大阪新阪急ホテル、2025年12月より解体開始-阪急三番街南館の一部も閉店、阪急大阪梅田駅など含めた大型再開発を検討

阪急阪神ホールディングス阪急阪神不動産は、「阪急阪神ホテルズ」(阪急阪神第一ホテルグループ)がかつて本社を置いていた大阪府大阪市北区の老舗ホテル「大阪新阪急ホテル」の解体・再開発を2025年12月中旬より開始。合わせて地下に連絡する商業街区「阪急三番街南館」も一部街区が閉店する。
将来的には阪急三番街や阪急梅田駅も含めた大型再開発を検討する。

大阪新阪急ホテル。

近く創業100年を迎える阪急阪神第一ホテルグループ

阪急グループのホテル事業は、1926年5月に「宝塚ホテル」(兵庫県宝塚市、2020年6月移転)を開業させたことを起源とする。2002年には「阪急ホテルズ」と、阪急創業者である小林一三氏が設立に関わった「第一ホテルグループ」が経営統合。2006年には「ホテル阪神」を傘下に収めてグループ名を「阪急阪神第一ホテルグループ」とし、2008年には傘下ホテルの経営統合により設立された株式会社阪急阪神ホテルズの運営となった。

大阪新阪急ホテルには阪急阪神ホテルズの本社もあった。

大阪新阪急ホテルは1964年に開業。地上11階、地下3階、塔屋3階、客室数961室・宴会場12室・料飲店7店を擁する巨大ホテルで、「阪急阪神ホテルズ」の旗艦店であった。
しかし、老朽化のため2025年1月に一般宿泊を終了。その後、2025年11月まで万博関係者の宿舎として活用されていた。

阪急三番街や阪急梅田駅とともに大型再開発を検討

大阪新阪急ホテルの解体期間は2028年秋までを予定している。
阪急阪神ホールディングスは梅田エリアの将来を考える「梅田ビジョン」のなかで、「芝田一丁目計画」と題して、新阪急ホテルと近接する「阪急三番街」「阪急ターミナルビル阪急大阪梅田駅阪急17番街など)」などをあわせた一体再開発を計画している。

阪急大阪梅田駅。

再開発は阪急梅田駅の刷新をともなう大規模なものとなるため、新たな建物が姿を現すまでは時間がかかりそうだ。

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