カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

阪神百貨店西宮店、2024年4月17日リニューアル開業-阪神・にしのみや、食品以外をニトリ・ダイソーに転換

兵庫県西宮市の阪神西宮駅にある商業施設「エビスタ西宮」の核店舗「阪神百貨店西宮店」(阪神・にしのみや)が2024年4月17日にリニューアル開業する。

阪神・にしのみや。

阪神・にしのみや、食品以外を専門店街化

阪神・にしのみやは阪神西宮駅高架化によって生まれた高架下部分に2003年3月に1期開業した商業施設「エビスタ西宮」の核店舗として同日開業。店舗面積は約5,000㎡。
今回リニューアルする2階にはアパレルのほか、生活雑貨・コスメ(ハウスオブローゼ・東急ハンズトラックマーケットなど)、サービス店舗等が出店していたが、2階の全体を専門店街化するため2023年12月にアフタヌーンティー、文化教室を除いて閉店していた。

百貨店の売場に変わってニトリ、ダイソーが出店

2階にはニトリの雑貨店「ニトリデコホーム」、ニトリのアパレル店「N+」、100円・300円ショップ「ダイソー/スタンダードプロダクツ」が新たに出店。アフタヌーンティー文化教室は営業を継続する。2階はこの6店舗のみとなる。
このほか、1階には阪神梅田本店で人気の惣菜「イーション」「コロッケのいろは」の2店舗が新たに出店する。
阪神百貨店はすでに御影店・尼崎店についても食品以外の売場を専門店街化している。
阪神・にしのみやのリニューアルに伴い、阪神百貨店の直営店は阪神梅田本店を除いて「ほぼ食品売場のみ」になる。

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タチヤ楠店、2024年4月12日開店-味見駅近くにバローグループの複合施設、Vドラッグと共同出店

愛知県名古屋市北区のTKJ東海交通事業城北線味見駅近くにある北区役所楠支所前に、バローグループの生鮮食品ディスカウントストア「タチヤ楠店」が2024年4月12日午前10時に開店する。

パチンコ店跡地にバロー系の生鮮食品ディスカウント

タチヤ楠店は2023年5月に閉店した地場パチンコ店「マルマンぱとす」跡地をバローグループが再整備する「北区楠複合施設」の食品核として開店するもので建物は平屋建、店舗面積は約1,922㎡。同社店舗としては21店舗目となる。

楠店はバローグループの生鮮食品ディスカウントとして、各店舗の売場担当責任者が「市場での仕入れ」「店舗への配送」「商品の陳列」「売価の決定と販売」を一貫して行う独自の営業スタイル「仕入れ担当責任制」を展開。生鮮食品の当日完売や対面販売によるダイナミックな売場の変化を打ち出す。

北区楠複合施設の1km圏内にはイオン系のビッグ2店舗やPPIH系のピアゴが立地する激戦区であるが、タチヤと共同出店する系列ドラッグストア「中部薬品Vドラッグ」とともに、バローグループ間の連携を活かした施設づくりを図るとみられる。


タチヤ楠店。

タチヤ楠店

住所:愛知県名古屋市北区楠4-518

営業時間:10時〜18時(水曜定休)

電話番号:052-938-5451

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平和堂日進香久山店、2024年4月12日開店-ロイヤルホームセンターと共同出店、土地区画整理事業の商業核に

愛知県日進市の名古屋第二環状自動車道植田IC近くに、大手流通グループ「平和堂」(本社:滋賀県彦根市)の近郊商圏型ショッピングセンター(NSC)「平和堂日進香久山店」が2024年4月12日午前9時に開店する。

平和堂日進香久山店青果売場。

平和堂日進市1号店、近郊商圏型ショッピングセンターに

平和堂日進香久山店は、組合施行の土地区画整理事業「香久山西部土地区画整理事業」の商業核として出店するもので、建物は平屋建、敷地面積は13,211㎡で店舗面積は4,474㎡、営業面積は2,972㎡、直営面積は1,813㎡、テナント面積は1,104㎡。同店の開店により、同社店舗は157店舗体制、愛知県内18店舗体制となる

平和堂日進香久山店デリカ売場。

平和堂日進香久山店は店舗の特徴として「平和堂ならではの毎日の食卓を彩る魅力ある品揃え」を掲げ、青果売場にはフルーツデザート・フレッシュジュース「ジュディフルラボ」や生花店「ハナミライ」、精肉売場にはレンジアップ商品や味付肉を中心としたミートプラスコーナー、デリカ売場には店内製造のベーグルコーナーを展開する。

店内製造のベーグルコーナーも。

あわせて、東海地方地盤の生鮮専門店「魚錠」「肉のスギモト」や地場大手ドラッグストア「ドラッグユタカ」、富士コーヒーの喫茶店「珈琲元年」といったテナントを展開。隣接地に同日開店予定の「ロイヤルホームセンター日進香久山店」とともに近郊商圏型ショッピングセンターを形成する。

平和堂日進香久山店。

平和堂は日進市内1号店である日進香久山店出店を新たなスタートとして、地域の皆さまの日々の生活をサポートするとともに、地域になくてはならないお店を目指すとしている。

平和堂日進香久山店

住所:愛知県日進市「香久山西部土地区画整理事業」区域内
営業時間:9時30分~21時

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フードマーケットマム牧野店、2024年4月10日開店-タカラエムシー愛知県内約7年ぶりの新店舗、おもちゃ静岡跡地に

愛知県豊橋市の愛知県道386号平井牟呂大岩線沿いに、静岡地場大手流通グループ「タカラ・エムシー」(本社:静岡市駿河区)の大型食品スーパー「フードマーケットマム牧野店」が2024年4月10日午前9時に開店する。

静岡地盤のカフェ跡地に静岡地盤のスーパー

フードマーケットマム牧野店は、静岡地盤のビュッフェレストラン&カフェ「OMOCHA SHIZUOKA豊橋店」跡地に出店するもので、建物は平屋建で敷地面積は3,926㎡、建築面積は2,691㎡、店舗面積は1,734㎡、延床面積は2,670㎡。
マム牧野店は計画当初、タカラ・エムシー愛知県内初となる業態「(仮称)リベロ牧野店」として開店する方針であったが、愛知県内では2017年7月の牛川店以来約7年ぶりとなる主力業態「フードマーケットマム」として開店することとなった。
同店では開店を記念して、4月10日から12日まで生鮮品の日替わり特価販売やオリジナルマイバスケットのプレゼント(税込3,000円以上購入客対象)を実施する。期間外にも自社提携Edyカード「マムEdyカード」でのチャージ・利用優待といった施策を断続的に打ち出す。

フードマーケットマム牧野店(同社公式より)。

フードマーケットマム牧野店

住所:愛知県豊橋市牧野町牧野30-30
営業時間:午前9時~午後8時

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遠鉄ストア袋井久能店、2024年4月9日開店-店内外でメロンをアピール、移動スーパー拠点も

静岡県袋井市の国道1号線(袋井バイパス)沿いに、遠鉄グループの大型食品スーパー「遠鉄ストア袋井久能店」が2024年4月9日午前9時に開店した。

袋井の特産品「メロン」を店内外でアピール

遠鉄ストア袋井久能店の建物は平屋建で売場面積は約1,497㎡。
袋井久能店では袋井市の特産品「クラウンメロン」を想起させる網目模様を店舗デザインに採用。果物売場では地元袋井のマスクメロンを自宅用からギフト用まで幅広く品揃え、鮮魚売場では対面での調理アドバイスに対応、精肉売場では同社オリジナルの味付肉を全店舗最大の売場面積と商品数(常時10品)揃える。

遠鉄ストア袋井久能店の外観は「クラウンメロン」を意識。

また、惣菜売場に関しても同社初の試みとして店内製造による「ふっくらしたおにぎり」を提供、浜名湖もちぶたや静岡美味鳥を使用した肉惣菜や海老惣菜の拡充を図る。
このほか、2024年6月下旬を目処に「遠鉄ストアの移動スーパー」(11号車)を袋井市及び新東名高速道路より南側の森町を対象に展開する予定。袋井市健康長寿課との連携による高齢者の見守り活動を行うとしている。

屋上には太陽光パネルも展開。

遠鉄ストア袋井久能店

住所:静岡県袋井市久能1265
営業時間:9時30分~21時
※4月9日10日及び毎週土日曜日は9時開店

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五反田TOCビル、2024年9月再開館-「東京卸売センター」老朽化で3月に閉館、建替え延期で営業再開

再開発のため2024年3月に閉館した東京都品川区の大崎広小路駅近く・国道1号線沿いにある複合商業施設「TOCビル」(テーオーシービル・東京卸売センタービル)が、2024年9月ごろに再開館する。

TOCビル。(東京卸売センタービル)

1970年に生まれた五反田のランドマーク「TOC」

TOCビルは、親会社であった星製薬の工場跡に1970年3月に開館。星製薬は創業家であり、一時期はSF作家の星新一氏が社長であったことが有名であったが、TOC開館当時は経営再建のためホテルニューオータニなどを経営する大谷家の経営となっており大谷米太郎氏が社長を務めていた。
TOCは、問屋街全盛期だった1960年代当時に通商産業省が主導していた卸売業の近代化計画に呼応して建設されたもので、星製薬再建の切り札でもあった。

館内にある大谷米太郎氏の銅像。

TOCビルは地上13階・地下3階建て、延床面積は約17万4000㎡で、建物は株式会社テーオーシーが所有。当時の五反田では圧倒的な規模の建物であり、地域のランドマークとなった。
館内には多くの小売店、飲食店、卸売店、オフィスなどが入居。会議室、展示室なども備えているほか、屋上には神社も設けられていた。

TOCビル屋上。

テナントとしては近年はユニクロ、アカチャンホンポ、ABC-MART、ユザワヤ、スーツカンパニー、ローソン、サブウェイなどが出店。星製薬(現在は2代目、TOCの子会社)の本社も入居していた。

閉店セールがおこなわれるTOC館内のようす。

閉館は約10年延期-「秋に営業再開」へ

TOCの建物は建築から約半世紀を経過しており、2021年には2023年春の閉館をめざして建替え・再開発計画が始動。のちに閉館時期は2024年3月に延期され、3月31日までに全テナントが撤退していた。

当初の新・TOCビル。(TOCウェブサイトより)

新しいTOCビルは地上30階・地下3階建てで、延床面積は約27万6,000㎡、高さ約150mを計画。2027年度の竣工をめざして工事が進められる予定となっていた。
しかし、建築費の高騰などがあったとして、TOCは建て替えを延期。現在の建物をリニューアルしたうえで、再び9月ごろ営業を再開するという。
今後は2033年ごろの建て替えを目指すとしているが、具体的な計画などは未定となっている。

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キラキラドンキ渋谷道玄坂通ドードー店、2024年4月23日開店-東京都心繁華街初のアルファ~Z世代向け新業態、ドミセ跡に

東京都渋谷区のパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)系商業施設「道玄坂通 dogenzaka-dori」に、同社系α世代~Z世代向けディスカウント新業態「ドン・キホーテ キラキラドンキ渋谷道玄坂通ドードー店」が2024年4月23日午前10時に開店する。

東京都心繁華街初のキラキラドンキに

キラキラドンキ渋谷道玄坂通ドードー店は、2024年4月7日24時に閉店した「ドン・キホーテ ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店」跡への出店で売場面積は約671㎡。
キラキラドンキは、SNSで話題のアイテムを中心に取り揃える若年層(α世代~Z世代)を意識した業態であり、同日開店予定の横浜ワールドポーターズ店とあわせて5店舗体制となる。
渋谷道玄坂通ドードー店では、従来からのコスメ関連商品に加えて、訪日外国人観光客が訪れる渋谷という立地特性を踏まえ、昭和レトロを表現した駄菓子屋風菓子コーナーや赤提灯が連なる飲み屋街のような酒コーナー、日本のアニメ・キャラクターグッズを集めたコーナーを展開。ジャパニーズ・ポップ・カルチャーを感じられる商品を揃えるとしている。
キラキラドンキ渋谷道玄坂通ドードー店。

キラキラドンキ渋谷道玄坂通ドードー店

住所:東京都渋谷区道玄坂 2-25-12 道玄坂通内
営業時間:10時~29時

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ジョイス北上中央店、2024年4月14日閉店-北上Jプラザの核店舗

岩手県北上市の国道4号線沿い・JR北上線柳原駅近くにある商業施設(近隣型ショッピングセンター)「北上Jプラザ」の核店舗、アークスグループのベルジョイスが展開する大型食品スーパー「ジョイス北上中央店」が2024年4月14日19時をもって閉店する。

幹線道路交わる優良立地の商業施設「Jプラザ」

北上Jプラザは2000年6月に開業。建物は平屋建で店舗面積は3,367㎡。
開業以来、ジョイスを核にファストファッション「ユニクロ」や紳士服店「洋服の青山」、飲食店複数店が立ち並ぶなど、国道4号線・国道107号線が交わるロードサイドを代表する大型店のひとつだった。

北上で積極投資進めていたアークス

アークスグループは2022年7月にビッグハウス既存店を業態転換するかたちで「スーパーアークス北上店」を開店同年9月にはしらゆりセントラルモールの核として「ユニバース北上花園店」を開店するなど、北上市内での積極的な投資を打ち出しているが、ジョイス北上中央店は2024年4月現時点において業態転換を行わない完全閉店となる見込みだ。

ジョイス北上中央店。(同社公式より)

ユニクロなどは営業を続けるため、新たなテナントを募集する可能性が高いとみられるが、新テナントなどについては4月時点で発表されていない。

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ドン・キホーテ ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店、2024年4月7日24時閉店-ドンキ系再開発ビルの核店舗、1年未満で

東京都渋谷区のパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)系商業施設「道玄坂通 dogenzaka-dori」にある同社系ディスカウント新業態「ドン・キホーテ ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店」が2024年4月7日24時をもって閉店する。
道玄坂通 dogenzaka-dori。

ドンキ系再開発ビルの核となる驚きの新業態だった

ドン・キホーテ ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店は、2017年5月に閉店した旧ドンキ渋谷店跡地を再開発し、2023年8月に開業した複合商業施設「道玄坂通」の核店舗として開店。営業フロアは1階で店舗面積は671㎡。
ドン・キホーテ ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店。

ドミセは志として「『驚きのニュース』がない商品は、発売しない。」を掲げたドンキのPB商品「情熱価格」を中心とした新業態として、コンセプトに「おドろき専門店」を掲げ、店内には担当者の反省文・言い訳を掲示する「ドすべり」を始め、「ドップ10」「ドこたえ」「ド試し」などユニークなコーナーを展開。
ほかにも、ドミセでしか買えない限定焼き芋お菓子や焼き芋専門コーナーを設けるなど、同社が“進化型旗艦店”と位置づける店舗至近距離の「MEGAドン・キホーテ渋谷本店」との差別化をめざしていた。
多言語によるアナウンスも。

MEGAドンキとの自社競合で1年未満での幕引きに

ドン・キホーテはドミセ渋谷道玄坂通ドードー店の閉店理由として「渋谷本店でもPB商品は販売しており、かつ、多くのメーカー品も取り揃えているため、流行やカルチャーの発信地として国内外から注目を集める「渋谷」という街でお買い物をされるお客様の足が渋谷本店で留まる状況」「結果的に想定していた集客を達成できない状況」であったとコメントしている。
なお、ドミセ渋谷道玄坂通ドードー店に次ぎ2023年9月に開店した「ドミセアリオ八尾店」は引続き営業を継続するという。

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業務スーパーインターパーク店、2024年4月7日閉店-カトレアガーデン宇都宮南の食品核、他専門店も大半が5月までに撤退

栃木県宇都宮市の宇都宮上三川インターチェンジ近くで地場大手ホームセンター「カンセキ」(本社:宇都宮市)が展開する神戸物産系食品ディスカウントストア「業務スーパーインターパーク店」が2024年4月7日をもって閉店する。

地場大手ホームセンターのカンセキが運営していた

カンセキは1975年2月に「服部」として設立、同年4月にホームセンター1号店「カンセキ宇都宮西店」を開店し、1976年12月に現社名に変更した。
同社は1984年4月にアウトドアライフ専門店1号店「WILD-1宇都宮駅東店」を開店し同業態の全国展開を開始。2024年3月現在は両業態をそれぞれ25店舗ずつ展開、神戸物産との提携による業務スーパーを19店舗展開している。

カトレアガーデンの食品核として22年4月に開店したが

業務スーパーインターパーク店は2022年4月1日に開店。売場面積は約498㎡、延床面積は約671㎡。カンセキ運営店舗としては栃木県内17店舗目、宇都宮市5店舗目だった。
同店舗は2020年4月に閉店したカジュアル衣料店「マックハウス宇都宮インターパーク店」跡への出店であり、大和ハウス系商業施設「アクロスプラザカトレアガーデン宇都宮南」の食品核としての役割を担っていた。

業務スーパーインターパーク店。(同社公式より)

専門店撤退相次いでいたカトレアガーデン

アクロスプラザカトレアガーデン宇都宮南は、隣接する福田屋百貨店の旗艦店「FKDインターパーク」「IPSビレッジ」「IPSスタジアム」とともに高い集客力を誇る専門店を有していたが、2024年3月31日には「ブックオフ・ホビーオフ宇都宮インターパーク店」が閉店。4月14日には100円ショップ「ダイソー」が閉店、4月21日にはリユースショップ「ハードオフ・オフハウス宇都宮インターパーク店」、5月7日には大型玩具・子供用品店「トイザらス・ベビーザらス宇都宮店」、5月10日には衣料スーパー「サンキ宇都宮店」が閉店を予定するなど、専門店の撤退が顕著となっていた。
一部専門店では閉店の理由として「契約期間満了」を挙げており、商業施設全体のリニューアルもしくは閉鎖の可能性も考えられる。

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