ベイシアIS伊勢崎店、2023年10月下旬閉店-いせや創業から64年の歴史に幕

群馬県伊勢崎市の東武伊勢崎線新伊勢崎駅近くにあるベイシアグループのショッピングセンター「ベイシアIS伊勢崎店」が2023年10月下旬を目途に閉店する。

伊勢崎で生まれた流通大手「ベイシア」

ベイシアは1959年6月に群馬県伊勢崎市で衣料品店「いせや」として創業。
創業当初は北関東中心の店舗展開であったが、1978年にホームセンター「いせやホームセンター」(現カインズ)1号店を栃木県栃木市に開店、1980年には作業着店「ワークマン」1号店を群馬県伊勢崎市に開店、1983年にはコンビニ「セーブオン」1号店を群馬県渋川市に開店するなど業容を拡大。流通大手「ベイシアグループ」(2023年2月末時点30社2,069店舗)として発展した。

伊勢崎のシンボル、64年の歴史に幕

ベイシアIS伊勢崎店は1989年4月26日に「ISEYA IS(イセヤ イズ)」として開店。建物は地上4階建で店舗面積は11,131㎡、自社グループ所有物件となっている。
同店は創業店「いせや伊勢崎店」の建替再出店として、直営衣食住フロアに加え、グループの家電量販店「いせやデンキ」や文化施設「イズカルチャーセンター」「イズホール」を展開するなど、創業30年にふさわしい施設づくりを打ち出し、伊勢崎市中心部を代表するシンボルのひとつとなった。

ベイシアIS伊勢崎店。

ISEYA ISは1994年4月に増床リニューアルを実施、1998年10月に現在の店名に変更、2015年4月にはグループのホームセンター「カインズ」を導入するなど、地域随一の大型店としての役割を引続き担ったが、老朽化のため現店舗は34年の歴史に幕を下ろすこととなった。

開店以来地域の文化拠点だった「イズカルチャーセンター」。

伊勢崎市内では、2015年3月に伊勢崎駅周辺第一土地区画整理事業の核として「ベイシアスーパーマーケット伊勢崎駅前店」が開店したが、市中心部には大型スーパーが極めて少ない。
ベイシアグループがこのまま伊勢崎市中心部での64年の歴史に幕をおろすのか、今後の跡地活用に注目が集まりそうだ。

創業30周年を記念した豪華な店舗だった。

(写真提供:ならロー
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