北海道札幌市中央区の複合商業施設「イケウチゲート(IKEUCHI GATE)」が「池内グループ」の商業施設としては閉店し、百貨店「丸ヨ池内」から続く永年の歴史に幕を下ろした。
建物は愛知県の企業の運営となり、2025年12月12日から「札幌ゲート」として再出発を切っている。

IKEUCHI GATE。
札幌の老舗百貨店だった丸ヨ池内
イケウチゲートの運営会社であった「丸ヨ池内」を中核とした池内グループは1893年に池内金物店として開業。1965年に百貨店化し、1968年9月には道内大手の百貨店「丸井今井」傘下となった。
1998年1月に丸井今井との資本業務提携を解消したのちは、不動産開発、携帯電話販売、そして2010年代からは道内全域及び滋賀県・沖縄県にアウトドア専門店「iGATE」を展開するなど、多角化経営に取り組んだ。丸ヨ池内はかつて百貨店業態だったことから2025年現在でも日本百貨店協会に加盟している。
ビル売却、丸ヨ池内から続く大型商業施設運営から撤退
池内グループは、近年は「IKEUCHI ZONE」「IKEUCHI GATE(丸ヨ池内本館)」2つの商業ビルを運営していた。

旧・丸ヨ池内の本館だった建物。
そのうち「IKEUCHI ZONE」の前身は2002年10月に開店、2010年8月に閉店した三越グループの「札幌アルタ」。2011年4月に丸ヨ池内が経営を引き継ぎ、同社が運営していた隣接地のファッションビル「IKEUCHI LIFESTYLE STORE(旧・丸ヨ池内本館)」と一体的なリニューアルを実施、IKEUCHI LIFESTYLE STOREは「IKEUCHI GATE」、アルタを引き継いだ建物は「IKEUCHI ZONE」となった。しかし、「IKEUCHI ZONE」は2022年5月に閉店。その後、池内は運営から離れて「ピヴォクロス」となった。

ピヴォクロス。
一方、永年本店だった「IKEUCHI GATE」は2022年10月に建て替え新装開業。
かつての若者向けファッション中心から、いずれもアウトドア関連店舗「HUNGRY JACK’S General Store(ハングリージャックス・ジェネラルストア)」、「LUHTA OUTDOOR・LIFESTYLE(ルフタ アウトドア・ライフスタイル)」、「iGATE IKEUCHI EXIT(アイゲート イケウチ・エグジット)」を新たな核としたものの、これらアウトドア3店舗は2024年2月に閉店。同年には建物を繊維メーカーで、本州を中心に商業施設やKSビルなどの不動産を保有する「近藤紡績所」(本社:愛知県名古屋市)に売却した。
その後も池内グループが店舗の管理運営をおこなっていたものの、2025年8月には運営から完全撤退。2025年秋には新たな核として予定されていた平和不動産(本社:東京都)が運営する金融関連店舗も出店を見送ることを発表していた。
IKEUCHI GATEの建物は近藤紡績所が直接管理することとなり、12月12日から「札幌ゲート」として営業を開始。2階に出店する「GAP」などはそのまま営業を継続している。
池内の小売事業、アウトドア店も縮小
池内グループは、今後はアウトドア用品の販売、さらには不動産事業やIT事業などで存続を図っていくと思われる。
先述したとおり日本百貨店協会への加盟は続けている一方で、アウトドア用品店「iGATE IKEUCHI EXIT」の実店舗についても札幌のみならずニセコ店、比羅夫店を相次ぎ閉店させるなど、縮小が続いている。
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