ファンスクエア新大工町、2022年11月19日開業-長崎玉屋を建替え、ライオンズタワー下層に玉屋・ジョイフルサンなど出店

長崎県長崎市の新大工町商店街に建設された再開発ビルの下層階に、複合ショッピングセンター「ファンスクエア新大工町」が2022年11月19日に開業する。
(11月19日はジョイフルサンの開業日。他店は未定のため後日更新します)

ファンスクエア新大工町。

長崎玉屋、8年ぶりに再出店へ

もともと当地にあった百貨店「長崎玉屋」は佐世保玉屋の支店として1969年に開店。
建物は1階から7階で、店舗面積は11,129㎡だった。また、1階の食品売場に隣接するかたちで商店街「新大工町市場」が設けられていた。新大工町市場は戦後復興のために1949年に完成した公設市場だったが、新大工町再開発により玉屋に内包される形になったという経緯があった。
長崎玉屋
長崎玉屋。

しかし、建物の老朽化により再開発計画が浮上。玉屋は2014年に再出店の方針を表したうえで閉店し、その後「新大工町市場」部分が数年かけて徐々に店舗移転・閉店。建物は2019年より解体されていた。
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新大工町市場。新大工町商店街側より。

長崎市最高層タワマン、下層階は「ファンスクエア」

長崎玉屋は新大工町地区第一種市街地再開発事業(北街区)として再開発が行われ、跡地には長崎最高層となるタワーマンション「ライオンズ新大工町タワー」が建設された。
ライオンズ新大工町タワーは地上26階・地下1階建て、高さ98メートル(長崎市最高層のマンション)。
そのうち1階から3階がショッピングセンター「ファンスクエア新大工町」となった。4階から26階は大京グループの分譲マンション「ライオンズ新大工町タワー」で、すでに全戸が完売している。

南北の再開発エリア両街区。横断陸橋は撤去されている。
(ジョイフルサン公式より)

なお、電車通りを挟んで南側の再開発地区南街区にはJR西日本グループの複合オフィス・立体駐車場ビル「Jプロ新大工ビル」が建設されている。

「新大工町市場」「玉屋」など懐かしい顔も

ファンスクエア新大工町」は建物の1階から3階で、店舗面積は3,997㎡。
1階の核店舗はあなぶきグループのスーパーマーケット「ジョイフルサン新大工町ファンスクエア店」。
ジョイフルサンは徒歩圏にある新大工町からの移転で、スマホレジアプリ「Shop&GO」を導入することを特徴とする。
このほか、複数の専門店が出店する「新大工町市場商店街」「味彩横丁」が併設。近隣にある「川虎かまぼこ」をはじめ、地元の店舗やかつて同商店街にあった店舗も出店する。

ファンスクエア新大工町・ジョイフルサン入口。
(ジョイフルサン公式より)

2階には百貨店「長崎玉屋」が再出店する。
長崎玉屋は2階のワンフロアのみで、店舗面積は約1,650㎡。コンセプトは「長崎の食と文化が織りなす美食生活」で、おもに食品を中心としたライフスタイル提案型の店舗となる。
食品売場にはオーガニック食品などを扱う「ミュージアムフードストア」、生活者や勤務者に便利な弁当・総菜などを提供する「食のコンビニ」を開設。喫茶コーナーには「タリーズコーヒー長崎玉屋店」が出店する。
そのほか、百貨店アパレルやコスメなどを扱う自主編集ゾーンとして「ライフスタイルファッション」の売場を設ける。また、玉屋の店外(同じ建物内)には玉屋顧客サロンを設けるとしている。
(玉屋の店舗内容は10月時点でも公式情報にないため複数メディアの報道と独自取材等をまとめたもの。開業日を含めて変更される可能性もあり。)

3階の核店舗は100円ショップ「ダイソー」。ダイソーは徒歩圏に店舗があるため、移転となりそうだ。
追記:同社の300円ショップ「THREEPPY 」も出店する。
なお、商業施設用の駐車場収容台数は約150台となる予定としている。
(テナントの発表などがあり次第、順次更新します)

ファンスクエア新大工町のフロア構成
4-26階 ライオンズ新大工町タワー
3階 ダイソー・THREEPPY 
2階 長崎玉屋
1階 新大工町市場・味彩横丁・ジョイフルサン
地階 駐車場
ファンスクエア新大工町

住所:長崎県長崎市新大工町5-35

リ ン ガ ー ハ ッ ト 楽 天 市 場 店

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