聘珍樓、2025年5月21日倒産・破産手続開始-日本現存最古の中華料理店、グループのデパ地下惣菜店含め全店閉店

神奈川県横浜市に本社を置く老舗中華料理「聘珍樓」グループ会社が2025年5月20日をもって全店閉店し事業停止した。
帝国データバンク(TDB)によると聘珍樓グループ2社は5月21日に破産手続きを開始、負債総額は約32億3800万円という。(2024年3月末時点、聘珍樓約29億4900万円、香港聘珍樓ジャパン約2億8900万円)

日本最古の中華料理店「聘珍樓」

聘珍樓は1884年に現在の神奈川県横浜市で創業。創業店「聘珍樓横濱本店」は日本三大中華街「横浜中華街」の核を担う日本最古の中華料理店であり、CXフジテレビ系料理番組「料理の鉄人」出演で名声を高めた故・周富徳氏が総料理長を務めた過去もあったが、2022年5月15日に移転を理由に一時閉店、同年6月2日には横濱本店の運営法人(本社:横浜市中区)が破産手続きを開始していた。

横濱本店に次ぎ、グループ全店閉店

現在の聘珍樓(本社:横浜市港北区)は2016年4月に旧法人から事業承継するかたちで設立。2025年5月時点では横濱本店運営法人と別資本のもと、高級中華「日比谷聘珍樓」「吉祥寺聘珍樓 」「大阪聘珍樓」「小倉聘珍樓ANNEX」の4店舗を運営、ファストカジュアル中華「聘珍茶寮SARIO中華街店」「聘珍茶寮SARIOワールドポーターズ店」2店舗を運営していた。
また、2011年5月設立のグループ法人「香港聘珍樓ジャパン」(本社:横浜市港北区)を介しては全国の百貨店食品フロア(デパ地下)に中華惣菜店を展開、聘珍樓ブランドの食品卸なども行っていた。
都商研の取材によると同社グループの破産手続き開始もあり、別法人への事業承継や店舗の再開など一切未定との状況にあるとしている。

香港聘珍樓ジャパンの閉店案内。

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