関西地方の電鉄系中堅コンビニ「アンスリー」の店舗のうち、半分以上に当たる京阪ザ・ストア系のアンスリー全店(大阪府・京都府)が2023年度中までに閉店し、そのうち19店舗を京阪ストアのミニ食品スーパー「もより市」に転換する。
京阪のアンスリー(八幡市)。
「京阪」「南海」「阪神」のコンビニだったアンスリー
アンスリーは1997年に「京阪」「南海」「阪神」の「AN」が付く3社系列による共同ブランドのコンビニとして発足。
3社のエキナカ・駅構内・駅チカで展開していたが、阪急阪神の経営統合により2009年に阪神グループの店舗が離脱し、阪急系のアズナス(現在はブランド消滅、ローソン)に屋号を変更した。
そのため、2021年現在は京阪・南海沿線の店舗のみとなっていた。
京阪アンスリー、京阪のミニスーパー「もより市」に
京阪沿線のアンスリーは「京阪ザ・ストア」(大阪府大阪市)運営であった。
京阪ザ・ストアによると、これらの店舗を2023年度までに順次同社が展開する食の商店(ミニスーパー)「もより市」に転換する。
「もより市」イメージ。
もより市は2018年12月に枚方市駅に1号店を出店。「即食」を商品テーマとした食料品を多数品揃えしている。
京阪ザ・ストアは「もより市」への転換を新型コロナで食需要が高まったことにより「同社にて展開しているスーパーマーケット事業における厨房機能を活用した“高品質”かつ“独自性”の高い“食”を提供する駅ナカ新業態店舗」にするためだとしており、これまでよりも食品スーパー色が強い店舗になるとみられる。
これにより、アンスリーの店舗は南海沿線のみとなる。
南海アンスリー最新店舗(和歌山市駅改札、2020年開店)。
なお、アンスリーの店舗のうち「もより市」に転換するのは19店舗。残る13店舗は完全閉店し、他社に賃借するなどするとしている。
関連記事:アズナス、2021年中にもローソンに転換-H2O傘下の阪急エキナカコンビニ
関連記事:熱烈観光夜市、2021年9月13日開店-京都・四条烏丸に「アジアの夜市街」、台湾料理など提供