三越伊勢丹HD(本社:東京都新宿区)は、同社が展開する「ANNA SUI」(アナスイ)事業から2020年3月末まで(アウトレット店は9月まで)に撤退する。
伊勢丹新宿本店。
アナスイ、三越伊勢丹が展開取りやめ
三越伊勢丹がアナスイ事業を開始したのは1996年のこと。
2018年3月までは「ケイタマルヤマ」とともに子会社「マミーナ」による展開であったが、現在は本体の展開となっている。
撤退は売上の低下によるもので、同社によると売り上げはピークだった2007年の半分程度となっていたという。
アナスイの店舗。
アナスイ「国内から消滅」ではない
一方で、三越伊勢丹が展開するアナスイ店舗は百貨店内など10店舗、アウトレット2店舗のみ。それ以外の店舗は存続されるため、国内の全店が閉店する訳ではない。
また、化粧品部門は「アルビオン」(本社:東京都中央区)、バッグ部門などは「KUIPO」(クイーポ、本社:東京都新宿区)など、日本国内にはアナスイのライセンシー企業が複数あるため、三越伊勢丹の店舗内も含めてアナスイ商品の販売は継続されるとみられる。
ANNA SUIイメージ(公式サイトより)。
コスメについては「アルビオン」が販売している。
今後、三越伊勢丹ではアナスイのバッグはバッグ売場で、ハンカチはハンカチ売場で…などといった風に、以前よりも規模を縮小したかたちでの展開がおこなわれる可能性が高い。
関連記事:伊勢丹、2019年2月20日から包装紙を変更-22年ぶりに
関連記事:人気雑貨ブランド「SWIMMER(スイマー)」復活へ-雑貨チェーン「パティズ」が引き継ぐ