石川県金沢市の北陸鉄道石川線野町駅近くにある地場大手系食品スーパー「マルエーmini野町店」が2025年8月20日午後6時をもって閉店する。
マルエーの都市型食品スーパー
マルエーmini野町店は、2019年2月に移転したほくほくフィナンシャルグループ系地方銀行「北陸銀行野町出張所」跡を再活用するかたちで2020年2月に開店。
マルエーminiは2012年6月の「マルエーminiライブ1店」以来、同社が積極展開する都市型食品スーパー業態であり、2019年10月のmini金石店に次ぐ同業態6店舗目(2017年建替えのmini美川店含む)だった。
異色の土日定休店舗、わずか5年で
マルエーmini野町店が位置する石川線野町駅前は、古くは路面電車(金沢市内線/1967年2月廃止)との乗換駅として隆盛を極めていたもの、駅周辺の大型店は1kmほど離れた幹線道路沿いのPPIH系大型総合スーパー「アピタ金沢店」や同業食品スーパー(マックスバリュ、大阪屋ショップなど)数店舗しか存在せず拠点性が乏しくなっていた。
マルエーmini野町店は、同社全26店舗中唯一「定休日:土曜日・日曜日」という異色の店舗であったが、開店当初は感染症拡大がみられており、近隣商圏(徒歩商圏)を対象とした都市型食品スーパーに期待を寄せる声も大きかった。
同店閉店により再び、野町駅前から生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)を取扱う食品スーパーが消滅することとなる。
マルエーmini野町店。
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