タベルト京都、2026年2月28日閉店-藤井大丸デパ地下の明治屋産業系高級食品スーパー、四半世紀の歴史に幕

京都府京都市の四条通にある地場百貨店「藤井大丸」地階食品フロアの明治屋産業系高級食品スーパー「タベルト京都」が2026年2月28日をもって閉店する。

福岡太宰府生まれ、東京代官山育ちの高級食品スーパー

タベルトは1995年12月に福岡県太宰府市の地場流通大手系複合商業施設「ニコニコドー太宰府ビッグウェイシティモール」食品館(TAVELT館)の中核店舗として1号店を開店。
開店当初は米国の大型食品スーパー「Stew Leonard’s(スチュー・レオナーズ)」をモデルに、明治屋産業直営精肉店・グロサリーや首都圏本拠の生鮮惣菜専門店を多数導入する九州では異色の生鮮パワーセンター型高級食品スーパーであったが、2000年5月に施設運営会社が経営再建に向けた取組みの一環として売場を縮小する方針を決め閉店していた。(別館酒販売店は現ルミエールによる施設取得後も営業継続/建替えにともない2019年までに閉店
太宰府ビッグウェイシティモール。
食品館はタベルト、ニコニコドー経てロヂャース、ルミエール。

その後、1996年11月に藤井大丸地階に「タベルト京都店」を開店、2000年4月には商業不動産コンサル「やまき」主導で複合商業施設化に取組んでいた百貨店「ららぽーと船橋そごう」1階に「代官山タベルト船橋店」を開店、同年9月に旗艦店「代官山タベルト本店」を開店するなど、高級食品スーパーとして業態を再確立した。
一方、タベルトは初代店舗同様に施設運営会社の経営破綻や競争激化を背景にいずれも閉店しており、2005年5月の本店閉店以降「タベルト京都店」1店舗を残すのみとなった。

藤井大丸地階のタベルト、四半世紀の歴史に幕

タベルト京都店は1996年11月に開店、2000年5月の増床リニューアルにあわせて「代官山タベルト京都店」として新装開店した。
代官山タベルト京都店は開店当初、生鮮4品全てを明治屋産業直営とする実験的な試みを打ち出していたが、2004年8月に関西地場青果店「京美京都藤井大丸B1Fタベルト店」(同年10月法人化/京美創業店)を導入、関西地場系鮮魚店「さかな一筋マルカワ京都藤井大丸店」を導入するなど、1号店である太宰府店に近い業態に回帰。2005年5月に旗艦店である代官山タベルトが閉店したため再び当初の屋号に改称した。
明治屋産業関西初の高級食品スーパーだった「タベルト京都」。
精肉及び惣菜部門は開店以来の直営を維持している。

同店閉店は2026年5月の藤井大丸本館建替えにともなう閉店を背景としたもので、フードマーケット業態は2015年8月開店の「タベルト明石ビブレ店」と2024年10月開店の「タベルト福屋広島駅前店」、2025年4月開店の派生業態「タベリーウォーカーワン・フクオカ・ビルディング店」3店舗のみとなる。

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