スーパーのアオキエスモール店、2025年10月15日開店-山形県鶴岡市のマルホンカウボーイ新業態、クスリのアオキ系食品スーパーに

山形県鶴岡市のJR羽越本線鶴岡駅近くにある庄内交通系複合商業施設「S-MALL」に、クスリのアオキHD系食品スーパー「スーパーのアオキエスモール店」が2025年10月15日に開店した。

ダイエー鶴岡店を核に開業、コンパクトシティの聖地

エスモールは1978年11月に庄交グループ系複合商業施設「庄交モール」として開業。本館建物は地上2階建で店舗面積は10,872㎡。
庄交モールは開業以来長らく、流通大手系総合スーパー「ダイエー鶴岡店」を核店舗とする商業施設であり、庄交関連会社がFC契約に基づき展開する第一ホテル系シティホテル「第一イン鶴岡(1988年東京第一ホテル鶴岡に改称)」とともに鶴岡市の中核施設としての役割を担った。2002年1月のダイエー自主再建計画発表にあわせ同年8月をもって不採算店だったダイエー鶴岡店の撤退が決まった際は、一時休業をともなう全館リニューアルの方針をいち早く発表、同年10月に現名称に改称し新装開業を果たした。
エスモールと東京第一ホテル鶴岡(2019年当時)。

エスモールは2017年4月に全国初となる国土交通大臣による「民間誘導施設等整備事業計画」認定を受け、同年9月に庄内交通グループが民間都市開発推進機構(民都機構/MINTO機構)や山形地場大手金融機関「荘内銀行」を始めとする各社出資の特定目的会社(SPC)「合同会社夕陽」に施設を売却する不動産流動化手法を用いて約45億円規模の大規模改修を実施。商業/宿泊/交通施設を一体的に全面刷新することで集客力向上を図るなど、コンパクトシティのモデル都市となっている。

マルホン新業態、スーパーのアオキ東北2号店に

スーパーのアオキエスモール店は、2019年8月に閉店した鶴岡地場大手系食品スーパー「主婦の店鶴岡店エスモール店」跡を居抜きするかたちで、同年9月に東北地場大手系食品スーパー「マルホン+Plusエスモール店(マルホンプラスエスモール店)」として開店。
マルホン+Plusエスモール店は、秋田地場酒販店「伏見屋」によるディスカウント食品スーパー「マルホンカウボーイ」新業態1号店として、鶴岡市中心部随一の大型店に相応しい上質感ある店舗づくりを打ち出していたが、2024年12月の伏見屋による「クスリのアオキHD」へのマルホンカウボーイ含む食品スーパー46店舗を対象とする事業譲渡契約締結2025年2月24日の伏見屋系スーパー全店閉店にともない同店も一時閉店した。
その後、マルホン+Plusエスモール店は同年3月12日に「クスリのアオキマルホンプラスエスモール店」として九州本拠の惣菜店「むすんでひらいて」を導入しつつ暫定的に営業再開、伏見屋時代と同様の業態と屋号を維持するかたちで集客を図ったもの、同年7月20日をもって再び閉店していた。

棚がカラとなったマルホンプラスエスモール店。

スーパーのアオキエスモール店は2025年10月1日開店の「スーパーのアオキ山形三川店」に次ぎ東北2店舗目、クスリのアオキHDが得意とする医薬品などを取扱わないフルラインの生鮮食品スーパーとなる。
クスリのアオキHDは東北地方全域に閉鎖状態にある旧伏見屋系食品スーパー跡を抱え込んでいるが、エスモール店に次ぐアオキ屋号での営業再開は現時点で未発表となっている。

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