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2017年3月の閉館を控えた「銀座ソニービル」で「GINZA SONY PARK PROJECT展」が始まった。
銀座ソニービル。
閉館を控えたソニービル、「今までとこれから」を紹介
GINZA SONY PARK PROJECT展は、ソニービル50年のこれまでを振り返るとともに、ソニービルの建替え事業である「GINZA SONY PARK PROJECT」を紹介するイベント。
会場には、ソニービル竣工当時の図面や、各時代にソニービルで開催されたイベントの紹介、そして、今後のPARK PROJECTに関するものなどといった様々な資料が展示されているほか、今後の再開発計画を紹介する映像も放映されており、ソニービルとソニーの歴史を振り返りつつ、これから行われるビルの建替え事業についても知ることが出来る。
展示会場の様子。
これまでのソニービルの歩みを振り返ることができる。
「世界のソニー」の手腕の見せどころ
-銀座全体の発展に繋げることができるか
GINZA SONY PARK PROJECT展の会場では、「ソニービルが歩んできた歴史」についての資料が数多く展示されており、新しいビルによって「新たな歴史を刻みたい」というソニーの強い意気込みを感じ取ることができた。
その一方で、銀座の一等地で世界のソニーが運営するイベント広場、さらに東京オリンピックの開催前後ということもあり、この地で世界的に注目されるようなイベントが開催される可能性もあるものの、今回の展示を通した限りでは、そういったものが開催された際のイメージが少し沸きづらかった。
館内に展示される「公園化」イメージ。
また、銀座ソニービルの隣接地には2016年3月に「東急プラザ銀座」が開業したばかり。このビルは開業以来、幅広い世代をターゲットにして多くの客を集め、連日混雑が続いている。さらに、すぐ近くでは銀座松坂屋跡の再開発事業も進んでおり、新しいソニービルが完成した際に、こういった近隣の「集客装置」をどう活かし、ひいては銀座全体の発展に繋げていくつもりなのかといった「銀座地域全体における新しいソニービルの位置づけ」が明確に示されていないことも残念であった。
今後の「ソニーパーク」の運営を通して、新しいソニービルが「未来の銀座」においても地域になくてはならない象徴の1つとなるようなビジョンが示されることに期待したい。
ソニービルは人気の「東急プラザ銀座」とも隣接。
今後の連携も期待されるが…。
「ソニー創業70年、銀座ソニービル50年」を記念した一大事業
銀座ソニービルは1966年に開館。
芦原義信による斬新な設計で知られていたが、2016年のソニー創業70周年、ソニービル開業50年目を機に「GINZA SONY PARK PROJECT」として、ビルを解体し、2020年まで公園として活用したのちに建て替えを行うことが発表されていた。
ビル館内には「ソニーストア」「ソニーショールーム」などのほか、多数のイベントスペースがあり、ソニーの新商品体験会や「乃木坂46」などソニーミュージック所属アーティストのイベントが開催されることもあった。
詳しくは:銀座ソニービル、2017年3月閉館-2022年の建替え目指す
展示会場には公園化した際の完成予想模型も展示。
GINZA SONY PARK PROJECT展は7月10日まで(7月3日を除く)、銀座ソニービル8階のイベントホール「OPUS」で開催されている。
入場は無料、開館時間は11時~19時。
外部リンク:GINZA SONY PARK プロジェクト展
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