大手スーパーの「イオン九州」は(福岡県福岡市)、穴吹興産グループのスーパーで長崎県長崎市に本社を置く「ジョイフルサンアルファ」(屋号:ジョイフルサン)を2025年7月に完全子会社化することを5月23日に発表した。
旧・ジョイフルサン住吉店。(本店、建て替え済み)
長崎の老舗スーパー、穴吹傘下で再建図っていた
ジョイフルサンは「アサヒストア」として1960年に長崎電気軌道住吉電停前の中園銀座商店街内で創業。その後、1974年にジョイフルサンの前身「アサヒストア」とダイエーの共同出店による「アサヒショッパーズ住吉店」となり、同社の社名変更やダイエーとの提携解除により「ジョイフルサン」となった。
穴吹傘下となったあとのジョイフルサン新型店舗。
ジョイフルサンは競合店の増加などにより経営再建が図られることとなり、2016年2月に穴吹興産グループ「あなぶき興産九州」(旧・東峰住宅、福岡市)の傘下となって、一部を「マンション併設型の店舗」への建て替えを行うなど、店舗のスクラップアンドビルド・リニューアルを推し進めていた。
イオン九州、買収で長崎市周辺のシェア拡大へ
イオン九州は、ジョイフルサンアルファの株式を7月までに全て取得して完全子会社化する。買収額は非公表。当面は「ジョイフルサン」の店舗名のまま営業をおこなう予定だという。
イオン九州は長崎市中心部近郊の店舗が少なく、手薄な地域を埋める存在となろう。
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