大阪府門真市の京阪西三荘駅前にあるパナソニックグループの企業ミュージアム「パナソニックものづくりイズム館」(旧・松下電器歴史館)が、2025年12月26日に閉館する。
松下110年の歴史が詰まった企業ミュージアム
「パナソニックものづくりイズム館」の前身は「松下電器歴史館」。当時の松下電器が1968年に創業50周年を記念して開館させたもので、隣接して「松下幸之助歴史館」を併設する。
2館ともに建物は1933年に建築された門真工場の建物を復元したもので、1960年代築ながら昭和初期を感じさせる外観となっている。

パナソニックものづくりイズム館。
1933年築の建物を1968年に復元したもの。
「松下電器歴史館」は2018年にリニューアルして「パナソニックものづくりイズム館」となり、松下幸之助歴史館とともにパナソニックミュージアムを形成することとなった。
ものづくりイズム館の館内では松下電器・パナソニック、そして松下幸之助の妻の弟が創業した旧三洋電機の歴史をたどりつつ、約550点もの歴代家電を展示している。

パナソニックものづくりイズム館の館内。
館内ではかつての広告やCMも見ることができるほか、大阪万博で話題となった人間洗濯機(三洋)、さらにはパナソニックグループの令和の最新技術・最新家電の展示もおこなわれていた。
老朽化で閉館、収蔵物は非公開に
「パナソニックものづくりイズム館」の閉館は老朽化のため。パナソニックによると、家電の保存は続けるものの、収蔵物は一般には非公開となる見込みだという。
パナソニックミュージアムは2026年1月5日より「松下幸之助歴史館」のみの運営となる。
なお、歴史ある建物の今後については発表されていない。
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