大手ドラッグストア持株会社「マツキヨココカラ&カンパニー」(本社:東京都文京区)系中間持株会社「ココカラファイングループ」(本社:横浜市港北区)の中核事業会社「ココカラファインヘルスケア」(本社:同上)と、関西地場大手食品スーパー「万代」(本社:大阪府東大阪市)完全子会社のドラッグストア「シグマ薬品」(本社:大阪府八尾市)は2025年9月22日に事業譲渡契約を締結した。
スーパードラッグシグマ豊里店(大阪市東淀川区)。
事業譲渡契約に基づき、ココカラファインヘルスケアはシグマ薬品が運営するドラッグストア/調剤薬局8店舗中7店舗を2026年1月5日を目処に取得する。
2022年に万代傘下になった地域密着ドラッグ、ココカラに
シグマ薬品は1973年12月に大阪府八尾市で創業、1988年9月に法人化。1995年8月にドラッグストア1号店「スーパードラッグシグマ八尾店」を開店、1997年12月に大阪市内初となる「スーパードラッグシグマ豊里店」を開店した。
同社は「接客販売第一主義と徹底した地域密着主義」を掲げるなど、本拠地である八尾市及び隣接自治体(東大阪市・柏原市)に特化した店舗展開を創業以来行っていたが、2022年1月に万代が同社全発行株式を取得したことで「万代リテールホールディングス」に属することとなった。
以後、2024年9月に大和ハウス系複合商業施設「アクロスプラザ住之江(核店舗:万代住之江公園店)」に住之江店を開店、2025年3月には奈良県香芝市の「万代香芝西真美店」に西真美店を開店するなど、万代リテールHDの食品スーパー開店に歩調をあわせるかたちで関西全域に店舗網を広げることとなった。
2025年9月現在はドラッグストア「スーパードラッグシグマ」7店舗と保険調剤薬局「こぐま薬局」1店舗の8店舗を展開するが、事業譲渡契約の対象店舗はドラッグストア/調剤薬局7店舗となっており、一部店舗の閉店が予想される。
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