神奈川県横浜市港北区の新横浜駅近くにある西武ホールディングス系複合施設「新横浜プリンスホテル」の低層商業フロア「新横浜プリンスペペ」が2027年3月を目処に閉店する方針が2026年2月12日に明らかになった。
新横浜のランドマークとして親しまれる超高層円形ホテル
新横浜プリンスホテルは1992年2月に竣工、同年3月に開業したもので、建物は地上42階塔屋1階地下3階建で延床面積は127,195㎡。
新横浜プリンスホテル。
開業当初は西武系複合商業施設「新横浜プリンスペペ」や屋内型スケートリンク「KOSÉスケートセンター」に加え、テニスセンターやボウリングセンターを備えたが、2004年10月の有価証券報告書虚偽記載事件を発端とした経営改革の一環で付帯施設の売却を進めた。一方、2026年2月27日にはブライダルサロンを新装開業するなど、開業から約35年が経過した現在もなお、新横浜駅周辺一帯から見渡せる特徴的な円形の超高層ホテルは地域のランドマークとなっており、徒歩圏内の横浜アリーナライブ観客やビジネスユーザーなど幅広い層を取り込んでいる。
新横浜プリンスペペ。
このほか、2025年10月1日から2026年1月31日まで新横浜が舞台の「吸血鬼すぐ死ぬ2」、2月1日から3月31日まで「魔入りました!入間くん」といった話題のアニメ作品にちなんだコンセプトルームを期間限定で導入しており、IP(知的財産)コラボも盛んとなっている。
幅広い客に親しまれた新横浜駅前随一の大型店
新横浜プリンスペペは1992年3月に新横浜プリンスホテル低層商業フロアに開業。営業フロアは地上4階~地下1階で店舗面積は21,507㎡、延床面積は約50,634㎡。2026年2月現時点ではトレッサ横浜に次ぐ港北区内最大の店舗面積を誇る。

新横浜プリンスホテルとプリンスペペを結ぶ吹き抜け空間。
新横浜プリンスペペは開業当初、直営食品館を核に高級衣料や輸入家具インテリア雑貨、宝飾品を中心に150店舗を展開するなど、施設名の由来「Prince Promenade」通り、新横浜プリンスホテル利用者を意識したブティック主体の館づくりを打ち出していた。

キングが百貨店を中心に展開する大型婦人服店「K-Collection」。
同社主力「MORABITO」など5ブランドを揃える複合店。

菊池英雄が百貨店を中心に展開する婦人服「伊太利屋」。
一方、バブル崩壊による景気低迷や消費者志向の変化を受け、1999年8月に高級食品スーパー「成城石井新横浜プリンスペペ店」を地階食品館の核店舗として、2001年3月にファストリ系ファストファッション「ユニクロ」(現在は撤退)をファッション館の核店舗として導入するなど、有力専門店導入による客層拡大に向けた取組みを本格化した。
ローソン系高級食品スーパー「成城石井」。
2010年代初頭のリニューアルで地階から1階に移転。

旧いけだ書店を業態転換した「くまざわ書店」。
その後も、2013年11月に“首都圏初”となる高級食品スーパー「フードウェイ新横浜プリンスペペ店」(成城石井は1階に移転)、2014年11月にはしまむら系ファストファッション「ファッションセンターしまむら」を導入するなど、集客性の高いカテゴリーキラーで差別化を推し進め、2026年1月末時点では専門店63店舗を敷く都市型ショッピングモールとして営業を続けていた。
九州本拠の高級食品スーパー「フードウェイ」。
プリンスペペ開業以来の食品館を全面刷新した店舗。

輸入食品/珈琲主体のグロサリー「ジュピターコーヒー」。
2026年1月の経営破綻後も新体制で営業中。

衣料雑貨を低価格で揃える「ファッションセンターしまむら」。
新横浜を代表する商業施設、約35年の歴史に幕
新横浜プリンスペペの閉館は、西武ホールディングスが「長期戦略2035/中期経営計画(2024~2026年度)」に掲げる「不動産事業を核とした成長戦略」「キャピタルリサイクル」を理由としたもので、西武HDと西武不動産(新横浜プリンスペペ運営会社)はともに「保有アセットの価値最大化を図るべく現在関係各所と調整」していることを発表している。
西武HD系商業施設「ペペ」の閉館は、2026年1月閉店の西武本川越駅直結複合商業施設「西武本川越ペペ」に次ぐが、西武不動産以外の事業者によりプリンスペペ跡を新たな商業施設として営業再開するか、築35年を迎える現施設を解体するかどうか明らかになっていない。
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