大阪府大阪市東淀川区の阪急淡路駅近くに、中堅スーパー「バロー」(岐阜県多治見市)の大阪市初となる店舗「バロー淡路店」が2019年7月19日午前9時30分に開店した。
バロー淡路店。
東海地方地盤の有力スーパー「バロー」、大阪市内初出店
バロー淡路店は、淀川キリスト教病院旧本館(柴島駅前に2012年移転)跡地に出店。建物は平屋建で、敷地面積は6,727㎡、建築面積は3,135㎡、売場面積は約2,032㎡、延床面積は約2,993㎡、駐車場台数は70台。
同店では生鮮3品に加え、中部フーズの惣菜売場、北欧倶楽部のインストアベーカリーを導入するほか、コンセント及びUSBを備えたイートインスペースを併設。オープン特別営業期間を除き、原則として折込チラシの配布を実施しない「エブリデイ・ロープライス(EDLP)」型の店舗運営を行っている。
積極的拡大で脚光のバロー、大阪にも本格展開なるか
バローは1958年に主婦の店恵那店として岐阜県恵那市で創業。のちにバローに改名し、本社を岐阜県多治見市に移した。
バローはかねてから、店舗運営のローコスト化や自社開発商品「Vセレクト」に強みを持ち、東海地方地盤の食品スーパーとしては売上高首位を獲得。近年は「新日本スーパーマーケット同盟」の結成やホームセンター大手「ダイユー・リックHD」(現・アレンザHD)株の子会社化など、積極的に事業拡大を進めることでも脚光を浴びており、東海地方以外の店舗も増えつつある。
その一方で、同社は2016年10月の大阪府内1号店「バロー寝屋川店」開店から、2019年4月の「バロー高槻店」開店までの約2年半、食品スーパーの新規出店を実施していなかった。
近年は東海地方でショッピングセンターも手掛ける。
今回同社が店舗を新設した阪急淡路駅周辺では、大阪市主導による「淡路駅周辺地区土地区画整理事業」が進められており、2019年3月にはJRおおさか東線全線開通に伴い「JR淡路駅」が開業、2028年を目処に阪急淡路駅が高架化を予定するなど、将来有望な地域として注目を集めている。
一方で、阪急淡路駅周辺では以前より、西口正面の淡路本町商店街に衣料専門百貨店「キリンド」や総合スーパー「イズミヤ」が出店、東口には区画整理事業に合わせて移転した「阪急オアシス」「アカシヤ」が出店するなど、地域有数の商業集積地として大型店が飽和状態にある。
淡路駅前の既存店にみられない利便性の高い平面駐車場を備え、毎日低価格を謳う東海地方食品スーパーの雄・バローが、価格に敏感な地域住民に受け入れられるかどうか、そして大阪での本格出店開始となるのかどうか、今後に注目したい。
バロー淡路店
住所:大阪府大阪市東淀川区淡路二丁目9 番2号
営業時間:午前10時~午後9時(平日)
営業時間:午前9時30分~午後9時(土・日曜日、開店3日間)
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