アメリカンイーグル(American Eagle Outfitters)、2019年中に日本撤退-運営する「洋服の青山」カジュアル大幅縮小

米国カジュアル衣料大手「アメリカンイーグルアウトフィッターズ(American Eagle Outfitters、AEO)」が、2019年12月18日以降日本国内全33店舗を順次閉店し、同年12月31日までに日本国内から完全撤退する。

American Eagle Outfittersの店舗。(奈良県)

米法人による事業継続も検討されていたAEO、7年で撤退

American Eagle Outfitters(AEO)は1977年に米国ペンシルベニア州ピッツバーグで創業。2019年11月現在、15歳から35歳の男女を対象としたカジュアルブランド「AMERICAN EAGLE」や女性向けインナーブランド「aerie」など、北米を中心に世界29ヶ国500超の店舗を展開する。
日本では2010年12月に紳士服大手「青山商事」(洋服の青山)と住友金属(現・日本製鉄)傘下の商社「住金物産(現・日鉄物産)」が、米国AEO社とのフランチャイズ契約のもと日本法人「イーグルリテイリング」(出資比率は青山90%:住金10%)を設立。
イーグルリテイリングは2012年4月に日本1号店となる「American Eagle Outfitters表参道店」を東急プラザ表参道原宿に出店し、2019年3月末までに国内33店舗を展開した。しかし、同年6月の青山商事取締役会にて、米国AEO社との契約終了期限(2022年2月)を待たずに日本国内におけるAEO事業を譲渡検討する基本合意を締結するなど、今後の日本市場におけるAEOブランドの動向に注目が集まっていた。

American Eagle Outfittersの日本1号店。(東京都)

洋服の青山、カジュアル事業を大幅縮小

青山商事は1994年に米国大手百貨店「J.C.Penney(JCペニー)」との提携のもと、カジュアル衣料専門店「CALAJA(キャラジャ)」1号店を兵庫県姫路市に出店しカジュアル衣料事業に参入。最盛期には国内50店舗超を展開したが、当初より経営不振が続いていたため、2019年2月をもってCALAJA事業から撤退していた。
青山商事は2010年以降、米国ジーンズブランド「LEVI’S(リーバイス)」の日本法人「リーバイ・ストラウスジャパン」とのフランチャイズ契約のもと「LEVI’S STORE(リーバイス ストア)」を展開、カジュアル事業の拡充を目指したが、2019年3月時点での店舗数はわずか10店舗に留まっている。
以前より、ビジネススーツ偏重からの脱却に向けた事業多角化を推し進めていた青山商事であるが、AEO事業からの撤退により、脱スーツに向けた道のりはより険しいものとなるだろう。

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