銀座4丁目交差点に新たなシンボルが生まれる。
2016年9月24日の開業を目指して建設中の複合商業施設「銀座プレイス」が、6月15日に竣工を迎えた。

銀座プレイス。
銀座の新たなシンボルに
「銀座プレイス」はサッポロビール子会社の「サッポロ不動産開発」と呉服店「つゞれ屋」が「銀座ライオンビル」跡地に建設中の複合商業ビル。
キャッチフレーズは「明日の銀座を創るランドマーク」で、建物は地上12階、地下2階建て、延床面積約7,400㎡、高さ56メートル。
三越や和光がある銀座四丁目交差点に立地し、その外観は建築家ユニット・クライン・ダイサム・アーキテクツによる「透かし彫り」をモチーフとした個性的なものとなっている。

銀座四丁目交差点に立地する。

エントランス。6月15日には竣工式典が挙行された。
「銀座ライオン」も復活-館内の詳細
11階、7階、地下1階、地下2階は飲食店街。
11階には神戸牛を使った鉄板焼きレストラン「神戸プレジール銀座」が、7階にはパリのフランス料理店総料理長が監修するフランス料理店「Thierry Marx/GRAND BISTRO MARX」が、地下1階と地下2階には、1911年に開業し永年親しまれているビアホール「サッポロ銀座ライオン」が出店する。地下1階は喫茶、ランチ営業も行う。

銀座ライオン店内(公式サイトより)。
10階は貴金属店「SGC」。貴金属の買い取りも行う。
6階、5階、4階には「ソニーストア銀座」が出店。
この店舗は、銀座ソニービルの建て替えに伴う出店であり、将来的には現在の店舗がある数寄屋橋に再移転するものと考えられる。

ソニーストア店内(公式サイトより)。
3階は、イベントスペース「銀座プレイス」。
サッポロ不動産が管理を行い、銀座を象徴するような様々なイベントが開催される予定だという。

イベントスペースの様子(公式サイトより)。
1階、2階はショップゾーン。
以前よりこの地にあった「日産ショールーム」、「つゞれ屋呉服店」が装いを新たに出店するほか、飲食店なども入居する。
地階は8月3日より営業
銀座プレイスのグランドオープンは9月24日の予定。
なお、ビアレストラン「銀座ライオン」は8月3日より営業を開始する予定となっている。銀座の新スポットを一足早く味わいたい人は、足を運んでみてはどうだろうか。
外部リンク:銀座プレイス
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イオンモール富谷、7月15日リニューアルオープン
宮城県富谷町のショッピングセンター「イオンモール富谷」が大規模リニューアルし、7月15日にグランドオープンを迎えた。
イオンモール富谷。
家族連れに照準、フードコートや直営店を中心にリニューアル
「イオンモール富谷」(旧・イオン富谷ショッピングセンター)は2003年3月にオープン。売場面積は約27,000㎡。
今回のリニューアルは「〜ここが私と家族のお気に入り〜」をコンセプトに、フードコートと直営店舗を中心に改装が行われた。
1階のフードコートは、店舗数が6店舗から10店舗に増加。座席数も180席増席され、合計約530席に拡張された。
新規出店店舗のうち、クレープ専門店の「ディッパーダン」はダイエー系の飲食テナントで、宮城では4店舗目の出店。その他にも、ラーメンの幸楽苑や長崎ちゃんぽんのリンガーハット、ごまそばと丼の高田屋が新規出店となった。

モーリーファンタジーに導入される「ライトスライダー」(公式サイトより)
また、イオン直営エリアでは、仙台市のベッドタウンとして近年子育て世代の増えている富谷町のニーズを意識したリニューアルが行われた。
1階に入居するイオン系のアミューズメント施設「モーリーファンタジー」の改装もその1つで、今回新たに光る立体遊具「ライトスライダー」が導入されている。
市制控えた富谷町、コストコ、ヤマダやドンキなど出店ラッシュ
2016年4月のコストコ県内初出店が記憶に新しい富谷町だが、2016年10月に控えた市制移行を見据え、町内では順調に商業施設の整備が進んでいる。
4月に出店したコストコ富谷店。
イオンモールからもほど近い富ケ丘地区には、2015年12月に「MEGA ドン・キホーテ仙台富谷店」がオープンしたばかり。
さらに、仙台市境付近の上桜木地区では、町内初となる家電量販店「ヤマダ電機テックランド仙台富谷店」が2016年7月22日にオープンする予定となっている。
2010年国勢調査では人口増加率東北1位となった富谷町。
新たな商業施設の整備はこれからも進むことが予想され、2016年10月の市制移行に向け「富谷フィーバー」の勢いは留まることを知らない。
関連記事:コストコ富谷店、4月29日開店
外部リンク:「イオンモール富谷」 7月15日(金) 8:00 リニューアルオープン
リバーウォーク北九州、大規模改装7月14日完了-目玉は飲食店街と都市型スーパー
北九州市小倉北区の複合商業施設「リバーウォーク北九州」が大規模リニューアルし、7月1日から7月14日にかけてグランドオープンする。

リバーウォーク北九州。
北九州を代表する大型複合商業施設
「リバーウォーク北九州」は2003年に百貨店「小倉玉屋」と「ダイエー小倉店」の跡地を再開発して誕生した複合商業施設。キャナルシティ博多を手掛けた地場大手ディベロッパー「福岡地所」が運営・開発を手掛けており、設計は、2015年に亡くなったアメリカの有名建築家・ジョン=ジャーディー氏。館内では多くの大型イベントが開催され、その個性的な建築は隣接する小倉城とともに小倉の象徴的存在となっている。
専門店街「デコシティ」には、大型インテリア専門店「SAKODA」、シネマコンプレックス「T・ジョイ リバーウォーク北九州」などが出店。「北九州芸術劇場」、「ゼンリン地図の資料館」と言った文化施設や、朝日新聞西部本社、NHK北九州放送局も入居している。
4年ぶりの「食品フロア」復活
ダイエー跡を再開発して誕生したという経緯から、リバーウォーク地下1階はダイエーグループが保有しており、開業以来ダイエーグループの運営する食品フロア「フードパオ」として食品スーパー「ダイエー・グルメシティ」 、「デリパティオ」、「小倉五つ星ラーメン街」などが営業していた。
しかし、ダイエーの経営再建の一環として2012年6月末で「フードパオ」の全館を一旦閉鎖。大型インテリア専門店「SAKODA ホームファニシングス」が出店していた。
SAKODAでも一部の輸入食品を取扱っているものの、小倉駅の周辺の食品スーパーは百貨店コレット地階の「もとまちユニオン」(とみやま)、旦過市場の「丸和」しかなく、利便性が大きく低下していた。
また、フードパオのフードコートの代替としては4階にフードコート「タベリバガーデン」が整備されたが、当初30店舗以上あった飲食テナントは次々に撤退し、15店舗ほどに半減していた。
九州初、北九州初のカフェや食品スーパーなど7店舗出店
今回の改装の目玉は1階に新設された「マルシェゾーン」で、リバーウォーク1階のうち約1,200㎡を全面リニューアル。
飲食店街も新設され、九州初、北九州初となるカフェや、都市型食品スーパーが入居し、7月1日から7月14日にかけてオープンする運びとなった。

1階「マルシェゾーン」(福岡地所公式より)。
「マルシェゾーン」には、ハワイ・アラモアナセンターに本店を構えるアサイーボウル専門店「BLUE HAWAII LIFESTYLE」(ブルーハワイライフスタイル)が九州初出店(国内2号店)。
西鉄ストアの手掛ける都市型食品スーパー「レガネットキュート」、広島の老舗お茶屋が手掛けるカフェ「田頭茶舗」、「やおや植木商店」の3店舗が北九州市内に初出店する。
また、「阪急ベーカリー&カフェ」、「スターバックス リザーブストア」が北九州初の業態として開店。門司区のフルーツパーラー「Fruit Factory Mooon」も小倉北区2号店を出店する。

レガネットキュート リバーウォーク店(西鉄ストア公式より)。
スーパーの「西鉄ストア」は都市型・高級業態に
都市型食品スーパー「西鉄ストア・レガネットキュート リバーウォーク店」は、7月1日に開店。
高品質食品スーパー「成城石井」「明治屋」の自社開発商品(PB)や、美容・健康に効果がある「スーパーフード」を導入。北九州市の地産地消ブランド「北九いいと」や、西南女学院大学と共同開発した弁当・惣菜を販売するなど、都会派の高品質ブランドと地元ならではの逸品を取り揃える独自性あるスーパーとして開店。イートインコーナーも設置する。

成城石井のPB商品を展開するスーパーは市内2社目。
オープンニングセールを開催
レガネットのオープン当日となった7月1日には、北陽・虻川美穂子氏のトークイベントが開催された。
また、リバーウォーク北九州全館で利用可能な300円クーポンが貰えるスタンプラリーやサマーバーゲン、クリアランスセールも実施する。
外部リンク:リバーウォーク北九州
マルヨシセンター高級業態「グランデリーズ」1号店、2016年7月12日開店-ローソン経営にも参入
四国の中堅スーパー「マルヨシセンター」(高松市)は、2016年7月12日に新業態「グランデリーズ」の1号店を高松市に開店させた。

グランデリーズ1号店となった太田店。
マルヨシセンター、高級スーパーに参入-安売競争激化で
「グランデリーズ」はマルヨシセンターの新業態で、1号店の「グランデリーズ太田店」は1997年に開業した「マルヨシセンター太田店」を改装したもの。
平屋、売場面積は1,819㎡。
「グランデリーズ」は、従来の庶民的なイメージの「マルヨシセンター」とは一線を画した、「健康とおいしさ」をキャッチフレーズにした店舗。
「伊予の元気豚」や「阿波の元気鶏」など、四国産のこだわりの食材を取り揃えるほか、健康に配慮した食品のコーナー、100円から気軽に買えるベーカリー、イートインコーナーなども新たに設置する。CIや店内ソングも、従来のマルヨシセンターとは異なったものを用いている。

「グランデリーズ」のシンボルマーク。
開業初日となった12日は朝から多くの買い物客が詰めかけ、店頭では開店記念品のキャンディーが配布された。

開店記念品のグラデリキャンディー。
競争激化で業態転換、今後も進むか
マルヨシセンターでは、近年「ディスカウントドラッグコスモス」や「ドラッグストアモリ」、「ザグザグ」などのドラッグストアと競合関係に当たる店舗が増えており、グランデリーズへの転換には、安売り競争とは一線を画す「こだわりの・ちょっといい食品」を販売する新業態で巻き返しを図りたい考えがあると思われる。
マルヨシセンターでは老朽化した店舗の改装も進めており、太田店の成否によっては、今後も既存店のグランデリーズ業態への転換が進むことも予想される。

店内のようす(マルヨシセンター公式ツイッターより)。
マルヨシセンター、コンビニにも参入-ローソンとFC契約
このほか、マルヨシセンターでは新たにローソンとのフランチャイズ契約を結び、7月6日にマルヨシセンターが運営するローソンの1号店を観音寺市内に出店させるなど、経営改革を推し進めている。
外部リンク:グランデリーズ
クロスモール堺、2016年6月24日全面リニューアル-ドン・キホーテ出店
大阪府堺市南区原山台のショッピングセンター「クロスモール堺」が全面改装され、6月24日にリニューアルオープンした。

クロスモール堺。
開業から16年、空きテナント増加
「クロスモール堺」は2000年12月8日、オリックスグループのオリックスインテリアにより開業。
当時は食品スーパー「デイリーカナートイズミヤ」と、家電量販店「ヤマダ電機」、関西初の外資系シネマコンプレックス「ヴァージンシネマズ」(現・TOHOシネマズ)を核にしており、栂・美木多駅から無料シャトルバスを運行するなど、泉北地区を代表する大型商業施設として存在感を示していた。
しかし、開業後数年でヤマダ電機が撤退し、デイリーカナートが衣料品や書籍を取扱う総合スーパー(GMS)に業態転換。新たに「ABCマート」、「Honeys」などが出店したものの、近年は空きテナントが目立っていた。
運営者の誘致によりB館をドン・キホーテに
今回の改装の目玉は「ドン・キホーテ」の出店。
「ドン・キホーテクロスモール堺店」の売場面積は約1,987㎡で、B館1階の核店舗となる。
ドン・キホーテは施設運営会社の誘致による出店で、大阪府内のドン・キホーテとしては最大規模の女性衣料・服飾コーナーの展開や、TOHOシネマズと連動した映画グッズ、フィギュアの展開など店舗独自の商品展開を目指す。
なお、今回の改装に伴い、「ABCマート」、「Honeys」、レンタルショップ「映像倉庫」などが撤退、「マックハウス」がアウトレット業態「マックハウス アウトレット」に転換している。A館の核店舗である総合スーパー「イズミヤ」などはそのまま営業を継続する。
なお、館内には多くの空き床が残されており、ドンキの導入で集客力に勢いをつけ、今後も改装を進める方針と考えられる。
(画像は公式サイトより)
外部リンク:2016年6月24日(金) 『ドン・キホーテ クロスモール堺店』オープン! ~大阪府内3店舗目のソリューション出店~
ライフビオラル靭店、2016年6月24日開店ーライフ”健康志向”新業態
大阪市西区靱本町にライフの新業態店舗「ビオラル靭店」が、6月24日開店した。

ライフがプロデュースした「ビオラル」
大手スーパー初の「オーガニック食材専門スーパー」
ライフ・ビオラル靭店は、大手スーパーで初の「オーガニック専門スーオパー」。2階建で、売場面積は1,496㎡(ライフ運営フロアは964㎡)。
コンセプトは「素敵なナチュラルライフスタイルを通じて、心も身体も健康で美しく豊かな毎日を過ごしてもらいたいと願うスーパーマーケット」で、1階の食品フロアでは、有機農法で作られた「オーガニック野菜」、「オーガニックワイン」など自然派のこだわり商品を展開。「農家さんの直売所」ではJAグループ和歌山直送の産直野菜が並べられる。
惣菜コーナー「みどりのごはん」では、「キレイな明日のためのお弁当」、「元気を作るお弁当」、「リラックスしたい時のお弁当」など、テーマ性を持たせた弁当・惣菜を販売。オリーブオイル配合油を使った揚げ物や、米産地の店頭掲示など、目に見える健康・安心を提案した売場となっている。
前身のライフ靭店は1999年12月開店。阿波座地区唯一のスーパーとして営業していたが、靭店から徒歩2分(約180m)の位置にライフ阿波座駅前店が開業して以降、休業扱いとなっていた。
スーパーフード・健康食品充実、水素水だけでも多くの選択肢
ライフ・ビオラル靭店ではオーガニック製品のみならず、話題の「健康食品」や「スーパーフード」の品揃えも充実している。
例えば、都市型店舗ということを反映してミネラルウォーター売場も近年一部で大きな話題を呼んでいる「水素水」を中心に充実な品揃えを謳っており、「伊藤園 水素水」、キリンと富士フイルムがコラボした「アスタリフトウォーター」、「パウチ水素水」、「バナジウム酸素水」、「ピラティスウォーター」など多種多様なサイズ、価格帯の商品をラインナップしている。
その他、和歌山県産の野菜・フルーツなど自然素材にこだわった「ジェラートコーナー」、大阪府内のスーパー初となる挽きたて「ピーナッツバターコーナー」も設置する。
イートイン、オーガニックワークショップも
また、2階には43席のイートイン「ビオラルガーデン」や「フラワーショップ」が開設。
7月22日からは、「有機ジンジャーシロップ作り」「スーパーフード勉強会」と言ったワークショップも開催される。
そのほかに100円ショップ「Seria」がテナントとして入居する。
オープン記念イベントを実施
ライフ・ビオラル靭店では、オープンを記念して、ジェラート、ピーナッツバターの試食会やミニライブの開催、記念ノベルティグッズ(オーガニック泉州タオルハンカチ)の配布、OPEN記念セールなどのイベントが実施されている。
イオンもオーガニックスーパー参入を発表-今後浸透するか
ライフ以外の大手スーパーでもオーガニック食品スーパー参入の動きが続いている。
ライフがビオラル靭店の開設を発表した翌月5月、流通業界最大手のイオングループもフランスのオーガニックSM「Bio c’ Bon(ビオセボン)」との合弁会社設立を発表した。
欧米では「Whole Foods Market」(ホールフーズマーケット)を代表する高品質オーガニック食品スーパーが消費者の選択肢として根付いており、日本でもそういった売場を設けるスーパーはあったものの、有機食材を全面に押し出した「専門業態」は長らく目立たなかった。
しかし、健康志向の高まりから、素材にこだわりを持つ消費者は年々増加しており、ライフ、イオンのオーガニック食品スーパー参入もその声に応じたものだと考えられる。
福島県産品を販売していないことで議論を呼んでいる「グリーンコープ」(福岡県)も近年は出店を加速しており、今年誕生した「ビオラル」、「ビオセボン」の成功によっては、競合スーパーにもオーガニック食材のラインナップ強化の動きが広まる可能性がある。
ココリ甲府、2016年7月12日全面改装完了-イオン運営で空き床埋まる
山梨県甲府市中心部の複合商業ビル「ココリ甲府」の1年半に亘る全面リニューアルが完了し、7月12日にグランドオープンする。

ココリ甲府。
甲府市中心部の再開発複合ビル
「ココリ甲府」は地場スーパー「オギノ」が運営していたショッピングセンター「パセオ」の跡地に2010年に完成した複合商業ビル。
甲府市紅梅町のオリオン通り商店街に立地しており、「ココリ」とは「甲府市紅梅町オリオン通り」の略が由来。
附近には山梨県庁、甲府市役所なども立地している。

オリオン通り商店街。
建物は20階建で、9階~20階がライオンズマンション(ライオンズタワー甲府)、7~8階が山梨県立宝石美術専門学校、3階~6階が駐車場、地階~2階が商業施設となっている。商業施設の売場面積は約4,600㎡。

高層フロアまで含めた全景。
宝石アウトレット、チャレンジショップ…不振を極めた運営
ココリ甲府がグランドオープンしたのは2010年10月。
商業フロア部分は西松建設系の運営で、地階の核テナントを生鮮館(ミニスーパー)とダイソー、1階の核テナントを宝石アウトレットショップ、2階はチャレンジショップ的な要素を持つ「甲府楽市」とした。

グランドオープン時の様子。(山梨県公式サイトより)
しかし、官庁街にありながら最も大きなテナントが宝石アウトレットショップであったこともあり当初から不振を極め、生鮮館は半年もたたず2011年春に閉鎖。甲府楽市も定着せず、多くのテナントが撤退して、2011年中に閉鎖に追い込まれる。
2011年12月には2階を「ホビータウン」としてリニューアルし「アニメイト」「らしんばん」や「赤十字献血ルーム」などが入居すると、同フロアは持ち直したものの、下層階のテナントの撤退は止まらず、末期的な状況を迎えていた。
イオンモール管理下となり「実用的」店舗構成で全館再生
そんななか、2014年末にココリ甲府の再生支援のため「イオンモール」がプロパティマネジメント(資産管理)業務を受託することになると状況は大きく変わる。
イオンによって2015年3月~4月にかけて第一弾リニューアルが、そして、2016年7月12日には第二弾リニューアルが行われ、晴れてココリ甲府は全床が埋まることとなった。

2階・ホビータウン甲府(ココリ公式サイトより)。
イオンによる改装コンセプトは「忙しく働くオトナのために」。
2回にわたる改装で、ココリ甲府は食品館「イオン」、「イオン未来屋書店」、「サンマルクフカフェ」、「築地銀だこ」、「ドスパラ」などが新たに導入され、普段使いしやすい実用的な都市型ショッピングセンターとして生まれ変わることとなった。
官庁街・オフィス街に立地していることから、地階食品館「イオン」ではイートインスペースを設置したほか、1階「イオンリカー」では、ワイン産地である山梨県ならではの品揃えを行うという。
主な出店テナント
(括弧)はイオン管理後に出店した店舗と時期、無表記は既存店。
地階
- イオン食品館「イオン」(2016年7月)
- ベーカリー「イオンスタイルブレッド」(2016年7月)
- 100円ショップ「ダイソー」
1階
- 書店「イオン未来屋書店」(2015年3月)
- 喫茶「サンマルクカフェ」(2015年4月)
- コンタクトレンズ「アイシティ」(2015年3月)
- 300円ショップ「MODA300」(2015年3月)
- イオン「イオンリカー」(2016年7月)
- エステ「パリス・デ・スキン」(2015年3月)
2階(ホビータウン甲府)
- パソコン店「ドスパラ」(2015年4月)
- フードコート「築地銀だこ」(2015年4月)
- ゲーセン「スタジオプリモ」
- アニメショップ「アニメイト」
- アニメショップ「らしんばん」
- 赤十字献血ルーム「グレープ」
ココリ甲府
住所:山梨県甲府市丸の内1-16-20
営業時間:10:00~20:00(一部除く)
アクセス

(公式サイトより)
外部リンク:ココリ甲府
外部リンク:7/12(火)「イオン甲府ココリ店」オープン(イオンリテール)
JR酒田駅前に図書館・ホテルなどの複合施設「光の湊」-旧ジャスコ跡、2021年開業目指す
酒田市のJR酒田駅前に、大型複合施設「光の湊」が2021年度を目処に建設される方針であることがわかった。
酒田駅前に建設される「光の湊」。
ジャスコ跡、図書館・ホテル・マンションなどの複合施設に
「光の湊」は、1997年に閉店した旧「ジャスコ酒田駅前店」跡地と、それに隣接する幸町1丁目街区に建設される。
事業主体は西松建設で、酒田市の公募によるもの。延床面積は約2万2200㎡で、工事は2018年4月頃着手し2021年3月の完成を見込む。
コンセプトは「酒田人×来酒者」。地元住民と酒田への来訪者のどちらにとっても存在意義のある施設像を目指す。
30万冊規模の蔵書を誇る図書館。
「光の湊」は主に「ライブラリーセンター・ホテル棟」、「マンション棟」、「駐車場棟」の3棟で構成される。
メインのライブラリーセンター・ホテル棟には、観光情報センターやカフェ併設の図書館を中心とした公共施設「酒田コミュニケーションポート(仮称)」、レストラン、コンビニエンスストア、7階建てホテルが入る予定。
マンション棟は10階建て54戸のマンション、駐車場棟は254台収容可能の5階建て立体駐車場が建設される。
鳥海山を望むホテル。
実質的に7割を国・県・市が負担
「光の湊」総事業費は約102億円を見込み、そのうち国、山形県、酒田市が約50億円を補助する。
また、公共施設部分は整備後に酒田市が約27億円で買い取る予定で、実質的に公費77億円、民間25億円になる。
ジャスコ撤退後、2度の民間開発計画が中止に
JR酒田駅前ではジャスコが1997年に撤退して以降、民間の開発計画が2度持ち上がっていたものの、どちらも計画が頓挫。
このため、市は2014年に酒田駅周辺地区グランドデザインを策定し、酒田駅周辺整備事業の事業者を募集していた。
JR酒田駅前。中心商店街からは1km弱の距離がある。
酒田市は鶴岡市に次ぐ庄内地方第二の都市でありながら、中心商店街から離れている駅前の商業機能の空白化は長年の懸案だった。

酒田市の中心商店街の1つ「中町商店街」。百貨店も立地する。
今回、整備計画の事業者が西松建設に決まったことで、JR酒田駅前再開発が約20年ほどの時を経てようやく動き出した形となる。
※画像は酒田市ホームページより
外部リンク:酒田駅周辺整備事業における事業者募集の事業予定者及び次点者の決定について(酒田市HP)
関連記事:清水屋百貨店に直営アニメショップ・同人誌売場開設
フロム中武、2016年5月26日全面改装開業-”サブカルの聖地”は消滅
東京都立川市のJR立川駅前にある大型商業ビル「フロム中武」(ふろむちゅうぶ)が5月26日にオープンした。
リニューアルオープンしたフロム中武。
店舗数はかつての半分以下、ニトリなど大型専門店中心に
フロム中武は中武ビルディングが運営する専門店ビルで、店舗面積は12,552㎡。
1962年に中武デパートとして開業し、1984年の全面リニューアルを機に現在の店名となった。
耐震工事のため2015年4月30日をもって閉店していたが、およそ1年に及ぶ改装の末、今年5月26日にリニューアルオープンした。
2015年の閉店前に60あった専門店はテナントの総入れ替えにより26店に縮小し、スーパー「マルエツ」、家具「ニトリデコホーム」、紳士服「サカゼン」、100円ショップ「ダイソー」など、大型専門店を中心とする店舗構成となった。
3階のニトリデコホーム。
地階の食品スーパー「マルエツ」は立川駅前初出店。
伊勢丹や高島屋など、立川駅周辺は百貨店を中心とする高級志向の小売店が多い半面、普段使いの食品スーパーが不足していたため、今回のマルエツの出店は待望であった。
営業時間も7時から25時と長いため、帰りの遅い立川市民にとっては非常に価値ある存在となっている。
マルエツは地下1Fに入居。
“サブカル聖地”の面影なく、改装後はトレカ店のみに
フロム中武に2005年から導入された正面看板に掲げられる立川に関する「キャッチコピー」はフロム名物として利用者から愛されてきた。
(キャッチコピーの例)「立川は、大丈夫。」
「立川は、力持ち!?」
「本気(マジ)で立川」
今回のリニューアルオープンでは「心機一転」というシンプルなキャッチコピーとなった。
次回掲げられるキャッチコピーでは待望のフロム節が復活するのか、こちらも注目である。
今回のキャッチコピーはシンプルに「心機一転」。
フロム中武は、2002年11月にアニメショップ最大手「アニメイト」が進出して以降、フィギュア専門店「ボークス」、中古同人ショップ「らしんばん」、カード専門店「ミント」、アイドルカフェ「ハーツ劇場」、ゲームセンターなどが相次いで出店。
輸入雑貨店や古物専門店、イベントスペースが併設され、一時は「ももいろクローバー」(当時)がライブ拠点の1つとしていたなど、前述の独特なキャッチコピーとともにサブカルの街・立川の「聖地」として一躍注目されることとなった。
閉店末期は約60店舗ほどの専門店が出店していたが、そのうち10店舗ほどがサブカル系店舗だった。
改装工事直前もサブカル関連フロアの存続を発表しており、工事後もサブカル系テナントを重視した売場作りを目指していた。
しかし、主力店舗であった「アニメイト立川」の南口への完全移転や、アイドルカフェ「ハーツ劇場」のMEGAドン・キホーテ(旧・ダイエー)への移転などが重なり、かつてフロムを賑わせていたサブカル系テナントの呼び戻しに失敗。
このため、リニューアル後に入居するサブカル店は、新規出店したトレーディングカード専門店の「ホビーステーション」だけとなってしまった。
5階のホビーステーションは唯一のサブカル系店舗。
第一デパート跡の「タクロス」はヤマダ電機が核店舗に
フロム中武と並ぶサブカルタウン・立川のもう一つの聖地として、フィギュアショップ「コトブキヤ」の本店があることでも有名であった立川第一デパートが挙げられるが、こちらも2012年に閉店済み。
2016年7月から秋に32階建てのタワーマンションや公共施設を併設した複合施設「タクロス」が順次オープンする予定だが、このタクロスの核店舗は「ヤマダ電機LABI立川」になることが決まっている(ヤマダ電機は今秋オープン予定)。

タクロス。ヤマダ電機が核となる。
コトブキヤをはじめ、かつて立川のサブカルファンたちの「行きつけ」であったアニメイトやアイドル劇場は今も移転先の店舗で健在である。
しかし、かつてはフロム中武と第一デパートがこれらのサブカル系店舗を一挙に抱えており、それが二つのデパートを「立川サブカルの聖地」たらしめる所以であった。
駅前再開発の波によってサブカルの街・立川は新たなステップへと歩みを進めている。
しかし同時に、かつてそこに建っていた「聖地」の面影を感じられなくなってしまったこともまた事実であった。

各店舗の位置図(ドンキサイトより、店舗名加筆)。

立川の新たなサブカル聖地となりつつあるドンキホーテ(ダイエー跡)。
アイドルカフェやサバゲー場、コスプレ店なども入居。
外部リンク:フロム中武
関連記事:MEGAドンキホーテ立川店、2月5日開店
関連記事:立川第一デパート跡地に「タクロス」、7月末開業
関連記事:立川高島屋にジュンク堂書店出店-多摩地区最大級
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ラフォーレ原宿・新潟跡(NEXT21)、区役所に-大和跡も公共施設を核に検討
新潟市中心部、古町地区の賑わいを牽引してきたファッションビルが公共施設化される。
新潟市中央区西堀通の複合商業ビル「NEXT21」の核店舗であったファッションビル「ラフォーレ原宿・新潟」の跡に、新潟市が「新潟市中央区役所」を入居させる方針であることが分かった。

NEXT21。
古町の核店舗、結局は公共施設に
ラフォーレ原宿・新潟は新潟市の中心部・古町地区に1993年5月開業。売場面積は約5,300㎡。
複合商業ビル「NEXT21」の地階~5階(2011年からは5階売場を閉鎖)を占めており、新潟市を代表するファッションビルの1つであったが、郊外店との競争や、もう1つの中心商業地である万代地区との競争激化に伴い2007年から赤字転落。2016年1月を以て閉店していた。なお「NEXT」とは「新潟エキサイティングタワー」の語呂合わせに由来する。
ラフォーレの閉店により、古町地区の大型店は「新潟三越」、「イトーヨーカドー丸大」の2店舗のみとなり、以前と比較して若者の姿は大きく減っていた。
万代地区には伊勢丹に加え、若者をターゲットにしたアルタ、LoveLa、ロフトなども立地。
2016年現在、ラフォーレ跡は、5階の大部分が公共施設として活用されているほかは空き店舗となっている。
なお、ラフォーレ原宿の運営ではなかった高層階のレストラン街などは引き続き営業中。
ラフォーレ閉店後は後継店舗が決まらず、4月には所有権の大部分(一部の地権者床など除く)がこれまでの所有者であった「金桝」(東京都)から地場不動産会社「五頭」(阿賀野市)に売却されていた。
区役所は下層階に入居-他フロアの活用にも期待
現在、新潟市中央区役所は古町地区から2キロほど南西の白山地区にある新潟市役所内に入居中。
新潟市では、近い将来に区役所を中心商業地である古町地区に移転させる方針を発表していた。
中央区役所はNEXT21の地上1~2階を中心に入居する予定。NEXT21の空き床の解消にはほど遠い一方で、下層階が区役所となる方針が発表されたことで、既に一部に公共施設が入居している中層階に他の公共施設を集約することや、地階の商業利用が進むことも想定される。
さらに、NEXT21は新潟市の中心商店街に立地しているため、新潟市では、区役所に商業施設(飲食店など)を同居させることも検討しているというが、今のところ具体的な計画は未定となっている。
区役所、もともと大和跡への入居を検討していた
地元紙・新潟日報によると、中央区役所はもともと大和百貨店跡に建設される予定の再開発ビルへの出店を検討していた。
新潟大和は1937年に開店した百貨店で、金沢市に本社を置く百貨店「大和」の運営だったが、経営不振と建物の老朽化により2013年に閉店。その後、2019年の完成を目指して11階建前後規模の再開発ビルの建設が発表されている。
しかし、この大和百貨店跡の再開発ビルの下層階には銀行が出店する意向を示しており、下層階で窓口業務を行うことができないため区役所の開設を断念。ラフォーレ跡の床を保有する不動産会社「五頭」の誘致によりNEXT21への入居方針が固まったという。
結局は大和跡も公共施設が核に?
一方で、新潟市は大和跡への公共施設の入居方針も崩していない。
新潟市では一部の庁舎が老朽化しているため、それらの機能を大和跡の再開発ビルに移したい考えで、大和跡の再開発ビルは、下層階の核が銀行、中層階の核が公共施設になるとみられる。
大和跡の再開発ビルは中心商店街である「古町モール」に面しており、地下商店街「西堀ローサ」とも直結していたため、商用再活用の声も高かったが、例え商業施設が出店するとしても一部のみの商用活用となる見込みだ。

大和百貨店跡のビル(左)と古町モール。
政令指定都市の中心商店街の核となる商業施設が相次いで公共施設化される新潟市。
これが中心商店街にとって吉となるのか、凶となるのか。
賛否を巻き起こすことは必至であり、今後が注目される。