アズナス、2021年中にもローソンに転換-H2O傘下の阪急エキナカコンビニ

阪急阪神東宝グループの流通大手「H2Oリテイリング」(中核企業:阪急阪神百貨店、本社:大阪府大阪市北区)は、傘下のコンビニエンスストア「アズナス(asnas)」を「ローソン」のFC店に転換させる。

asnas十三店。(asnas1号店)

「アズナス」26年の歴史に幕

アズナスは1995年4月に阪急電鉄グループの「阪急リテールズ」(現エキ・リテール・サービス阪急阪神)により、「日本初の駅ホーム上のコンビニエンスストア」として阪急十三駅構内で創業。店名の由来は「As soon as」から採られている。
従来型の駅売店「ラガールショップ」や阪神ステーションネットが運営する「アンスリー」を業態転換するなど多店舗化を推進、2020年時点でコンビニエンスストア「アズナス」(asnas)「アズナスエクスプレス」(asnas exp)、駅売店「アズナス エクスプレス・ビー」(asnas exp-b)を合わせ、阪急電車の駅ビル・駅ナカや阪神電車の駅ビルなど約100店舗を展開しており、阪急電車グッズ、阪急そばカップ麺などの販売もおこなわれることがある。
一方で、2019年8月には運営主体が「阪急阪神HD」の完全子会社「エキ・リテール・サービス阪急阪神」から同じ阪急阪神東宝グループに属する流通大手「H2Oリテイリング」へと変わり、2021年6月時点ではH2Oリテイリング子会社「アズナス」の運営となっていた。

セブンと提携のH2O、ローソンとも提携へ

「H2Oリテイリング」は2016年より流通大手「セブン&アイHD」と資本業務提携関係にあるが、一方でコンビニ事業はローソンと業務提携をおこなうこととなった。
時事通信などの報道によると、転換時期は2021年中となる見込み。
今後も店舗の運営はH2Oリテイリングがおこなうため、阪急グッズや阪急そばコラボ商品の販売など、独自商品の展開継続が期待される。
なお、H2Oリテイリングは2018年6月に同社主導の共通ポイントサービス「Sポイント」を阪急阪神HD(阪急・阪神・北大阪急行)の駅ナカ店舗に導入したばかりであるが、アズナスを転換したローソンについてはローソン主導の「Pontaポイント」の使用が開始されることになるであろう。
追記:転換第1号店は、2021年7月下旬に開店する。

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