カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ドン・キホーテ堺東駅前店、2025年6月18日開店ーサンバード長崎屋堺東店→パチンコエムズ本店跡に

大阪府堺市堺区の南海堺東駅前に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ堺東駅前店」が2025年6月18日に開業する。

ドン・キホーテ堺東駅前店。(ニュースリリースより)

築55年の旧長崎屋→倒産で閉店したエムズ本店、ドンキに

ドン・キホーテ堺東店が出店するのは、堺東駅前にある旧テクノ大徳ビルの1階から2階にあった「パチンコ・スロット エムズ本店」の跡。同店を運営していたテクノ大徳(建物7階が本社事務所)は2023年5月に倒産、閉店していた。上層階にはジャンカラなどが出店する。

倒産したパチンコ・スロットエムズ本店。
ドン・キホーテが出店する。

同ビルは1970年11月に「サンバード長崎屋堺東店」として開業したが1990年に閉店。長崎屋はドン・キホーテの傘下となっているため、久々の先祖返りとなった。
ドン・キホーテ堺東駅前店の売場は1階から2階、面積は993㎡。
駅前立地であるためコンビニ感覚で気軽に立ち寄れる店舗として、1階は食品・日用消耗品などの日常使い品、2階はコスメやアパレルなどのトレンド品で構成するとしている。

ドン・キホーテ堺東駅前店

大阪府堺市堺区中瓦町二丁目3-22
営業時間:8時~25時

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誠品生活・誠品書店台南、2025年6月14日開業-世界最大の焼肉エンターテイメント「碳佐麻里新興園區」内に巨大書店誕生

台湾・台南市南区に世界最大の焼肉エンターテイメントエリア「碳 佐麻里 新興園區」が2025年5月28日プレオープン・6月14日に全面開業。合わせて台湾南部最大の巨大複合書店「誠品生活 台南」が開業する。

碳佐麻里新興園區にある誠品生活 台南。

世界最大の焼肉店、台南市のロードサイドに誕生

碳 佐麻里 新興園區」が出店するのは台湾省道17号線沿い・明和公園のとなり。
台南市を中心に展開する焼肉チェーン「碳 佐麻里」が運営するもので、碳佐麻里の店舗は焼き肉店としては世界最大となる。

台湾南部最大の巨大書店、メイドイン台南銘菓も

誠品生活台南」は碳佐麻里新興園區内に建てられたもので、建物は4階建て、店舗面積は約6,000坪。隣接して巨大焼肉店「碳 佐麻里」が出店している。
南方新桃花源」をコンセプトとし、設計は有名建築師・蕭博文氏が手掛けている。
誠品生活」部分には、台南市の喫茶店「カドヤ」の銘菓店や、同じく台南市で有名な千層蛋糕(ミルフィーユ)店「狸小路(たぬきこうじ)」の新業態「山茶家」、台南市のアイス店が手掛ける「蜷尾家パン(になおやパン)」など、地元・台南を中心とした雑貨や銘菓・銘店が並ぶ。また、台南初となる「再春館製薬所 ドモホルンリンクル」の実店舗も出店する。
飲食店としては、日系イタリアン店「pasta&pizza」、漢來グループの高級中華店「漢來上海湯包」、屏東県恒春の人気カフェ「伯虎在二樓」なども出店する。
また、誠品の酒売場「誠品酒窖」には7500種類のワインなどが取り揃えられる。

誠品書店 台南の吹き抜け。

大きな吹き抜けがシンボルとなる3階・4階はおもに「誠品書店台南」となる。書店は台湾南部最大で、蔵書の種類数は6万6千種類以上となる。ここには、誠品の各店舗で人気を集めるMIT(メイドインタイワン)雑貨などを集める「expo SELECT誠品生活精選」コーナーも設けられる。
誠品は年間来客数400万人をめざすとしている。
(写真は公式サイトより)

 誠品生活 台南

台南市南區中華西路一段76號 碳佐麻里新興園區
営業時間:11時~22時

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マルアイ曽根店、2025年6月11日開店-トーホーストア跡、アルカドラッグとの複合店舗に

兵庫県高砂市のJR神戸線曽根駅近く、国道2号線沿いにあったトーホー系食品スーパー「トーホーストア曽根店」跡に、兵庫地場大手食品スーパー「マルアイ曽根店」が2025年6月11日午前9時に開店した。

曽根のトーホーストア跡にスーパー復活

トーホーストア曽根店は2000年6月に開店。建物は平屋建で店舗面積は1,496㎡。
開店以来、直営食品スーパー(759㎡)と地場大手系ドラッグストア「ナガタ薬品ドラッグストアアルカ」とともに地域唯一の大型店として営業していたが、トーホーが食品スーパー事業撤退(業務用食品スーパーAプライスは存続)を決めたため、2024年9月12日をもって閉店していた。
同社運営店舗のうち大部分は、東海地盤の流通大手「バロー」や関西地場生鮮系食品スーパー「三杉屋」への承継対象となったもの、曽根店跡は什器や駐車場設備の撤去がみられるなど後継店開店が不透明な状態にあった。
マルアイとしては2025年2月19日の南広畑店以来約4ヶ月ぶりとなる新店舗で、比較的小規模な居抜き店舗ながら店内加工の惣菜を展開。トーホー時代同様、ドラッグストアアルカとともに生鮮食品から医薬品、日用品まで幅広く揃う施設となる。

サンエー曽根店(同社公式より)。

マルアイ曽根店

住所:兵庫県高砂市曽根町951番地1
営業時間:午前9時~午後9時

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ヤオコー杉並桃井店、2025年6月11日開店-埼玉のヤオコー、ついに東京23区初上陸

東京都杉並区の上荻エリア・青梅街道沿いに、食品スーパー「ヤオコー杉並桃井店」が2025年6月11日に開店した。埼玉県川越市に本社を置くヤオコーは東京23区初出店となる。

ヤオコー杉並桃井店。(公式サイトより)

埼玉のヤオコー、ついに東京23区に

ヤオコー杉並桃井店が出店するのは、2004年に開店し2024年に閉店していたクイーンズ伊勢丹杉並桃井店の跡。建物は三井不動産系の投資法人「フロンティア不動産投資法人」が保有しており、建て替えをおこなっていない居抜き出店となる。
ヤオコーの店舗面積は1,680㎡。「美味しさ、品揃え、提案で豊かな食生活を提案するお店」をコンセプトとし、店内にはテナントとして伊勢丹時代からあった「トモズ」「モスバーガー」が出店するほか(ユニクロは撤退)、ヤオコーのインストアベーカリーが設けられる。建物の3階は駐車場となる。
クイーンズ伊勢丹杉並桃井店。

ヤオコーは杉並桃井店開業時点で東京都内9店舗目、さらに東京23区内に出店するのは初のこと。ヤオコーによると2km圏内の商圏人口は20万4000人、3km圏内の商圏人口は44万7000人で、豊富な人口を有する地域ゆえに年間売り上げ30億円と高い目標を掲げている。
ヤオコーは今後も人口密度が高い東京都内への出店を進めるものと思われる。
ヤオコー杉並桃井店では7月1日まで開店記念セールを行うとしている。

ヤオコー杉並桃井店

杉並区桃井三丁目5番1号
営業時間 9:00~22:00

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イズミゆめモール山陽、2025年6月12日開業ーゆめタウンを建替え、ホームセンターTIMEなど14店舗出店

岡山県赤磐市(旧・山陽町)にあったイズミのショッピングセンター「ゆめタウン山陽」の跡に、同社のオープンモール型ショッピングセンター「ゆめモール山陽」が2025年6月12日に開業する。

ゆめモール山陽。(公式サイトより)

イズミゆめタウン山陽、建替で岡山初ゆめモールに

ゆめタウン山陽は1998年10月に「イズミ山陽店」として開店、のちに「ゆめタウン山陽」に改名した。店舗面積は約6,400㎡だったが、老朽化による建て替えのため2024年1月に閉店していた。
オープンモール型「ゆめモール」の出店は岡山県では初となる。

ゆめモール山陽、14店舗が出店

ゆめモール山陽の建物は平屋建て。
イズミのスーパー「ゆめマート山陽」を核に、物販店として「ホームセンターTIME(タイム)」「ファッションセンターしまむら(7月3日開店予定)」「ダイソー」「ソフトバンクショップ」「宝くじ売場」が、飲食店として「回転寿司すし丸」「マクドナルド」が出店。そのほかサービス店舗を中心に合計14店舗が出店する。

ゆめモール山陽

岡山県赤磐市下市473
9時~22時(イズミゆめマート)

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いなげや保谷駅前店、2025年6月11日開店-練馬・西東京エリアに同社最大規模のドミナント形成

東京都西東京市の西武池袋線保谷駅前に、イオングループ/ユナイテッド・スーパーマーケットHD(USMH)系大型食品スーパー「いなげや保谷駅前店」が2025年6月11日に開店する。

保谷駅前の再開発地域に「いなげや」

いなげや保谷駅前店の建物は地上2階建で売場面積は約1,451㎡、年商目標は17.8億円。
コンセプトに「時間帯毎の「鮮度・品質・サービス」にこだわりお客様の「欲しい」をタイムリーに提供するお店」を掲げ、青果では糖度・熟度・産地・品質にこだわった「こだわりま撰果」やお値打ち価格品を店の顔として、鮮魚では厳選した刺身コーナーや鮮魚鮨に加えて簡便調理品「タイパでい~な」コーナーを、精肉では銘柄肉「鹿児島県産さつまビーフ」「北海道産赤豚」や簡便即食商品・健康志向対応商品(無塩せき加工肉など)を、惣菜では同社最大級の「偉大なおむすび」コーナーや鉄板メニューコーナーを展開。いなげや自社PB「食卓応援」に加えてイオンPB「トップバリュ」とUSMH系PB「eatime」を販売することで「独自商品の展開を充実」させるとしている。
同社は保谷駅前店の開店により全131店舗体制、練馬区+西東京市12店舗体制を敷くことになり、重点出店地域で「最大規模のドミナントを形成」する。

いなげや保谷駅前店。

いなげや保谷駅前店

住所:東京都西東京市下保谷4-14-20
営業時間:9時30分~22時45分 

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ドン・キホーテ牧の原モア店、2025年6月10日開店-WonderGOO千葉ニュータウン牧の原店跡に

千葉県印西市の北総線印西牧の原駅駅近くにある複合商業施設「牧の原モア」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ牧の原モア店」が2025年6月10日午前9時に開店する。

印西牧の原駅前の複合商業施設「牧の原モア」

牧の原モアは2005年10月に開業。都市再生機構(UR都市機構)系商業不動産ディベロッパー「新都市ライフHD」完全子会社「千葉ニュータウンセンター」が運営を担う。
2025年6月現在は首都圏地場大手食品スーパー「ヤオコー牧の原モア店」を核に、マツキヨココカラ系ドラッグストア「マツモトキヨシ」やしまむら系衣料雑貨店「アベイル」、総合子供・ベビー用品店「西松屋」、100円ショップ「ダイソー」、家電量販店「ヤマダデンキ」、自動車用品店「イエローハット」など40店舗超が入居する。

ワングー跡にドンキ

ドン・キホーテ牧の原モア店は、2024年12月に近隣移転のため閉店したRIZAP/REXTHD系複合書店「WonderGOO千葉ニュータウン牧の原店」跡に開店するもので、売場面積は2,086.5㎡。
同社千葉県内初となるプロテイン自販機やキャラクター商品・幼児玩具、コスメ・カラコン、菓子類といったトレンド性の高い商品群を取扱うことで、地域のオンリーワン店舗をめざすとしている。

ドン・キホーテ牧の原モア店。

ドン・キホーテ牧の原モア店

住所:千葉県印西市牧の原一丁目3番 
営業時間:9時~24時

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コープさっぽろ野幌店、2025年6月10日閉店-半世紀の歴史に一旦幕、徒歩圏内に新築移転

北海道江別市のJR函館本線野幌駅近くにある道内大手生協系大型食品スーパー「コープさっぽろ野幌店」が2025年6月10日をもって閉店する。

コープ大型店、長らく家具の長谷川との複合店舗だった

コープさっぽろ野幌店は1976年12月に開店。建物は地上2階建で店舗面積は4,201㎡。
野幌店は開店以来長らく総合スーパー業態であったが、1998年の日本生協連主導による経営再建にあわせて道内大手家具インテリア雑貨店「家具のデパート長谷川野幌生協店(後にスイートデコレーションに改称/2017年12月契約満了で撤退)」を導入、2018年3月に衣料スーパー「サンキ野幌店」を導入し、直営食品と大型専門店主体に刷新した。

コープさっぽろ野幌店(同生協公式より)。

コープさっぽろ野幌店は江別市内最大の生協として集客力を維持したが、2024年2月に江別市とJR北海道との三者間で「魅力あるまちづくりに関する連携協定」を締結、至近距離に新築移転することとなった。
なお、サンキは2025年3月30日をもって閉店、4月25日には近隣のイオン系近隣型商業施設「イオンタウン江別(旧イトーヨーカドー江別店跡)」に移転しており、コープさっぽろ野幌店の現店舗跡は全館閉館することとなる。

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オリオンビール、オリオンホテル那覇をケン・コーポレーションに売却-旧ホテル西武オリオン/ホテルロイヤルオリオン、2025年10月1日より運営体制刷新

沖縄地場大手ビールメーカー「オリオンビール」(本社:沖縄県豊見城市)は、大手富裕層向け高級不動産グループ「ケン・コーポレーション」にオリオンビール系シティホテル「オリオンホテル那覇」を売却し、2025年10月1日より新体制で営業開始することを同年6月2日に発表した。

オリオンと西武セゾンの合弁会社として創業

オリオンホテル那覇は、1972年11月のオリオンビールと西武流通グループ(後の西武セゾングループ)による宿泊合弁会社設立に基づき、1975年6月にシティホテル「ホテル西武オリオン」として開業。建物は地上9階地下2階建で敷地面積は約3,467㎡、延床面積は約18,613㎡。
同社創業以来長らく、西武セゾングループ各社と親密な関係にあり、西武セゾンと資本業務提携にあった沖縄地場百貨店「リウボウ」に直営食物販ショップ「四川菜飯(陳建一/四川飯店系)」「デリベイク」や菓子銘店街を展開するなど、相互送客の取組みも打ち出していた。
一方、2000年7月に西武セゾンの中核企業「西洋環境開発」が特別清算を申立て事実上倒産するなど経営環境が悪化、2006年4月にオリオンビール完全子会社運営の新ブランド「ホテルロイヤルオリオン」として新装開業することとなった。

2006年にオリオン直営化、2023年に現ブランドに

ホテルロイヤルオリオンは2006年4月の新装開業後も那覇市内屈指の老舗シティホテルとして営業、2015年1月にリウボウから全面撤退し宿泊事業に経営資源を集中、2023年3月にはコロナ後の観光需要回復を受けた大規模改修工事にともない長期休館を開始。同年11月に現名称「オリオンホテル那覇」を冠し新装開業した。

オリオンホテル那覇。(2023年11月新装開業当時)

オリオンホテル那覇ではコンセプトに「知っているけど、新しい」を掲げ、オリオンビールのオールデイダイニング「THE ORION BEER DINING」や沖縄初となるワインショップ「エノテカ」、公式限定グッズショップを新たに導入するなど、沖縄を代表するビールブランドとのシナジー創出に取組んだ。
一方、親会社であるオリオンビールは、2025年7月開業予定のテーマパーク「ジャングリア沖縄」を見据えた沖縄県北部の系列ホテル「オリオンホテル モトブ リゾート&スパ」への投資拡大、本業であるビール事業の再構築(名護工場設備拡充)のため、オリオンホテル那覇の売却を検討していた。

ファザードも全面刷新した。(2023年11月新装開業当時)

高級不動産大手が取得、10月以降もブランドは維持

ケン・コーポレーションは、富裕層向け高級不動産事業大手として、自社ブランド「プレミアホテル」や外資系ブランド(ハイアットリージェンシー・ヒルトン・リーガロイヤル・オークラニッコーなど)を冠した宿泊施設を国内外に展開している。
同社によるオリオンホテル那覇取得後も、2025年9月30日までオリオン系がリースバックにより運営を継続する予定であり、同年10月1日の新体制での運営開始後も施設名称や専門店は当面維持となる。

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エレナ塩田店、2025年8月31日閉店-嬉野市の塩田リバーサイドショッピングセンター「ぷらっと」引継ぐも5年で

佐賀県嬉野市の嬉野市役所塩田庁舎付近にある大型食品スーパー「エレナ塩田店」が2025年8月31日をもって閉店する。

旧塩田町唯一の大型食品スーパー

エレナ塩田店は1997年11月に地元協同組合主導の商業施設「塩田ショッピングセンターぷらっと」として開業。建物は地上2階建で店舗面積は1,453㎡。
ぷらっとは旧藤津郡塩田町の中心部(現嬉野市役所塩田庁舎)を代表する大型店であったが、2020年2月に競争激化を背景に閉店。同年6月に長崎地場大手食品スーパー「エレナ」が運営を引継ぐかたちで新装開店した。

エレナ塩田店(同社公式より)。

エレナ塩田店新装開店後は、同社FC100円ショップ「ダイソー塩田店」との複合店舗として集客向上を図ったが、2025年6月5日に「2025年8月31日(日)をもちまして閉店」する方針を明らかにした。同店閉店により旧塩田町内及び4km圏内から大型食品スーパーが消滅、隣接自治体の鹿島市の同業店舗が最寄りの大型食品スーパーとなる。

エレナ塩田店閉店のご案内(同社公式より)。

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