千里中央オトカリテ、2023年4月30日閉館-石油危機「紙騒動」震源地、千里大丸プラザから約半世紀の歴史に幕

大阪府豊中市の千里中央駅前にあるショッピングセンター「千里中央オトカリテ」が、2023年4月30日に閉館する。

千里中央オトカリテ。

石油危機「紙買い占め」の発端となった千里大丸

千里中央オトカリテは百貨店「大丸」系ショッピングセンター「千里サンタウン」として1970年3月に開業。総合スーパーの「大丸ピーコック千里中央店」を核としており、のちに施設名称を「千里大丸プラザ」と改名した。

ピーコックストア千里中央店。(旧大丸ピーコック)

1973年11月には第四次中東戦争による石油危機(オイルショック)が起きるなか大丸ピーコックがトイレットペーパーの特売を行ったことを発端にトイレットペーパー騒動紙騒動)が発生。紙製品の買い占めは全国へと広がることとなった。
その後、2013年4月に、ピーコックストアがイオングループ入りするのに合わせて売場を食品中心に縮小。施設は大丸系からイオンモールの管理となり「ユニクロ」「ユザワヤ」「URBAN RESEARCH DOORS」「Zoff」など多くのテナントが出店する形態へと変わっていた。

老朽化で閉館-大型再開発か?

オトカリテの閉館は老朽化のため。建物は解体されて再開発が行われるとみられる。
すぐ近くには2018年の大阪北部地震で被害を受けて閉館した複合商業施設「千里セルシー」や再開発検討中の「千里阪急」もあるため、エリア一帯の大型再開発も予想される。

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