イニスフリー日本国内直営店、2025年8月17日までに全店閉店ー韓国化粧品最大手「アモーレパシフィック」看板ブランド、福岡パルコ店閉店で実店舗撤退

韓国最大手化粧品グループの日本法人「アモーレパシフィックジャパン」は、同社主力ブランド「innisfree(イニスフリー)」直営店を2025年8月17日までに全店閉店する。

innisfree心斎橋パルコ店(現在は閉店)。

韓国済州島生まれのグローバル化粧品ブランド

innisfree(イニスフリー)は、2000年に韓国大手化粧品ブランド「太平洋(現アモーレパシフィック)」が擁する済州島の緑茶畑を活かした自然派ブランドとして誕生。2005年の直営路面店1号店「innisfree herb station(現明洞フラッグシップ)」開店を機に韓国全域に多店舗化、2012年にグローバル進出1号店「innisfree上海南京西路店」を開店するなど、同社の世界戦略を担う「済州島の自然の恵みから生まれたグローバル化粧品ブランド」となった。

日本直営店全店閉店、ECと卸売で事業継続へ

アモーレパシフィックジャパンは2018年3月に日本再上陸1号店「innisfree表参道店」を開店。2014年2月の日本市場撤退時と異なり、東名阪三大都市圏の一等地や地域一番店級ファッションビルに店舗を構えることで、韓国発の「自然主義アクティブスキンケアブランド」としての地位確立を図った。
一方、同社直営店は2020年代の感染症拡大を背景に減少傾向にあり、2025年7月30日時点では「innisfree新宿ルミネエスト店」「innisfree福岡パルコ店」2店舗を残すのみとなった。

innisfree心斎橋パルコ店(現在は閉店)。

同社は2025年7月31日をもって新宿ルミネエスト店を閉店、8月17日をもって福岡パルコ店を閉店する予定であり、日本国内の直営店全店舗を閉鎖することとなる。
同社は今後、コスメセレクトショップ「@cosme」へのPOP-UP展開やドラッグストア「マツキヨココカラ&カンパニー」などへの卸売、自社公式を含む各種ECサイトでの販売に注力する。

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