湯沢ニューオータニ、2025年5月6日閉館-越後湯沢の系列唯一「旅館型ホテル」半世紀の歴史に幕

新潟県南魚沼郡湯沢町のJR越後湯沢駅近くにあるニューオータニホテルズ系老舗リゾートホテル「湯沢ニューオータニ」が2025年5月6日をもって閉館する。

越後湯沢温泉屈指の名門ホテル

湯沢ニューオータニは1973年7月に「湯沢ニューオータニホテル」として開業。建物は地上6階建で敷地面積は約4,498㎡、客室数は83室。

湯沢ニューオータニホテル(1973年)。

同館は首都圏からの交通アクセスが良好なスキーリゾートという立地特性を活かし、越後湯沢温泉源泉掛け流し温泉や宴会場、各種娯楽施設(カラオケルーム・卓球場など)を完備。2015年3月の宇奈月ニューオータニ(現オリックス宇奈月杉乃井ホテル)撤退後は「ホテルニューオータニグループ唯一の旅館型ホテル」となった。
一方、2017年3月の要緊急安全確認大規模建築物耐震診断結果公表によって耐震改修性能の不足が判明、建替えや大規模改修が喫緊の課題となった。

湯沢ニューオータニ(2025年)。

NASPAニューオータニに一本化

ホテルニューオータニグループは、1987年4月に佐藤工業(当時)との合弁会社「ニューオータニ湯沢開発」を設立し、1992年12月に複合リゾート「NASPAニューオータニ」を開業。近隣同業施設(JR東日本系ガーラ湯沢)と無料シャトルバス運行による相互送客を図るなど、越後湯沢温泉の活性化に取組んでいる。
湯沢ニューオータニに関しても、2023年度のJR東日本越後湯沢駅1日平均乗車人員(2024年7月発表)が直近20年で最多となる3,247人を記録するなど好調な経営環境下にあったが、閉館理由に「経年による設備の老朽化と建物賃貸借契約期間の満了」を挙げ51年の歴史に幕をおろすこととなった。
湯沢ニューオータニの閉館により、同社グループは越後湯沢温泉での施設運営をNASPAに一本化することとなった。

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