ホテルサンパレス球陽館、2025年12月閉館-那覇の戦後を支えた老舗ホテル、77年の歴史に幕

沖縄県那覇市のゆいレール県庁前駅近くにある老舗大型ホテル「ホテルサンパレス球陽館」が、2025年12月に閉館する。

終戦直後に開業、那覇を代表する老舗ホテルだった

ホテルサンパレス球陽館を運営する「球陽館ホテルズおきなわ」のウェブサイトによると「ホテル球陽館」として1948年に米軍統治下の那覇で創業。当初は木造平屋で、ホテルが少なかったころであったため戦後の那覇復興を支える存在となった。
1956年に現在建物がある久茂地に移転。鉄筋3階建てとなり、国際通りや県庁・市役所にも近いため著名人が宿泊するホテルとしても知られた。

現在のホテルサンパレス球陽館。

その後、1973年に11階建てとなり、1985年に増築されて現在の姿となった。
2008年には「ホテルサンパレス球陽館」に改名。客室数は66室で、2003年にホテル隣接地にゆいレールが開通したことから軌道沿いの壁面緑化を実施したほか、館内にはトレインビュールームも設置されている。

通常営業は10月まで-恩名村のホテルに経営資源集中

ホテルサンパレス球陽館の閉館は建物の老朽化などによるもの。通常営業は2025年10月までになる予定だという。
那覇を代表する一等地だけに、今後の活用方法が注目される。

ゆいレールとホテルサンパレス球陽館。駅からも近い。

なお、「球陽館ホテルズおきなわ」が恩納村で1975年に開業させた姉妹館「パレスインムーンビーチ」は営業を継続するとしている。

関連記事:ドン・キホーテ国際通りくもじ店、2025年6月25日開店-那覇国際通り2店舗目のドンキ、外国人特化型の小型店
関連記事:ロピア沖縄国際通り店、2025年5月31日閉店-野嵩商会FC契約満了でロピア沖縄撤退、店舗跡はユニオン新業態に
関連記事:リブロリウボウブックセンター、2024年5月31日閉店-文教図書引継いだ異色の店舗、沖縄から日販系直営書店消滅
関連記事:ロピア沖縄国際通り店、2024年3月25日開店-沖縄1号店、地場大手「ユニオン」がFC運営
関連記事:那覇市第一牧志公設市場、2023年3月19日再開場-建替えに約4年、84店舗体制で新スタート

このエントリーをはてなブックマークに追加