長崎西洋館、2023年5月閉館-長崎電気軌道運営、路面電車資料館も入居する商業ビル

長崎県長崎市の長崎電気軌道原爆資料館電停前にある商業ビル「長崎西洋館」が、2023年5月で閉館する。

長崎西洋館。

線路の上の商業施設、33年の歴史に幕

長崎西洋館は1990年11月開店。
長崎電気軌道の軌道上(一部は駐車場跡)に建設されており、長崎電気軌道が所有。店舗面積は2,269㎡で、アパレルや飲食店など約30店舗が出店していたほか、2010年からは3階に電鉄直営の博物館「長崎路面電車資料館」が開設されている。

長崎路面電車資料館。

資料館の移転先も未発表

閉館はコロナ禍のなか飲食店が多いこともあり空き店舗が増えたため。
跡地の活用方法、資料館の移転先などは発表されていない。
長崎市の中心部近くの好立地にあり、隣接地には2021年にニトリなどが出店する商業施設「プラットモール」が開業したほか、マンションの建設がおこなわれるなど開発は活発であるものの、建物の1階大部分に線路が敷かれているという特殊な構造のため、再開発も難しいものとなろう。

プラットモール。

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