流通大手「丸井グループ」(東京都中野区)は「住友林業」(東京都千代田区)との業務提携、丸井グループ完全子会社「エイムクリエイツ」の合弁化を2019年5月9日に発表した。
エイムクリエイツが運営する「ICOTNICOT」。(岡山市北区)
エイムクリエイツ、モディ事業は丸井に譲渡
丸井グループの中核事業会社である「丸井」は1931年創業。
月賦百貨店からファッションビルへの業態転換、インザルームを始めとする自社直営専門店事業の大幅縮小を経て、近年は「エポスカード」を主軸とした金融事業の積極展開を推進している。
エイムクリエイツは1959年8月、丸井広告事業社として設立。
同社は2005年以来、丸井の閉鎖店舗を業態転換する形で都市型ファッションビル「モディ」を展開していたが、丸井への事業譲渡により2019年4月をもって上記事業から撤退。同年5月現在は商業施設の空間プロデュース、プロパティマネジメント、広告事業を主力事業としている。
エイムクリエイツ運営だった「渋谷MODI」。(東京都渋谷区)
今回の丸井グループと住友林業の業務提携は、住友林業が持つ建築設計・施工、エイムクリエイツが持つ商業施設プランニング・内装デザイン・施工等のノウハウを組み合わせた施設建築の一貫的な展開、住友林業グループが管理する賃貸不動産へのエポスカード家賃保証サービス「ROOM iD」拡充、再生可能エネルギー分野での協業を目的としたもので、エイムクリエイツは丸井グループが60%、住友林業が40%を出資する合弁事業となる。
イコットニコットなどの運営は継続する。
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