沖縄県浦添市城間の国道58号線沿いのメイクマン浦添本店となり・キャンプキンザー横にある大型ショッピングセンター「サンエーマチナトシティ」が、2025年10月31日午後8時を以て閉店し、40年の歴史に幕を下ろした。
かつてサンエー最大だった「マチナト」、40年の歴史に幕
サンエーマチナトシティは1985年11月に「マチナトショッピングセンター」として開業。マチナトとは源為朝の琉球渡来伝説にある「待ち港」に由来する。当時、サンエー最大の大型ショッピングセンターで、同社初の本格的郊外型ショッピングセンターでもあった。
1997年には建物を増築・増床、2013年に駐車場を増築するなどの全面リニューアルをおこない現在の店舗名となった。
隣接地には地場大手ホームセンター「メイクマン浦添本店」が出店、それに隣接して米軍基地「キャンプキンザー」が立地している。
 サンエーマチナトシティ。
サンエーマチナトシティ。
現在の店舗面積は8,247㎡。建物は浦添市に本社を置く座波建設グループの不動産業「座波商会」(旧マチナト興産)が所有しており、サンエーは全館を賃借していた。
末期にはテナントとして球陽堂書店、オンデーズ、トーカイ、キャンドゥ、タリーズコーヒー、マツモトキヨシなどが出店していた。なお、GUは2025年3月に閉店。4月25日に浦添パルコシティへと移転した。また、中央の吹き抜け「テダコート」では様々なイベントも開催されていた。
「老朽化」理由に閉店も建物再活用で「新店誘致」か?
閉店は築40年を経て老朽化していることに加えて、近隣に新たにサンエー浦添パルコシティ、宜野湾コンベンションシティなど、サンエーの広域集客型店舗が増えたことも大きい。
近隣にはパルコシティや経塚シティなど複数のサンエー店舗があるゆえ、サンエーはマチナトシティのテナント・売場について近隣のサンエー他店へと統合、従業員も基本的に転属することになるとしている。

近隣には商店・住宅が密集する。
一方で、複数の地元メディアによると、建物を所有する座波商会は建物を解体せずそのまま再活用する方針だという。
そのためリニューアルして新たな大型商業施設を誘致する可能性が高く、周辺にはメイクマンの本店など多くの店舗も立地するため、どういったテナント構成になるかなど今後の行方が注目される。

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