オッシュマンズ池袋店、2024年5月7日閉店-セブン&アイによる日本法人創業25周年記念新業態、西武池袋本店リニューアルで

東京都豊島区の西武池袋本店8階にあるABCマート系スポーツ用品店「OSHMAN’S池袋店」が2024年5月7日をもって閉店する。

セブン&アイと西武の連携で開店した「記念店舗」

OSHMAN’S池袋店は「西武池袋本店全館改装第3期」の一環として2010年9月に開店。
池袋店は日本法人「オッシュマンズ・ジャパン」創業25周年アニバーサリーイヤーの新業態として、西武池袋本店8階「SEIBU SPORTS(西武スポーツ)」の核店舗として、コンセプトに「アメリカ・スポーツへの原点回帰」を掲げ、アメリカン・アウトドア・サーフブランドを中心とした差別性高い商材に特化した店舗づくりを打ち出した

OSHMAN’S池袋店。

OSHMAN’S池袋店は開店当時、セブン&アイHDの総合スーパー「イトーヨーカ堂」完全子会社による運営であり、グループ内の連携強化を図る狙いがあったが、OSHMAN’Sが2022年3月に靴量販店「ABCマート」傘下そごう・西武が同年9月に米国ファンド傘下となるなど、当初の目的が薄れていた。
西武池袋本店では、ファンド主導での家電量販店「ヨドバシカメラ」の導入と百貨店フロアの集約に取組んでおり、スポーツフロアの縮小にあわせてOSHMAN’Sが撤退に至ったとみられる。

ABCマート傘下で店舗倍増、池袋再出店の可能性も?

オッシュマンズ・ジャパンは池袋店を閉店する一方、ABCマートによる完全子会社化を機に、2022年10月に西日本旗艦店「OSHMAN’S西宮店」(阪急西宮ガーデンズ内/ABC-MART GRAND STAGE併設)を開店するなど、ABCマートと共同で大型店の展開を本格化。
その後も、2023年3月から4月にかけて同社旗艦店「OSHMAN’S原宿店」「OSHMAN’S吉祥寺店」を全面刷新、地域初となる「OSHMAN’S仙台店」「OSHMAN’Sアミュプラザ博多店」を開店するなど、グループの出店関連データや店舗運営システムを活用することで、大都市圏の地域一番店級商業施設や繁華街へ急速に店舗網を拡大している。
オッシュマンズ・ジャパンの店舗数はセブン&アイHD時代の9店舗から17店舗と2年間で倍増しており、ABCマートが旗艦店を置く池袋への再出店も期待される。

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