沖縄県那覇市の沖縄都市モノレール(ゆいレール)県庁前駅に直結する百貨店「デパートリウボウ」7階にある日販系書店「リブロリウボウブックセンター店(リウボウブックセンター)」が2024年5月31日をもって閉店する。
沖縄地場をリウボウが引継いだ異色のリブロ
リブロリウボウブックセンター店は、1991年4月に「文教図書パレットくもじ店」として開店。店舗面積は700㎡。
文教図書パレットくもじ店は開店以来長らく、沖縄地場書店の旗艦店としての役割を担っていたが、同社が2000年8月に民事再生法を申請、2003年4月に倒産したため、パレットくもじの核店舗であった百貨店「リウボウ」が同店跡を引継ぎ、現在の店舗名に改称した。
2023年に大規模リニューアルを実施したデパートリウボウ。
文教図書から33年、新装開店から21年の歴史に幕
リウボウブックセンターは2003年5月の新装開店当初、リウボウが西武セゾングループと資本業務提携関係にあったため、西武セゾン系書店「リブロ」が店舗を運営する形態となった。この体制は2003年7月の取次大手「日本出版販売(日販)」によるリブロ買収、同年9月のリウボウ地場資本化後も変わらず、沖縄県内唯一のリブロとして、リウボウの大型集客テナントとして21年間営業を続けたもの、2024年4月1日に「2024年5月31日をもちまして営業を終了」する方針を発表していた。
リウボウブックセンターは文教図書から33年、リブロとしての新装開店から21年の歴史に幕をおろすこととなった。
リブロリウボウブックセンター。
リブロ・日販グループ直営書店、沖縄から消滅
リウボウブックセンターは開店当初より、リブロ(現NICリテールズ)沖縄県内唯一の店舗であり、同店の閉店によりリブロを含めた日販グループの直営書店は県内から姿を消すこととなる。
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