マックスバリュエクスプレス南片江店、2025年8月31日閉店-イオン九州の筆頭拠点「旬鮮工房福岡」展開、旧寿屋系「くらし館」から27年の歴史に幕

福岡県福岡市城南区の福岡市地下鉄七隈線福大前駅近くにあるイオン系食品スーパー「マックスバリュ南片江店」が2025年8月31日午後7時をもって閉店した。

旧寿屋系「くらし館南片江店」として開店

マックスバリュエクスプレス南片江店は、1998年10月に九州地場流通大手「寿屋」(本社:熊本市)完全子会社「えじまや」(本社:福岡県大野城市)運営の食品スーパー「くらし館南片江店」として開店。建物は平屋建で売場面積は730㎡(閉店時点)。

マックスバリュ南片江店(2013年4月の全面改装直前)。

くらし館南片江店は、同年11月のラララグループ(寿屋)系地域子会社再編にともない「ハロー」(本社:佐賀市)運営に移行、2001年12月の寿屋民事再生法適用と2002年2月の寿屋直営店全店閉店後も従来通りの屋号で営業継続を図ったが、2003年11月のイオン系寿屋受皿会社「マックスバリュ九州」(本社:熊本市/後に福岡市博多区に移転)への吸収合併にともない「マックスバリュくらし館南片江店」となった。
その後、2008年9月にイオン系食品スーパー標準店舗「マックスバリュ南片江店」として新装開店、2018年に現名称に改称し水産惣菜プロセスセンター(現旬鮮工房福岡)を新設、2020年9月のイオン系地域子会社再編にともない「イオン九州」(本社:福岡市博多区/後に福岡市東区に移転)運営となった。
旬鮮工房福岡は2024年秋時点において「旬鮮工房」の筆頭として福岡市内32店舗に水産加工品を供給、同社が中心部で多店舗化を図る都市型食品スーパー拡大の要となっている。

建物老朽化理由に閉店、イオン系別業態への転換めざす

イオン九州は同店閉店の理由として「建物の老朽化」を挙げているが、「今秋頃業態を変えて新たな店舗をオープン」する方針を同時発表しており、イオン九州が2022年9月以降合弁会社を通じ展開するフード&ドラッグ「ウエルシアプラス」といった業態への転換が見込まれる。
なお、マックスバリュエクスプレス南片江店閉店時点において、旬鮮工房福岡は当面維持、業態転換後の新店舗の詳細は未発表となっている。

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