カテゴリー別アーカイブ: 新店舗レポート

イオンそよら福井開発、2024年7月13日9時開業-イオン47都道府県制覇、県内47年ぶり新店舗祝う開業日に

福井県福井市西開発のトラック輸送事務所「ラニイ福井貨物」跡地に、イオングループの都市型ショッピングセンター「イオンそよら福井開発」が2024年7月13日午前9時に開業した。

イオン、福井県内47年ぶりの新店舗

イオンの前身となる大手総合スーパー「ジャスコ」は、1971年6月に福井県内1号店「ジャスコ福井店」を福井駅前に開店。1977年2月には北陸地場衣料スーパーとの合弁企業「いとはんジャスコ」を設立し、同年11月に新会社1号店「いとはんジャスコピア店」を開店するなど県内での影響力を高めたが、2003年5月までに県内全店舗が閉店。2017年4月の「イオンスタイル徳島(イオンモール徳島)」開店後は「日本唯一のイオン空白県」となった。
イオンそよら福井開発(イオンスタイル福井開発)は、1977年以来約47年ぶりの県内新店舗、2003年以来約21年ぶりの県内復活となる。

記者会見で新店舗への思い入れを語る浜口好博イオンリテール取締役専務執行役員。

北陸初のイオン系都市型ショッピングセンター

イオンそよら福井開発の建物は地上2階建で敷地面積は15,110㎡、売場面積は5,264㎡。
同社の都市型ショッピングセンターブランド「そよら」としては北陸初かつ福井県内初となる。
開業時点ではイオンリテール直営総合スーパー「イオンスタイル福井開発」を核に、スポーツクラブ「3FIT」や100円ショップ「キャンドゥ」といったイオン系専門店、コーエーテクモ系アミューズメント施設「テクモピア」、イタリアンレストラン「サイゼリヤ」といった専門店が入居。2024年秋までにスペシャリティコーヒーストア「STARBUCKS」や地場スイーツ店「ミルクハウス」、郵便局など専門店13店舗が揃う予定となっている。

開業当日のイオンそよら福井開発。

イオンスタイル1階は最新の「イオン」「福井」訴求

イオンスタイル福井開発1階「食のフロア」のうち、野菜売場では地場野菜、対面鮮魚売場では近隣漁港(南越前町河野漁港・糠漁港・甲楽城漁港)水揚げ鮮魚を展開。
惣菜売場ではてんぷら処「旬香亭」やかつ処「たて花」、唐揚げ「唐王」、ピザ「ピッツァソリデラ」といった自社ブランドを幅広く展開する。

開業直後のイオンスタイル福井開発1階食のフロア。

イオンスタイル2階では専門店スタイルで自社商品訴求

イオンスタイル福井開発2階「暮らしのフロア」では、ファミリーファッション「TVC(旧トップバリュコレクション)」「SELF+SERVICE」「ESSEME」や子供服・子供用品店「KIDS REPUBLIC UNIVERSITY」、コスメショップ「GlamBeautique」、調剤薬局「イオン薬局」を専門店スタイルで展開。食品フロアと同様に、コスメ・スキンケア「Sokko beauty」「COPERNICA」など自社ブランドを訴求する。

イオンスタイル福井開発2階暮らしのフロア。
イオン自慢のブランドが専門店スタイルで並ぶ。

イオンの総合スーパー、47都道府県制覇

そよら福井開発の開業式典にはイオンリテール浜口好博取締役専務執行役員に加え、大塚智樹福井県知事代理産業労働部長など地元関係者が多数参加。イオンと福井県による協業や大本山永平寺の唐門を意識した施設デザインが明らかとなった。
式典では地元創作和太鼓集団「鼓郷」による演奏やテープカットも実施。地元住民を中心に760人が行列をつくるなどイオン約47年ぶりの県内新店舗にふさわしい幕開けとなった。

イオンそよら福井開発の開業式典。

イオンスタイル福井開発(そよら福井開発)が開店したことで、イオンは総合スーパー「イオン/イオンスタイル」を47都道府県に展開することとなった。

イオンそよら福井開発

住所:福井県福井市西開発3丁目205番地
営業時間(イオン1階):午前8時~午後10時
営業時間(イオン2階):午前9時~午後10時
営業時間(専門店):午前9時~午後10時
※店舗により異なる
※開業当日13日~15日は全館午前9時~午後10時

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ドムドムハンバーガー千船駅店、2024年6月27日開店-大阪市内に待望のドムドム、千船駅に約20年ぶり復活

大阪府大阪市西淀川区のアバリーナ千船に、レンブラントHD系のハンバーガーチェーン「ドムドムハンバーガー千船駅店」が2024年6月27日に開店した。

都商研の独占取材に応じた藤崎忍社長。
約20年ぶりとなる千船駅再出店の詳細な経緯をコメントした。

大阪市内に復活、約20年ぶりドムドム千船店跡に

ドムドムハンバーガー千船駅店は、2000年代初頭に閉店した「ドムドムハンバーガー千船店」跡、2022年6月30日をもって閉店した同業「ロッテリア阪神千船駅店」跡に入居するもので、営業フロアは1階、営業時間は9時~20時(L.O.は19時30分)。
ドムドムは2023年8月31日に「ドムドムハンバーガーイオン長吉店」を閉店したため、大阪市内に約10ヶ月ぶりに「ドムドム」の店舗が復活することとなった。

ドムドムの開店を朝5時から待つファンもいたという。

ドムドムハンバーガー千船駅店は、同社広報によると赤羽店に次ぐドムドムカラーの「カジュアルでポップなデザインの内外装」を特徴とした店舗であり、阪急阪神系との縁により出店が決まったという。駅直結立地を活かした「鉄道にちなんだどむぞうくんのイラスト」もあしらう。

開店当日朝のドムドムハンバーガー千船駅店。

グランドオープン記念企画、ダイエーとの共同販促も

ドムドムハンバーガー千船駅店では「グランドオープン記念企画」として看板商品「甘辛チキンバーガー」のお値段そのままボリュームアップ(通常比2.3倍)、阪神電車をイメージしたオリジナルグッズ「はんぞうくん」「しんぞうくん」の先行販売、メモ帳のプレゼントといった企画を打ち出す。
また、アバリーナ千船の核店舗「ダイエーイオンフードスタイル千船店」とも期間限定で共同販促を行う。

ドムドムハンバーガー千船店

住所:大阪府大阪市西淀川区佃3-1-11
営業時間:9時~20時(ラストオーダー19時30分)

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ダイエーイオンフードスタイル千船店、2024年6月27日開店-阪神千船駅アバリーナの商業核、スーパーマンモス跡に

大阪府大阪市西淀川区の阪神本線千船駅高架下商業施設「アバリーナ千船」に、イオングループの大型食品スーパー「ダイエーイオンフードスタイル千船店」が2024年6月27日午前9時に開店した。

ダイエーイオンフードスタイル千船店。

50年の歴史誇ったグルメシティの後継店に

イオンフードスタイル千船店は、2021年6月に破産廃業した地場食品スーパー「スーパーマンモス」跡を全面改修したもので、営業フロアは1階で売場面積は329坪(約1,087㎡)。
同店は、2024年6月23日をもって閉店した同社大型食品スーパー「グルメシティ千船店」(直営売場面積229坪/約757㎡)の後継店として、駅直結という立地特性を活かし、通勤通学需要に対応したベーカリーや飲料・デザート、夕食晩酌需要に対応したデリカテッセンを拡充する。

ダイエーグルメシティ千船店跡。

ディッパーダンともコラボ商品、弁当惣菜も大幅拡充

イオンフードスタイル千船店では、島野翼店長による「中食・デリカ・ベーカリー・作りたて強化」という取組みの一環として、ダイエー系大手クレープ専門店「ディッパーダン」監修のオリジナルパンケーキを初めて展開。

ディッパーダン監修オリジナルパンケーキサンド。

インストアベーカリー「ディーズベーカリー」では、千船駅周辺/島内に専門店が存在しない立地特性を活かし、バーガーやコッペを種類豊富に展開(焼き立てパン7割/店内加工3割)。

D’s Bakeryでもピザ・バーガー・コッペをフルライン展開。

また、惣菜に関しても既存店でも好評な同社オリジナルブランド「おだし亭」「グリル亭」に加え、少量規格惣菜「おかずいろいろ365」や出汁を生地に加えた新ブランド「鉄板亭」を新たに展開する。

地域最大級となるデリカテッセン売場。

また、ダイエーが2023年9月の松原店開店を機に本格展開した急速冷凍商品「冷凍dai革命」に関しても、近畿圏一番の大型店「ダイエー池田駅前店(イオンフードスタイル池田駅前店)」を母店に35アイテム展開。売場環境に関しても、島野店長の意見を反映した「一番奥に引き込めるような“氷の水色が映える”売場」デザインとした。

ダイエーイオンフードスタイル千船店の冷凍食品売場。

同店では開店を記念して、アバリーナ千船内の旧ダイエー系ハンバーガー店「ドムドムハンバーガー千船駅店」との相互送客を始めとする割引施策を打ち出す。

イオンフードスタイル千船店

住所:大阪市西淀川区佃2-2-33 阪神千船駅高架下1階
営業時間:6時~22時
※開店当日は9時営業開始

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かみしんプラザ、2024年6月27日新装開業-東淀川初「しまむら」「ニトリデコホーム」「GiGO」導入

大阪府大阪市東淀川区の野村不動産系商業施設「かみしんプラザ」が2024年6月27日に新装開業した。

東淀川区内最大のショッピングモール

かみしんプラザは関西地場大手不動産ディベロッパー「三津富」のショッピングセンター「レインボープラザ上新庄」として1980年5月に開業。売場面積は9,519㎡。
レインボープラザ上新庄は2004年に三津富が経営破綻、2005年にダイエーが撤退したため、施設を保有する青果専門商社が「シーオンプラザ」として全面刷新を図った。しかしその後、2008年にはシーオン自身も経営破綻したため、2009年より三菱商事系SPC「ブライトムーン上新庄」による所有と野村不動産系商業不動産会社「ジオ・アカマツ」による管理運営に基づく「かみしんプラザ」となった。

かみしんプラザ

かみしんプラザは2013年の三菱商事UBS系投資法人「日本リテールファンド」による施設取得を経て、2024年2月現在は同投資法人の後継となるKKR系投資法人「日本都市ファンド(JMF)」が所有、ジオ・アカマツの後継となる商業不動産会社「野村不動産コマース」が管理運営を担う運営体制を採っている。

現体制4度目の全面刷新進めていた

かみしんプラザは現体制による新装開業当初、前身施設時代の専門店や営業方針を踏襲した施設づくりを行っていたが、2016年6月に施設コンセプトを「Kamishin Natural Style」と定め、地階フロアを全面刷新した。

16年6月の刷新で食品核となった「平和堂フレンドマート」

その後も三菱商事UBSと野村不動産グループによる盤石な運営体制のもと、2017年9月に1階を中心に全面刷新、2022年10月には東淀川区内初となるライフスタイルストア「無印良品」や食物販店舗「ジョニーのからあげgourmet deli」「寿司一番地」導入を中心とする現体制3度目の全面刷新を行った。
一方、コロナ禍を背景に2021年2月に300円ショップ「ミカヅキモモコ」やラーメン甘味処店「スガキヤ」跡といった有力専門店が相次ぎ撤退し催事フロアとなるなど、施設の疲弊が顕著となったため、2024年春を目処に現体制4度目の全面刷新を行う方針を発表。同年1月までに「パレット」「GU」「手芸の丸十」「ママフル」「ナムコアミューズパーク」といった大型専門店が姿を消していた

東淀川区内初の専門店が相次ぎ営業開始

かみしんプラザでは2024年春の新装開業に先駆け、3月1日にはイオン系靴量販店「ASBee fam.」が当初発表を前倒して新装開店。3月22日にはSEGAのアミューズメント施設運営部門を前身とする「GiGO」、3月29日にはニトリのインテリア雑貨店「DECO HOME」、4月5日には買取店「BestLife」、4月26日にはGiGOのカプセルトイ専門店「GORON!」といった東淀川区内初の専門店が相次ぎ開店していた。

ダイソーTHREEPPYかみしんプラザ店(6月21日開店)。

かみしんプラザは集客性・話題性ともに高い専門店の導入で賑わいをみせる一方、1階フロア再編に関する発表が遅く、ファストリ系ファストファッションストア「GU」や実用衣料スーパー「デイリーファッションパレット」といった大型衣料関連店舗の後継を求める声が都商研の施設近隣での取材で数多く聞かれていた。

GORON!かみしんプラザ店(4月26日開店)。

幅広い年齢層カバーする「しまむら」を新たな衣料核に

かみしんプラザの新たな核店舗となる「ファッションセンターしまむら」は、業界屈指の商品回転率によるトレンドファッションや実用衣料雑貨の低価格展開といった従来からの強みに加え、近年は若年SNSユーザーを意識した自社企画コラボアイテムの拡充を打ち出すなど、ターゲット層の拡大を図っている。

ファッションセンターしまむらかみしんプラザ店(6月27日開店)

かみしんプラザでは2010年代当時の核店舗であった衣料スーパー「ファミスタ」が「近隣住民からの要望」を理由に閉店を撤回したことがあるなど、実用衣料需要が根強い施設であり、しまむらもGUやパレットが抱えていた顧客を着実に取り込んでいくこととなりそうだ。

共用部分も刷新、東淀川初と東淀川発で集客向上

かみしんプラザでは、近隣大学「大阪経済大学」との産学連携の一環として、レストスペースを中心に館内共用部分を刷新するなど、施設の美装化を図っている。東淀川初の専門店導入と東淀川発の地域密着施策により、区内最大の店舗面積を誇るショッピングモールとしての座を盤石なものとするとみられる。

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ヨドブルーム池袋店、2024年6月21日開店-西武池袋本店にヨドバシ新業態「Yodobloom」1号店、体験型ビューティストア展開

東京都豊島区の西武池袋本店に、大手家電量販店「ヨドバシカメラ」(本社:東京都新宿区)の新業態「Yodobloom池袋店(ヨドブルーム池袋店)」が2024年6月21日に開店する。

西武池袋本店。

西武池袋本店に初のヨドバシ系店舗

ヨドブルーム池袋店は、ヨドバシHD出資の体験型美容テーマパーク運営会社「トレンドキャスケット」(本社:東京都渋谷区/代表取締役:二階堂京介/ブランド名:Tierland)のノウハウを活用した「新業態の体験型ビューティストア」「新しい形のリテールメディアストア」として、店内全商品(50ブランド500アイテム)の購入前比較体験を始め、メイクアップ体験、肌診断・頭皮診断体験、理美容家電体験、スキンケア体験といったサービスを提供。体験を通じて商品レビューを気軽にSNSへ発信できる場所とする。
百貨店という立地特性を考慮し、既存のトレンドキャスケット運営店舗やヨドバシ運営店舗とは一線を画した上質志向な空間づくりを打ち出す。

Yodobloom池袋店。

Yodobloom池袋店

住所:東京都豊島区南池袋1-28-1
営業時間(月~土曜日):午前10時~午後9時
営業時間(日曜・祝日):午前10時~午後8時

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ムラサキパークららぽーとEXPOCITY、2024年4月6日開業-ムラサキスポーツ西日本旗艦店、屋内スケートパークに西矢椛選手も

大阪府吹田市の万博記念公園近くにある三井不動産系複合商業施設「三井ショッピングパークららぽーとEXPOCITY」の体験型英語教育施設「OSAKA ENGLISH VILLAGE」跡にムラサキスポーツの西日本旗艦店「ムラサキパークららぽーとEXPOCITY」が2024年4月6日に開業する。

ムラサキパークららぽーとEXPOCITY。

ムラスポの複合施設、西日本に復活

ムラサキパークは、大手アクションスポーツ用品店「ムラサキスポーツ」が「体験・遊ぶ・楽しむ・繋がる」を掲げ展開する同社大型店と各種スポーツフィールドの複合施設。
ムラサキパークは2024年1月の大阪岸和田閉館以来約3ヶ月ぶりの西日本復活となり、立川立飛とららぽーとEXPOCITYの東西2施設体制となる。

ムラサキパークの物販フロア。

目玉は国内最大級のスケートパーク

ムラサキパークららぽーとEXPOCITYの売場面積は200坪。
同施設は「ムラサキスポーツが総力をあげて新たにプロデュースした店舗」として、物販フロアに加えて、同社初となる未就学児から利用可能な「KIDSアスレチック&トランポリンエリア」やサーフスケートボード専用ランドスケートバンク「EXPOバンク」、初心者でも安心してスケートボードの練習ができる「多目的フラットエリア」といった国内最大級のスケートパークを展開。

ららぽーと内という立地特性を活かしたキッズ向けゾーン。

ムラサキパークに隣接する「クリスピークリームドーナツ」では同社とのコラボとして、スケートボードを観戦可能な店舗構造とするなど新たなコンセプトを訴求する。

クリスピークリームドーナツはスケボーを観戦可能な構造に。
関西初のオリグレワッフルコーンの展開も。

また、オープニングイベントでは、日本最年少五輪金メダリストの西矢椛選手を始めとするTOPスケーターによるデモンストレーションを開催するなど、体験から購買まで、コトもモノも楽しめる施設をめざす。

日本最年少五輪金メダリストとして知られる西矢椛選手。
国内最大規模となる屋内型スケートパークに期待をよせた。

開業にあわせて三井不動産との協賛パートナー契約も

ムラサキスポーツは開業にあわせて、ららぽーとEXPOCITYを管理運営する三井不動産グループと協賛パートナー契約を締結。
ムラサキパークでのイベント開催にとどまらず、三井不動産が運営する全国の「三井ショッピングパークららぽーと」や「三井アウトレットパーク」の施設を活かしたイベントを開催するとしている。

国内最大級のスケートパークを活かしたイベントも。

ムラサキパークららぽーとEXPOCITY

住所:大阪府吹田市千里万博公園2-1 ららぽーとEXPOCITY
営業時間:午前10時~午後8時(平日)
営業時間:午前10時~午後9時(土日祝)
※パーク・キッズエリアは異なる

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スズラン百貨店高崎店、2024年1月31日一旦閉店-新店移転に向け「またお会いしましょう!」で締めくくられた最終営業日

群馬県高崎市の高崎市役所近くにある地場百貨店「スズラン高崎店(高崎スズラン)」が、隣接地への新築移転のため、2024年1月31日をもって55年の歴史に一旦幕をおろした。

群馬高崎の地場百貨店、56年の歴史に一旦幕

スズラン百貨店は1952年6月に群馬県前橋市で「スズラン衣料品店」として創業。1968年1月に旧百貨店法(のち大店法)による営業許可を受け、同年11月に支店として高崎店を開業した。

最終営業日のスズラン高崎店

スズラン高崎店(本館)の建物は地上8階地下2階建、店舗面積は19,305㎡。
高崎店は最盛期には本館に加え、別館(4℃ブライダル)やスポーツファッション館(ユザワヤなど入居/旧田原屋高崎店)を展開するなど、北関東の商都にふさわしい業容であったが、2018年1月にスポーツファッション館を閉鎖して本館への売場集約を図っていた。
一方、高崎店本館は改正耐震改修促進法に基づく診断で耐震性不足であることが2017年に明らかとなったため、隣接地への新築移転と本館跡地へのマンション新築分譲を柱とする再開発事業を行う方針を2020年に固めた。
同方針に基づき、2022年8月に「宮元町第二地区優良建築物等整備事業」が起工、2023年9月から現店舗の閉店セールとなる「移転前の売りつくしセール」が始まっていた。

売りつくしで賑わう最終営業日のスズラン高崎店

「また会いましょう!」希望に満ちた最終営業日

スズラン高崎店現店舗の最終営業日は、地下食品フロアから屋上遊園地まで名残惜しむ客で賑わいをみせた。
なかでも、地下1階にある1830年創業の老舗蕎麦店「すかや本店」は後継者不在を背景に新店舗に移転せず閉店(支店分店は営業継続)することから、エスカレーターホールまで列がみられた。

すかやにお並びのお客様へ。

閉店時刻の19時になると、現店舗での営業終了を記念した式典がおこなわれた。
高橋英二店長は56年の歴史を誇った現店舗の閉店を感慨深いとしつつ「閉店するわけじゃありませんので、また新店舗でお会いしましょう!」と挨拶。買物客の笑いを誘った。

スズラン高崎店・旧店舗の閉店式典。

式典後、正面入口のシャッターが幕をおろしたのちも、買い物客やテナント従業員による明るい雰囲気が続くこととなった。

1ヶ月後に新築の新店舗開業、高崎初ブランドも

スズラン高崎店は隣接地のさやもーる商店街(高崎中部名店街)沿いの新築店舗へと移転。
2024年2月29日を目処に新装開業する予定としている。

スズラン高崎店・新店舗。

新店舗の建物(商業棟)は地上4階地下1階建で営業フロアは1~4階と、旧店舗の約半分ほどとなる。
1階にはグロサリー「北野エース」やスペシャリティコーヒーショップ「TULLY’S COFFEE」、2階・3階は婦人服・紳士服・生活雑貨など、4階には地場資源関連会社「糸井ホールディングス」による会員制フィットネス施設やエステサロンが入居するなど、装い新たに生まれ変わる。
また、将来的にはスズラン高崎店の旧店舗跡に建設されるタワーマンション・立体駐車場とも接続される予定となっている。

高崎スズラン・新店移転に伴う主なテナント動向
(都商研取材による/これ以外の閉店・出店もあり)
※今後、出店計画が変更される可能性もあります。

閉店

  • 化粧品売場(1階、HABAを除く全てのブランド)
    ※資生堂、クレドポーボーテ、カネボウ、コスメデコルテ、エスト、イプサ、アユーラ、ちふれ、パウダーパレット
  • ペレボルサ(ハンドバッグ、1階)
  • ミスターミニット(靴鍵修理、1階)
  • シューラルー(婦人服、2階)
  • シルクフォーチュン(婦人服、2階 ※POPUPショップ)
  • スイートマインド(婦人服、2階)
  • ステッキ売場(2階)
  • 詩仙堂(婦人服、3階)
  • ヌーベルスポーツ&ドンナベロ(小さいサイズの婦人服、3階)
  • クロスプラスショップ(デコイ・プチオンフルール・アルファキュービック・ルスークホリデー、4階)
  • オーダーワイシャツ売場(5階)
  • 学生服売場(5階、今後は修理受付のみ。前橋店にて取り扱い継続)
  • 子供服売場(7階、ポロラルフローレンを除く全てのブランド)
    ※ミキハウス、赤ちゃんの城、ムージョンジョン、ダディオダディ、KP、KPBOY、メゾピアノ、メゾピアノJr、ポンポネットJr、クレードスコープ、ビールーム、エクストララージキッズ、エックスガールステージス等
    ※KP・KPBOYは髙島屋へ3月上旬ごろ移転
  • 玩具売場(7階)
  • サンリオ(7階)
  • ボーネルンド(7階)
  • 中むら(和惣菜、地階)
  • 登利平(弁当、地階)
  • とんかつ和幸(和惣菜、地階)
  • すかや本店(飲食店、地階)
  • 美術工芸サロン(別館地階)
  • 茶道具売場(別館地階)

移転

  • 婦人服飾雑貨売場
  • 婦人靴売場
  • ゲンテン(ハンドバッグ)
  • アナスイ(ハンドバッグ・アクセサリー)
  • DEEP’S(アクセサリー)
  • ヴァンドームブティック(アクセサリー)
  • YAコレクション(アクセサリー)
  • エース(旅行用品)
  • フォンテーヌクチュール(ウイッグ)
  • 東京ますいわ屋(呉服、旧4℃ブライダル跡の別館へ)
  • フルーツパーラーサンエイ&ジューススタンド(飲食店)⇒統合して新店舗へ
  • ポロラルフローレン(紳士・婦人・子供服)
  • ニューヨーカー(紳士・婦人服)
  • 紳士肌着・靴下売場
  • 紳士雑貨、ワイシャツ、ネクタイ売場
  • 鳩居堂(和雑貨)
  • ホットマン(タオル)
  • 西川(寝具)
  • アントステラ(洋菓子)
  • ボンジョルノ(飲食店)
  • たごさく(和惣菜)
  • 肉の匠いとう(精肉)
  • アイミートダイニング(洋惣菜)
  • 和洋菓子売場
  • 新潟海宝丸(鮮魚)
  • キーコーヒー(飲食店)
  • HABA(化粧品)
  • リフレーヌ(リラクゼーション)

スズラン新店舗に新規出店

  • 北野エース(グロサリー)
  • タリーズコーヒー(飲食店)
  • 味の十字屋(塩干)
  • 寺崎商事(宝飾)
  • A ROMA(ヘッドスパサロン)

鞘町ビル(別館)で営業継続(2月中も営業)

  • クリニカルエステ花蔵(エステティックサロン)
  • 薬王園漢方(漢方薬局)


移転に向けて工事が進む。
「X」のクロス部分にスズランの(S)マークがあしらわれる。

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ココノススキノ、2023年11月30日から順次開業-松坂屋・ロビンソン・ラフィラ跡地、ダイイチ・TOHOシネマズ核の東急系施設に

北海道札幌市中央区のススキノラフィラ跡地に、東急不動産系の複合商業施設「COCONO SUSUKINO(ココノススキノ)」が2023年11月30日から順次開業する。

名門百貨店の松坂屋として開業した旧ロビンソン

ススキノラフィラは、1974年6月に百貨店「札幌松坂屋」として開業。開業当初は松坂屋と竹中工務店による共同出資であったが、1978年9月にイトーヨーカドーが経営に参画したことで、1979年4月には百貨店と総合スーパーの中間業態といえる「ヨークマツザカヤ」として、1994年3月にはヨーカドー系外資系百貨店「ロビンソン百貨店札幌店」として業態転換することとなる。

ラフィラを経て東急不動産系の複合商業施設に

ロビンソン百貨店札幌店は、すすきのの玄関口の象徴的存在として地下鉄すすきの駅改札前(通称:ロビ地下)とともに親しまれたが、百貨店としての売上は開業以来赤字が続くなど厳しい状況にあったため、高層部の専門店街ラフィラを除き、2009年1月をもって一時閉店。同年3月に大型食品スーパー「イトーヨーカドーすすきの店」を核とする専門店ビル「ススキノラフィラ」として新装開業した。
ススキノラフィラは、札幌大通・すすきの駅周辺一帯では最大級の専門店ビルとして「ファッション&ライフシティ」を掲げるなど集客力の向上を図ったが、建物は札幌松坂屋開業から50年近く経過するなど老朽化が進んでいたため2020年5月をもって閉店。跡地は東急不動産グループが参画する複合商業施設として生まれ変わることとなった。

ススキノラフィラ。

「昼も眠らない街」掲げ85店舗展開

ココノススキノは2021年7月に着工、2023年5月まで「(仮称)札幌すすきの駅前複合開発計画」として開発が進められていた施設で、建物は地上18階地下2階建で、敷地面積は約5,157㎡、建築面積は約4,725㎡、延床面積は約53,104㎡。
事業者として「東急不動産」、「竹中工務店」「イトーヨーカ堂」「アインファーマシーズ」「キタデン」「東急不動産SCマネジメント」が参画する。
同施設はコンセプトに「札幌の街に「あそびば」を~昼も眠らない街ススキノへ~」を掲げ、85店舗が2024年春までに揃う予定。(2023年11月30日の1stオープン時点では専門店57店舗体制)
COCONO SUSUKINOと札幌市電。

地下2階にはセブン&アイHD(イトーヨーカ堂)系食品スーパー「ダイイチ」がワンフロアで開店。
地下1階には産直系生鮮グロサリーストア「わくわく広場」を始め、JR北海道系グロサリー「北海道四季マルシェ」、中華惣菜店「点心札幌餃子館」、回転寿司「根室花まる」、シアトル系カフェ「スターバックスコーヒー」といった飲食・食物販系店舗が開店。一部店舗は午前7時に営業開始するなど通勤通学客の朝食・休憩需要にも対応する。

ダイイチすすきの店。

1階にはアインファーマシーズのコスメセレクトショップ「アインズ&トルペ」を始め、韓国コスメショップの本格セルフ写真館一体型新業態「cos:mura / Self Photo OnAir」、有機栽培CBDショップ「HealthyTOKYO CBD SHOP & LABO」といった美と健康を意識した物販系店舗が開店。地域共創型ラジオスタジオ「MID.α STUDIO」を備え、道内民放テレビ・ラジオ局からコミュニティラジオ、インターネットラジオに至るまで、局の垣根にとらわれない幅広いメディアによる情報発信拠点としての役割を担う。

AINZ&TULPEココノススキノ店。同社最大級の店舗となる。

2階には大型靴量販店「ABC-MART GRAND STAGE」を始め、ダイソーの均一ショップ複合店舗「DAISO」「THREEPPY」やカジュアルファッション「Honeys」、眼鏡店「Zoff」、スーツケースブランド・ショップ「ACE Bags&Luggage」といったアパレル系物販店舗が開店する。

ABC-MART GRAND STAGEココノススキノ店。

3階は「COCONO FOODHALL」として英国風パブ「HUB」や大型アミューズメント施設「GiGO」など飲食・娯楽系店舗が開店。GiGOは道内大手複合アミューズメント企業「スガイディノス」のゲームセンター事業取得で勢いを強めているが、新店舗では道内初の「GiGOのたい焼き」やバーカウンターを併設するなど立地特性やフロア内飲食店との相乗効果を活かす試みを打ち出す予定だ。また、4階も「COCONO横丁」として「ワイン食堂ヒノマル」「たこ焼き海鮮串風月」「BLOWすすきの」といった飲食店が開店。立地を活かした長時間営業(11時~24時)や道内初の新業態・新サービスを訴求する。

ワイン食堂ヒノマルでも既存店にない試みや独自商品を提案。

5~7階は道内初となる東宝直営シネマコンプレックス「TOHOシネマズすすきの」、8階~18階は東急グループの「ストリームホテル」となる。

TOHOシネマズすすきの。
東宝直営シネコン・Dolby Cinemaどちらも道内初となる。

開業当日にはイベントも

ココノススキノでは開業を記念して、開業当日午前10時30分からオープニングセレモニーを開催する予定。午前11時の営業開始後も館内共通のキャンペーンに加えて、MID.α STUDIOでは記念特別番組、各店舗では独自のセールを打ち出す。

ココノススキノ(COCONO SUSUKINO)

住所:北海道札幌市中央区南4条西4丁目
営業時間:7時~25時
※営業開始時刻は地階カフェ、営業終了時刻はシネコンフロア

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BiVi新さっぽろ、2023年11月30日開業-新札幌駅前マールクの商業核にロフトなど、開店記念イベントも

北海道札幌市厚別区のJR千歳線新札幌駅・札幌市営地下鉄東西線新さっぽろ駅近くに、大和ハウスグループの都市型複合商業施設「BiVi新さっぽろ」が2023年11月30日午前10時に開業する。

新札幌再整備「マールク新さっぽろ」の商業核

BiVi新さっぽろは、札幌市が2015年3月に策定した「新さっぽろ駅周辺まちづくり計画」に基づき、大和ハウス工業が2018年12月より市営住宅下野幌団地跡地を中心に整備を進める新さっぽろ駅周辺地区G・I街区大規模複合開発プロジェクト「マールク新さっぽろ」の一環として開業するもので、商業フロアの建物は地上4階地下2階建、敷地面積は約10,743㎡、延床面積は20,165㎡。

BiVi新さっぽろ。

マールク新さっぽろでは2021年4月より「札幌学院大学」「滋慶学園札幌看護医療専門学校」といった学術機関、シティホテル「ラ・ジェント・ステイ新さっぽろ」や分譲マンション「プレミストタワー新さっぽろ」といった大和ハウス系施設が順次開業しており、新札幌駅とデッキにより直結するBiViはマールクの集大成的施設となる。

ロフトやコープさっぽろを核に飲食店など34店舗集積

BiVi新さっぽろは、大和ハウスグループの不動産会社「大和リース」が手掛ける「駅隣接ショッピングセンター」ブランド道内1号店として、コンセプトに「GREEN BASE FOR FINE DAYS」を掲げ、道内初6店舗を含む専門店34店舗が集積する。(一部店舗は開店日未定/詳細は後述)
BiVi新さっぽろの核店舗のひとつ「新さっぽろロフト」。

1階には道内大手生協系食品スーパー「コープさっぽろ新さっぽろ店」を始め、大手ドラッグストア「サンドラッグ」や石屋製菓グループの弁当惣菜店「サザエ」など、地域の食や健康を支える専門店が揃う。
コープさっぽろ新さっぽろ店。

うち、コープさっぽろ新さっぽろ店では独身単身世帯・共働き世帯に向けた生鮮3品(農産・畜産・水産)取扱い拡充や同生協が推進する「大惣菜化プロジェクト」に加え、食べきりサイズの弁当惣菜を組合せて購入可能な「SelectDeli」や元有名ホテル中華担当波川シェフ担当本格中華「幸富楼(コープロウ)」といった新規サービス・新規商品を展開。夕食需要に対応可能な調理人員体制を構築するなど、惣菜部門を中心に差別化を図る。
BiVi新さっぽろFOOD ZONE。

2階にはミシュラン一つ星獲得中華店の系列店「幸福中華サワダ」や札幌清田に本店を置く地場ベーカリーカフェ「豆蔵珈房 宮田屋(宮田屋珈琲)」、小樽に本店を置く“ぱんじゅう”カフェ「甘味処桑田屋」といった話題の飲食店が揃う。
また、天井に巨大LEDビジョン(16m×16m)を備える全天候型室内公園「BiVI PARK」をフロアの中央に展開、壁面LEDビジョンと連携可能なクリエイティブレンタルスタジオ「BiVi STUDIO」を導入するといった意欲的な試みを打ち出す。
BiVi新さっぽろの目玉施設「BiViPARK」。


BiVi STUDIOと連携する巨大LEDビジョン。

3階にはセブン&アイHD系の大型雑貨店「ロフト」を始め、イオン系100円ショップ「キャンドゥ」や玉光堂系韓国スーパー「PANCHA2」、眼鏡店「OWNDAYS」、札幌円山に本店を置くフラワーショップ併設カフェによるキッズベビーギフト雑貨新業態「NO///,NO LIFE by La Maison Nollys」、リユースキッズ用品店「ECOLIFE COCO」といったファミリー層に嬉しい物販店が揃う。また、4階にはブランド買取店「KOMEHYO」や英会話教室「英会話イーオン」、スマホ修理メンテナンスショップ「スマップル」といったサービス系店舗が揃う。
OWNDAYS BiVi新さっぽろ店。

BiVi新さっぽろでは2024年2月にも「2ndオープン」を予定しており、大手倉庫型サブカルショップが手掛けるリユース×アミューズメント複合店舗「万代(まんだい)」や札幌エスタレストラン街にも展開していた地元老舗蕎麦店「そば処 霧の下」、札幌大通の道産食材イタリアンレストラン「Ristorante Mero」といった専門店が順次開店することとなる。

賑わうプレオープン、開業日にはイベントも

BiVi新さっぽろでは11月28日に報道関係者や近隣住民のうち抽選に当選した約1,000名を対象にプレオープンを実施。飲食フロアを中心に賑わいをみせた。
施設開業当日の11月30日には記念式典やBiVi ART PROJECT参画アーティストのシンヤチサト氏によるウォールアートペインティングといったイベントも開催される。12月以降もDaiwaLease-SC公式アプリ会員向けのノベルティプレゼントやパフォーマンスイベントが予定されており、新たな街の日常に華を添える施設としての役割を担うこととなりそうだ。
BiVi新さっぽろの「NO///,NO LIFE by La Maison Nollys」
物販はファミリー層を意識した店舗が中心となっている。

BiVi新さっぽろ

住所:北海道札幌市厚別区厚別中央1条6丁目3番3号
営業時間:9時~21時(コープさっぽろ新さっぽろ店)

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アミュプラザ長崎新館、2023年11月10日開業-JR長崎駅ビル増床部分に86の専門店、本館も開業以来最大の全面刷新

長崎県長崎市にJR長崎駅ビル「アミュプラザ長崎新館」が2023年11月10日午前10時に開業した。

アミュプラザ多店舗化の先駆けとして開業

JR長崎駅ビルは2000年9月に開業。建物は地上10階建で商業フロアは1〜5階、宿泊フロアは6〜10階。商業フロア「アミュプラザ長崎」の建物は地上5階建で営業面積は約38 ,800㎡、延床面積は24,000㎡。
アミュプラザ長崎は、1998年3月に福岡県北九州市の小倉駅に開業した「アミュプラザ(現アミュプラザ小倉)」に次ぎ2施設目のアミュであった。
同施設は開業以来、大型食品スーパー「西友」を始め、外資系ファストファッション「GAP」、アダストリアのレディスブランド「LOWRYS FARM」、福岡親不孝通り発祥のインテリア雑貨店「octa hotel」、大型ライフスタイルストア「無印良品」、地場書店「メトロ書店」、シネマコンプレックス「ユナイテッドシネマ」など専門店130店舗ほどを展開しており、地域随一の食物販やファッションの集積と映画館やゲームセンターといった娯楽要素を兼ね備えたアミュが九州全域に広がる契機となった。

新幹線開業にともなう駅再整備で3館体制に

アミュプラザ長崎新館は、西九州新幹線(九州新幹線西九州ルート/長崎ルート)開業にともなう駅再整備プロジェクト「長崎駅開発」の一環として建設されたもの。
長崎駅開発では、2021年3月に長崎駅改札口前(高架下)商業施設が着工し、2022年3月に「長崎街道かもめ市場」(営業面積約2,200㎡、延床面積約4,400㎡)として開業しており、アミュプラザ長崎新館は長崎駅の商業施設としては3館目となる。(かもめ市場もアミュプラザ長崎と一体的に運営される館扱い)

長崎街道かもめ市場とアミュプラザ長崎新館アイキャッチ。

アミュプラザ長崎新館は計画当初、「(仮称)新長崎駅ビル」として2023年春に商業フロアのみ先行開業、2025年度に全面開業予定であったが、施設構成の一部変更(商業フロアの多層化・オフィスフロア減床など)や工期短縮といった取組みにより、既存施設(アミュプラザ長崎本館・JR九州ホテル長崎)と一体的な「JR長崎駅ビル」として2023年秋に全面開業することとなった。

アミュプラザ長崎。

なお、JR長崎駅ビルの(仮称)新長崎駅ビル部分は増床という扱いであるが、アミュプラザ長崎本館と新館はデッキや渡り廊下を介する接続であるなど、厳密には別の建物となっている。

九州再上陸のFOREVER21など86店舗

JR長崎駅ビル増床部分の建物は地上13階建で商業フロアは1〜5階、オフィスフロアは5〜6階、ホテルフロアは1階及び7〜13階。

商業フロア「アミュプラザ長崎新館」の建物は地上4階建一部5階建で、営業面積は約21,700㎡、延床面積は41,000㎡。

エントランスホール。

プロモーションコンセプトに「new mood」、テーマに「あたらしい気分を見つけよう。」、キャッチコピーに「景色を変えよう。」を掲げ専門店86店舗を展開。(九州初3店舗、長崎初39店舗含む)

1階には大手セレクトショップ「JOURNAL STANDARD」「SHIPS」やH2Oリテイリング(阪急阪神百貨店)系コスメセレクトショップ「Fruit GATHERING」、イスラエル発コスメ「SABON」、ベーカリーカフェ&イタリアンバル「flour + water / DRA7」、チョコレートブティック「lindt」といった県内初のブランドに加え、「URBAN RESEARCH」「ROPE」といったブランドが本館から移転、アクセシブルラグジュアリーブランド「COACH」など新規出店する。

JOURNAL STANDARDアミュプラザ長崎店。

2階にはオンワード樫山のOMO型業態「ONWARD CLOSSET Select」やインテリア雑貨店「KEYUCA」「unico」「Flying Tiger Copenhagen」「中川政七商店」といった県内初のブランドに加え、オクタホテルのライフスタイル&カフェ「Maison Octà」といった新業態店舗など新規出店する。

3階にはアダストリア主導のもと日本再上陸を果たしたファッションブランド「FOREVER21」や青山商事(洋服の青山)の4ブランド複合スーツ専門店「SUIT SQUARE」といった九州初のブランドに加え、390円中心のアパレル雑貨店「390 THANKYOU MART」といった県内初のブランド、ファストリ系のファストファッション「UNIQLO」「GU」大型複合店など出店する。
4階には家電量販店「エディオン」の最新店舗や眼鏡店「OWNDAYS」、大型アミューズメント施設「namco」が新規出店する。
また、5階にはシアトルスタイルのカフェ「STARBUCKS」や24時間フィットネスジム「ANYTIMEFITNESS」など3店舗が出店。屋上庭園広がる開放感ある空間となる。

2024年までに本館も全面刷新

アミュプラザ長崎本館では新館開業に先駆け、1階土産ゾーン「長崎おみやげ街道」跡をスイーツゾーンに転換、2階3階アパレル関連店舗を再配置、4階旧東急ハンズ長崎店を「ハンズ長崎店」としてリニューアルするなど、館が担う役割の再定義を進めていた。

ハンズ長崎店。(旧東急ハンズ長崎店)

アミュプラザ長崎本館では新館開業後の活性化策として、2023年12月までに2階3階アパレル関連店舗を再配置、2024年春には1階に長崎最大の食物販「フードマーケット」を展開する。

フードマーケットには、長崎大丸周辺店舗閉店以来の復活となるベーカリー「DONQ」やおこわ弁当店「おこわのたごさく」、RF1グループの「Green gourmet」、韓国惣菜店「カンナムデリ」、福岡発のマクロビフードデリ「Evah Dining」など首都圏や福岡の百貨店デパ地下では常連といえるようなブランドを導入する方針を発表しており、従来百貨店が担ってきたファッションや食を一手に引き受けることとなりそうだ。

混雑緩和策も

アミュプラザ長崎では、新館開業による混雑緩和や集2023年11月1日から「お買い物きっぷ」を発売、路面電車利用客を対象とした「お帰りの電車乗車券サービス」、自家用車利用客を対象とした「どこでも駐車場サービス」「臨時シャトルバス運行(三菱重工総合体育館臨時駐車場・駅北側高架下間)」といった施策を打ち出す。また、島原鉄道でも車両増設による混雑緩和施策を打ち出す。

アミュ長崎、デパ地下機能導入で圧倒的一番店に

長崎市は九州他県と比べ、都市圏郊外に広域集客型の商業施設が少ないもの、2000年4月の夢彩都(現ゆめタウン夢彩都)を皮切りに、同年9月のアミュプラザ長崎、2008年10月のみらい長崎ココウォークなど、従来商業集積に乏しかった長崎駅〜浦上駅周辺にかけて大型店が相次ぎ開業した。これにより長崎市を代表する市街地である浜町から商業の重心が長崎駅方面に移ることとなった。
アミュプラザ長崎は新館によるコスメ・ブランド・セレクトショップ強化に加え、2024年春の本館改装でデパ地下に匹敵するような食物販機能の導入を打ち出しており、長崎での一番店としての地位を確固たるものとしそうだ。

アミュプラザ長崎

長崎県長崎市尾上町1−1
営業時間:10時~20時(店舗により異なる)

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