大阪府豊中市の阪急宝塚本線曽根駅前にあるイオングループ系大型総合スーパー「ダイエー曽根店」が2025年7月31日午後6時をもって閉店した。
閉店当日のダイエー曽根店。
ダイエー古参店、中央図書館に
ダイエー曽根店は1971年6月に「ダイエー曽根ショッパーズプラザ」として開業。建物は6階建で店舗面積は6,080㎡。
開業以来、ダイエー直営衣食住フロアを核とする曽根駅前のシンボル的商業施設であり、2018年6月18日の大阪北部地震においても翌日19日に低層直営フロアを営業再開するなど、地域の生活に不可欠な存在となっていた。
2025年7月時点においてもイオン系100円ショップ「キャンドゥ」や眼鏡店「メガネの愛眼」、地場大手文具・画材店「文具のコンパス/COMPASS」といった専門店が集積。高層専門店フロア(5~6階)のレストラン街は開業当初の内装をそのまま残しているため、レトロスポットとして注目を集めていた。
一方、ダイエー曽根店の建物所有者「同志土地」と豊中市は、2025年1月に同店敷地周辺一帯を「豊中市(仮称)中央図書館基本構想」「豊中市立図書館みらいプラン」に基づく新図書館の計画地(敷地面積5,500㎡/蔵書数55万冊)とすることに合意。2025年7月31日をもって現在のダイエー曽根店を閉店したうえで、2028年度もしくは2029年度までに施設を解体、新施設を開業することとなった。
閉店式典では再出店への努力アピール
ダイエー曽根店閉店当日となる2025年7月31日午後6時10分より、店舗正面玄関付近で閉店式典が開催。井内邦彦店長は「長きにわたり当店をご愛顧くださいまして誠にありがとうございました」「駅前の再開発の計画のなかで再びこの地で営業できることをめざし引続き努力をする」とコメントしたうえで54年の歴史に一旦幕を下ろすこととなった。
2025年7月31日の閉店時点において、新施設の概要や業態など一切決まっていない。
ダイエー曽根店の閉店式典。左が井内邦彦店長。
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