大阪府守口市松下町の食品スーパー「フレスコ寺方店」が2020年4月29日午後8時をもって閉店する。
かつてはニチイ新業態1号店が営業していた
施設は1979年10月に、関西発祥の大手流通グループ「ニチイ(のちのマイカル、イオン)」が手掛ける新業態1号店「ニチイマート寺方店」として開店。建物は地上6階建、営業フロアは1~2階、店舗面積は約1,300㎡。
ニチイは開店から20年ほど営業していたが、同社の他直営店舗と比較し非常に小規模だったこともあり、当時の標準店舗モデルであった生活百貨店「サティ」や新型食品スーパー「ポロロッカ」への業態転換を実施せず閉店。その後、1999年6月に食品スーパー「スーパーアルファ寺方店」と総合衣料品店「シジョー守口店」が開店したが、両店舗ともに2003年9月をもって閉店していた。
京都発祥のフレスコ、大阪進出の足掛かりだった
ハートフレンド・フレスコ寺方店は2003年12月に開店。
フレスコ寺方店。
フレスコ寺方店は、京都市勧修公設小売市場を前身にもつ同社26号店で、大阪府内2号店。同社最大級の店舗であったため、同時期に開店した三国店(大阪府内1号店、ヴェール阪急三国)とともに大阪進出の足掛かりとしての役割を担った。
フレスコは1階に直営食品売場、2階にはテナントとして総合衣料品店「オンセンド」が出店しており、地域唯一の大型スーパーとなっていた。しかし、2014年8月には至近距離にマックスバリュ(光洋運営、24時間営業)が進出するなど競争が激化、入居施設の老朽化も進んでいたため閉店が決まったとみられる
フレスコ寺方店閉店のお知らせ。
フレスコ寺方店の跡地活用については、2020年4月現在発表されていない。なお、オンセンドは5月以降も営業する予定となっている。
関連記事:サボイ豊里味道館、2020年2月20日閉店-旧・豊里センター、57年の歴史に幕
関連記事:バロー淡路店、2019年7月19日開店-大阪市内初のバロー、淀川キリスト教病院跡地に
関連記事:ライフ新大阪店、2019年5月31日閉店-旧ライフ大阪本社・ラヴィーレ新大阪
関連記事:かみしんプラザ、2017年9月15日改装オープン-西松屋、アスビーなど出店