食品スーパーが撤退していた

富山マイプラザは、富山地場食品スーパー「新鮮市場マイプラザ店(現アルビス系)」と家電量販店「上新電機ピットワン(後のジョーシン)」、100円ショップ「ダイソー」、パチンコ店「イーゾーン」の大型店4店舗を核とする施設として再生を図ったもの、2012年に新鮮市場が閉店、2016年にジョーシンが移転するなど物販系店舗が相次ぎ撤退。後継としてアミューズメント施設「アピナ富山南店」が入居するなどサービス系主体の施設として営業を続けていた。

トライアル核に全館再生

スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店は、2016年閉店のジョーシン富山南店跡に入居するもので、同社店舗としては北陸初となる。
トライアル富山マイプラザ店は北陸初かつ県内初の「次世代型スマートストア」として、セルフレジ機能付き買い物カート「SkipCart」(80台)や小売特化型リテールAIカメラ、インストアサイネージを始めとするIoT機器やAI技術を全面導入。新たな購買体験を提供するとしている。

スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店

住所:富山県富山市堀川町355-3
営業時間:24時間営業

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佐世保玉屋、2024年8月よりワンフロアに縮小-建物の一部のみで営業継続、再開発めざす

長崎県佐世保市にある小型百貨店「佐世保玉屋」が、2024年8月中にさらに売場の縮小をおこない、おもに現店舗1階のみでの営業となることが都商研の取材で分かった。

佐世保玉屋。

耐震不足が発覚、事業を縮小している佐世保玉屋

佐世保玉屋は1894年に佐賀県小城市牛津町を発祥とする卸問屋「⽥中丸善蔵商店佐世保出張所」として開業。1905年に「田中丸呉服店佐世保支店」に改称、1920年にグループ初となる百貨店「玉屋」に業態転換、1941年の分社化を機に現在の「佐世保玉屋」となった。
2009年の現社長就任以降は、長崎玉屋の建て替え(2022年にマンションのワンフロアで営業再開)に加えて長崎県と福岡県に高級アパレル店を出店、その一方でサテライト店や系列スーパーを閉店するなど経営再建を図った。

閉店したマルタマ住吉店。(長崎市)

しかし、佐世保本店は築年数が高く耐震不足となっていることが発覚。その後も建て替え計画が進まず、佐世保市に対する耐震診断結果報告についても度重なる遅延が続き、市より警告を受けていた。
そうしたなか、2020年には屋上遊園地・レストランを含む4階以上を閉鎖、2022年には贈答部門を縮小、同年8月には基幹システム入替えを理由に友の会「玉屋おたのしみ会」の新規募集及び会員更新を終了、2023年に入ると物産展など百貨店催事の開催縮小、6月にはレジシステム移行を理由に「タマヤマイティーポイント」を終了、同年9月には3階を閉鎖・営業階を2フロアに集約したほか、2023年末からは食品売場にあなぶきグループのスーパー「ジョイフルサン」を導入。経費削減に向けた「事業縮小」「売場縮小」が進んでいた。

空きフロアとなった5階(撮影:文鉄・お札とコインの資料館)。

現在の建物は地上9階建て、全館の店舗面積13,363㎡、延床面積20,120㎡。
2014年に約100億円、2018年に約60億円ほどあった売り上げは、2021年には約28億円に激減。その後の営業規模の縮小により、2023年は更に大きく下がっているとみられる。

一時は「7月閉店」発表も玉屋は否定-営業継続へ

佐世保玉屋は2024年7月末を以て殆どのテナントに閉店を通知しており、そのため多くのメディアで「建て替えのため2024年7月末で閉店」と報じられたものの、玉屋側はそれを否定していた。
一方で、都商研の取材によると、2024年8月中に売場を1階のみに集約。殆どのアパレル・ホームファニシングなどのテナントは撤退し、残る大部分は食品売場(おもにジョイフルサン)になるとみられる。なお、玉屋の自主編集売場を中心に、アパレル・化粧品の一部は残留する見込みとなっている。

佐世保玉屋は閉店せず営業を続ける。

関係者の話によると、佐世保玉屋は営業規模の縮小にともない、縮小前に在籍していた正社員の殆どが退職・もしくは退職予定で、来たる再開発に向けて人員整理を推し進めているという。

迫られた耐震化、「大型店」の枠組み外れて小型店に?

以前の記事でも触れたとおり、佐世保玉屋は耐震性不足による再開発を目標に掲げているものの、その後も計画が進まず、佐世保市に対する耐震診断結果報告についても度重なる遅延が続き、市より警告を受けていた。

佐世保玉屋。(2024年7月)

2024年現在、耐震改修促進法に基づく大型店の定義としては「階数3以上かつ床面積5,000平方メートル以上の大型店舗等」が掲げられている。
建て替えなどの対応をおこなう最終期限は2024年5月となっているが、売場を1フロアのみとしたことで、売場面積の縮小により「大型店」の枠組みから外れており、耐震性問題を当面回避することで営業継続を図ることになったとみられる。
一方で、老朽化している建物の建て替えは免れないため、近い将来、具体的な再開発計画が発表されるであろう。新たな時代の佐世保玉屋を期待したい。

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佐世保玉屋で7月31日迄に撤退する主な売場
(一部のみ・取材による)
2階
  • 紳士雑貨売場(ワイシャツ・ネクタイ・革小物)
  • 紳士肌着・靴下・ナイトウエア売場 
  • イビサ(ハンドバッグ)
  • べべ(子供服)
  • 赤ちゃんの城(ベビー用品)
  • 西川(寝具)
  • 千代田のきもの(呉服)
  • ビースリー(婦人・紳士ボトム)
  • マックレガー(紳士服)
  • オーダーワイシャツ(紳士服)※6月10日閉店済み
  • レリアン(婦人服)※春までに閉店済み
  • レリアンプラスハウス(大きいサイズの婦人服)
  • パーリーゲイツ(ゴルフウェア)※2月25日閉店済み
  • フォンテーヌ(ウイッグ)※トゥインクル西沢へ移転
  • ザノースフェイス(アウトドアウェア)※春までに閉店済み
1階 
  • ヴァンドーム青山・ヴァンドームブティック(アクセサリー)
  • RF1(洋惣菜・サラダ)
  • クリニーク(化粧品)※7月10日閉店済み
  • メリーチョコレート(洋菓子)※5月末閉店済み
  • ドンク(パン)※2月末閉店済み
  • 一部化粧品は対応未定

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