ベイシアグループの中堅コンビニエンスストア「セーブオン」(SAVE ON、本社:前橋市)は、セーブオンの全店をローソンに転換させることを発表した。
セーブオンの店舗(熊谷市)。
セーブオン、屋号消滅へ-ローソン名でセーブオンが運営
セーブオンは伊勢崎市に本社を置く大手スーパー「いせや」(現:ベイシア)のコンビニエンスストア部門として1983年に誕生。
ベイシアグループの強みを生かし、「39円アイス」など大手他社よりも格安のプライベートブランド商品を販売していたことも特徴で、2017年2月現在は北関東・新潟県を中心に503店舗を構える。
一部店舗では、上州名物「焼まんじゅう」の店内調理設備を備えるほか、群馬県を拠点とするJリーグ「ザスパ草津」(ザスパクサツ群馬)とのコラボレーション店舗の運営や、2013年からはセイコーマート(セコマ、札幌市)の一部商品の取り扱いを開始するなど、独自の取り組みもおこなっていた。
その一方で、セーブオンはローソンのフランチャイジーとしてローソンの経営も行っており、2012年からは北陸地方・東北地方を中心に既存店舗の一部をローソンに転換していた。
今後、セーブオンの店舗は全てがローソンに転換される(閉店する店舗を除く)。
旧セーブオンの店舗は、セーブオンがフランチャイジーとして引き続き運営をおこなうが、「セーブオン」の屋号は消滅することになる。
寡占化すすむコンビニ、ローソンは中堅との提携強める
コンビニエンスストア業界の大手3社の寡占化が進むなか、ローソンは中堅コンビニとの提携を強めており、提携関係にある「スリーエフ」(横浜市)、「ポプラ」(広島市)とは、両店の商品を販売するダブルネーミング店舗「ローソンスリーエフ」、「ローソンポプラ」の展開をおこなっている。
外部リンク(プレスリリース):群馬県・栃木県・新潟県・埼玉県・千葉県におけるメガフランチャイズ契約の締結について(セーブオン)
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