宮崎県宮崎市佐土原町に本社を置き「ナガノヤ」「ウメコウジ」を展開する「永野」を、西日本の地場スーパー連合「リテールパートナーズ」の中核企業の1つ「丸久」(山口県防府市)が2025年6月30日付で連結子会社化する。
ナガノヤ芳士店。
ナガノヤ・ウメコウジ、個性的な名前の弁当でも有名
ナガノヤ・ウメコウジを展開する永野は1950年代に創業、1988年に現法人を設立した。2025年現在はナガノヤ・ウメコウジを合わせて8店舗を運営している。
近年はユニークな名前の商品や日向坂46とのコラボレーションも話題となっていた一方、競争の激化などにより店舗数は減少しつつあった。
ビリー南蛮ショー。
マルミヤ・フーデリー・ナガノヤウメコウジ、同系列に
丸久は永野の発行済み株式の83.9パーセントを6月30日付で取得。取得額は非公表としている。
マルキュウ。
宮崎県ではリテールパートナーズの中核企業である「マルミヤストア」(大分県佐伯市)が古くから多くの店舗を展開するほか、2021年にはマルミヤが日南エリアで展開する「とむら」(戸村精肉本店、宮崎県日南市)を、2023年には丸久が宮崎市を中心に高品質スーパー「フーデリー」を展開する「ハツトリー」(宮崎県宮崎市)を傘下に収めており、宮崎県の食品スーパー業界は約40店舗を展開するリテールパートナーズグループの寡占化が進むこととなりそうだ。
また、今後も永野の差別化商品やブランド力を生かすとしており、個性的な商品名は継続されるものとみられる。
(写真:机さんさん)
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