国内大手セレクトショップ運営会社「ベイクルーズ」(本社:東京都渋谷区)は、持株会社体制移行にともない「ベイクルーズグループHD」(本社:同上)を2025年9月1日に設立した。
衣食住美の4領域で事業拡大図る大手セレクトショップ
ベイクルーズは1977年7月に東京都渋谷区代々木で設立。1984年開店のセレクトショップ「Dear SHERYL(現Spick&Span)」を皮切りに「IENA」「EDIFICE」「B.C STOCK」といった業態を相次ぎ開発、セレクトショップ御三家と称される同業他社(BEAMS/SHIPS/UNITED ARROWS)と比べ後発組であったが、自社製販商品に欧州より仕入調達したヴィンテージ家具インテリア雑貨を複合展開するなど、独自の編集で差別化を図った。
JOURNAL STANDARD誠品信義店(台北市信義区/現在は閉店)。
同社は1997年開店のメンズ・レディス複合大型セレクトショップ「JOURNAL STANDARD」開発を機に知名度を全国区に高めた。2006年には長らく提携関係にあった家具インテリア会社「ACME」やフィットネスクラブ運営会社「フィジカル・エア・コーポレーション」を子会社化するなど業容を拡大、2025年現在はアパレル事業・飲食事業・家具インテリア事業・フィットネス事業(衣・食・住・美)の4領域の主力に418店舗(2024年9月時点)を展開する。
グループ経営管理とM&A強化めざす
ベイクルーズによる持株会社「ベイクルーズグループHD」設立は「更なるグループの成長と経営管理体制の強化」を目的としたもので、中長期計画の立案や経営管理指導、M&Aを含む新たな成長分野に対する投資分配などを行うことで価値向上・事業拡大を実現していくという。
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