ベイシアグループでコンビニエンスストア「ローソン」をFC展開する「セーブオン」(本社:群馬県伊勢崎市)は、コンビニエンスストア運営とそれに関連する事業をローソンに2026年3月1日付で承継する。
これにより、ベイシアグループはコンビニ運営事業から撤退する。
かつてのセーブオン。
セーブオン、2018年迄に全店「ローソン化」していた
「セーブオン」は群馬県伊勢崎市に本社を置く大手スーパー「いせや」(現:ベイシア)のコンビニエンスストア部門として1983年に誕生。かつての展開エリアは群馬県を中心とする関東、東北、北陸で、全盛期には約600店舗を展開していた。
しかし、2012年からは富山、長野といった遠隔地の一部店舗をローソンに譲渡。2016年以降は、既存のセーブオン店舗を「ローソン」へと転換後、株式会社セーブオンがその店舗をFC展開する「メガフランチャイズ契約」の締結によって、群馬県を除く各地の店舗がセーブオン運営のローソンへと順次生まれ変わっていった。
セーブオンの店舗(新潟市)。
2018年7月までに群馬県を除くセーブオン店舗の「ローソン」への転換が完了したが、残っていた群馬県内の159店舗もローソンへの転換のため8月31日朝までの全店閉店・ローソン転換が決定。これにより、35年続いた「セーブオン」のブランドは2018年9月に完全消滅していた。
一方で、セーブオンはローソンとのメガフランチャイズ契約を締結し続けており、2025年現在も群馬・埼玉・栃木・千葉・茨城・山形・福島・新潟の8県においてフランチャイジーとしてローソンをFC運営。当初は群馬県内の一部店舗では焼きまんじゅうなどセーブオン商品の販売もおこなっていた。
セーブオン、ローソン運営から撤退
株式会社セーブオンは、株式会社ローソンと2025年9月15日付で吸収分割契約を締結。2026年3月1日を効力発生日として、ローソンのコンビニエンスストア事業等をローソンへ承継する。事業承継に伴う費用は非公表。
これにより、ベイシアグループは約43年続いたコンビニ運営事業から撤退することになる。
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