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イオンモール北大路、2022年6月24日開業-ビブレ全面刷新で賑わう開業日、KOHYO・無印良品など長蛇の列も

京都府京都市北区の京都市営地下鉄烏丸線北大路駅・京都市営バス北大路バスターミナルに直結する複合商業施設「キタオオジタウン」に、イオングループのショッピングセンター「イオンモール北大路」が2022年6月24日午前10時に開業した。

イオンモール北大路。

京都最後のビブレ、イオンモールに

イオンモール北大路の前身となるショッピングモール「北大路ビブレ」は、1995年3月にマイカルグループ系複合商業施設「キタオオジタウン」の核店舗として開業。同施設の建物は地上4階地下3階建で営業フロアは1~4階、店舗面積は23,123㎡。ビブレとしては河原町、宝ヶ池に次ぎ3店舗目であった。(2店舗ともに閉店済)

マイカル末期のキタオオジタウン・北大路ビブレ。

北大路ビブレは京都市主導の京都市電烏丸車庫跡地再開発プロジェクト「京都市交通局北大路地区有効利用計画」により開業した経緯もあり、公共交通のターミナル機能に加えて公共施設を併設するなど、京都市北部を代表する施設のひとつであった。しかし、度重なる施設の運営方針変更や運営会社再編もあり、2022年5月10日に施設ブランドの変更とリニューアルを発表。6月23日に北大路ビブレとしての27年の歴史に幕をおろした。

地元を中心にSNSで話題となった縦読み。

無印良品や大垣書店が増床、飲食の大幅拡充も

イオンモール北大路の敷地面積は約17,600㎡、総賃貸面積は約22,900㎡、延床面積は76,200㎡、駐車場台数は約480台。コンセプトに「~お客さまに笑顔と感動を!~地域の皆さまに愛される「HUBSTATION MALL」へ」を掲げ、食物販フロア「ビブレキッチン」跡や南テラスを刷新するなど、2012年4月の大規模リニューアル。
1階では6店舗が新規出店、1店舗が館内移転、2店舗がリニューアルした。(新規出店のうち1店舗は既存店の業態転換)
ビブレキッチン跡の大部分はフードコート「KITAOJI DINING(北大路ダイニング)」(全8店舗、約220席)として、関西初となる蕎麦店「小木曽製粉所」や京都府内初となるバナナジュース店「バナナライフ」、京都市内初となるカレー専門店「100時間カレー」が新規出店。あわせて、有機食品スーパー「オーガニックプラザ」、ファストフードショップ「マクドナルド」、イタトマの新業態カフェ「カッフェイタリアントマト」が新規出店、輸入食品・コーヒー専門店「ジュピター」が館内移転リニューアルした。

2階では3店舗が新規出店、3店舗が館内移転、2店舗がリニューアルした。
従来から2階フロアの大部分を占めていたライフスタイルブランド「無印良品」は、従来比2倍となる売場面積1,700㎡に増床リニューアル。無印では地場野菜や近隣店舗(無印良品京都山科)開発商品に加え、冷凍食品やチルド菓子、量り売り菓子を新たに取扱い開始するなどフルラインの店舗となった。2階フロア内では、H-WORKSの大型韓国専門店「PANCHA2(パンチャパンチャ/番茶番茶)」やインテリア雑貨店「MAMAIKUKO(ママイクコ)」、バンダイナムコ系のガシャ専門店「gashacoco(ガシャココ)」が新規出店するなど、トレンドを意識した専門店が揃うこととなった。

2階無印良品では自社アプリ利用者向け優待を実施。
売場各方面にレジ待機列がみられた。

4階では大垣書店ビブレ店が大型複合書店「大垣書店&cafeイオンモール北大路店」(940㎡)として全面増床リニューアル。同店の大規模改装は2012年2月以来約10年ぶりであり、CD・DVDコーナーや文具雑貨の品揃えに加え、大人の隠れ家として自社ブランドのカフェを新たに併設した。

4階の「VIVRE COSE」。

開業当日は記念式典も、オープニングセール続く

イオンモール北大路では、開業当日午前9時20分から“グランドリニューアルオープン”を祝う式典が開催された。式典は同志社大学応援団吹奏楽部の行進曲により華やかに始まり、イオンモール大作大志CX創造本部営業統括部京滋・北陸事業部長や光洋安井弘紀取締役営業本部長に加え、京都市関係者の参加もみられるなど、施設の新たな門出に相応しい賑わいとなった。
イオンモール担当者は、北大路ビブレが小売中心から専門店中心の施設にシフトした経緯や光洋の売場全面刷新、新たな感動や体験価値訴求に向けた施策に触れつつ「ハブステーションモール」の魅力をアピール。京都市担当者は交通局の経営環境にも触れつつ「お互いがプラスになるような関係を続けたい」「地域の多くの方にさらに愛着をもっていただきたい」とアピールした。

グランドリニューアルオープン記念式典。

イオンモール北大路では、6月26日までイオンモールアプリ利用者向けの大抽選会が開催される。また、ビブレ時代から営業を続ける「KOHYO」「MR.MOSTMAV」「LUSSO」「VIVRE COSE」といった専門店含め、最大60%OFFの割引販売やセット販売、ノベルティ配布といったグランドオープンセールが7月3日まで開催される。
そのほか、ビブレ時代から40回超開催実績のあるアコースティックライブイベント「musicマルシェ」や関西有名大学サークル・エンターテイナー参加の「北大路フレッシュライブ」、M-1グランプリ王者「ミルクボーイ」や京都住みます芸人「タナからイケダ」参加の「吉本お笑いステージ」、「暴太郎戦隊ドンブラーズ」「デリシャスパーティープリキュア」キャラクターショーも7月9日まで開催が決まっており、今後も賑わいは続きそうだ。

イオンモール北大路(旧北大路ビブレ)

住所:京都府京都市北区小山北上総町49-1
営業時間:午前10時~午後9時
※一部専門店は異なる

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TERRASTA(テラスタ)、2022年4月29日開業-都城大丸跡の再開発完成、小田急系シティホテルやスーパーなど出店

宮崎県都城市の西都城駅近くにある都城大丸本館跡地・都城郵便局旧本館などの跡地に、センター・シティ(本社:都城市)による複合商業施設「TERRASTA(テラスタ)」が2022年4月29日に開業した。都城大丸跡の再開発はこれで全て完成することになった。

テラスタ。


再開発前。

地場老舗百貨店跡で進められた再開発プロジェクト

TERRASTA(テラスタ)の場所にあった百貨店「都城大丸」は1929年5月に「大浦呉服店」として創業、1948年10月に法人化、1956年10月の百貨店化を機に屋号を「大丸」に変更した。
P1010776-
営業当時の都城大丸本館。大手百貨店の大丸とは無関係だった。

都城大丸は近接する都城寿屋百貨店(現:都城IT産業ビル)やナカムラデパート(現:メインホテルナカムラ)とともに南九州有数の繁華街における中核店舗として大隅半島までに亘る高い集客力を誇ったが、商店街では1995年のナカムラデパート業態転換(宿泊施設化)と2002年の寿屋小売業廃業、郊外では2003年にイオン都城ショッピングセンター(都城市早鈴町)が開業したことにより業績が低迷した。
P1160465-1新館・センターモール。

都城大丸は2004年3月に増床、本館隣接地に「都城大丸新館センターモール」を開業させるなどテコ入れを図ったが、2010年9月には業績不振で売場を本館に集約。新館の売却を目指したものの実現せず、わずか3ヶ月後となる2011年1月の初売り中に民事再生法適用申請を行い廃業した。その後も床が傾くなど極めて老朽化した本館に難色を示すなどして支援企業は現れず、2012年2月に破産手続開始となった。
大丸の閉店後、周辺商店街の店舗は多くが閉店。都城中央通りはシャッター通りと化した。

大丸向かいの寿屋跡。周囲はほぼ空き店舗となった。

都城大丸跡地では2013年3月に都城商工会議所支援による受け皿会社「ハートシティ都城」が土地建物を取得、2015年3月に都城市が土地建物を取得するかたちで「中心市街地中核施設」の整備が決定。2018年4月には大丸センターモール跡に事業共同体「MALコンソーシアム」(マナビノタネ・コクヨマーケティング・ヴィアックス)による「都城市立図書館」(新館を居抜き)が、大丸本館跡の一部に複合施設「Mallmall」(新築)が先行開業していた。

Mallmall。

Mallmall建設とセンターモール跡再整備に合わせて、大丸本館跡にはホテルと狭小生鮮店(ミニスーパー)を建設する計画がすすめられた。
しかし、ホテルについては近隣にある地場ホテルが建設を反対したほか、生鮮品店は面積を拡大しないと採算が取れない可能性があることを大阪に本部を置く民間のまちづくりニュースサイトが指摘。さらに計画見直し後、出店検討・出店打診していた地場ホテルM社や地場スーパーH社が相次いで出店を取りやめるなど、計画が二転三転したため、着工が何度も延期されていた。

食品スーパーとシティホテル核とする複合施設に

テラスタは都城大丸本館北側と隣接する都城郵便局旧本館、個人商店などの跡地に建設されたもので、建物は地上7階建、敷地面積は3,012㎡、建築面積は約2,134㎡、延床面積は約8,539㎡。同施設は地元企業出資の「センター・シティ」が事業主体として所有、小田急グループのUDSが企画・設計デザイン監修など行う。
施設名は「Terrace(テラス)」と「Stage(ステージ)」を掛け合わせた造語によるもの。コンセプトに「地域循環型のまちづくり複合施設」を掲げ、テナントとして1~2階には食品スーパー「TERRASTA MARKET(テラスタマーケット)」や堀口製茶和香園の「大隅茶全」、喫茶店「aitena」といった物販店や飲食店が順次開店するほか、「都城商工会議所」が市役所(都城市姫城町)そばから移転。3階~7階にはシティホテル「HOTEL TERRASTA(ホテルテラスタ)」が入居する。

テラスタ館内・フロアガイド。

3階~7階のホテルテラスタの客室は10タイプ93室で、UDSが受託するかたちで運営する。ホテルテラスタは「都城の魅力を発信していくホテル」として、ウエディング対応テラス付ダイニング「TERRASTA DINING」と鉄板焼レストラン「都雅」を備える。

ホテルテラスタ内・スイートルーム。

1階のテラスタマーケットの売場面積は約700㎡。フードウェイHD(福岡市早良区)の精肉子会社「エムツー」(都城市宮丸町)支援のもと、センター・シティが直営方式で運営する。
エムツーは市内の本社隣接地で生鮮食品スーパー「産直びっくり市場」を2022年2月まで営業しており、市中心部への事実上の移転となった。同店では青果部門に「スマイル青果」、鮮魚部門に「宮崎南イワキ」、精肉・惣菜部門にエムツー運営の「にくほんぽ」を導入。グロサリー部門では支援企業のフードウェイHD同様に成城石井PB商品など“こだわりの逸品”を取扱い、小規模な店舗ながらデイリーユースからワンランク上まで幅広い需要に対応する。また、同店独自の会員サービスとして「TERRASTAポイントカード」を提供する。

開業当日には入場制限も

テラスタ開業当日の4月29日午前9時30分からは「まちなか広場」でオープニングセレモニーが開催された。
セレモニーのなかで、センター・シティ社長兼都城商工会議所会頭の安田耕一は「お待たせしたが、すばらしいものができた」、都城市の池田宜永市長は「まるまるとテラスタの相乗効果で、中心市街地が活性化すると確信している」と述べた。

県知事、市長らも参加した開業記念式典。奥はMallmall。

商議所会頭・市長のほか、宮崎県知事、市議会議長らも参加してテープカットが執り行われると、多くの客が館内へと入店した。生憎の雨模様となったものの開業直後は多くの人が押し寄せ、入館整理券を求める行列ができた。

入館待ちの行列。右側がテラスタ。

テラスタの開業を記念して5月中旬まで市中心部の各施設では体験イベントや展示イベントが開催されており、都城市中心部は賑わいのなかで新たな幕開けを迎えることとなった。

様々な施設が一か所に集まることとなった。

(一部の写真・取材:全国スーパーめぐりさん地理人研究所さん/ホテル内写真はニュースリリースより)

TERRASTA(テラスタ)

住所:宮崎県都城市中町17街区2号
営業時間:午前9時~午後9時(TERRASTA MARKET)

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ヨークタウン西富山、2022年4月28日開業-ベニマル核に那須塩原・県北初「無印良品」も

栃木県那須塩原市の国道4号線沿い・カゴメ那須工場近くにセブン&アイHDのショッピングセンター「ヨークタウン西富山」が2022年4月28日に開業する。

ヨークタウン西富山(先行開業時)。

セブン&アイの近郊型商業施設、カゴメ工場近くに

ヨークタウン西富山の建物は平屋建(2棟)で売場面積は3,629㎡、駐車場台数は150台。
本棟にはセブン&アイHDの食品スーパー「ヨークベニマル西富山店」(4月22日先行開業)を核に、大型衣料・生活雑貨店「無印良品」、クリーニング店「うさちゃんクリーニング」の3店舗が入居。別棟には100円ショップ「ダイソー」が入居する。

ダイソーは別棟となる。

無印は県北初、ベニマルは「行楽地ならでは」の品揃え

ヨークベニマル西富山店(4月22日先行開業)の売場面積2,110㎡で、同社としては那須塩原市内5店舗目。同店開店によりベニマルは238店舗体制(実質稼働236店舗体制)となる。
同店では店舗周辺にキャンプ場が複数ある行楽地という立地特性を活かし、海鮮串・海鮮セット・焼肉商材や観光客の土産需要を満たす地元商品を積極的に展開するほか、近隣に工場があるカゴメ製品の品揃えを強化するとしている。
また、店内にはイートインが設置されている。

ヨークベニマル西富山・イートイン。

無印良品は栃木県北エリアで初出店。冷凍食品やチルドスイーツも取り扱う大型店となる。

無印良品ヨークベニマル西富山。

ヨークタウン西富山

住所:栃木県那須塩原市西富山46番地1
営業時間:午前9時30分~午後9時30分(ヨークベニマル)
無印良品は午前10時~午後8時
(写真:なしおさん

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三越豊田、2022年4月22日開業-T-FACE A館の核店舗、旧そごう・松坂屋跡に

愛知県豊田市の名鉄三河線豊田市駅・愛知環状鉄道新豊田駅前にある豊田市駅西口再開発ビル「豊田駅西ファッションビル T-FACE」A館2階に、百貨店「三越豊田」が2022年4月22日朝10時に開業した。

三越豊田の館内。

そごう→松坂屋→三越の3度目の転身

三越豊田が出店したのは2021年9月まで「松坂屋豊田店」が出店していた「T-FACE A館」の2階。
松坂屋豊田店の前身である「豊田そごう」は豊田市駅西口市街地再開発ビル「T-FACE」の核店舗として1988年10月に開店。T-FACE全館の店舗面積は39,477㎡。そごうは2000年12月に閉店し、その後はT-FACE専門店街が増床された。

松坂屋豊田店は2001年10月25日に「T-FACE A館」に開店。松坂屋の店舗面積は18,000㎡。A館1階から6階まで(+催事場8階)に出店していたが、業績の悪化などを理由に2021年9月30日を以て閉店。
施設を管理する「豊田まちづくり」が改装を実施し、2022年3月25日には1期開業として成城石井ニトリなどが開店していた。

豊田松坂屋。

1フロアでもグルメ・コスメなど多彩-リモート接客も

三越豊田が出店するのは「T-FACE A館」2階の約1,900㎡で、運営は名古屋市に本社を置く名古屋三越
日々のくらしを楽しく、豊かにするフードやファッション&ライフスタイル雑貨を一堂に集めたワンフロアストア」をコンセプトとし、名古屋三越による直営売場と食品や化粧品など18ショップで構成される。

外壁に設置された三越の看板。

名古屋三越の売場のうち、東海地方の三越伊勢丹で初めて設けられた「デジタルスタンド」では、三越伊勢丹のオンラインショップで名古屋栄三越や日本橋三越本店、伊勢丹新宿店など首都圏のマーチャンダイザーが仕入れた商品を取り寄せて、購入することが可能だ。
また「ザ・サロン」ではリモート接客により、化粧品(デパコス)のカウンセリングなどのサービスを遠隔で受けることも可能(予約制)。今後はイベントの開催も予定されている。
豊田エリアからサカエへは1時間以上かかることも多く、このような設備の需要は高いと見込まれる。

ザ・サロン室内。


オンラインショップが体験できる。

テナントとしては、食品・アクセサリー・生活雑貨など18ショップが出店。なかでもスイーツを扱う店舗は7店も出店している。
そのうち、東海地区初出店のアップルパイ専門店「RINGO」では、店舗で焼き上げるできたてのアップルパイを提供。三河地区初出店の「高級芋菓子しみず」では、鹿児島から直送したさつま芋を使った「芋パフェ」「スイートポテト」などを楽しめる。また、一宮市の人気カフェ「クローチェ」がプロデュースするベーグル専門店「マチネ ベーグル by クローチェ」は新業態1号店となる。

東海地区初出店の「ウサギオンラインストア」は、ECサイト「ウサギオンライン」のリアルショップであり、最旬ファッションやオーガニックコスメを買うことができる。
また、ブックオフコーポレーションのブランド買取専門店「ハグオール」も出店する。

ウサギオンラインストア。

このほか、2階には松坂屋時代にも出店していたカフェ「スターバックス」が3月より営業している。

大きな賑わいを見せた開業初日

三越豊田が開店した4月22日は、朝からオープニングセレモニーが挙行された。
豊田まちづくり代表取締役の河木照雄氏、豊田市長の太田稔彦氏、豊田商工会議所会頭の三宅英臣氏、名古屋三越代表取締役社長執行役員の椎野聡氏が主催者あいさつ、来賓祝辞をおこない、続いてテープカットにより開業を迎えた。

テープカット。


10時の開店と同時に多くの客が入店した。

テープカットを行った後、10時の開店と同時になだれ込み、またたく間に大混雑となった。開店記念品として、先着200名に両口屋是清の千なり(三越のマーク入り)が配布された。

店内は大混雑に。

店内は他のT-FACEのフロアと同様、暖色系や木を活用した部材を多用したフロアへ改装された。一方、天井は松坂屋時代の間接照明が引き続き利用されており、以前の面影もあった。

「三越の豊田出店は悲願だった」新しい試みに期待

前述のセレモニーの際、名古屋三越代表取締役社長執行役員の椎野聡氏は「豊田への三越出店は長年の悲願」であると述べた。

名古屋三越・椎野氏の挨拶。

三越豊田では、遠隔で様々な店舗の商品を取り寄せての購入や化粧品のリモートカウンセリングを受けることができるサロンが導入されるなど、松坂屋には無かった機能により、狭い面積でも百貨店らしい接客・品揃えを実現することが可能となった。
人気のグルメを充実させつつ、デジタル活用を加速させることで百貨店機能の維持を図った三越豊田。「時代に合った最新の百貨店のかたち」の1つとして、そして「新しい豊田のランドマーク」として、今後の発展が期待される。

T-FACE  豊田市駅西ファッションビル

住所:愛知県豊田市若宮町1-57-1
営業時間:10:00 – 20:00
(t-FACEごちそうダイニングは11:00 – 最大23:00)

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プラザモールなかま、2022年4月20日10時開業-先行開店のトライアルと賑わう開業日、イオン跡地もリニューアルへ

福岡県中間市の筑豊電鉄通谷電停近くにあるイオンショッパーズモールなかま店跡に、トライアルを核とするショッピングセンター「プラザモールなかま」が2022年4月20日午前10時に開業した。

旧ショッパーズ西館・モール館、全面刷新

プラザモールなかまは、2021年10月に開業したショッパーズモールなかま西館(1993年12月開業/旧バンドール中間店)と暫定営業中だったモール館(1998年11月開業/旧中間アミューズプラザ21C)を、旧ダイエーグループの総合建設会社「イチケン」協力のもと全面刷新したもの。西館の建物は地上4階建で店舗面積は10,789㎡。モール館の建物は地上5階建で店舗面積は9,138㎡。建物は引続きグリーンプラザ開発が所有する。

ショッパーズモール時代のプラザモールなかま。

西館はトライアルの大型スマートストア

プラザモールなかま西館は、トライアルカンパニーの大型総合ディスカウントストア「メガセンタートライアル中間店」を核に2022年4月13日に先行開業。トライアル中間店は同社スマートストア福岡県内37店舗目として、同社が強みとするAI・IoT機器「リテールAIカメラ」「スマートショッピングカート」「デジタルサイネージ」を導入。各種販促では「大きなサイズのトライアル」「メガトラ」を掲げ、1階では食料品を、2階ではファッション・生活用品・家電製品・カー用品・スポーツレジャー用品・園芸DIY用品を幅広く展開するなど、広大な売場面積を活かした同社最新店舗となった。

モール館は大型テナント中心に

プラザモールなかまモール館1階にはカジュアル衣料品店「マックハウス」を始め、婦人服店「ミルク」、バンダイナムコグループ(ハピネット)のカプセルトイ専門店「ガシャココ」、エスニック雑貨店「アジアンギャラリー」、ニトリの家具インテリア雑貨店「デコホーム」、アウトレット家具店「リバップ」、保険相談カウンター「ほけんの110番」、クリーニング「アクアトリートメント」、GENDA GIGOによる大型アミューズメント施設「セガアリーナ」の9店舗が出店。催事スペースも設けられた。

プラザモールなかまモール館。

モール館2階にはヤマダデンキグループの家電量販店「ベスト電器」やイオングループの100円ショップ「キャンドゥ」、中古PC専門店「パソコン市場」、買取専門店「諭吉っちゃん」、10分ヘアカット専門店「QBハウス」、ヘアカラーサロン「クイックカラー」の6店舗が出店。4~5階のシネマコンプレックス「ユナイテッド・シネマなかま16」も韓国発の体感型映画上映システム「4DX」導入を目玉とする館内リニューアルが行われた。

Can☆Doプラザモールなかま店。

開店当日は大規模なセールや記念品配布も

モール館の開業当日は、午前10時の営業開始にあわせて1階2階フロアと西館接続通路の館内シャッターが一斉に開放。施設関係者や地域住民が見守るなか新たな幕開けとなった。

開店直前のモール館館内。

モール館では会員限定ポイント5倍といった施策に加え、ベスト電器やガシャココでは開店記念品の配布、サービス系店舗では販促チラシやポケットティッシュの配布もあり、一部店舗では記念品の引換を目的とした100人近い長蛇の待機列がみられた。また、トライアルでも開店セール第2弾期間中だったこともあり、スマートショッピングカートでの買物や大容量パック販売を楽しむ客が数多くみられた。

賑わう開業当日。

プラザモールなかま周辺では、旧ショッパーズモールなかま東館(イオンなかま店)跡地や福北ゆたか線中間駅前(中間市岩瀬一丁目)など商業施設の整備が相次いでおり、今後も同様の大型店開業がみられそうだ。

プラザモールなかま

住所:福岡県中間市上蓮花寺3丁目1-1
営業時間:24時間営業(トライアル中間店)

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エキソアレ西神中央、2022年4月1日開業-西神そごう跡、百貨店の歴史引継ぐ「ハイ・カジュアル」な商業施設に

兵庫県神戸市西区の神戸市営地下鉄西神中央駅に直結するセブン&アイHD系の百貨店「そごう西神店(西神そごう)」跡に、双日のショッピングセンター「エキソアレ西神中央」が2022年4月1日に開業した。

暫定営業続けていた西神ニュータウンのそごう跡

そごう西神店は、1990年10月に神戸市交通局が開発する「西神中央駅百貨店ビル(現西神中央駅ショッピングセンター)」を全館賃借するかたちで「西神そごう」として開業。建物は地上6階地下2階建で、延床面積は約30,301㎡。交通局完全子会社の神戸交通振興が所有する。
そごう西神店

開業当初は、旧・そごうグループが30店舗体制をめざし推し進めていた“トリプルそごう計画”の28店舗目として、キャッチコピーに「ハイ・カジュアル主義」を掲げ、1階には東京ディズニーランドとの提携により誕生したからくり時計「イッツ・ア・スモールワールド時計」、5階には神戸市内最大となる「川の流れるレストラン街」、屋上にはメリーゴーランドやエアーサイクルといった大型遊具を備えた遊園地「ファンタジーランド」を導入するなど、神戸市郊外のニュータウンに立地する地域密着志向の店舗ながら非常に豪華な設備を特徴としていた。
その一方、西神そごうはグループの経営悪化や過剰投資が災いとなり、2000年7月に民事再生法適用を申請(経営破綻)。2002年3月には再建の一環として運営体制を変更し、そごう西神店となった。
そごうのシンボルのひとつだった「からくり時計」

そごう西神店では、2002年の運営会社再編を機に「「自分」発見専門館」を掲げ、売場の最適化を目的とした全面リニューアルを実施。2009年8月の運営会社再編後はそごう神戸店の分店(そごう神戸店西神館)とすることで、経営効率の改善を図った。なお、2016年10月にはセブン&アイHDとH2Oリテイリング(阪急阪神百貨店)による資本業務提携の一環として、西神店を含む関西3店舗(そごう神戸店・西武高槻店)をH2O運営に移行する方針があったが、2017年8月に西神店の運営移行を白紙化。2019年10月には西神店を除く関西2店舗が「阪急百貨店」ブランドに移行したため、西神店は「そごう・西武としては関西唯一の店舗」「そごうの屋号を冠する関西唯一の店舗」となった。
そごう神戸店は神戸阪急となった

これにあわせ、そごう西神店は2019年9月に1階食品フロアの大規模なリニューアルを実施したが、同年10月に一転して閉店の方針を発表、改装から1年満たない2020年8月31日をもって約30年の歴史に幕をおろした。なお、施設を所有する神戸交通振興はそごう閉店に先駆けて、2020年4月に後継事業者公募を開始、同年7月に双日を優先交渉権者に選定し、同年11月から1階食品フロアと5階飲食店街の営業再開(臨時開業)を順次進めていた。

デパイチに新たなアクセント加えて再生

エキソアレ西神中央の営業フロアはそごう時代と同等の地上1階~5階で延床面積は約30,301㎡。運営業務は双日から委託を受けたプライムプレイス(東京建物グループ)が担う。
施設名称の「エキ」は西神中央駅に、「ソアレ」は太陽(ルーマニア語)に由来するもので、コンセプトに「日常にある上質な暮らし」を掲げ、百貨店が積み重ねた歴史や地域住民のライフスタイル向上を意識した専門店約60店舗が出店する。
営業フロアのうち、1階には関西地盤の高級食品スーパー「パントリー(大近)」や洋菓子銘店「モロゾフ」「ゴンチャロフ」「ケーニヒスクローネ」「アンリ・シャルパンティエ」、和菓子銘店「宗家 源吉兆庵・満果惣」「文明堂」といったそごう1階食品館エブリデイ(デパイチ)時代からのブランドが引続き営業するほか、「ゴディバ」「御座候」「RF1(Green gourmet)」がそごう閉店から約1年半ぶりに再出店、輸入食品グロサリー「ピープルズ」や沖縄県外への多店舗化を進めるアイスクリーム「ブルーシールアイスクリーム」が新規出店する。

エキソアレ西神中央
(西神中央駅ショッピングセンター)

2階には「無印良品」や美容と健康に強みをもつドラッグストア「AINZ&TULPE」、アダストリアの生活提案型衣料・雑貨店「LAKOLE」といった7店舗が出店。 LAKOLEは「国内最大級の店舗」(237坪)として従来からの生活雑貨・アパレル分野をフルラインナップで展開するほか、アダストリアグループ初となるセルフレジの導入や新カテゴリ(ペット・フィットネス分野)の先行導入、店舗限定商品の拡充といった実験的な取組みを打ち出す。

LAKOLEエキソアレ西神中央

3階には大型家具インテリア雑貨店「ニトリ」がワンフロアに出店。4階には精文館書店のBOOK&CAFE「TSUTAYA BOOKSTORE」「LE GARAGE/ohagi3(ル・ガラージュwithおはぎさん)」や100円ショップ「ダイソー」、「POLA」といった5店舗が出店。

DAISO西神中央

TSUTAYAでは従来からの「多彩なライフスタイル提案」を掲げた書籍・雑誌フロアに加え、文具・雑貨フロアを中心に食雑貨を幅広く展開。店内各所に「成城石井Selection」コーナーを配置するほか、和洋菓子やレトルト食品・調味料売場の集積を進めるなど、一般的な都市型グロサリー専門店に匹敵するような異色な店舗づくりを打ち出した。

食雑貨を前面に押し出したTSUTAYA BOOKSTORE

5階には紀伊國屋書店跡の地場総合進学塾「若松塾」、飲食店街の地場中国料理レストラン「金龍閣」、地産地消和食レストラン「旬菜みやこ」といった12店舗が出店。エスカレーターホールでは、双日が源流企業とする戦前の総合商社「鈴木商店」の栄枯盛衰(伝説性と悲劇性)とその後の各種産業への貢献を取り上げた展示を行うほか、そごう時代からの噴水設備は円柱の休憩所として再整備する。

日本一の総合商社だった鈴木商店

鐘の音が祝うリニューアル開業

エキソアレ西神中央開業当日の午前9時30分からはオープニングセレモニーが開催された。式典には施設所有者の神戸市・OMこうべ関係者、施設運営者の双日・プライムプレイス関係者、地元議員などが参加し、双日が源流企業とする鈴木商店の歴史とエキソアレ開業による貢献、地元神戸市をホームタウンとするJ1サッカークラブ「ヴィッセル神戸」とのスポンサー契約締結といった内容が語られた。

エキソアレ西神中央のオープニングセレモニー

式典はヴィッセル神戸のマスコットキャラクター「モーヴィ」の登場やテープカットにより盛り上がりをみせ、営業開始時刻となる午前10時を知らせるからくり時計の鐘の音が施設の開業を華々しく彩った。
開業当日は春休み期間であり、施設・専門店各店ともに福袋や特価商品を打ち出したため、制服を着た学生からファミリー、高齢者まで幅広い年齢層により賑わいをみせた。

鐘の音が鳴り響く午前10時

神戸市は以前より、2022年2月の西区役所庁舎移転や今回の西神中央駅ショッピングセンター(エキソアレ西神中央)リニューアルなど、神戸市営地下鉄の起終点駅である西神中央駅一帯の再整備を進めている。
2022年秋には複合文化施設(西神中央ホール)の整備を、2023年春には駅前広場・バスロータリーの整備を、同年秋には隣接するショッピングセンター「プレンティ」(ダイエーイオンフードスタイル・KOHYOなど出店)のリニューアルを迎える予定であり、これらの取組みが人口減少が続く神戸市の起爆剤となるか今後も注目が集まりそうだ。

エキソアレ西神中央(西神中央駅ショッピングセンター)

住所:兵庫県神戸市西区糀台5丁目9-4
営業時間:午前10時~午後8時(一部店舗除く)

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マルエイガレリア、2022年3月31日開業-旧丸栄百貨店跡、食中心テナントで賑わい見せた開業日

愛知県名古屋市中区栄の百貨店「丸栄(丸榮)」本館跡地に、暫定施設として複合商業施設「マルエイガレリア」が2022年3月31日に開業した。

マルエイガレリア。

400年以上の歴史が再び動き始めた丸栄

マルエイガレリアの前身である丸栄百貨店は1943年の企業整備令に伴う百貨店統合による十一屋と三ツ星の合併により生まれた。そのうち、十一屋は1615年に創業した「十一屋呉服店」を起源に持つ。
1953年の増築で誕生した村野藤吾設計の本館は、日本建築学会賞を受賞するなど、名建築として評価された。プリンセス大通側の外壁に描かれたモザイク壁画やエレベーター扉に描かれた東郷青児の絵画なども有名だった。

営業最終日の丸栄本館。

丸栄は経営不振により、2008年に製薬(コルゲンコーワ)などで知られる大手商社「興和」(名古屋市)と業務資本提携を締結。しかし、2017年2月期決算では3期連続の赤字を記録するなど慢性的な業績不振からは抜け出せず、2017年7月に興和の完全子会社入りしたのち2018年6月に閉店、将来的に近隣施設との一体的な再開発を目指すことが発表された。
マルエイガレリアはこの再開発までの「中継ぎ施設」となる。

閉店後の丸栄。

マルエイガレリアの開業により、栄では、約3年半ぶりに「丸栄」の名前が復活。呉服店開業から407年にも及ぶ長き歴史が再び動き始めた。

食中心の店舗に名古屋最大「無印良品」も

マルエイガレリアは3階建ての建物で、店舗面積は7784㎡。大和ハウスグループの大和ハウスリアリティマネジメントが運営する。
営業初日となった3月31日は、1階・2階のみと暫定開業となったものの、夜まで多くの客で賑わいを見せた。
建物は小さくなったものの、外壁には東海エリア最大級の大型LEDビジョンが設置され、team lab制作の永遠に変化する映像が映し出されている。

マルエイガレリアの大型LEDビジョン。
「営業最終日の丸栄本館」と同アングル。

1階には、食を中心としたテナントが多く出店。
核店舗は大阪発祥のスーパー「パントリー」が名古屋初出店で、自然にこだわった食材を数多く揃える。
「丸栄」が運営する新業態飲食店「KW THE KITCHEN WONDERLAND」では、カフェとレストランが併設され、自家製麺を使った自慢のパスタや、オリジナルのスイーツを楽しむことができる。

パントリー。


KW THE KITCHEN WONDERLAND。

手作りおはぎ専門店「ohagi3」の新業態店舗「ohagi3 FLAGSHIP SAKAE」はohagi3初のイートインがメインの店舗として出店。新商品を揃え、ロゴデザインも一新された。

ohagi3 FLAGSHIP SAKAE。

2階には、名古屋市内最大の売り場面積を誇る「無印良品」が出店する。
なお、隣接する商業ビル「栄スカイル」にも無印良品は出店しているが、そちらも営業を継続している。

無印良品。

3階は「レストランフロア」とし、5月26日にオープンする予定。ぐるなびプロデュースのフードホール「WYE」や高級焼肉店「叙々苑」などのテナントが出店する。

2階と3階を結ぶエスカレータの掲示。

地下鉄連絡口には「丸栄の名建築」の一部を展示

マルエイガレリアと隣接する地下街「サカエチカ」を結ぶ地下街連絡口には、丸栄百貨店のモザイクタイル壁画の一部が展示されるほか、丸栄百貨店時代に設置されたステンドグラスも継承された。

展示されているモザイクタイル壁画の一部。
「営業最終日の丸栄本館」の写真にあるタイル部分の一部。


丸栄百貨店のステンドグラスも継承。

将来的には「栄町ビル」などと一体開発へ

マルエイガレリアは、近い将来2021年に閉館した商業ビル「栄町ビル」とともに一体開発される計画が予定されている。そのため、マルエイガレリアは再開発までの暫定施設となる。

閉館した栄町ビル。

マルエイガレリアは今後10年ほどで解体・再開発する可能性が高く、隣接する「スカイル/メルサ」などを含めた周辺地域の今後にも大きな注目が集まっている。

マルエイガレリア

住所:愛知県名古屋市中区栄三丁目3番地1号
営業時間:10時~21時(パントリー)

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T-FACE、2022年3月25日リニューアル開業-豊田そごう・松坂屋跡、成城石井など出店で賑わった新装初日

愛知県豊田市の名鉄三河線豊田市駅・愛知環状鉄道新豊田駅前にある豊田市駅西口再開発ビル「豊田駅西ファッションビル t-FACE」のうち、2021年9月まで「松坂屋豊田店」が出店していた「t-FACE A館」1階から6階の全面改装が完了し、2022年3月23日にプレオープン・25日にグランドオープンした。

新装なったt-face。

「豊田そごう」開業から34年目の全面リニューアル

松坂屋豊田店の前身である「豊田そごう」は豊田市駅西口市街地再開発ビル「t-FACE」の核店舗として1988年10月に開店。t-FACE全館の店舗面積は39,477㎡。そごうは2000年7月のそごう経営破綻により営業面積が縮小されたのち2000年12月に閉店し、その後はt-FACE専門店街が増床された。

豊田松坂屋・エントランス。右はB館。

松坂屋豊田店は2001年10月25日に「t-FACE A館」に開店。松坂屋の店舗面積は18,000㎡。A館1階から6階まで(+催事場8階)に出店しており、そごうの百貨店面積よりも狭かった。
しかし、業績の悪化などを理由に2021年9月30日を以て閉店し、施設を管理する「豊田まちづくり」によって改装が進められていた。

豊田松坂屋・最終営業日。

成城石井・三越・コーナンなど各階「新コンセプト」に


外壁に設置されたテナント看板。

新装なったt-FACE A館のうち、1階は「デイリーフロア」。
核店舗として高品質な食材を扱うスーパー「成城石井」が出店する。惣菜店を集めたコーナー「おそうざいマルシェ」には、RF1のセレクトショップ「グリーン・グルメ」や、沖縄育ちのアイス専門店「ブルーシール」などが出店する。

デイリーフロアにはイートインコーナーも。


BLUE SEAL ICE。

ベーカリー「ドンク」や「ミニワン」は、松坂屋に引き続き再出店となった。
さらに、4月22日にオープンする食品売り場「T-Marche」には、松坂屋時代に出店していたお肉の専門店「スギモト」や鮮魚店「魚錠」、新たに出店する青果店「カネ井青果」などが出店する予定となっている。

再出店となったドンク。

2階は「上質な立ち寄りフロア」。
核店舗として、名古屋三越のサテライト百貨店「三越 豊田」が4月22日にオープンする。
三越の店舗面積は約1,900㎡。三越店内には、洋菓子「ゴディバ」や、レディースファッション「ウサギオンラインストア」などを始めとした18店舗のテナントが出店する予定。
このほか、松坂屋時代に出店していたカフェ「スターバックス」も出店している。

スターバックス前のウッドデッキ。

3階は「おとなライフスタイルフロア」。
アンタイトルド」や「エムズグレイシー」などの婦人服店のほか、眼鏡店「キクチ」や、靴下などの衣料品「フクスケ コラージュ」などが出店。コスメ・生活雑貨「ハウスオブローゼ」などは松坂屋時代からの再出店となる。

4階は「大型専門店フロア」。
ファストファッションの「coca」、インテリア雑貨の「ニトリ デコホーム」が出店するほか、4月22日には「GU」がオープンする。

coca。


ニトリデコホーム。

5階は「ホームセンター」フロアで「コーナン」が出店する。
コーナンでは、日用品、家電、ペット、園芸、DIY、インテリアなど幅広い商品を取り扱う。

コーナン。

6階は「とよた未来を育むラボ(愛称 Y LAB.)」と題し、なにかが変わるきっかけのフロアをコンセプトとした。
その一環として、コワーキングスペース「Yシェア」や、キッチンスタジオ併設の多目的ホール「Yスタジオ」などの新しいコンセプトのスペースが設けられた。
このほか、書籍の「丸善(MARUZEN)」やハワイのコーヒー「ライオンコーヒー」を提供する喫茶店の「RIC TOKYO」、PCデポの地域連携型新業態店「PCデポ 豊田くらしのデジタル館」などが出店する。

PCデポの新業態「くらしのデジタル館」。

豊田産木材を用いた内装に-そごうの名残も

今回のリニューアルに合わせて、外観は低層部が茶色に塗り直された。

最上階には松坂屋に変わり「t-FACE」のロゴが設置された。

2階の名鉄側入口も大きくリニューアルされ、館内は白系から茶色など暖色系に改装。ここには、香り豊かな豊田市の木材が内外装として多用された。
さらに、1階・2階には立ち寄りやすさと居心地の良さを追求した新たなエントランス(入口)を増設するなど、以前とは少し異なる雰囲気となった。

豊田市産の木が使われた内外装(2階スタバ前)。
プランターの土には松坂屋の廃材を活用したという。

その一方で、館内にはそごう時代の設備が昇降機を中心に継承されており、エレベーターの金色内装の他、扉開閉時に鳴動するチャピー(ピヨピヨ音)、そしてエスカレーターの金色の枠に赤いベルトなど、バブル期に開業したそごう独特の設備が引き続き継承されている。

6階エレベーターホール。


そごう時代のままのエスカレータ。

多くの客で賑わった開業日-式典は4月に実施

開業初日となった3月25日は朝から多くの人が詰めかけた。
開店時は1階および2階の名鉄側入口に分かれて整列するようになっていたが、1階は新たに増設された入口、2階は愛環線の駅側まで長い行列ができた。

朝から多くの客が並んだ。

開店式典などは2階「三越」が開店する4月22日に行われるといい、25日は特に挨拶などはなく開店。それと同時に多くの客が店内へとなだれ込んだ。

午前10時の開店と同時に多くの客が入店した。

ここ数年、松坂屋豊田店・t-feceの近隣には2020年に開業した「ららぽーと東郷」をはじめ2017年に開業した「プライムツリー赤池」、同じく2017年に建替え開業した「イオンスタイル豊田」など郊外型商業施設が相次いで開業しており、集客に陰りが見えつつあった。
今回のリニューアルオープンでは市内に唯一のテナントも数多く出店しており、再び「豊田市の玄関口の顔」として賑わうことが期待される。

t-FACE  豊田市駅西ファッションビル

住所:愛知県豊田市若宮町1-57-1
営業時間:10:00 – 20:00
(ごちそうダイニングは11:00 – 最大23:00)

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東武百貨店船橋店、2021年12月11日リニューアル開業-生鮮・グロサリー売場「FUNABASHIいちばんち市場」開設

千葉県船橋市のJR・東武鉄道船橋駅に直結する百貨店「東武百貨店船橋店」で進められていた全館リニューアル工事が2021年12月11日に完了し、目玉の1つである地下1階の生鮮食品・グロサリー売場が「FUNABASHIいちばんち市場」として同日にリニューアルオープンした。

東武百貨店船橋店。

船橋市唯一の地域密着型百貨店

東武百貨店船橋店は1977年10月7 日に開業。東武野田線(アーバンパークライン)船橋駅ビルも兼ねる建物は地下2階、地上8階建てで、売場面積は35,876㎡。
地域・沿線のお客さまの『マイストア』になりたい」をコンセプトに、2018年2月の西武船橋店の閉店以降は、船橋市唯一の地域密着型百貨店として営業している。

18年ぶり改装、「いちばんち市場」の由来は魚市場

改装の目玉は地下1階食品売場に「FUNABASHIいちばんち市場」を開設したこと。2003年以来、18年ぶりの改装となった。
「FUNABASHIいちばんち市場」の由来は、かつて船橋駅前にあった民営魚市場と、市街地にあった11の民営青果市場が生鮮食品の流通の拠点となっていたことを踏まえ、現在船橋駅前に店舗を構える同店が、かつての市場のように地域・沿線に暮らす人々の毎日の食卓を豊かに彩る場であり続けたいという思いから名付けたもの。また、売場の位置である「1番地」から「いちば(市場)」や「ちば(千葉)」、「いちばん(ナンバーワン)」などの語呂あわせで「いちばんち」と平仮名で表記したという。

「いちばんち市場」のサイン。

「地域密着」「ワンストップ」「ストレスフリー」掲げる

FUNABASHIいちばんち市場は「地域密着」「ワンストップ」「ストレスフリー」という3つのキーワードを掲げており、コンセプトは「高品質な商品を楽しく買い物できる場所」。

フロア構成。

まず「地域密着」の面では、千葉県や船橋市にゆかりのある商品が強化された。例として、グロサリー専門店「北野エース」では、食品メーカー「セゾンファクトリー」の船橋にんじんドレッシングや、海苔専門店「森傳」の海苔、煎餅専門店「森山清次兵衛」の煎餅などを展開。他にも千葉県関連商品には「We  LOVE千葉」のポップを貼るなど、県産品アピールを前面に出している。

船橋にんじんドレッシング。

他にも、青果専門店「船橋丸あ商店」では、地元船橋産の小松菜やほうれん草、かぶを強化展開し、精肉専門店「スギモト」では、恋する豚研究所の豚肉を展開するなど、生鮮・グロサリー共に充実した品揃えになっている。

船橋産のほうれん草と小松菜。

また、店舗内装には船橋市在住のイラストレーター小倉正巳氏のグラフィックを採用。1階1番地側の階段には同氏のグラフィックによるフォトスポットも登場し、売場に温かい印象を与えていた。

階段に設置されたフォトスポット。

ワンストップ」の面では、今までの青果・精肉・鮮魚・グロサリーに加え、新たに惣菜専門店「いい菜&ゼストプラス」が出店。さらに「北野エース」による酒コーナーの新設、全国銘菓選の移設により、1ヶ所で食料品全般をまとめて購入できる非常に利便性の高い売場が誕生した。

北野エース。

さらに、鮮魚・精肉売場では店舗の入れ替えも実施。鮮度の高い魚介類を全国から取りそろえた鮮魚専門店「魚力」と、千葉県初出店の精肉専門店「スギモト」が12月9日に先行オープン。同店は同社の店舗では関東最大級のスケールで登場した。

お肉の専門店スギモト。

ストレスフリー」の面では、以前は6台だったレジを10台に増強。更に、メイン通路を2400mmから2700mmに拡張し、より多くの顧客が利用しやすい売場に生まれ変わった。
この他にも、スーパーメイトの抗菌・抗ウイルス加工のカートとカゴを百貨店で初導入し、耐久性・防汚性の高いセラミックタイルを採用することにより、より清潔で安心・安全に買い物できる売場にもなっている。

多くの買い物客でごった返した開業初日

グランドオープン初日となった12月11日は、休日ということもあり、10時の開店と同時に老若男女問わず幅広い客が訪れ、歩行が困難になるくらいの混雑ぶりとなった。
とくに鮮魚専門店「魚力」は開店2,3時間後も周辺がごった返した状態が続くほどの人気であった。更に惣菜・菓子などの売場も協賛セールを行っており、こちらも人気を博していた。

人でごった返す売場。

上層階も「地域密着型」へリニューアルが進む

東武百貨店船橋店では、地階以外においても2020年より全館でフロア刷新を進めており、新規オープンしたテナント、リニューアルしたテナントが多数存在している。
ここでは主な改装・リニューアル内容、新規出店店舗などを紹介する。

7階

全国の名店のラーメンが月替わりで食べられる飲食店「諸国ラーメン紀行」が2021年3月にオープン。

6階

書籍「旭屋書店」が5階から移設し、文具売場も新設し2020年11月20日にリニューアルオープン。
これに合わせ、紳士雑貨売場やイージーオーダースーツ売場、アウトドアウェア「エーグル」も2020年9月にリニューアルオープン。更に、旅行用品の「エース」も地階より移設した。

旭屋書店。


紳士雑貨売場。

5階

ファストファッションの「ユニクロ」が2021年3月12日、大型靴店「ABCマート」が2021年4月24日、子供写真館「スタジオマリオ」が2021年7月16日にそれぞれオープンした。
これに合わせ、子供服「メゾピアノ」「メゾピアノJr」「ポンポネットJr」「クレードスコープ」「センスオブワンダー」、茶道具売場、印章「平安堂」、和雑貨「鳩居堂」、メガネ「JINS」も2020年秋にリニューアルオープンした。

イトーヨーカドーより移転したユニクロ。

4階

婦人服・生活雑貨「ローラアシュレイ」が2021年2月13日にオープン。タオル・パジャマ「ファビュラスタイル」が2020年9月17日にオープン。
他にも、地下1階から介護用品の「カインドウェア」、パジャマの「荒川」「ワコールらくらくパートナー」、婦人服の「生き活き倶楽部」が2021年7月に移設。
また、婦人服の「クレッシェント」「詩仙堂」「デシグアル」「銀座花菱」「KBファー」や、ゴルフウェアの「アダバッド」「ピッコーネ」もリニューアルオープンしている。

ローラアシュレイ。

1階

化粧品「アヴェダ」が2021年2月26日にオープン。
他にも、2021年6月24日に化粧品「ファンケル」、ハンドバッグ「マザーハウス」が2021年7月29日に、婦人靴売場や「銀座ヨシノヤ」が2021年春にリニューアルオープン。
また、免税カウンターお買い上げ品一時預かり所遺失物拾得承り所が2021年春に地下1階から移設されている。

売場が2倍になったマザーハウス。

地下1階

ドラッグストア「マツモトキヨシ」が2021年5月30日に、洋菓子の「ベルプラージュ」が2020年9月にそれぞれオープンした。
この他にも、海苔・茶・佃煮売場やカタログギフト売場も2021年春にリニューアルオープンしている。

マツモトキヨシ。

全館の「地域密着」強化で生き残りを図る

東武百貨店船橋店では、今回のリニューアルに先駆けて2017年のビックカメラを導入。それ以来、生活に必要なものがワンストップで購入できる場所をコンセプトにフロア刷新を続けてきた。
今回の改装では、同店の強みの一つである食品部門がさらに強化され、日常的な利便性が大いに向上した。
新型コロナの影響や競合店との競争の中で、今後どれだけ地域・沿線住民の支持を得られる店舗を作ることができるかが同店の生き残るキーワードになるであろう。

「FUNABASHIいちばんち市場」テナント概要
  • 木更津 厚生水産(塩干・魚惣菜)
  • 魚力(鮮魚)
  • 船橋 丸あ商店(青果)
  • 九州屋(青果)
  • 北野エース(グロサリー)
  • 人形町今半(精肉)
  • お肉の専門店スギモト(精肉)
  • いい菜&ゼストプラス(惣菜)
  • 全国銘菓選
東武百貨店船橋店 FUNABASHIいちばんち市場

住所:千葉県船橋市本町7-1-1 地下1階
営業時間:10時~20時(FUNABASHIいちばんち市場)
※営業時間は各階・売場で異なる。

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JR九州×呪術廻戦、2022年2月下旬まで開催-ラッピング列車や目玉企画の特急も

JR九州(本社:福岡市博多区)は、アニメ「呪術廻戦」とのコラボキャンペーンを2021年12月1日から開始。コラボの“目玉企画”として、1日限りの特急「呪術廻戦(JUJUTSU KAISEN)」を12月4日に運行した。

特急「呪術廻戦(JUJUTSU KAISEN)」。
883系はアニメ、885系は劇場版ビジュアルが採用されたという。

1日限りの特急と同じラッピングを施した車両は2022年2月下旬まで運行、コラボは同年2月28日まで開催される予定。

呪術テーマの注目作品

呪術廻戦は2018年に週刊少年ジャンプで連載開始。呪術高等専門学校(呪術高専)を舞台に呪術師が呪霊を祓うストーリーが話題を集め、2020年10月にはTBS(MBS)系全国ネットでアニメ化。同時期のジャンプ連載作品「鬼滅の刃」に匹敵する注目作品として一大ムーブメントを引き起こしている。

映画化にあわせ九州全域でコラボ展開

コラボキャンペーンは呪術廻戦の前日譚を映画化した「劇場版 呪術廻戦 0」(12月24日公開予定)に合わせたもの。コラボの一環として、11月24日からは「885系かもめ・ソニック」、12月1日からは「883系ソニック」を活かしたラッピングトレインの運行を開始。(博多~長崎/博多~大分・佐伯間)
加えて、GPSチェックインによるデジタルスタンプラリーやARアプリ(COCOAR)によるAR記念撮影、D&S列車(デザイン&ストーリー列車)へのリアルスタンプ設置といった企画を実施している。

4日には特急「呪術廻戦」運行、記念式典も

今回のコラボキャンペーンを記念して、12月4日には1日限りの特急「呪術廻戦(JUJUTSU KAISEN)」(博多~長崎/1往復)を運行。運行に先駆け、午前10時から博多駅ではJR九州上符友則営業部長、鐘ヶ江理恵博多駅長らが参加する「特急「呪術廻戦」出発式」が行われた。

特急「呪術廻戦」出発式。

式典では1日限りの特急を“目玉企画”としてアピール。JR九州担当者は「(東宝との調整を経て)イメージ以上のものが仕上がって本当によかった。」「このプロジェクトを通して、列車や駅を色々な方にご利用いただきまして、九州のいろいろな所にお出かけいただいて、地域を元気にできれば。」、東宝映像事業部担当者は「集英社やmappa、委員会各社と大きなプロジェクトにしたいと考えていたが想像を超える勢いで感慨深い。」「呪術廻戦号のようにいいスタートをきりたい。」と期待を寄せた。

いいスタートをきった特急「呪術廻戦」。

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