ワン・フクオカ・ビルディング、2025年4月24日開業-福岡ビル・天神コア・天神ビブレ跡を一体化、西鉄の巨大複合ビルに

福岡県福岡市中央区天神にあった「福岡ビル」「天神コア」「天神ビブレ」跡に、西鉄グループの複合商業ビル「ワン・フクオカ・ビルディング(ワンビル)」が2025年4月24日に開業する。

ONE FUKUOKA BLDG.

西鉄が手掛けた総事業費900億円の巨大ビル

ワンビルは2019年3月に閉館した「福岡ビル(福ビル)」、2020年3月に閉館した「天神コア」、2020年2月に閉館した「天神ビブレ」それぞれの跡に建設した再開発ビル。
天神エリアでは、福岡市が「天神ビッグバン」と称して高さ制限や容積率の規制緩和による民間再開発促進事業を推進しており、再開発はその一環として行われたもの。事業主体は西日本鉄道グループで地上19階、地下4階建て、高さ97メートル、総事業費は約900億円となった。

再開発前にあった天神ビブレ。

商業エリアは地下2階から地上5階(一部6階)まで。総テナント数は約130店で、九州初出店・新業態が60店舗、そのうち福岡県内唯一は22店舗となる。
館内には飲食店や休憩スペースを多く備えており、全飲食店舗の総客席数は実に約1800席となる。

再開発前にあった天神コア。


再開発前にあった福ビル。

130店出店、イオンのスーパーや国内最大のCHANELも

天神地下街に直結する地下2階には天神ビブレを継承するかたちでイオン九州のオーガニック高級スーパー「ビオラ♪ラ♪」が出店するなど、食を中心とした32店舗が出店。如水庵など地元の銘店も出店するほか、タリーズコーヒーは西鉄の部品を展示するなど特徴的な内装となっている。
地下1階は飲食店街「iiTO TENJIN」「天神のれん街」となる。
1階から3階にはCHANELの国内最大級店舗「CHANEL福岡天神ブティック」が出店するほか、ナイキ中川政七商店などファッションやコスメ・雑貨・食品を中心とした店舗が出店。
4階には蔦屋書店が福ビル店を引き継ぎ再出店するほか、スノーピーク伊東屋など文具店・雑貨店・趣味の店が中心となる。
5階に設けられる大食堂「天神福食堂」はビル内の社員食堂の役割を果たしつつも一般客も幅広く利用できる内容とした。
6階より上はオフィスであるが、6階「スカイロビー」のカフェなど一部は一般客も利用することができる。このオフィスエリアには西日本鉄道の本社も入居。すでに7割近くが埋まっているという。
18・19階はPlan・Do・Seeが運営する「ワンフクオカホテル」。「天神の空に、くつろぐ」をコンセプトとし、総客室数は41室となっている。

ONE FUKUOKA BLDG.

福岡市中央区天神1-11-1
ショップは平日11:00~20:00/土日祝 10:00~20:00
レストラン11:00~23:00 など(店舗による)

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