ローラ・アシュレイ、2020年8月めどに日本国内再出店-「ワールド」傘下、大都市都心部中心に30店体制めざす

イギリスに本社を置く家庭用品・アパレルブランド「ローラ・アシュレイ」(Laura Ashley)が、2020年8月を目処に日本再進出1号店を開店する。

2018年に国内全店舗が閉店したローラアシュレイ

ローラ・アシュレイ(Laura Ashley)は1953年に英国ロンドンで創業。1968年にサウスケンジントンに同社1号店を出店して以降、商品の販売地域を欧米諸国に拡大。
1985年にはジャスコグループ(現・イオングループ)との提携のもと東京・銀座に日本1号店を出店した。

 ローラ・アシュレイ・ジャパンの店舗(現在は閉店)。

1986年にはジャスコ(現・イオン)と英国ローラ・アシュレイとの共同出資で日本法人「ローラ・アシュレイ・ジャパン」を設立。全国の百貨店や駅ビル、イオン系商業施設を中心に多店舗展開し、2017年時点では日本国内112店舗、香港・台湾16店舗を出店していたが、2018年9月のマスターライセンス契約満了に伴い2018年7月31日をもって香港全店舗が閉店、8月31日をもって日本国内全店舗が閉店、9月10日をもって台湾全店舗が閉店し、事業終了していた。

新生・ローラアシュレイ、5年間で30店舗体制目指す

英国ローラ・アシュレイはイオングループのローラ・アシュレイ事業撤退に先駆けて2018年2月に「ローラアシュレイジャパンカンパニー合同会社」を設立。同年8月に大手総合商社「伊藤忠商事」がローラ・アシュレイの日本市場における独占輸入販売権及びマスターライセンス権を取得し、2019年8月には新たな日本版公式サイトを公開するなど、日本再進出に向けた準備を進めていた。
今回の日本再進出は、大手アパレル「ワールド」のライフスタイル事業中間持株会社「ワールドライフスタイルクリエーション」が伊藤忠商事とサブライセンス契約を締結し事業展開するもの。
2020年8月を目処に「都心・大都市、都心近郊の百貨店」を候補地として出店、公式ECサイトの開設も行う。
事業計画として初年度(2021年3月期)に7店舗、5年後(2025年3月期)に30店舗体制の構築を掲げており、公式店舗・ECサイト・卸事業を合わせた売上規模30億円を目指すとしている。

 ワールドライフスタイルクリエーションの主力業態となっている「ITS’DEMO」。首都圏駅ビルなどを中心に出店(中央区新橋)。

ワールドライフスタイルクリエーションは、服飾・生活雑貨店「ITS’DEMO」を首都圏と国内大都市の駅ビル・ファッションビル等に69店舗展開、革小物ブランド「ヒロコハヤシ」を首都圏の大手百貨店を中心に7店舗展開しており、日本再進出するローラ・アシュレイも上記ブランドと同様に、大都市都心エリアでの店舗展開を進めていくとみられる。

関連記事:三越伊勢丹、ANNA SUI事業から2020年3月撤退-同社が展開するアナスイ店舗は閉店へ
関連記事:フォーエバー21、2019年10月31日までに日本から撤退-進出10年、米法人は破産か
関連記事:人気雑貨ブランド「SWIMMER(スイマー)」復活へ-雑貨チェーン「パティズ」が引き継ぐ

このエントリーをはてなブックマークに追加