カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ドン・キホーテ石岡店、2025年6月26日開店-ヤマダアウトレット跡、作業着店「情熱職人」コーナーも

茨城県石岡市のJR常磐線石岡駅徒歩圏内にある国道6号線沿いに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ石岡店」が2025年6月26日午前9時に開店した。

ヤマダデンキのアウトレット、ドンキに

ドン・キホーテ石岡店の建物は、2004年6月に家電量販店「ヤマダ電機テックランド石岡店」として開店。ヤマダ電機の社名変更及び業態転換により末期はアウトレット&リユース業態「ヤマダアウトレット石岡店」として営業していたが、近隣店舗との統廃合(ヤマダデンキテックランドNew石岡店/フォレストモール石岡)を理由に2024年1月をもって閉店していた。

茨城ご当地コラボや作業着、トレンド商品拡充

ドン・キホーテ石岡店の売場面積は1,664.5㎡。
石岡市及び隣接自治体(小美玉市)の高齢者(65歳以上)人口割合3割超かつ店舗近隣の学校も多い立地特性を背景に「若年層から高年齢層まで幅広いお客さまにご来店いただける店舗」をめざすとしており、 2025年6月24日開店の守谷店でも取扱実績のある茨城県ご当地VTuber「餅々さくら」コラボ商品や石岡市公認マスコットキャラクター「いしおか恋瀬姫」コラボTシャツといった独自性の高い商品、第二次産業従事者割合3割弱という立地特性を活かした自社作業着専門店「情熱職人」コーナー、地域のトレンド需要を意識したコスメ・カラコンコーナーを展開する。

ドン・キホーテ石岡店。

ドン・キホーテ石岡店

住所:茨城県石岡市東石岡1丁目1-36
営業時間:9時~翌1時

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アネックスカワトク、2025年8月18日閉店-川徳唯一の郊外型百貨店、菜園本店に経営資源集中

岩手県盛岡市に本社を置く地場百貨店「川徳」が展開する郊外型百貨店「アネックスカワトク」が2025年8月18日に閉店する。

修道院跡地に生まれた盛岡初の郊外型百貨店

アネックスカワトクは、1989年10月に「旧盛岡ドミニカン修道院」跡地に開業。百貨店棟の建物は地上3階建、専門店棟(緑ヶ丘アスティ)は地上4階建で敷地面積は11,962㎡、店舗面積は9,803㎡。

アネックスカワトク。(撮影:アイビスさん

同施設は「カワトクグループ初の郊外型ショッピングセンター」として、コンセプトを「私の生活気象台」として「盛岡市の新興住宅地である緑が丘地区」の発展を掲げ、川徳の百貨店直営フロアを核に専門店20店舗超を展開。
2004年3月には家電量販店「ベスト電器」(1,500㎡)、2012年2月には手芸用品店「クラフトハートトーカイ」を導入するなど段階的に専門店フロアを拡大。2025年2月現在は、高級食品スーパー「北野エース」を食品核に、生鮮専門店「九州屋」「魚きん」「いわちく」、ドラッグストア「マツモトキヨシ」、ファッションブランド「COMME CA ISM」「element of SIMPLE LIFE」「McGREGOR」、家電量販店「ヤマダデンキ」、100円ショップ「Watts with」など40店舗ほどを展開する。
なお、盛岡ドミニカン修道院は1989年10月のアネックスカワトク開業に先駆けて4km北の松園に移転、看板商品の焼菓子は2005年以降段階的に川徳や地場社会福祉法人が製造販売を継承もしくは復刻するかたちで取り扱いを継続している。

菜園の本店に経営資源集中、跡地活用は現時点で未定

アネックスカワトクは盛岡北部有数の規模の大型店であるが、盛岡市菜園の川徳菜園本店「パルクアベニュー・カワトク店」への経営資源集中を理由に「2025年8月18日(月)をもって営業を終了する判断」に至ったとしている。
川徳百貨店はかつて岩手県内や青森県八戸市にサテライト店舗やスーパーマーケットなど複数の店舗を展開していたものの、店舗はパルクアベニュー・カワトク(菜園本店)と別館のキューブⅡのみとなる。
同社はアネックスカワトクの跡地活用に関して「現時点では未定」としている。
一方で、跡地の活用に向けた動きがみられているといい、盛岡郊外の成熟した住宅地にふさわしい新店舗が期待される。

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ドン・キホーテ京都伏見店、2025年6月25日-京阪国道沿いのケーズデンキ跡、天下一品や黄桜グッズも

京都府京都市伏見区の京都南インターチェンジ南側の国道1号線(京阪国道)沿いに「ドン・キホーテ京都伏見店」が2025年6月25日に開店した。

ドン・キホーテ京都伏見店。

京阪国道沿いのケーズ跡にドンキ、酒を充実

ドン・キホーテが出店するのは京阪国道沿いにあったケーズデンキの跡。売場面積は3,942㎡となる。

ドンキオリジナル京都グッズを販売。

ドン・キホーテ京都伏見店は、日本の三大酒処のひとつである京都伏見エリアにちなみ、店内装飾は酒蔵をイメージ。酒樽も用いた和風の演出で統一。お酒コーナーでは日本酒はもちろん、SNS映えするカラフルなボトルやユニークな飲み方で人気な「パリピ酒」と呼ばれる洋酒類も充実させる。
また、天下一品黄桜などといった、京都の老舗とのコラボグッズの販売もおこなうとしている。
(画像はニュースリリースより)

ドン・キホーテ京都伏見店

京都府京都市伏見区中島樋ノ上町 41 番地
営業時間:9時~24時

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三井ショッピングパーク ららテラス北綾瀬、2025年6月24日開業-北綾瀬駅とデッキで直結、交通広場も完成

東京都足立区の東京メトロ千代田線北綾瀬駅前エリアの整備が完成し、三井不動産のショッピングセンター「三井ショッピングパーク ららテラス北綾瀬」が2025年6月24日に開業した。

北綾瀬駅、再開発で大変身

ららテラス北綾瀬は北綾瀬駅前にあった駐輪場・駐車場などの跡地を再開発して設けられたもの。
再開発によって、新たにペデストリアンデッキやバスターミナル機能を備えた交通広場も設けられたほか、隣接してタワーマンションも建設されている。

三井ショッピングパーク ららテラス北綾瀬。

ららテラス、デッキで駅と直結

ららテラス北綾瀬は「暮らし 綾なす」をコンセプトとし、駅利用者を中心とした地域住民をメインターゲットとする。
ららテラス北綾瀬の鉄骨造地上4階地下1階建て、店舗面積は約1万6300㎡。北綾瀬駅の北改札からペデストリアンデッキで直結されるほか、駅前には新たにバスターミナルも設けられている。

ららテラス北綾瀬・館内構成。

1階・デイリーマーケットのフロアには「サミットストア」が核テナントとして出店。そのほかのフロアには大型テナントとしては「無印良品」「くまざわ書店」「西松屋」「ジーユー」「ABC-MART」「ノジマ」「ダイソー」などが出店。大型のフードコートも設けられる。
また、4階には足立区の子育て支援施設として無料のあそび場を備えた「子育てサロン北綾瀬」が入居する。
総テナント数は51店舗となる。
なお、駐車場は1000円購入で1時間無料などとなる。

三井ショッピングパーク ららテラス北綾瀬

東京都足立区谷中4-8-1
営業時間:
サミット:9時30分~22時30分
物販・サービス:10時~21時
フードコート・レストラン:11時~22時
カフェ:8時~22時

(画像はニュースリリースより)

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イオンスタイル竹の塚・ヤマダデンキ足立竹の塚店、2025年6月26日開業-イトーヨーカドー跡に新築した建物に

東京都足立区の東武伊勢崎線(スカイツリーライン)竹ノ塚駅近くにあった総合スーパー「イトーヨーカドー竹の塚店」跡地に新築された建物に、「イオンスタイル竹の塚」「ヤマダデンキ Tecc LIFE SELECT足立竹の塚店」が2025年6月26日に開業する。

竹ノ塚のヨーカドー跡地、閉店後解体されていた

イトーヨーカドー竹の塚店が出店していた晝間ビルは竹ノ塚センター通りと舎人公園通りの交差点の角に立地。東武竹ノ塚駅からは歩いて5分ほどだった。
1977年6月の開店時の店舗面積は約6,900㎡だったが、1990年代後半に大幅に増床。最盛期の2000年代初頭は約80億円を超える売上高があり、イトーヨーカドーの東京都東北部地区における中核店だった。

イトーヨーカドー竹の塚店。(IY公式サイトより)

建物は5階建てで店舗面積は12,662㎡。1階から3階は売場、4・5階は駐車場として用いられており、テナントとして家電量販店「デンキチ」、ファストフード「マクドナルド」「ポッポ」、100円ショップ「キャンドゥ」などが入居していたが、2023年3月5日に閉店。ヨーカドーの建物は解体されていた。

ヨーカドー跡に新築、ヤマダには大塚家具も

食品などを販売する「イオンスタイル竹の塚」の店舗面積は約3,017㎡。イオンスタイルとしては足立区初出店となる。デリカ売場は「おいしさ」「簡便」ニーズに対応、惣菜コーナーでは足立区名物「えびクリームライス」の販売もおこなうほか、「あだち菓子本舗」をはじめとした足立区発祥の商品を展開する。また、鮮魚は対面販売もおこなう。
このほか、テナントとして関西を中心に展開するクレープ店「コスコクレープ」が東日本初出店する。
店舗裏にはマックスバリュがあるものの、そちらの営業も継続する。

イオンスタイル竹の塚・ヤマダデンキ足立竹ノ塚店。
(ヤマダデンキ公式より)

ヤマダデンキ Tecc LIFE SELECT足立竹の塚店」は約1万㎡。ゲーム・おもちゃコーナーや「IDC大塚家具」による家具コーナー、「住まいの相談カウンター」なども併設される。
なお、ヤマダは6月27日の開店となる。

イオンスタイル竹の塚
ヤマダデンキ Tecc LIFE SELECT足立竹の塚店

東京都足立区竹の塚5-17-1
10時~21時(ヤマダデンキ)
8時~22時半(イオン)

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ドン・キホーテ守谷店、2025年6月24日開店-アクロスモール隣接地のWonderGOO旗艦店にドンキ、茨城県ご当地VTuber「餅々さくら」コラボも

茨城県守谷市の常総ふれあい道路沿いにある大和ハウス系複合商業施設「アクロスモール守谷」隣接地にあるREXTグループの旗艦店「WonderGOO守谷店」に、PPIHグループのディスカウントストア「ドン・キホーテ守谷店」が2025年6月24日に開店した。

つくばエクスプレス開通にあわせ開業したモール

アクロスモール守谷は、2005年8月の首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス(TX)開通にあわせた都市開発の一環として、2006年4月に都市再生機構(UR都市機構)と大和ハウス系ディベロッパー(大和情報サービス/現大和ハウスリアルティマネジメント)主導のもと開業。
建物は地上2階建で店舗面積は11,898㎡。(大店法上の届出面積は18,799㎡/WonderGOOと一体扱い)
開業当初はイオン系大型食品スーパー「カスミ」と首都圏地場家電量販店「ノジマ」を核に専門店約60店舗が入居していたが、2007年6月に同じく大和ハウス系商業施設「ロックシティ守谷(現イオンタウン守谷)」が開業するなど競争激化。2008年春の大規模リニューアルでノジマが撤退し、施設の半数超が催事系やサービス系店舗となった。
2025年6月現在はカスミを核に、ドラッグストア「ドラッグスギ」やしまむら系複合業態「ファッションセンターしまむら」「アベイル」「バースデイ」やファストリ系ファストファッション「GU」、大型家具インテリア雑貨店「かねたやROOM DECO」、眼鏡店「眼鏡市場」、100円ショップ「Seria」、オフィスや医療サービス系が入居する複合商業施設となっている。

WonderGOO旗艦店は2025年2月にリニューアル

WonderGOO守谷店は2006年4月に開店。建物は平屋建で店舗面積は6,901㎡。
ワングー守谷店の開店当初はカスミ系複合書店運営会社「ワンダーコーポレーション(現REXT)」旗艦店として、同じく茨城本拠のカジュアル衣料「Right-on」を専門店として導入していたが2020年1月に閉店、同年6月にREXT運営の屋内型アミューズメント施設「ニンジャ☆パークWonderGOO守谷店」を開店したが、2025年1月31日をもってニンジャ☆パークが営業終了。
同年2月22日に物販フロアの全面リニューアルを実施したもの、店舗面積の「1/3」を占めるニンジャ☆パーク跡地は未活用状態だった。

ドン・キホーテ守谷店。

ワングー旗艦店にドンキ、VTuberコラボも

ドン・キホーテ守谷店は、2025年1月31日閉店のニンジャ☆パーク跡に開店するもので、建物は鉄骨造1階建で売場面積は2,663.3㎡。
ドンキ守谷店では若年層向けの美容関連アイテム(カラコン・コスメ・スキンケア・香水・アロマ)やプロテイン専門コーナー「マッスルドンキ」、アウトドア常設コーナーを展開。
茨城県ご当地VTuber「餅々さくら」描き下ろしコラボグッズや守谷市のゆるキャラ「こじゅまる」コラボTシャツ、毎月1回出現場所が変わる店内複数箇所の「隠れドンペン」を撮影する体験型企画を開催するなど「親子で楽しめる仕掛けと地域コラボ」を打ち出すとしている。

ドンペンと餅々さくらコラボイラスト。

ドン・キホーテ守谷店

住所:茨城県守谷市松ヶ丘6-6-4
営業時間:9時~24時

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ドン・キホーテ国際通りくもじ店、2025年6月25日開店-那覇国際通り2店舗目のドンキ、外国人特化型の小型店

沖縄県那覇市の国際通りに、国際通り2店目となるパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ国際通りくもじ店 」が2025年6月25日に開店する。

ドン・キホーテ国際通りくもじ店。(ニュースリリースより)

国際通り2店舗目のドンキ「外国人特化の小規模店」

ドンキが出店するのは、国際通りにあった「沖縄地料理 龍潭」の跡。2013年に開業した「ドン・キホーテ国際通り店」(那覇OPAの旧店舗)に続いて国際通り2店舗目となる。

ドン・キホーテ国際通り店。2013年に開業。

「ドン・キホーテ国際通りくもじ店 」の建物は5階建てで、店舗面積は329㎡。
「ドン・キホーテ国際通り店」から約400メートル離れた場所で、インバウンドに特化した衛星店として運営する。
店内はフロアごとに沖縄の名産品をモチーフにした装飾を施し、沖縄土産をはじめ日本のお菓子・ご当地 T シャツ・医薬品・コスメ・キャラクターグッズなど、インバウンド需要の高いカテゴリを厳選して販売。
観光客向けゆえ、営業時間は8時から25時までとし、多言語対応 POP の掲出や多言語対応スタッフも配置するとしている。

ドン・キホーテ国際通りくもじ店

沖縄県那覇市久茂地三丁目29番66号
営業時間:8時~25時

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西友蒲田中央店、2025年6月26日開店-オリンピック跡、京急とJRの中間地点に24時間スーパー誕生

東京都大田区のJR蒲田駅と京急蒲田駅の中間地点あたりに、トライアルHDグループ(7月1日以降)の食品スーパー「西友蒲田中央店」が2025年6月26日に開店する。

西友蒲田中央店。(ニュースリリースより)

蒲田のオリンピック跡、ワンフロアの西友に

西友蒲田中央店が出店するのは、シーバップビルにあった「オリンピック蒲田店」跡の一部。オリンピック蒲田店は2024年10月に閉店しており、同店跡のうち1階のみを活用して出店する。今後、別フロアにも何らかのテナントが出店するものと思われる。
西友蒲田中央店はワンフロアで、店舗面積は約670㎡。
2つの駅に近いことから、簡便性・即食性の高い商品や小容量の商品、トレンドを意識した商品の品揃えに取り組む。また、24時間営業を実施する。
なお、西友はトライアル傘下となるがPB「みなさまのお墨付き」「SEIYU FINE SELECT」などの販売は継続。7月14日からは「西友ネットスーパー」の受注も開始する予定だとしている。

西友蒲田中央店

東京都大田区蒲田5-28-8 シーバップビル1階
営業時間:24時間営業

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佐世保玉屋、閉店を撤回-2025年6月30日の閉店予定直前、再開発準備組合の解散で

長崎県佐世保市にある小型百貨店「佐世保玉屋」が、2025年6月30日の閉店を撤退した。
現在はコンビニ程度の店舗面積とみられるが、そのまま営業を継続するとしている。

佐世保玉屋。(2024年7月)

131年の歴史がある百貨店・玉屋、現店舗は105年

佐世保玉屋は1894年に佐賀県小城市牛津町を発祥とする卸問屋「⽥中丸善蔵商店佐世保出張所」として開業。1905年に「田中丸呉服店佐世保支店」に改称、1920年に現在地に建物を新築してグループ初となる百貨店「玉屋」に業態転換、1941年の分社化を機に現在の「佐世保玉屋」となった。
佐世保玉屋・ここまでの経緯はこちら。

佐世保玉屋、最近は1階の一部のみ営業だった

佐世保玉屋は建物が老朽化しており耐震性が不足しているとみられるため、佐世保市から何らかの対応を行うように求められていた。
そのため、将来の建て替えを目標としつつ売場を縮小。2023年12月より1階食品館の大部分を穴吹系の地場スーパー「ジョイフルサン」の運営へと転換し、改装リニューアルをおこなっていた。
その後、2024年7月末を以て殆どのテナントに閉店を通知したため、多くのメディアで「建て替えのため2024年7月末で閉店」と報じられたものの、玉屋側はそれを否定していた

佐世保玉屋は閉店せず営業を続ける。

2024年9月からは売場を「1階のみ」に集約、これに伴い、殆どのアパレル・ホームファニシングなどのテナントは撤退した。
都商研が関係者に取材したところ、佐世保玉屋は営業規模の縮小にともない、縮小前に在籍していた正社員の殆どが退職・もしくは退職予定になっており、来たる再開発に向けて人員整理を推し進めているということだった。
さらに2024年9月には食品売場のジョイフルサンが閉店。これにより、1階の一部でラヴィアンローズのサンドイッチ(1000円)や一部化粧品などを売るのみとなっていた。実際の店舗面積は、全て合わせてもコンビニ程度になっているとみられる。
そして、再開発の目途が付きつつあるとして2025年4月に「6月30日での閉店・近隣で仮営業実施方針」を発表していた。

「小型店」なら耐震改修対象外に-一部のみで営業継続

佐世保玉屋の「栄・湊地区市街地再開発準備組合」解散・再開発延期と閉店の撤回は、佐世保玉屋によって2025年6月18日に発表されたもの。
地元メディアの報道によると、再開発がまとまらなかった理由には、建築資材費の高騰もあるとしている。
改正耐震改修促進法では、学校・病院・百貨店など、不特定多数の人が利用する建築物で、一定規模以上のものを対象としている。そのため、佐世保玉屋は基準の面積を下回る面積で営業を続けることで、当面の耐震補強を回避したい考えだ。

佐世保玉屋から佐世保市中心部を望む。ジャスコ再開発前。

先述したとおり、佐世保玉屋は現在1階の一部でラヴィアンローズのサンドイッチ(1000円)や一部化粧品などを売るのみとなっていた。それゆえ、危険な建物であっても「小型店」であるとみなされ、耐震改修をしなくてもいい状態となっている。
一方で、建物の老朽化問題はこれで解決するわけではない。
2024年の佐世保玉屋の年間売上高は約9億3000万円。2025年は昨年よりも売場面積が減っているため、これより大きく減ることは必至で、単独での再開発は難しいであろう。また、佐世保玉屋はテナントを入れることも検討しているというものの、そのためには耐震補強が必要となる。
佐世保玉屋は佐世保市の中心商店街の一等地にあるため、早急な計画の見直しと再開発の着工が図られなければ今後も地域全体に大きな影響を及ぼすこととなりそうだ。
なお、近年、佐世保玉屋グループで建て替え・再開発した百貨店「長崎玉屋」、スーパー「マルタマ住吉店」はいずれもディスカウントスーパー「ダイレックス」になっている。

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ドン・キホーテ千歳店、2025年6月17日開店-移転したDCMホーマック跡に

北海道千歳市の中央大通り沿いに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ千歳店」が2025年6月17日に開店する。

ドン・キホーテ千歳店。

移転したホームセンター跡に千歳初の一般ドンキ

ドン・キホーテ千歳店が出店するのは、道道258号線中央大通り沿いにあったホームセンター「DCM富士店」(ホーマック)の跡。同店は移転のためり2024年11月17日に閉店していた。
ドン・キホーテは2019年8月開店に千歳市内1号店「ソラドンキ新千歳空港店」を出店しているが、一般店舗としては初出店となる。
ドン・キホーテ千歳店の建物は鉄骨造地上1階建で、売場面積は2,843㎡。元の建物を活用した居抜き出店となる。

ドンキ千歳店のオリジナルキャラ。

オリジナルキャラクターとして、日本有数の水質を誇る支笏湖を彷彿とさせる装飾や、ドンペン・ドンコが北海道の特産果実「ハスカップ」を持ち千歳川の遡上で有名な鮭とコラボした「鮭ドンペン・ドンコ」を設ける。

半導体工場や自衛隊も近いドンキ、プロテインを充実

千歳市内では、半導体関連工場の進出が進んでいるほか、新千歳空港や自衛隊駐屯地、ビールなどの製造工場があることから、出張や旅行で使用するキャリーケース、作業用衣類など、地域のニーズに合わせた商品を豊富に揃える。
さらに、道内ドンキ最大級の品揃えを行うプロテインコーナーには、1杯100円で試しの飲みができる「プロテイン自販機」も設置する。
若年層を意識したトレンドや趣味嗜好性の高い商品も充実。コスメコーナーは、プチプラからアジアンコスメまで揃え、ソックスや厚底シューズなどキャラクターグッズコーナーにも注力するほか、玩具コーナーでは、平成レトロのキャラクター商品やゲーム、平成ギャルグッズなどの品揃えを強化した「レトロドンキ」コーナーや、どんな人気アニメキャラクターの商品が詰められているかが、開封するまでわからない「シークレットドンキ」コーナーも設ける。

ドン・キホーテ千歳店

北海道千歳市富士4-1-4
営業時間:9:00~21:45

(画像はニュースリリースより)

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