カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

天満屋ストア、ヒナセショッピングセンターを2025年4月1日完全子会社化-兵庫赤穂進出、岡山備前のスーパー「旬鮮食彩館PAONE」系列化で

中四国地場大手流通グループ「天満屋」のスーパー「天満屋ストア」(本社:岡山市北区)は、岡山東備地場食品スーパー「ヒナセショッピングセンター」(本社:備前市)と株式取得契約を2025年2月17日に締結した。
天満屋ストアは契約に基づき、ヒナセショッピングセンターを4月1日を目処に完全子会社化した。

岡山備前と兵庫赤穂のローカルスーパー

ヒナセショッピングセンターは、1976年2月に岡山県備前市日生町で設立。2025年2月現在はボランタリーチェーン「CMC(旧中国経営合理化チェーン)」加盟の地場食品スーパーとして「旬鮮食彩館PAONE日生店(岡山県備前市)」「旬鮮食彩館PAONE塩屋店(兵庫県赤穂市)」の2店舗を展開、同社磯野幸則代表取締役社長が株式の96%を所有する。

天満屋グループ、兵庫県に進出

天満屋グループは1984年11月に岡山県備前市の複合商業施設「アルファビゼン」に大型総合スーパー「天満屋ハピータウン備前店」を開店、同時期には兵庫県赤穂市加里屋地区再開発事業の核店舗として進出する構想もあったが、前者は2002年に撤退、後者は1993年に事業断念となっており、2025年2月現在両地域ともに店舗は存在しない(外商出張所扱いの備前ショップのみ)。
天満屋ストアは地場食品スーパーの子会社化というかたちで同社の「出店空白地域への進出」を果たすこととなった。

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マルフジ東久留米店、2025年3月30日閉店-オザム系食品スーパーの主力店舗

東京都東久留米市の小金井街道沿いにあるオザム系大型食品スーパー「マルフジ東久留米店」が2025年3月30日をもって閉店した。

多摩地場商社を母体に創業したマルフジ

マルフジは、1958年10月に多摩地場商社「桝屋」を母体とする西多摩初のスーパーマーケット「マルフジフードセンター」として創業。2001年1月に桝屋子会社「マルフジ」運営となった。
同社は長らく、桝屋マルフジグループ(当時)の中核事業会社であったが、2018年6月の首都圏地場大手「大黒流通チェーン」による運営会社買収により同社傘下に、2022年4月の大黒流通チェーン親会社「オザム」による運営会社再編にともない同社傘下となった。。

マルフジ東久留米店(同社公式より)。

福生本店に次ぐ規模誇る主力店舗だった

マルフジ東久留米店は1996年10月に開店。建物は平屋建で店舗面積は2,619㎡。地場自動車販売店が所有する。
マルフジ東久留米店は、同社青梅本店に次ぐ店舗面積(2025年2月現在)を備え、100円ショップ「Watts with」や飲食店「マクドナルド」「築地銀だこ」を専門店として導入するなど、近隣商圏型ショッピングセンターを形成している。
マルフジ東久留米店の閉店に先駆け、2025年2月20日にクリーニング店「NICEクリーニング」が閉店しており、他専門店を含めて全館閉店する見通しとなっている。

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OMO3札幌すすきの、2025年4月1日閉館-星野リゾートの都市型観光ホテル「OMO」史上初の閉館に

北海道札幌市中央区南5条西6の星野リゾート系宿泊特化型ホテル「OMO3札幌すすきのby星野リゾート」が2025年4月1日のチェックアウトをもって閉館した。

道内初「the b」が前身だった

ザ・ビー札幌すすきのは2018年1月29日に開業。建物は地上13階建で敷地面積は約1,058㎡、延床面積は約7,031㎡。
同館は2018年3月に宿泊大手「星野リゾート」と特定目的会社(SPC)の合弁となった同業「イシン・ホテルズ・グループ」による運営であり、都市型観光ホテル「the b」としては国内15施設目、道内初であった。
同館は札幌都市圏の主要駅徒歩圏内かつ日本三大歓楽街の中心部という好立地にあったが、2020年5月31日にコロナ禍を背景として閉館した。

OMO3札幌すすきの、同業態史上初の閉館に

OMO3札幌すすきのby星野リゾートは2022年1月に開業。同業態としては2018年4月開業の1号店(OMO7旭川)に次ぐ道内2施設目、札幌市内初だった。
同館ではコンセプトに「幸せな夜更かし」を掲げ、近隣飲食店との相互送客を目的とした宿泊者向け体験イベントを開催するなど、前身施設とは異なる都市型観光ホテルとしての価値を訴求したが、契約期間満了のため閉館することが決まった。
星野リゾートは2025年2月現在、OMOブランドの宿泊施設を17施設展開しているが、同業態史上初の閉館となる。

OMO3札幌すすきのby星野リゾート。

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【4月1日】なんで、私が○大に…

【正しい解説1】何でロピアが丸大に!?

2025年1月26日に閉店した「イトーヨーカドー丸大新潟店」の跡に、ロピアが運営する「CiiNA CiiNA 丸大新潟」が3月に暫定開業。2025年夏には核店舗として食品館「ロピア丸大新潟店(仮称)」が開店する。

【正しい解説2】何で私が丸大に!?

丸大」は1952年に新潟県長岡市で創業。かつては新潟県をはじめとして北陸各地に百貨店「丸大」を展開したが、競合店が多い立地であることなどが影響して1977年にイトーヨーカドーと提携するに至った。
イトーヨーカドー丸大」は1977年に百貨店「丸大」とイトーヨーカドーの提携により発足。新潟県内各地に3店舗を展開した。この時点でも「丸大」の名前は消えることはなく、百貨店からスーパーに転換したのちも「イトーヨーカドー丸大」の店舗名で営業をおこなった。
そうしたなか2023年にはイトーヨーカドーが新潟撤退を発表。「丸大」の屋号は消えるとみられた。
しかし企業としての「丸大」はイトーヨーカ堂からロピアを運営するOICグループへ株式譲渡されるかたちで存続。
異例のかたちで、新潟県民に親しまれた「丸大」の名前は再び残ることとなった。

なお、丸大の商品券は4月30日まで払い戻しをおこなっている。

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ユニーアピタ静岡店、2025年3月30日閉店-JR東海セントラルスクエア静岡の核、イオンを後継に

静岡県静岡市駿河区の石田街道とSBS通り沿いにあるJR東海系複合商業施設「セントラルスクエア静岡」の核店舗、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)系大型総合スーパー「アピタ静岡店」が2025年3月30日をもって閉店した。

JR東海グループ初の郊外型ショッピングセンター

セントラルスクエア静岡は、2005年11月にJR東海グループ初となる郊外型商業施設プロジェクトとして社宅跡地に開業。建物は3棟で店舗面積は25,250㎡。土地建物ともにジェイアール東海不動産が所有する。
同施設は開業以来、ユニーグループ(現PPIH)を核とする「アピタショッピング館」「アピタクオーレ館」とアルペングループを核とする「スポーツ館」の3館体制で、2005年4月発足の駿河区役所庁舎ともペデストリアンデッキを介して直結するなど、2013年4月開業の三菱系複合商業施設「MARK IS静岡」(店舗面積30,000㎡)に次ぐ市内最大級の郊外型施設として高い集客力を誇っている。

アピタ静岡店とセントラルスクエア静岡の看板。

静岡のユニー/アピタ旗艦店だった

アピタ静岡店の建物は鉄骨造地上5階建で営業フロアは1~2階、敷地面積は25,984㎡、営業面積は22,790㎡、延床面積は69,802㎡。静岡市の同業態は2000年8月閉店のライブアピタ静岡店(現けやきプラザ)以来約5年ぶりの復活であった。

アピタ静岡店。

2025年2月現在はユニー直営フロアを核に、ワールドのメンズファッション「THE SHOP TK」や東京デリカの鞄・雑貨店「GRAN SAC’S」、ベルーナの通販直営店「BELLUNA」、靴量販店「ABC-MART」、良品計画のライフスタイルストア「無印良品」、眼鏡店「JINS」、バラエティー&ファンシー雑貨店「Dear Patty’s」、日版グループ直営複合書店「BOOKSえみたす」など専門店60店舗超を展開する。

アピタ跡はイオンを核とする施設に

アピタ静岡店の閉店は契約期間満了にともなうもので、2025年3月の閉店後は大手流通系総合スーパー運営会社「イオンリテール」が新店舗を開店する方針を示している。
なお、クオーレ館に関しては2025年3月31日以降も従来通り営業継続するという(2025年1月6日発表)。

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西堀ローサ、2025年3月31日閉館-新潟市の大型地下街、近接デパート撤退相次ぎ半世紀の歴史に幕

新潟県新潟市中央区の新潟島内にある大型地下街「西堀ローサ」が、2025年3月31日に閉館する。

かつて多くのデパートと繋がっていた地下街

西堀ローサは1976年10月に開業。総工費は約68億円。
新潟市中央区六番町にある「6th Avenue」と七番町にある「7th Avenue」の2街区で構成され、総延長は約2キロメートルだった。

西堀ローサ。ヨーロッパ調の優美な内装が特徴。
右側はバスの発着案内サイネージ。

西堀ローサは古町商店街や西堀地下駐車場、そしてかつては新潟三越、新潟大和、WITH新潟(旧イチムラ百貨店新潟店)、ラフォーレ原宿新潟(いずれも撤退済み)などのデパートとも直結・もしくは近接しており、新潟の商業の中心として賑わった。

ヨーロッパ調の装飾も見納め、今後は未定

西堀ローサの「ローサ」は薔薇に由来し、ヨーロッパ調の優美な内装や噴水で彩られた地下街は大型店とともに多くの来街客から親しまれた。
しかし、地下街近隣にある大型店が全て撤退したことから近年は空き店舗が目立つ状態となっており、売上はかつての1割以下となっていたという。近年は物販店ではない業態の入居も多くなっていた。

西堀ローサに直結していた新潟三越。2020年に閉店

そうしたなか、運営する第三セクター「新潟地下開発」も経営不振に陥り、2023年11月の臨時株主総会で解散が決定。全店退去・閉店し、閉館することとなった。
西堀ローサは閉館後に新潟市が取得する方針であるというが、具体的な活用方法は未定となっている。

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ポケモンセンターヒロシマ、現店舗を2025年3月30日閉店-そごう広島店から広島駅ビル「minamoa」に移転

広島県広島市中区基町のポケモン公式ショップ「ポケモンセンターヒロシマ」が、2025年3月30日をもって現店舗を閉店する。

中四国初のポケモンセンター

ポケモンセンターヒロシマは、2015年6月に(当時)セブン&アイHD系百貨店「そごう広島店」本館6階に開店。店舗面積は110坪で取扱商品数は2,500種類(開店当時)。ポケモンセンターとしては全国9店舗目かつ中四国初の店舗であり、地場老舗銘菓店「にしき堂」と限定パッケージ商品のもみじ饅頭をデパ地下で発売するなど、百貨店他フロア(食品・子供服など)や地域との連携を活かした店舗づくりを打ち出していた。

基町/紙屋町から広島駅に移転

ポケモンセンターヒロシマ現店舗の閉店は、2025年4月開業予定のJR広島駅新駅ビル「minamoa」への移転にともなうもの。
そごう広島店は2023年8月にNTTクレド基町ビルの「そごう広島店新館」を閉館し、大型インテリア雑貨店「ロフト」を本館に移転、2025年までに本館全館をリニューアルすることで売場集約による集客力及び坪効率向上と体質改善をめざしている最中であった。
ポケモンセンターヒロシマは開店以来、そごう広島店の客層若返りの要となるブランドであり、リニューアルを控えるそごうにとっては悪材料といえそうだ。

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北千里グリーンプレイス、2025年夏以降順次開業-JR西日本アーバン開発、大阪府内初の商業施設を北千里小学校跡地に

大阪府吹田市の阪急千里線北千里駅近くに、JR西日本系複合商業施設「北千里グリーンプレイス」が2025年夏以降順次開業する。

北千里小学校跡地にJR西日本系商業施設

北千里グリーンプレイスの建物は2棟地上2階建で敷地面積は約1,826㎡、延床面積は約926㎡。
JR西日本系商業不動産会社「JR西日本アーバン開発(神戸SC開発)」を代表企業とする企業連合体(コンソーシアム)が、2024年4月の吹田市による「北千里小学校跡地等北東側利活用事業」公募型プロポーザル選定を受け整備を進めるもので、近隣コミュニティセンター「まちなかリビング北千里(北千里児童センター/北千里地区公民館/北千里図書館)」や保育所・高齢福祉施設、広場などと連携し「子育て世代をはじめとする地域の皆さまが、出会い・つながり・交流する、“地域のサードプレイス”」をめざすとしている。

JR西日本アーバン開発初、大阪府内に商業施設展開

JR西日本グループは、2016年6月のJR西日本大阪開発による近隣商圏型ショッピングセンター新ブランド1号店「吹田グリーンプレイス」開業を皮切りに、駅構内・駅近立地にこだわらないロードサイド型施設の展開を本格化。
2019年11月の神戸SC開発(現JR西日本アーバン開発)による同業態1号店「甲子園口グリーンプレイス」開業を皮切りに、グループ横断のブランドとしての立ち位置を明確化するなど、阪神間で同業態は広がりをみせている。
JR西日本アーバン開発は、神戸市内の駅高架下商業施設の運営を目的に設立した商業不動産会社という出自もあり、グループ再編後も兵庫県内(姫路駅~甲子園口駅)を施設の展開地域としてきたが、北千里小学校跡地への新施設開業により、大阪府内初進出を果たすこととなる。

北千里グリーンプレイス

住所:大阪府吹田市古江台 3 丁目 119 番 261、256 の一部

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高輪ゲートウェイシティ・ニュウマン高輪、2025年3月27日一部開業ー高輪ゲートウェイ駅前の再開発エリア、全面開業は2026年予定

東京都港区にある高輪ゲートウェイ駅前の再開発エリア「高輪ゲートウェイシティ」が、2025年3月27日に一部先行開業する。
高輪ゲートウェイシティ。

開業から5年を迎えた高輪ゲートウェイ駅

高輪ゲートウェイ駅は田町駅から約1.3km、品川駅から約0.9km付近の旧・田町車両センターの敷地の一部に2020年3月に開業した新駅で、山手線、京浜東北線が停車する。JR山手線の新駅開業は1971年に開業した西日暮里駅以来となった。
また、JR東日本が主導する再開発プロジェクト「グローバルゲートウェイ品川」に因んだ特徴的な駅名は、決定時から大きな話題を呼んだ。高輪ゲートウェイ駅。

高輪ゲートウェイ駅部分の建築デザインは建築家の隈研吾氏で、ガラス張りの壁と折り紙をモチーフにした大屋根が特徴。
照明デザインは、照明デザイナー・面出薫氏が手掛け、コンセプトに「街のランドマークとなる暖かな光の駅舎」を掲げている。

高輪ゲートウェイシティ、ニュウマンなど一部開業

高輪ゲートウェイ駅前では、国家戦略特別区域の特定事業として国際ビジネス交流拠点の整備を目的とした品川開発プロジェクト「グローバルゲートウェイ品川」が進められており、「高輪ゲートウェイシティ」はその中核として整備されているもの。敷地面積は約13万㎡(そのうち1期面積は約7.2万㎡)で、超高層ビル4棟(最高層は45階建て)などが建設され、オフィス、商業施設、ホテル、文化ホールなどが整備される。
JR東日本はこの高輪ゲートウェイシティを「未来への実験場」であるとしている。高輪ゲートウェイシティ、泉岳寺方面から。

3月27日に先行開業するのは、ルミネの商業施設「NEWoMan Takanawa(ニュウマン高輪)」のうち「ブルーボトルコーヒー」 と「ニコライ バーグマン」。ニュウマン高輪は延床面積計約6万㎡・約200店舗で構成され、2025年秋に全面開業する予定だ。
先行開業部分の2棟の中間にはイベント広場「高輪ゲートウェイパーク」が設けられる。高輪ゲートウェイパーク。

このほか高輪ゲートウェイ駅には新たに南改札が設けられ、駅南街区にはシュークリームカフェ「トウキョウメゾンクラシック」、イベントスペース「アイマチ」などが新規開店する。

ニュウマン高輪「ザ・リンクピラー1」エントランス。

高輪ゲートウェイシティでは、今後も2026年春の全街区開業をめざして工事がすすめられる。オフィス部分では約2万人が勤務する予定となっているほか、ホテル「JWマリオット・ホテル東京」も併設。さらに街区内では明治初期の鉄道遺構である旧高輪築堤の公開もおこなわれるようになる。
また、2028年ごろからは乗用ドローン(空飛ぶクルマ)の発着も計画されているという。
なお、3月29日には高輪ゲートウェイ駅でまちびらきイベントが開催される。

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イオンタウンあびこ駅前、2026年春開業―あびこ駅近くに、近隣にあるダイエーが移転か?

大阪府大阪市住吉区の大阪メトロ御堂筋線あびこ駅近くに、イオングループのショッピングセンター「イオンタウンあびこ駅前」が2026年春に開業する。

イオンタウンあびこ駅前。(ニュースリリースより)

あびこ駅近くにイオンタウン出店

イオンタウンあびこ駅前の建物は3階建て、総テナント数は約20店舗。
都市型ショッピングセンターとして「DAILY FOOD WORLD」をコンセプトに、日常の欲しいものが揃う「食」の集積店を目指すとしている。

ダイエー我孫子店が移転か?

イオンタウンあびこ駅前の具体的なテナントについては3月時点は未発表であるが、イオンタウンは「スーパーマーケットや飲食店、食物販店等の「食」の専門店を中心に、その他にも地域の皆さまの毎日の利便性を高める物販、サービス店等にご出店いただきます。」としている。
イオンタウン予定地の近隣にはダイエー我孫子店が出店しているが、同店は建物が古く老朽化しているため、ダイエーが核店舗としてイオンタウンに移転してくる可能性もあろう。

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