ゲオHD、セカンドリテイリングに2026年10月1日付で社名変更-2025年7月25日発表、国内リユース最大手創業40周年にあわせ

大手販売買取持株会社「ゲオホールディングス」(本社:愛知県名古屋市中区)は、2026年10月1日を目処に「セカンドリテイリング(英字表記:2nd RETAILING)」に社名変更することを2025年7月25日に発表した。

レンタルからの脱却を図ったリユース業の「ファースト」

ゲオは1986年6月に愛知県豊田市で遠藤結城によりビデオレンタル店「ビデオロードショー美里店」として創業。1988年4月に法人化、1989年12月に「ゲオミルダ」に社名変更したことで現在のゲオ(GEO)の本流が生まれた。
持株会社「ゲオホールディングス」は1989年1月に愛知県半田市で「テープ堂」として設立、1992年5月のゲオミルダとの資本業務提携に基づき「ゲオステーション」に社名変更、1995年11月に「ゲオ」に社名変更、1996年4月に同社とゲオミルダが経営統合したのち、2011年11月の持株会社移行にあわせて現社名に変更した。

ゲオ備前店(岡山県備前市/2021年5月閉店)。

同社は1998年1月のFC全国展開を機にM&Aを開始、外資系ビデオレンタル店「日本ブロックバスター」やマイカル系複合書店「ビブロス」、家電量販店「そうご電器」「マツモト電器」、四国地場大手複合書店「ロッキー」のレンタルビデオ事業を傘下に収めることで、2005年12月に国内47都道府県出店を達成した。
2010年には旧ライブドア系ダウンロード販売サイト(DLsite)運営会社「エイシス」とアミューズメント施設運営会社「ウェアハウス」を相次ぎ傘下に収めるなど、従来のビデオレンタルからの事業転換/業態転換を加速。2025年7月現在は祖業であるメディアショップに加え、総合リユースショップ「2nd STREET(セカンドストリート)」やブランド品買取店「OKURA」、エイシスを母体とするクリエイター向け関連事業「viviON」(VTuber事務所「あおぎり高校」運営など)を展開する。

スーパーセカンドストリート名古屋みなと店(愛知県名古屋市/2022年11月閉店)。

創業40周年にあわせ社名変更

ゲオホールディングスの社名変更は、1986年6月のビデオロードショー美里店創業40周年にあわせたもので「2026年6月26日開催予定の株主総会における、定款の一部変更の承認」で英語で「中古(second-hand)」にちなんだ新社名に正式に変更となる。
同社は2035年度「グループ連結売上高1兆円」「グループ全体で5,000店舗」を目指すべく、国内外での「2nd STREET」出店拡大(目標店舗数1,000店舗)、GEOのリユース比率増加(モバイル・情報家電・ゲーム)を掲げており「リユースにおけるグローバルでのトップランナー」「デジタルコンテンツ・オフプライスストア・レンタルなど、セカンダリー(secondary)な流通領域の事業拡大」を図るとしている。

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